Prime Reading(プライムリーディング)は、Amazonプライム会員限定の電子書籍読み放題サービスです。プライム会員なら、追加料金不要で対象のマンガや雑誌、書籍を気軽に楽しめます。
本記事では、Amazonのプライムリーディングで提供されている電子書籍の冊数やジャンル、対応端末などをまとめたうえで、実際の使い方についてわかりやすく解説します。
Amazonの「プライムリーディング」とは?
プライムリーディングは、Amazonプライム会員(月額600円/年額5900円)であれば追加料金なしで利用できるKindle本の読み放題サービスです。電子書籍を専用端末やアプリで手軽に読めるのが特徴で、対象作品は定期的に入れ替わります。
ここでは、プライムリーディングの基本的な仕組みをはじめ、料金体系や読める本の種類、対応している端末など、利用前に知っておきたいポイントをまとめて紹介します。
30日間無料で1000冊以上読み放題
Amazonプライム会員限定のKindle本の読み放題サービス
プライムリーディングは、Amazonプライム会員だけが利用できる読み放題サービスです。プライム会員であれば、追加料金をかけずに対象の電子書籍を楽しめます。
Amazonプライムには、プライムリーディングだけでなく、配送特典や動画配信など、日常的に役立つサービスがいくつも含まれています。
上記のほかにも、Amazonネットスーパー(生鮮食品・日用品の配達サービス)の配送料割引や、Amazonで2%還元・コンビニで1.5%還元のお得なクレジットカード「Amazon Prime Mastercard」に申し込めるといった特典もあります。
プライム会員の料金プランは、月額600円または年額5900円(いずれも税込)から選べます。初回登録者は30日間の無料体験が可能です。
30日間無料で利用する
また大学生や専門学生(高等専門学校含む)であれば、月額300円/年額2950円でプライム会員とほぼ同等の特典を利用できる「Prime Student(プライムスチューデント)」もあります。こちらは6カ月間の無料体験が用意されています。
プライムリーディングで読める冊数・ジャンル
プライムリーディングの対象本には「Prime」のロゴが付く
2025年12月現在、プライムリーディングでは1000冊以上の電子書籍が読み放題の対象となっています。ラインナップは幅広く、以下のようなジャンルが含まれます。
- 小説・評論
- ビジネス・経済
- 趣味・暮らし
- 絵本・児童書
- コミック
- 雑誌
- 洋書
実際に検索してみると、とくに洋書やコミック、雑誌の割合が多い印象で、気軽に楽しめるタイトルを中心に揃えられているのが特徴です。
コミックは、既刊のうち第1巻〜第2巻(作品によっては第3巻程度)までがプライムリーディングの対象になっているケースが多く、購入前の試し読みとして使いやすいのが特徴です。『エリアの騎士』『野原ひろし 昼メシの流儀』『祝福のチェスカ』『ゆるキャン△』など、人気作品が含まれている点も魅力と言えるでしょう。
雑誌は、女性向けファッション誌や経済誌、ライフスタイル誌など、知名度の高いタイトルが中心です。多くの場合は最新号のみが対象ですが、雑誌によっては複数号のバックナンバーを読めることもあります。
一方で、小説や絵本・児童書のラインナップは、コミックや雑誌に比べるとやや控えめです。
なお、プライムリーディングの対象本は定期的に入れ替わります。そのため、気になっていた本が後日対象外になることも珍しくありません。こまめにプライムリーディングのラインナップをチェックすることをおすすめします。
どんな本が読めるかチェック
対応している端末
プライムリーディングは、スマホ(iPhone/Android)やタブレット(iPad/Androidタブレット/Fireタブレット)、パソコン(Windows PC/Mac)、Kindle端末に対応しています。
たとえば、テキスト中心の書籍やモノクロのマンガはスマホやKindle端末で、写真やカラー要素が多い雑誌はタブレットの大きな画面で読む、といった使い分けが可能です。
なお、読書データはAmazonアカウントを通じて複数の端末間で同期されます。ただし、1つのアカウントで利用できる端末は最大6台までとなっている点には注意が必要です。
同時に保持できるのは10冊まで
プライムリーディングでは、同時にダウンロードして保持できる本は最大10冊までです。11冊目以降を読みたい場合は、すでにダウンロードしている本の利用を終了(返却)すると、新たにダウンロードできるようになります(返却方法は後述)。
なお、一度利用を終了した本でも、保持枠に空きがあればいつでも再ダウンロードが可能です。読み直したい場合や、後から続きを読みたいときでも安心です。
プライムリーディング(Amazonプライム会員)に登録する方法
プライムリーディングを利用するには、Amazonプライム会員への登録が必要です。
初めてAmazonプライムに登録する場合は、30日間の無料体験を利用できます。プライムリーディングの登録画面を開き、[プライムに加入する]ボタンを押して画面の案内に従って操作すれば完了です。
なお、学生がプライムスチューデントに登録する場合も、Amazonアカウントでログインしたうえで、表示される案内に従って必要事項を入力すれば手続きができます。
Amazonで見る
プライムリーディングの使い方
プライムリーディングに登録後、実際に読み放題対象の本を検索・ダウンロードするやり方、読まない本の返却手順を解説します。
Kindleアプリで対象本を検索する
Kindle本の検索や読むのに便利なKindleアプリ(無料)を事前にダウンロードしておきましょう。
まずはじめにKindleアプリを開き、Amazonアカウントにログインします。
キーワードで検索する
読みたい本が決まっている場合は、キーワード検索できます。画面上部の検索窓に好きなワードを入れてください。
この時点での検索結果画面(写真左)には、プライムリーディング対象外の有料本やKindle Unlimitedの対象本も混在しています。ここで[Prime Reading]を選択すると、プライムリーディングの対象本のみが表示されるようになります。
なお、プライムリーディングの対象作品には、「Prime」アイコンが付いているため、ひと目で見分けることができます。
新着やおすすめ、人気タイトルなどの一覧から選ぶ
読みたい本が特に決まっていない場合は、一覧から選ぶ方法がおすすめです。Kindleアプリのホーム画面上部に表示されている[Prime Reading]をタップしてください。
このページには、プライムリーディングの新着タイトルやおすすめ作品、人気の高い本などがカテゴリごとに並んでおり、気になる作品を探しやすくなっています。
「探す」タブに移動すると、小説やビジネス書など、ジャンルを指定して本を検索できます。また、レビューの☆の数でフィルターをかけることも可能です。
Amazonのサイトまたはアプリからも本を検索できます。
Amazonサイトの場合、SafariやChromeなどのブラウザで「Prime Reading」専用ページを開きます。
「探す」タブをタップすると、ジャンルごとに作品を探せるので、ここから好きな本を選びましょう。もちろん検索窓からキーワード検索も可能です。
本をダウンロードする
ダウンロードしたい本を選んでタップすると、詳細画面が表示されます。[ライブラリに追加する]をタップすると、本が端末にダウンロードされます。
ダウンロードした本を読む
プライムリーディングの本は、スマホやタブレット、パソコンのKindleアプリ、またはKindle端末で読むことができます。
ここでは、スマホ版のKindleアプリを使った本の読み方を紹介します。
本のダウンロードが完了したら、次の画面で[今すぐ読む]をタップすると本が読める状態になります。左右をタップするかスワイプするとページをめくれます。
本を返却(利用を終了)する
プライムリーディングのサービスは、いわば「本のレンタル」です。同時に保持しておけるのは10冊までと決まっており、それ以上ダウンロードしたいなら手元の本を返却しないと新たに本を読むことはできません。
10冊以上ダウンロードしようとすると、他の本の利用を終了(返却)するように通知されます。
その画面でライブラリから消す本を選んで[利用を終了して続ける]ボタンをタップすると、新たな本をダウンロードできるようになります。
読み終わって不要になった本は、ライブラリ画面からも返却できます。「ライブラリ」タブで返却したいKindle本を長押しし、表示されるメニューから[本の利用を終了]を選択すると、手続きは完了です。
なお、一度返却した本でも、プライムリーディングの対象であるあいだは再ダウンロードが可能です。あとから読み直したくなった場合も安心して利用できます。
30日間無料でKindle本を読む
もっと読みたいなら「Kindle Unlimited」がおすすめ
プライムリーディングを利用してみて、もっとたくさんの本を読みたいと思った人には、上位サービスのAmazon定額読み放題サービス「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」もおすすめです。
| Kindle Unlimited | プライムリーディング | |
|---|---|---|
| 利用できるユーザー | Amazon会員 | プライム会員 |
| 料金(税込) | 月額980円 |
月額600円(年額5900円) |
| タイトル数 | 500万冊以上 | 1000冊以上 |
| ジャンル |
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|
| 同時に保持できる冊数 | 20冊 | 10冊 |
| 無料体験期間 | 30日間(随時キャンペーンあり) |
30日間 |
Kindle Unlimitedでは、書籍やマンガ、雑誌といった和書に加え、洋書も含めて約500万冊が読み放題の対象となっています。ラインナップの豊富さがプライムリーディングとの大きな違いです。
Kindle Unlimitedは、Amazonアカウントがあれば誰でも月額980円(税込)で利用できます。初めて利用する場合は30日間の無料体験が用意されているほか、登録から一定期間、月額料金が割引される(または無料になる)キャンペーンが実施されることもあります。
30日間の無料体験を試す
プライムリーディングに関するよくある疑問と答え
プライム会員を解約すると、プライムリーディングの本はどうなる?
プライム会員を解約しても、次の更新日まではプライムリーディングを通常どおり利用できます。
30日間の無料体験中に解約した場合も、登録から30日間は引き続き利用できます。
ただし、更新日を過ぎるとプライムリーディングを含むAmazonプライムの特典はすべて利用できなくなります。この時点で、読み放題特典としてダウンロードしていた本はライブラリから削除され、読むことができなくなります。
プライムの「家族会員」でもプライムリーディングを利用できる?
残念ながら、プライムの「家族会員」はプライムリーディングを利用できません。
プライムの家族会員とは、プライム会員と同居する家族(2025年12月現在では最大2人まで)が、一部の会員特典を共有できるサービスです。利用できる特典は以下の6つに限られます。
- お急ぎ便が無料
- お届け日時指定便が無料
- 特別取扱商品の取扱手数料が無料
- プライム会員限定の先行タイムセールへ参加できる
- ネットスーパーの配送料が割引もしくは無料
- Amazonフレッシュの配送料が割引になる
プライムリーディングと同様に、プライムビデオなども家族会員では利用できないため、すべての特典を使いたい場合はプライムの本会員に登録しましょう。
プライムの無料体験中でもプライムリーディングを使える?
もちろん、Amazonプライムの無料体験期間中でもプライムリーディングを利用できます。
無料期間中に解約することも可能です。
プライムリーディングで本が読めないのはなぜ?
プライムリーディング対象外の本を読もうとしている可能性があります。
プライムリーディング対象本には、「Prime」というロゴがついています。一方で、「Kindle Unlimited」のロゴが付いた本や、ロゴが何も表示されていない本は、プライムリーディングの対象ではありません。これらの本を読むには、Kindle Unlimitedへの加入、もしくはKindle本の購入が必要です。
また、以前はプライムリーディングの対象だった本でも、ラインナップの入れ替えにより対象外になることがあります。特に月をまたぐタイミングで変更されるケースが多いため、気になる本は早めに読んでおくと安心です。