Amazon Pay(アマゾンペイ)は、Amazonアカウントに登録されている支払い情報や住所を使ってオンライン決済ができるサービスです。出前館やBUYMA、コジマ、ふるさとチョイス、まんが王国など約1万社以上のサイトで利用できます。
複数サイトにクレジットカード情報や住所を登録する必要がなく、支払いの手間が省けてとても便利。Amazonギフトカード(Amazonギフト券)との組み合わせでポイント還元もあるので、お得に買い物をしたい人にもおすすめの支払い方法です。
この記事では、Amazon Payの基本的な使い方と利用の流れを紹介。そのうえでAmazon Payとは何なのか、メリット・デメリットを踏まえながら詳しく解説します。
Amazon Payの使い方と利用の流れ
Amazon Payの使い方はとても簡単です。さっそく利用の流れを紹介します。
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対応サイトで「amazon pay」ボタンをタップ
Amazon Payでの支払いに対応するサイトで[amazon pay]ボタンを探してタップします。
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本人認証を済ませる
Amazon Payの利用が初めての場合は、本人認証が求められます。Amazonに登録しているメールアドレス宛に届く6桁の認証コードを入力してください。
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支払い方法を選択
本人認証を終えると、Amazonに登録中の住所と支払い方法が表示されます。
[支払い方法]ボタンをタップし任意の手段を選びましょう。Amazon Payで利用できるのは以下3つの支払い方法です(詳しくは後述)。
- Amazonギフトカード残高
- クレジットカード/デビットカード(プリペイドカード・バーチャルカード含む)
- あと払い(ペイディ)
お得にAmazon Payを利用するなら「Amazonギフトカード残高」を選ぶのがおすすめです。特典として通常会員は0.5%、プライム会員は1%分のAmazonギフトカード残高が還元されます(詳しくは後述)。
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決済完了のメールが届く
あとは各サイトの案内にしたがって注文を完了させましょう。決済が完了し次第、Amazon Payからメールが届きます。
Amazon Payのメリット・デメリット
ここからは、Amazon Payを使ってわかったメリット・デメリットを紹介します。
メリット1:決済情報・住所の入力を省ける
前述したように、「Amazon Pay」が利用できるサイトならAmazon.co.jpに登録中の決済情報・住所を使って買い物ができます。

オンラインの決済時にイチからクレジットカード情報や住所を登録する必要がないので、支払いの手間がかなり省けます。
また、複数のECサイトにクレジットカードを登録しなくて済むのもメリットのひとつ。決済情報の登録先をAmazonに一本化させることで、カード情報流出のリスク軽減が期待できます。
メリット2:Amazonギフトカードとの組み合わせで0.5〜1%が還元される

Amazon Payの最大のメリットは、Amazonギフトカード(Amazonギフト券)との組み合わせでお得に買い物ができることです。「Amazonギフトカード残高」を支払い方法に設定してAmazon Pay決済をすると、特典として決済金額に応じたAmazonギフトカード残高が還元されます(通常会員は0.5%、プライム会員は1%分)。
たとえば、プライム会員がAmazonギフトカード残高を使ってAmazon Payで1万円の買い物をした場合、100円相当のAmazonギフトカード残高がもらえるというわけです。
メリット3:手数料無料で現金支払いができる
前述したAmazon Payの支払い方法のひとつである「Amazonギフトカード残高」は、コンビニやATMを経由した現金購入(チャージ)が可能です。
利用するサイトに「代金引換」や「コンビニ払い」といった現金での支払い方法がない場合でも、Amazon Payを利用すれば間接的に現金による支払いが可能になるというわけです。

通常、代金引換では注文ごとに300円程度の手数料が発生してしまいます。対して、Amazonギフトカード残高の現金チャージでは手数料は一切発生しません。
また前述したように、Amazonギフトカード残高を利用したAmazon Pay決済では0.5〜1%分のAmazonギフトカード残高が還元されます。現金派は積極的に活用したいところです。
メリット4:返品・返金申請がしやすい
返品・返金の申請が簡単なのも、Amazon Pay利用メリットのひとつです。

確認メールから「利用履歴」をタップ

「お問い合わせ内容」を選択

申請内容を選択する
Amazon Payを利用して購入した商品の返品・返金の申請は、Amazon Payの利用履歴から簡単におこなえます。各サイトのヘルプや問い合わせ先を調べる必要がないので、申請までの手順が非常にスムーズです。
また、上記手順で申請をしても販売業者から返品・返金がおこなわれなかった場合、Amazonマーケットプレイス保証に基づいてAmazon側が返金に対応してくれます(上限30万円)。初めて使うショッピングサイトでも、安心して買い物ができるでしょう。
Amazonでは、購入者に常に安心してAmazon Payを使用していただきたいと考えています。購入者から販売事業者への異議申立てが発生すると、購入者はまず販売事業者に直接連絡して問題の解決を図ります。双方での話し合いで問題を解決できない場合、購入者による異議申立てプログラムでは、購入者はAmazonマーケットプレイス保証などを利用できます。
デメリット1:実店舗でのQRコード決済が使えない(サービス終了)

Amazon Payは現在、ネットショッピングや電子書籍、旅行予約サイトなどネット上で決済をおこなうサービスでのみ使えます。
かつてはAmazon PayにもPayPayのような「QRコード決済」機能があり、コンビニなどの実店舗でも使えました。しかし、このQRコード決済機能は2022年1月31日をもって提供終了しています。これ以降、「ネット上での決済に限って利用できる」という仕様になりました。
デメリット2:Amazonで利用できるすべての支払い方法が使えるわけではない
Amazonでは全部で10の支払い方法を登録できますが、そのすべてをAmazon Payで利用できるわけではありません。
前述のように、Amazon Payの支払い元として利用できるのは「Amazonギフトカード残高」「クレジットカード/デビットカード」「ペイディ(あと払い)」の3つのみ。携帯決済(キャリア決済)やPayPayはAmazon Payの支払い元に設定できません。また、貯まったAmazonポイントも消費できないので注意してください。
Amazon Payの支払い方法と設定手順
Amazon Payの支払い方法として利用できる「Amazonギフトカード残高」「クレジットカード/デビットカード」「ペイディ(あと払い)」の設定手順について解説します。
方法1:チャージしたAmazonギフトカード残高で支払う
繰り返しになりますが、Amazon Payの支払い元として一番おすすめなのは「Amazonギフトカード」です。通常会員は0.5%、プライム会員なら1%分のAmazonギフトカード残高が付与されます。

支払い方法の項目に料金分の「Amazonギフトカード残高」が記載された状態でAmazon Payでの決済をおこなえば、後日特典がもらえる仕組みです。
エントリーなどは必要なく、特典の付与上限もありません。Amazonギフトカード残高は、原則として注文の2カ月後中旬ごろに付与されます(例:10月の注文であれば通常は12月中旬に付与)。

Amazonギフトカード残高の追加方法はさまざまですが、自己使用目的なら「チャージタイプ」がおすすめです。
クレジットカード・デビットカード決済なら5分程度ですぐにチャージできますし、コンビニやATMを経由した現金払いにも対応しています。詳しい手順は以下の記事を参照ください。

現在、初めてチャージタイプを利用する人向けに、5000円以上のチャージで1000円相当のAmazonポイントが付与されるキャンペーンが開催されています。まだチャージタイプを利用したことがない人は、ぜひ活用してください。
方法2:Amazonに登録しているクレジットカード/デビットカードで支払う

Amazonに登録しているクレジットカードで決済することも可能です。利用できるクレジットカードは以下の通り。日本国内で一般的に扱われているブランドのほとんどに対応しています。
- American Express
- Mastercard
- Visa
- Diners Club
- JCB
- 銀聯
ただし、クレジットカードの単体決済ではAmazon側からの特典は何も付与されません。
クレジットカードでAmazonギフトカード残高にチャージしてからAmazon Payで買い物をすれば通常会員は0.5%、プライム会員は1%還元を得られます。せっかくAmazon Payを利用するなら、少しでもお得な支払い方法(Amazonギフトカード)を選ぶのが賢明でしょう。
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支払い方法の追加画面を開く
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クレジットカード/デビットカードの情報を登録する
をタップして、16桁のカード番号、セキュリティコード、有効期限といった情報を入力しましょう。
クレジットカードの請求先住所を指定したら、
ボタンをタップ。これでAmazonの支払い方法にクレジットカードを追加できました。
方法3:あと払い(ペイディ)で支払う

買い物ごとの利用代金を翌月にまとめて支払える、あと払いの決済サービス「ペイディ」を利用することも可能です。

ペイディは利用金額を後日まとめて精算するあと払いのサービスです。利用金額は翌月1日〜10日にまとめて精算します。
たとえば、9月10日に5000円のバッグを購入、9月20日に2000円の洋服を購入、9月28日に3000円の帽子を購入した場合、購入総額の1万円を10月1日〜から10日間の好きなタイミングで支払うイメージです。
概要 | 手数料 | 精算期間 | |
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コンビニ支払い | コンビニのレジで現金を支払う | 356円(税込) | 毎月1日〜10日の間 |
銀行振込 | メールで届く請求書に記載されている口座に振り込む | 銀行により異なる(多くは数百円程度) | 毎月1日〜10日の間 |
口座振替 | 登録した銀行口座から自動で引き落とされる | 無料 | 毎月12日 |
ペイディの利用料金は、「コンビニ支払い」「銀行振込」「口座振替」のいずれかの方法で精算します。口座振替なら手数料が発生しないので、手数料無料で利用したい場合は買い物をする前に振り替え用の口座設定をしておくのがおすすめです。
ペイディの詳しい使い方やAmazonとの連携方法などは、以下の記事を参照してください。