最新号やバックナンバーを好きなときに読めるのが、雑誌が読み放題になるサブスクリプションサービスです。どれも料金の支払いが発生する前に無料体験期間が設けられているため、気軽にサービスを試すことができます。
本記事では無料体験のある雑誌の読み放題サービスに加え、雑誌を無料公開しているサービスをまとめて紹介します。
【一覧表】無料で読める/無料体験がある雑誌読み放題サービス
今回紹介するサービスを比較できるよう一覧表にまとめました。
半分は雑誌専門の読み放題サービスですが、残りは雑誌だけでなく、マンガや書籍も読めるサービスや登録不要で読める無料雑誌を配信しているサービスもあります。自分に合ったサービスを見つけてください。
サービス名 | 無料体験の期間 | 料金プラン(税込) | 読めるコンテンツ数 |
---|---|---|---|
楽天マガジン | 31日間 |
|
1000誌以上 |
dマガジン | 31日間 | 月額440円 | 1000誌以上 |
Kindle Unlimited |
30日間 |
月額980円 |
200万冊以上 (雑誌以外に小説やビジネス書・マンガ、洋書なども含む) |
ブック放題 | 1カ月 | 月額550円 | 雑誌800誌以上、マンガ雑誌100誌以上 |
読み放題プレミアム |
最大6か月(ユーザーによって異なる) |
月額508円 | 110誌以上 |
U-NEXT | 31日間 | 月額2189円 |
170誌以上 |
auブックパス | 30日間 |
|
300誌以上 |
タブホ | 1日間 | 月額550円 | 1000誌以上 |
ブックライブ | - | 無料で読める雑誌を配信 |
無料雑誌40冊以上 |
Fujisan.co.jp | - | 無料で読める雑誌を配信 | 無料雑誌1200誌以上 |
雑誌読み放題サービスを無料体験するときの注意点
有料の雑誌読み放題サービスは、それぞれ読めるコンテンツの内容や冊数が異なります。そのため、実際に体験してから有料会員でも継続するかどうか検討することをおすすめします。
無料体験の特徴と注意点は以下の通りです。
- 無料体験の期間は各サービスごとに異なるが、1カ月無料で使えるものがほとんど
- 無料体験だけの利用であっても、支払い方法の設定などアカウント登録が必要(タブホを除く)
- 無料体験ができるのは初回登録時のみであることが多い
- 無料期間中に解約手続きをしないと、期間終了後自動で有料会員に切り替わる(タブホを除く)
- 無料期間終了後の請求日によっては、月額プランに切り替わった初月の読み放題期間が極端に短くなってしまうケースがある。サービスによっては無料体験の登録タイミングに注意が必要(例:dマガジン)
- 解約後すぐにサービスが使えなくなる場合もあるため、解約のタイミングに気を付ける
どのサブスクサービスも無料の体験期間を設けています。ほとんどのサービスは、無料体験が終了すると自動で有料会員に切り替わります。自分で解約しない限り支払いが続くので注意しましょう。
また、dマガジンやU-NEXT、タブホといったサービスは毎月の請求日が決まっています。

たとえばdマガジンの場合は毎月1日が請求日です。dマガジンの無料体験(31日間)を3月28日に申し込んだとして、無料体験終了日が4月28日になります。請求開始は4月29日になりますが、4月29〜30日の2日間しか使っていなくても4月分の料金として440円全額請求され、さらに翌月5月1日にもすぐ5月分の料金を支払うことになります。dマガジンについては、よほど必要にかられている場合でなければ、月の初めに登録しないと損になるでしょう。
さらに、読み放題サービスによっては解約手続き後、すぐに使えなくなってしまうものもあるので、解約のタイミングにも気を付けてください。
無料で使える雑誌読み放題サービスの特徴
無料で読める・無料体験がある各雑誌読み放題サービスの特徴をそれぞれ紹介します。
楽天マガジン


楽天マガジンのアプリ画面
楽天が運営する「楽天マガジン」は、1000誌以上のラインアップがあり、週刊誌、月刊誌、季刊誌など、幅広く取り扱っています。雑誌に加え、旅行ガイドやレシピ本などのムック・別冊本が充実しているのも特長です。

楽天マガジンの登録画面
月額料金は418円(税込)とリーズナブルです。3960円(税込)の年間プランを利用すれば、1カ月あたりの料金が330円程度になり、コストパフォーマンスに優れています。無料期間は31日間あり、期間中は制限なくすべての雑誌を読むことができます。
支払いには楽天ポイントを指定することも可能です。楽天市場や街の加盟店などで貯めたポイントを全額支払いに充てれば、実質無料でサービスを使えることもあるでしょう。ただし、楽天ポイントの不足時にはその分の金額がクレジットカードで決済されるため、無料体験の登録時にはクレジットカード(デビットカードを含む)の登録が必須です。
31日間の無料体験を試す
dマガジン

dマガジンのアプリ画面

3分サク読みチケット
「dマガジン」はドコモが運営する雑誌専門の読み放題サービスです。1000誌以上のタイトルが読めるだけでなく、バックナンバーも2800冊以上と充実しています。ドコモユーザーでなくても登録可能です。
ユーザー登録していれば、チケットを利用して3分間無料で雑誌を読める「サク読み」も提供しています。チケットは毎週1枚配布されます(初回のみ3枚配布)。対象雑誌のみですが、立ち読み感覚で雑誌を読むことができます。

dマガジンの登録画面
31日間の無料体験がありますが、登録のタイミングには注意する必要があります。月の途中で登録しても日割り計算にならず、契約した日からその月の末日までが利用期間となります。つまり、月末に無料期間が終了しそのまま登録すると、数日しか使っていないにもかかわらず、その月の月額料金をまるごと請求されてしまいます。無駄を省くには、月の初めに登録するのが望ましいでしょう。
支払い方法はクレジットカードとdポイントに対応しています。またドコモの回線を利用しているユーザーは、電話料金と合算が可能です。
31日間の無料体験を試す
Kindle Unlimited


Kindle Unlimitedのラインアップ
Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)は、200万冊以上の書籍が読み放題となるAmazonのサービスです。雑誌だけでなく、マンガ、ライトノベル、小説、ビジネス書など、幅広いジャンルの和書・洋書を扱っています。この圧倒的なラインアップは他サービスよりも突出しています。雑誌に関しても2万冊以上が読み放題で充実しています。
Kindle Unlimitedでは一部の書籍を除いてオフラインで読むのが基本です。同時にダウンロードできる枠は20冊までという制限がありますが、読み終わった本は返却(利用終了)して枠を空ければ何冊でも読み放題です。

Kindle Unlimitedの無料体験

2カ月99円のプランなどが選べることもある
月額料金は980円(税込)です。通常は30日間の無料体験が可能で、期間中は対象の本がすべて読み放題。途中で解約手続きをしても無料体験期間内であればサービスを使い続けられます。
「2カ月間99円」や「3カ月199円」などの割引価格で登録できる期間限定のキャンペーンも不定期でおこなうことがあります。キャンペーンはユーザーごとに表示が変わることもあるので、現在開催中のキャンペーンはKindle Unlimitedの登録画面で確認してください。
支払い方法はクレジットカード、PayPay、ペイディ(あと払い)、携帯決済です。Amazonのギフト券の残高があれば、そちらを優先的に支払いに回すことも可能です。
ブック放題

ブック放題で読める雑誌の一例
「ブック放題」は、ソフトバンクグループのビューンが運営している書籍・雑誌の読み放題サービスです。月額550円(税込)で、800誌以上の雑誌が読み放題になります。
また100誌以上のマンガ雑誌や4万冊以上のマンガも扱っています。少年・少女・青年・TL・BLなどさまざまなジャンルのマンガを読むことができ、雑誌以外のコンテンツも楽しみたいという人にぴったりです。

ブック放題の登録画面

無料体験中はマンガ・マンガ雑誌の閲覧数に制限がある
無料体験は1カ月間ですが、無料期間中はマンガとマンガ雑誌の閲覧冊数が最大20冊までと上限が設けられています。
無料体験中に解約も可能です。ただし手続き後すぐサービスが利用できなくなるので、期間ぎりぎりまで待ってから解約するのがよいでしょう。
支払い方法はクレジットカードに対応しています。ソフトバンク回線を契約しているユーザーは、電話料金と一緒に支払うこともできます。
1カ月無料で雑誌を読む
読み放題プレミアム


読み放題プレミアムで読める雑誌の例
「読み放題プレミアム」は、Yahoo!プレミアム会員であれば追加料金なしで使える雑誌の読み放題サービスです。月額508円(税込)で、読める雑誌の配信数は110誌以上あります。

Yahoo!プレミアムはユーザーによって最大6カ月無料で試せる

Yahoo!プレミアムの会員特典
Yahoo!プレミアム会員は無料体験期間が長いのが特長です。条件は非公開となっていますが、対象のユーザーなら最大で6カ月という長期間で無料体験ができることも。無料体験中でも使えるサービスに制限を受けることはありません。
Yahoo!プレミアムは、無料期間中でも解約可能ですが、手続き後すぐにサービスが使えなくなります。できる限り無料期間いっぱいまで使い切ってから解約するのがおすすめです。
Yahoo!プレミアムは読み放題プレミアム以外にも、PayPayで使える限定クーポンの配布やYahoo!ショッピングでポイント+2%、Yahoo!トラベルで常時ポイント5%還元など豊富な特典を用意しています。
支払い方法は「クレジットカード払い」「PayPay銀行の口座引き落とし」「楽天銀行の口座引き落とし」の3つです。PayPayには対応していません。
「読み放題プレミアム」などの特典を最大6カ月間無料で使ってみる
U-NEXT


U-NEXTは雑誌も映画も見放題
「U-NEXT(ユーネクスト)」は動画配信サービスのイメージが強いですが、同じ料金内で雑誌も読み放題になります。対象となる雑誌は180誌で、無料で読めるマンガも1万冊以上用意しています。
月額料金は2189円(税込)です。料金は高めですが、雑誌読み放題だけでなく、対象の映画やドラマの見放題と、ポイント作品(レンタル作品)に使えるU-NEXTポイントの1200円分を含んでいます。

U-NEXTの登録画面
無料体験は31日間で、登録時にはU-NEXTポイントも600pt(600円相当)が付与されます。ポイントは、映画のレンタルやコミック・書籍の購入、映画館のチケットとの引き換えなどに使えます。
無料体験は月初めに登録するのがおすすめです。無料体験が終了すると翌日から月額料金が発生し、以降は「毎月1日」を請求日として自動更新されるためです。月の終わり頃に無料期間が終了すると、請求日まで残り数日しか利用していなくても満額の月額料金が発生してしまいます。日割り計算もないので、特に注意が必要です。
支払い方法はクレジットカード、キャリア決済、楽天ペイ、U-NEXTカードのほか、Amazonアプリ内課金やApple ID決済、Google Play課金にも対応しています。
雑誌読み放題や映画・ドラマの見放題を31日間無料で試す
auブックパス


auブックパスで読める雑誌例
「auブックパス」には、月額418円(税込)のマガジンコースと、月額618円(税込)の総合コースがあります。マガジンコースは雑誌だけ読みたい人向けです。総合コースは雑誌に加え、マンガや小説、ビジネス書、写真集なども読み放題の対象になります。どちらのコースでも雑誌のラインアップは同じです。
無料のマンガも多数配信しています。男性、女性、少年、青年、少女、女性向けのさまざまなジャンルのマンガを1冊丸ごと読むことができます。

雑誌だけでなくマンガや小説も読める「総合コース」

雑誌だけ読み放題になる「マガジンコース」
auブックパスの無料体験は30日間です。体験は1度きりですが、マガジンコースと総合コースそれぞれで体験できるため、両方試すことで無料で読める期間を延ばせます。
無料期間が終了すると、翌日から当月末までの日割り計算で料金が発生します。解約した場合は、すぐにサービスが利用できなくなります。日割りの返金もないので、解約をするなら月末付近まで待つのがベストです。
支払い方法は、クレジットカードとPontaポイントが利用できます。auかんたん決済を利用して、電話料金と一緒に支払うことも可能です。
30日間無料で読む
タブホ


「タブホ」は1000誌以上のラインアップを持つ読み放題サービスです。特徴的なのは、旅行雑誌やガイドブック、レシピ本、初心者向けのハウツー本などシリーズ物の本が充実していることです。旅先でぱっとガイドを開いたり、レシピを見ながら料理を楽しんだりしたい人にぴったりです。

タブホのアプリ画面
無料体験は24時間のみ可能です。アプリから[24時間無料で試す]をタップするだけで登録できるのは手軽ですが、他のサービスと比べると圧倒的に無料期間が短いので、じっくり使い勝手を試せる余裕のある日を選んで申し込みましょう。無料体験が終わっても料金が自動で発生することはありません。24時間経つと無料体験が解除されるので、好きなタイミングで有料会員に登録できます。
ただし、登録するなら月の最初が狙い目です。日割り計算なしの購入手続きとなるため、月の後半に登録すると損をした気持ちになるかもしれません。
月額料金は550円(税込)です。支払いにはクレジットカードまたはAmazon Pay、プリペイドチケットなどに対応しています。
24時間無料で雑誌を読む
ブックライブ


ブックライブで読める無料雑誌の例
「ブックライブ」は100万冊以上の電子書籍を配信する電子書籍ストアです。会員登録なしで1万冊以上の本が無料で読めるようになっており、雑誌、マンガ、ラノベ、小説など幅広いジャンルを用意しています。
無料本は1冊丸ごと読めるものもあり、チェックしておくと好みの作品に出会えるかもしれません。ただし、ダイジェストや分冊、1章のみといった具合に、読める範囲が制限されているものも多いです。雑誌に限って言うと配信数は41冊と少なくなります(2023年3月現在)。ラインアップの半数を占めているのは模型雑誌の「電撃ホビーマガジンbis」で、発売時期が10年前のものというのも気になる点です。
雑誌を無料で読めるサービスと考えると物足りませんが、他のジャンルの書籍を合わせると1万冊以上が無料というボリュームは圧巻です。
Fujisan.co.jp


「Fujisan.co.jp」は紙とデジタルの両方を取り扱う雑誌専門のオンライン書店です。会員登録は必要ですが、雑誌を丸ごと無料で読める「タダ読み」を提供しています。
タダ読みのラインアップは、1200誌以上(7000冊以上)と有料のサブスクリプションサービス並です。ただし、配信されているのは最新号ではありません。雑誌にもよりますが、1〜2カ月前や1年ほど前の号が公開されているようです。「情報は鮮度が重要」と考える人や「今のトレンドを知りたい」という人には向きませんが、趣味の情報を集めたり、電子版の雑誌の使い勝手を気軽に試したりするにはぴったりです。
タダ読みは「Fujisan.co.jp」のWebサイトだけでなく、「FujisanReader」という無料アプリからも利用可能です。大きな画面で雑誌を読みたい人は、PC版サイト使うのがおすすめです。
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