本記事では、スマホで使えるキャッシュレス決済をまとめて取り上げ、お得感や使いやすさ、機能性などを比較して紹介します。「これから電子決済を使い始めたい」「お得にスマホで決済する方法が知りたい」「何種類もペイがあって何を使えばいいか分からない」という人は、ぜひ参考にしてください。
自分に合ったスマホ決済の手段はどれ? おすすめ紹介
スマホでキャッシュレス決済する手段は、多種多様に存在します。まずは、サービスの全体像を図解で掴みましょう。

スマホで使えるキャッシュレス決済は、大きく2つのタイプがあります。ひとつは「QRコード/バーコード決済」。スマホの画面にQRコードやバーコードを表示させたり、店に掲示されているQRコードをカメラで読み取ったりして支払う方法です。アプリベースで使うので、機種やOSを問わずさまざまな環境で利用できます。
もうひとつは「非接触型決済」と呼ばれるサービス。お店の専用端末にスマホをかざして支払います。アプリを立ち上げる必要がないので、決済がとてもスムーズ。また、インターネット環境がない場所で利用できるのもメリットです。
これらをさらに細かく分別すると、事前に入金が必要な「チャージタイプ」と、紐付けたクレジットカードやデビットカードで支払う「ポストペイタイプ」に大別されます。とにかく手間を省きたい人、スピーディーな決済を求める人は「ポストペイタイプ」を選ぶとよいでしょう。逆に使いすぎが気になる人は、入金した分だけを使える「チャージタイプ」だと計画的な利用がしやすくなります。
特典・還元率で選ぶ
決済ごとにもらえる利用特典は、ユーザーが一番気になるところでしょう。以下、本記事で取り上げている決済サービスの特典・還元率を比較してみました。
種別 | サービス名 | 還元率 | もらえる特典 | 備考 |
---|---|---|---|---|
主要なコード決済 | PayPay | 0.5% | PayPayポイント | PayPayカードを紐付けて支払うと+0.5%還元 |
楽天ペイ | 1% | 楽天ポイント |
楽天カードで楽天キャッシュにチャージして支払うと+0.5%還元 |
|
d払い | 0.5% | dポイント | dカードを紐付けて支払うと+0.5%還元 | |
au PAY | 0.5% | Pontaポイント | 対象のクレジットカードによるチャージでポイント二重取りが可能 | |
LINE Pay | 0% | - | LINE Pay残高を利用したコード決済/スキャン決済の場合 | |
2% | LINEポイント |
LINE Pay残高を利用した非接触型決済(iD/Visaタッチ決済)の場合 |
||
メルペイ | 0% | - | メルカードを利用したメルペイスマート払いのみメルカリポイント還元あり(1%) | |
非接触型決済 | Suica | 0〜2% | JRE POINT | 特定のクレジットカードによるチャージでポイント二重取りが可能 |
PASMO | 0% | - | - | |
WAON | 0.5% | WAON POINT |
イオングループの対象店舗でのみ1%還元 |
|
nanaco | 0.5% | nanacoポイント |
特定のクレジットカードによるチャージでポイント二重取りが可能 |
|
楽天Edy | 0.5% | 楽天ポイント | 特定のクレジットカードによるチャージでポイント二重取りが可能 | |
iD | 0% | - | - | |
QUICPay | 0% | - | - | |
Visaタッチ決済 | 0% | - | - |
2023年2月現在、無条件のポイント還元率が一番高いのは「LINE Pay」です。LINE Payを「iD」や「Visaタッチ決済」に紐づけて支払うと、2%分のLINEポイントが付与されます(詳しい手順は後述)。
一般的なスマホ決済の還元率は0.5%が相場で、1%となると高還元率と呼ばれる中、2%の還元率を誇る「LINE Pay」はかなり貴重な存在だといえます。それを店舗の縛りを設けず、しかも全ユーザーを対象に実施しているのは非常に魅力的です。

他のサービスは、基本「0.5%還元」もしくは「還元なし」に落ち着いているものの、特定のクレジットカードを紐付けることで還元率が上がるケースが多いです。
たとえば、「PayPay」や「d払い」の基本還元率は0.5%ですが、「PayPayカード」や「dカード」を紐付けることで1%にアップします。また「au PAY」や「Suica」「nanaco」「楽天Edy」などは、特典のクレジットカードでチャージすることでポイントの二重取りが可能になります。

また、同じグループ・系列のサービスをセットで使うと、お得に利用できるケースがあります。たとえば、ドコモ回線/アハモ(ahamo)回線を契約しているユーザーは「d払いステップボーナス」という制度により、利用状況に応じて「d払い」の還元率が最大3%までアップします。
ソフトバンク回線・ワイモバイル回線を契約しているユーザーおよびYahooプレミアム加入者は、「PayPay」で使えるお得なクーポンが毎月もらえる仕組みです。自身がすでに利用しているサービスと、関連性の強いサービスを選ぶのもよいでしょう。
利便性・スピードで選ぶ
決済のスピードや使いやすさで選ぶなら、「コード決済」よりも「非接触型決済」をおすすめします。

スマホを専用端末に“かざす”だけで決済が完了するのが非接触型決済です。コード決済のように、アプリを立ち上げたり、コードを表示したりといった手間がかかりません。インターネット環境に左右されないのも利点でしょう。
さらに利便性を求めるなら、非接触型決済のなかでも「iD」や「QUICPay」「Visaタッチ決済」がおすすめです。これらは、チャージが要らない「ポストペイ」タイプの電子マネーです。残高不足を気にせずドンドン買い物できますし、残高に余分な端数が残ってしまうこともありません。
機能の充実度・利用シーンの広さで選ぶ

機能の充実度が高く、用途が幅広いのは「非接触型決済」よりも「コード決済」でしょう。コード決済のアプリは、実店舗での支払い機能だけでなく、ネットショップでのオンライン決済や、電気・ガス・水道料金の請求書支払いなど、複数の機能を搭載しているものが多いです。
とくに重宝するのが、個人間送金機能です。主に「PayPay」「LINE Pay」「メルペイ」「楽天ペイ」で利用できます。1円単位で送金できるので、小銭がなくて困ることがありません。従来の銀行口座振込と違って、手数料が発生しないのもメリットです。
なかでも「PayPay」と「LINE Pay」は利用者数が多いため、送金時に相手を手間取らせることも少ないはずです。会計時の割り勘や、イベント参加費用の取りまとめ、家族への仕送り、謝礼の支払いなど、さまざまなシーンで活躍するでしょう。
主要なコード決済アプリ

まず紹介するのが「コード決済アプリ」です。スマホの画面にQRコードやバーコードを表示させたり、店に掲示されているQRコードをカメラで読み取ったりして支払います。政府主導のキャッシュレス推進の動きなどを背景に、2019年以降急速に広まりました。
本項では、現在日本で広く普及している6サービス「PayPay」「楽天ペイ」「d払い」「au PAY」「LINE Pay」「メルペイ」を取り上げ、それぞれの特徴や使い方を詳しく紹介します。
PayPay(ペイペイ)

「PayPay(ペイペイ)」は、2018年にソフトバンクとヤフーが共同でスタートしたスマホ決済アプリです。大規模なキャンペーンで登録者数を伸ばし続け、ユーザー数5500万人を突破しました(2023年2月時点)。数あるスマホ決済サービスの中でも大本命といっていいでしょう。
加盟店数 | 374万カ所(2022年6月時点) |
---|---|
ユーザー数 | 5500万人(2023年2月時点) |
支払いタイプ | チャージタイプ |
ポストペイタイプ | |
利用特典 | PayPayポイント |
還元率 | 0.5%(条件により最大1.5%まで変動) |
PayPayの特徴のひとつが、個人店への高い普及率です。「クレジットカードは使えないけど、PayPayは使える」というお店も少なくありません。
2022年4月に「PayPayポイント」が導入されたことに伴い、ソフトバンクやワイモバイル、Yahoo!ショッピングなど関連サービスとの連携を強化する動きを見せています。その動向に、今後も目を離せません。
PayPayの機能・できることをチェック

店舗でのコード決済(ストアスキャン/ユーザースキャン)のほか、ウェブサイトでのオンライン決済や電気・ガス・水道などの請求書支払いにも対応。また、他のPayPayユーザーへの送金や残高の出金(払い出し)機能なども便利です。

PayPayの使い道としてもっともおすすめなのは、「ヤフーショッピング」でのオンライン決済です。特典として、還元率が+3.5%に設定されています。PayPayの基本還元0.5%とベースのストアポイント1%と合わせて、常時5%還元を実現できます。詳しくは以下の記事を参照ください。
PayPayの使い方をチェック

PayPayの使い方は、大きく2通りあります。1つ目は、チャージしたPayPay残高で支払う方法。2つ目は、PayPayにカードを登録して支払う方法です。
事前にチャージしたり、残高不足を気にしたりするのが煩わしく感じる人はカードを登録して支払うとよいでしょう。逆に使いすぎが気になる人は、チャージしたPayPay残高での決済がおすすめです。入金した分だけを使えるので、計画的な利用がしやすくなります。
PayPayのポイント還元率をチェック
PayPayの「コード払い(ストアスキャン/ユーザースキャン)」と「オンライン支払い」機能を使って決済すると、特典としてPayPayポイントが貰えます。貯まったPayPayポイントは「1P=1円相当」としてPayPayでの支払い時に充当できる仕組みです。
ただ、ここで注意したいのがPayPayのポイント還元率は「何で支払うか」によって大きく異なること。以下の解説をよくチェックして、お得な支払い方法を設定しましょう。

まず、「PayPay残高」を支払い元に設定した場合、200円支払うごとに1P(=0.5%)が貯まります。例えば、500円支払うと2ポイント、1000円支払うと5ポイントが貰える計算です(200円未満は切り捨て)。
なお、チャージ方法は問いません。現金でチャージしても銀行口座でチャージしてもPayPayカードでチャージしても還元率は一律0.5%です。

一方、他社クレジットカードを支払い元に設定した場合、PayPayの特典は一切付与されません。ただ、紐付けたクレジットカード会社側にポイント還元やキャッシュバックなどの特典があれば、それらを得られる可能性はあります。

一番効率よくポイントを獲得できるのは、「PayPayあと払い」と呼ばれる方法です。PayPayが発行するクレジットカード「PayPayカード/PayPayカードゴールド」をPayPayに紐付けて支払うと、税込100円支払うごとに1P(=1%)のPayPayポイントが貯まります。
ここで注目したいのが、ポイントの付与対象が「100円ごとの支払い」になること。PayPay残高での支払い時は200円ごとに1P付与のシステムだったため、200円未満の支払いは切り捨てされてしまいました。対してPayPayあと払いでは100円ごとに1P付与されるため、無駄な端数が発生しづらく効率よくポイントを獲得できます。

また、PayPayステップという仕組みにより、ひと月あたりの「PayPayアプリでの支払い」および「PayPayカードでの支払い」の回数と合計金額に応じてポイント還元率が0.5%増えます。
「1カ月以内に300円の決済を30回以上、合計10万円以上を支払う」というかなり厳しい条件ですが、クレジットカードの「PayPayカード」保有ユーザーなら不可能ではないでしょう。貪欲にお得感を求める人は、ぜひチャレンジしてみてください。
LINE Pay(ラインペイ)

「LINE Pay(ラインペイ)」は、LINEアプリ内に組み込まれた決済サービス。お馴染みの「LINE」アカウントを持っていれば、アプリ内から簡単に利用開始できるようになっています。
加盟店数 | 非公開 |
---|---|
ユーザー数 | 約4200万人(2022年10月時点) |
支払い方式 | チャージタイプ |
利用特典 | LINEポイント |
還元率 | LINE Pay残高を利用したコード決済:0% |
LINE Pay残高を利用したタッチ決済:2% |
機能の充実度は、スマホ決済サービスのなかでも群を抜いています。コード・スキャン決済やオンライン決済に加え、公共料金の請求書支払い、送金・割り勘、出金、外貨両替まで、あらゆるシーンで活用可能です。
また、ポイントの貯まりやすさも魅力。「Visa LINE Pay プリペイドカード」を発行して「iD」もしくは「Visaタッチ決済」に対応した店舗で非接触型決済をすると、2%分のLINEポイントが付与されます。
LINE Payの機能・できることをチェック

実店舗でのコード決済(ストアスキャン/ユーザースキャン)のほか、請求書支払い、オンライン決済、送金・割り勘に出金まで、さまざまなシーンで活用できます。
さらに「Visa LINE Pay プリペイドカード」を発行すれば、Visaに対応したウェブサイトでクレジットカード同様に使えるほか、「iD」や「Visaタッチ決済」加盟店での非接触型決済が利用できます。機能の充実度と利用できる店舗の多さは、スマホ決済サービスのなかでも随一です。
LINE Payの使い方をチェック
LINE Payの使い方は、以下4通り。全部は紹介しきれないので、ここでは一番おすすめの「方法2」を紹介します。
- 方法1:チャージしたLINE Pay残高でコード払い/スキャン払いをする
- 方法2:iD/Visaタッチ決済に「Visa LINE Payプリペイドカード」を紐づけて支払う
- 方法3:LINE PayにVisa LINE Payクレジットカードを紐付けてコード払い/スキャン払いをする
- 方法4:LINE PayにVisa LINE Payクレジットカード(+P)を紐付けてコード払い/スキャン払いをする

LINEアプリのウォレットタブ内で「Visa LINE Payプリペイドカード」を発行し、iPhoneの「ウォレットアプリ(Apple Pay)」、Androidスマホの「Google Payアプリ」に登録します。すると、「iD」もしくは「Visaタッチ決済」に対応した店舗で、非接触型決済ができるようになる仕組みです。
なお「Visa LINE Payプリペイドカード」は、インターネット上にのみ存在する「バーチャルカード」の一種です。カードの郵送を待つ必要がないので、申し込みから5分程度ですぐに利用できます。また、チャージしたLINE Pay残高で支払うので、審査や収入制限などはありません。
LINE Payの特典・還元率をチェック
LINE Payの特典付与の仕組みと還元率は、かなり複雑化しています。

まず、LINE Pay残高で「コード払い(ストアスキャン/ユーザースキャン)」「オンライン支払い」「請求書支払い」を利用した場合、還元率は0%です。LINEポイントは一切付与されません。


LINEが発行するクレジットカード「Visa LINE Payクレジットカード」をLINE Payに紐付けてコード払い(ストアスキャン/ユーザースキャン)とオンライン支払いをすると、0.5%分のLINEポイントが還元されます。
ただ、「Visa LINE Payクレジットカード」単体での還元率は1%なので、単体で支払ったほうがお得です。

同じくLINEが発行するクレジットカード「Visa LINE Payクレジットカード(P+)」をLINE Payに紐付けてコード払い(ストアスキャン/ユーザースキャン)を実施した場合は、5%のLINEポイントを獲得できます。
ただし、付与上限は月あたり500ポイントとかなり少ない点に注意が必要です。
楽天ペイ

「楽天ペイ」は、楽天のグループ会社が2016年に提供を開始した決済アプリ。QRコード/バーコード決済のなかでも、古参のサービスです。
加盟店数 | 非公開 |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | チャージタイプ |
ポストペイタイプ | |
利用特典 | 楽天ポイント |
還元率 | 1%(条件により最大1.5%まで変動) |
リリース当初はコード決済に特化した仕様でしたが、リニューアルを経て「楽天Edy」や「楽天ポイントカード」などさまざまな機能が統合されました。現在は、楽天の総合的なキャッシュレスアプリのような立ち位置になっています。
最大の魅力は、国内ポイント発行額No.1である「楽天ポイント」が貯まる・使えるという点でしょう。楽天ポイントは1P=1円として加盟店での支払い時に充当できるほか、楽天市場での買い物やふるさと納税、楽天証券の投信積立など、さまざまな用途で活用できます。
楽天ペイの機能・できることをチェック

店舗でのコード決済(ストアスキャン/ユーザースキャン)のほか、ウェブサイトでのオンライン決済にも対応。また、他の楽天ペイユーザーへの送金や楽天キャッシュの出金(払い出し)も可能です。上図で紹介した機能のほかにも「楽天Edy」「楽天ポイントカード」「楽天ポイント運用」「楽天銀行」など、必要に応じてさまざまな機能を利用できます。

また、2020年5月から「Androidスマホ版楽天ペイ」アプリ内で「Suica」の発行とチャージ機能が搭載されています(iOS版は非搭載)。これにより、電車やバスなど交通機関の支払いや交通系電子マネー加盟店での非接触型決済が可能になりました。
楽天ペイの使い方をチェック

楽天ペイの使い方は、大きく2通りあります。1つ目は事前にチャージした楽天キャッシュで支払う方法。2つ目はクレジットカードを登録して支払う方法です。
事前にチャージしたり、残高不足を気にしたりするのが煩わしく感じる人は登録したクレジットカードで支払うとよいでしょう。逆に使いすぎが気になる人は、楽天キャッシュでの決済がおすすめです。入金した分だけを使えるので、計画的な利用がしやすくなります。
楽天ペイのポイント還元率をチェック
楽天ペイの「コード払い(ストアスキャン/ユーザースキャン)」と「オンライン支払い」機能を使って決済すると、特典として楽天ポイントが貰えます。貯まった楽天ポイントは「1P=1円相当」として楽天ペイでの支払い時に充当できる仕組みです。
ただ、ここで注意したいのが楽天ペイのポイント還元率は「何で支払うか」によって大きく異なること。以下の解説をよくチェックして、お得な支払い方法を設定しましょう。

まず、「楽天キャッシュ」を支払い元に設定した場合、100円支払うごとに1P(=1%)が貯まります。チャージ方法は問いません。現金でチャージしても銀行口座でチャージしても楽天カードでチャージしても、楽天ペイ自体の還元率は一律1%です。

同じく、楽天銀行の口座引き落としで支払った場合も、100円支払うごとに1P(=1%)が貯まります。

一方、他社クレジットカードを支払い元に設定した場合、楽天ペイ側の特典は一切付与されません。ただ、紐付けたクレジットカード会社側にポイント還元やキャッシュバックなどの特典があれば、それらを得られる可能性はあります。

また、楽天カードを支払い元に設定した場合も楽天ペイの特典は付与されません。得られるのは紐付けた楽天カードの特典(100円につき1P=1%還元)だけなので、楽天カード単体で支払うケースとお得感は変わりません。ポイントの二重取りはできないというわけです。

唯一、ポイントの二重取りができるのは楽天カードで「楽天キャッシュ」にチャージして楽天ペイで支払った場合です。楽天カードの利用特典(チャージ金額の1%分のポイント付与)に加えて、楽天ペイの利用特典(200円支払うごとに1P付与=0.5%還元)を得られるので、実質合計1.5%還元を実現できます。
なお、楽天キャッシュにチャージできるのは、楽天カードだけです。他社カードは、楽天キャッシュへのチャージに利用できません。
d払い

「d払い」は、大手通信会社NTTドコモが2018年に提供をスタートしたスマホ決済アプリ。2022年9月末時点でのユーザー数4767万人、加盟店数438万カ所と高いシェア率を誇ります。
加盟店数 | 438万カ所(2022年9月末時点) |
---|---|
ユーザー数 | 4767万人(2022年9月末時点) |
支払い方式 | チャージタイプ |
ポストペイタイプ | |
利用特典 | dポイント |
還元率 | 0.5%(条件により最大3%まで変動) |
なんといっても、ドコモ関連サービスとの親和性の高さが強み。基本の還元率は0.5%ですが、ドコモが発行するクレジットカード「dカード」を紐付けて支払うことで、合計1%のdポイントを獲得できます。
さらにドコモ回線/ahamo回線の契約者は「d払いステップボーナス」制度により、利用状況に応じてd払いの還元率を最大3%までアップできます。
d払いの機能・できること

実店舗でのコード決済(ストアスキャン/ユーザースキャン)のほか、請求書支払いやオンライン決済にも対応しています。d払いアプリでは他ユーザーへの送金も可能ですが、ドコモ回線の契約者にしか送金できません。「PayPay」や「LINE Pay」の送金機能と比べると、利便性に劣ります。
d払いの使い方をチェック

d払いの使い方は大きく3通りあります。まず1つ目は事前にチャージした残高支払う方法。2つ目は、登録したクレジットカードで支払う方法。3つ目はドコモ通信料金との合算払いです。ドコモ回線とahamo回線の契約ユーザーのみ利用できます。
事前にチャージしたり、残高不足を気にしたりするのが煩わしく感じる人はカード払いや通信料金との合算払いを選ぶといいでしょう。逆に使いすぎが気になる人は、残高チャージがおすすめです。入金した分だけを使えるので、計画的な利用がしやすくなります。
d払いの特典・還元率をチェック
d払いの「コード払い(ストアスキャン/ユーザースキャン)」と「オンライン支払い」機能を使って決済すると、特典として楽天ポイントが貰えます。貯まったdポイントは「1P=1円相当」としてd払いでの支払い時に充当できる仕組みです。
ただ、ここで注意したいのがd払いのポイント還元率は「何で支払うか」によって大きく異なること。以下の解説をよくチェックして、お得な支払い方法を設定しましょう。

まず、事前にチャージした「d払い残高」を支払い元に設定した場合、200円支払うごとに1P(=0.5%)が貯まります。例えば、500円支払うと2ポイント、1000円支払うと5ポイントが貰える計算です(200円未満は切り捨て)。
なお、チャージ方法は問いません。現金でチャージしても銀行口座でチャージしても還元率は一律0.5%です。

同じく、ドコモ回線、ahamo回線の通信料金の合算払いで支払った場合も、200円支払うごとに1P(=0.5%)が貯まります。

一方、他社クレジットカードを使った場合、d払い側の特典は一切付与されません。得られるのは、紐付けたクレジットカード会社側の特典のみとなります。

一番効率よくポイントを獲得できるのは、ドコモが発行するクレジットカード「dカード」を支払い元に設定して支払うケースです。dカードの利用特典(200円で1P付与=0.5%)とd払いの利用特典(200円で1P付与=0.5%)を二重取りできるので、200円支払うごとにdポイントが2Pが貯まります(還元率1%)。

さらに、ドコモ回線/ahamo回線ユーザーは「d払いステップボーナス」により、利用状況に応じてd払いの還元率が最大3%までアップします。特にドコモの「ギガホ」、ahamoの「ahamo大盛り」を契約しているユーザーは、d払いの利用回数に関係なく還元率が0.5%追加されます。対象のユーザーは、積極的にd払いを使うとよいでしょう。
au PAY(エーユーペイ)

「au PAY」は、KDDIグループが2019年4月から提供開始しているスマホ決済です。もともとau回線の契約ユーザー向けのサービスでしたが、2020年にキャリアフリーに方針を変更。以降、急速に利用ユーザー数と加盟店数を伸ばしました。
加盟店数 | 528万カ所(2022年8月時点) |
---|---|
ユーザー数 | 約3010万人(2022年8月時点) |
支払い方式 | チャージタイプ |
利用特典 | Pontaポイント |
還元率 | 0.5% |
au PAYは、クレジットカードチャージでの「ポイント二重取り」を実現できるかなり貴重なサービス。還元率の高いクレジットカードと組み合わせて使うことで、大きな特典を得られます(詳しくは後述)。
また、毎月8日・5日・15日・25日はau PAYをお得に利用できる「たぬきの吉日」キャンペーンが開催されます。さまざまな特典を得られるので、開催日は積極的にau PAYを利用しましょう。
au PAYの機能・できること

実店舗でのコード決済(ストアスキャン/ユーザースキャン)のほか、請求書支払いやオンライン決済に対応しています。加えて「auじぶん銀行」のユーザーなら、au PAY残高の送金機能や出金(払い出し)機能も利用可能です。
au PAYの使い方をチェック

au PAYは、事前にチャージした残高で支払う「前払い式」の決済サービスです。au PAYを利用する前に、何かしらの方法でチャージを済ませておく必要があります。初期ユーザーが使えるチャージ方法は、主に以下の5つです。
1回あたりの最低チャージ金額 |
メリット |
デメリット | |
---|---|---|---|
クレジットカードでチャージ金額を支払う |
3000円 | カードの種類によってはポイントの二重取りが期待できる | 利用できるクレジットカードが限定されている |
au かんたん決済(au/UQ mobile/povo1.0の通信料金と合算して支払う) |
1000円 | 間接的にポイントの二重取りが期待できる | 利用できるクレジットカードが限定されている |
登録した銀行口座からチャージ金額を引き落とす | 1000円 | 利用できる金融機関が豊富 | 運転免許証やマイナンバーカードを使った本人認証が必須 |
セブン銀行ATM/ローソン銀行ATMに現金を投入する |
1000円 | スマホと現金さえあれば誰でも利用できる | 1000円単位でしかチャージができない |
auショップの「au SaKuTTO」端末に現金を投入する |
1000円 | スマホと現金さえあれば誰でも利用できる | 「au SaKuTTO」端末をおいていないauショップもある |
お得感を重視するなら、クレジットカードでチャージ金額を支払うのがおすすめ。ポイント還元システムやキャッシュバックサービスのあるクレジットカードを使用することで、au PAYの特典とクレカの特典の“二重取り”ができます(例外あり後述)。
一方、「まずはお試しでau PAYを使ってみたい」という人は、セブン銀行ATMもしくはローソン銀行ATMを経由するのがおすすめです。現金で1000円から気軽にチャージでき、本人確認も求められません。
au PAYの特典・還元率をチェック

au PAYの「コード払い(ストアスキャン/ユーザースキャン)」「オンライン支払い」「請求書支払い」を利用すると、200円支払うごとに1P(=0.5%)が貯まります(請求書支払いでのポイント付与は2023年4月で終了)。
貯まったPontaポイントは「1P=1円相当」として加盟店での支払い時に充当できるほか、au PAY残高に交換することも可能です。

前述したように、お得感を重視するなら「クレジットカード」でのチャージをおすすめします。ポイント還元システムやキャッシュバックサービスのあるクレジットカードを使用することで、いわゆる“ポイントの二重取り”を期待できます。
たとえば、au PAYのチャージに「dカード(Mastercard)」を使えばチャージ金額の1%分のdポイントがもらえますし、「PayPayカード(Mastercard)」を使うとチャージ金額の1%分のPayPayポイントが貯まります。ただしカードの種類によっては、au PAY残高へのチャージに使えなかったり、ポイント付与の対象外になっていたりするため注意が必要です(詳しくは以下の記事参照)。
メルペイ

メルペイは、お馴染みのフリマアプリ「メルカリ」に組み込まれた決済機能です。「メルカリ」のユーザーであることが前提となりますが、売上金がなくても利用自体は可能です。
加盟店数 | メルペイ加盟店264万カ所+iD加盟店200万カ所 |
---|---|
ユーザー数 | 約1135万人(2022年6月時点) |
支払い方式 | チャージタイプ |
利用特典 | メルカリポイント |
還元率 | 0% |
メルペイ加盟店の全国264万カ所(2022年8月時点)に加えて、後述する非接触型決済「iD」の加盟店195万カ所でも利用できます。“不用品を売ることで得たお金を使える”というのが、他サービスにない強みでしょう。「お金を消費する」というより「運用」や「活用」に近い感覚で買い物ができます。
メルペイの機能・できることをチェック

実店舗でのコード決済(ストアスキャン/ユーザースキャン)のほか、「iD」に紐づけての非接触型決済とオンライン決済も利用できます。また、他のメルカリユーザーへの送金や、残高の出金(払い出し)も便利です。
メルペイの使い方をチェック

メルペイの使い方は大きく2通りあります。まず1つ目はメルカリの売上金や銀行口座引き落としなどでチャージした残高で支払う方法。
2つ目は「メルペイスマート払い」を利用する方法です。メルペイで支払った金額を翌月にまとめて精算します。精算方法は、コンビニ経由での現金払い、銀行口座からの自動引落し、メルカード(メルカリが発行するクレジットカード)の3つです。
事前にチャージしたり、残高不足を気にしたりするのが煩わしく感じる人は「メルペイスマート払い」を選ぶといいでしょう。逆に使いすぎが気になる人は、残高チャージがおすすめです。入金した分だけを使えるので、計画的な利用がしやすくなります。
メルペイの特典・還元率をチェック

メルペイには、常設のポイント還元システムがありません。しかし、メルカリが発行するクレジットカード「メルカード」を紐付けて「メルペイスマート払い(あと払い)」をおこなうことで、1%のメルカリポイントが付与される仕組みです。
メルカードはフリマアプリ「メルカリ」内の買い物で、最大4%ものメルカリポイントが得られます(メルカリ以外では1%還元)。入会金や年会費などは発生しない、永年無料で使えるカードです。メルカリを利用する機会が多い人は、発行を検討してみるとよいでしょう。
非接触型決済サービス

「非接触型決済」とは、専用端末にスマホをかざすことで支払う方法です。コード決済サービスと異なり、アプリを立ち上げる必要がないので決済がとてもスムーズ。インターネット接続せずに決済できるのも便利なポイントです。
また、スマホ以外のツールで使えるのも特徴のひとつ。例えば、SuicaやPASMO、WAON、nanacoなどは「ICカード」や「スマートウォッチ(Apple Watchなど)」でも利用できます。また、クレジットカード自体に非接触型決済機能が搭載されているタイプも便利です。

一方で、非接触型決済にはデメリットもあります。それは、ほとんどのサービスがFeliCa(フェリカ)という通信技術に対応したスマホでしか利用できないこと(Visaタッチ決済以外を除く)。
その点、iPhoneは、2016年以降に発売されたモデル(iPhone 7〜)はすべてFeliCaに対応しています。よほど古いモデルでない限り、心配はないでしょう。
一方、Androidスマホの場合、比較的新しい機種でもFeliCaに対応していないケースがあります(特に海外メーカー製のスマホ)。メーカー公式サイトなどを確認して、スペック表に「おサイフケータイ対応」もしくは「FeliCaチップ搭載」などと記載されているか確認しておきましょう。
Suica(スイカ)

JR東日本(東日本旅客鉄道)が提供・運営している電子マネーです。鉄道やバスといった公共交通機関の運賃支払いをはじめ、全国226万1000カ所の加盟店で利用できます。
加盟店数(交通系電子マネー全体) | 226万1000カ所(2022年3月時点) |
---|---|
ユーザー数(モバイル会員数) | 1000万人以上(2021年12月時点) |
支払い方式 | チャージタイプ |
利用特典 | JRE POINT |
還元率 | JR東日本鉄道の運賃支払い50円につき1ポイント(2%還元) |
なお、交通系電子マネー9種「Suica」「PASMO」「Kitaca」「TOICA」「manaca」「ICOCA」「SUGOCA」「nimoca」「はやかけん」は相互利用の協定を結んでいるので、どの電子マネーも同じ加盟店・鉄道・バスで利用できます。例えば、Suicaを使ってJR西日本や東京メトロの鉄道に乗ることもできるというわけです。
また、「Suica」は非常にポイントを貯めやすい電子マネーでもあります。JR東日本鉄道の支払い50円につき1P(=2%)の割合でJRE POINTが貯まるほか、JR東日本に指定された店舗(NewDaysやKIOSKなど)や自動販売機での支払いでも一定のJRE POINTが付与されます。キャッシュレス初心者が何を利用するか迷ったら、とりあえず「Suica」を選べば間違いないでしょう。
Suicaが使える場所をチェック

Suicaの使い道は、主に3つ。1つ目は、電車やバスといった公共交通機関の運賃支払いです。駅の改札、バスの乗降口にある専用端末にスマホをかざして支払います。
2つ目は、全国約226万1000カ所の交通系電子マネー加盟店での支払いです(加盟店数は2022年3月時点の情報)。コンビニやドラッグストアなどでの買い物から、飲食店での支払い、タクシーの料金精算まで幅広く利用できます。
そして3つ目は一部ウェブサイトでのオンライン支払いです。利用できるサイトはあまり多くありませんが、チャージしたSuicaの残高で通販で買い物をしたり、デジタルコンテンツを購入したりできます。
Suicaの使い方をチェック

スマホで「Suica」を使う方法は、大きく分けて2つあります。1つ目は「Suica」の専用アプリ(Androidスマホの場合は「モバイルSuica」)をインストールして使う方法。2つ目は、iPhone「ウォレット(Apple Pay)」アプリ、Androidスマホ「Google Pay」アプリ内でSuicaを発行して使う方法です。
どちらを使っても構いませんが、「Suica」アプリのほうが機能は充実しています。基本的には「Suica」アプリを使うのがおすすめです。
ただ、チャージに使えるクレジットカード会社の種類は「ウォレット」アプリや「Google Pay」アプリの方が豊富なので、状況に応じて両方をうまく併用するとよいでしょう。
Suicaの特典・還元率をチェック

記名式のSuicaを発行してJRE POINT WEBへの会員登録を済ませると、JR東日本鉄道の運賃支払い50円につき1ポイント(=2%)の割合でJRE POINTが貯まります。
また、JR東日本に指定された店舗(NewDaysやKIOSKなど)や自動販売機でも、金額に応じてJRE POINTが付与される仕組みです(ポイントの付与率は店舗ごとに異なる)。貯まったJRE POINTは、1ポイント=1円相当としてSuicaの残高に交換できます。

さらに、JR東日本グループが発行するクレジットカード「ビューカード」でSuicaにオートチャージした場合、チャージ金額の1.5%分のJRE POINTが還元されます。JRE POINTの二重取りが可能です。

ビューカード以外のクレジットカードでも、Suicaへのチャージでポイントが貯まるケースがあります。たとえば「PayPayカード」を使えば、チャージ金額の1%分のPayPayポイントを獲得できます(2023年2月時点)。また「リクルートカード」でチャージしても、1.2%分のリクルートポイントが貯まります。
ただ、Suicaへのチャージでポイントがたまるクレジットカードはあまり多くありません。たとえば、「楽天カード」「三井住友カード」「dカード」などはSuicaへのチャージをポイント付与の対象外に指定しています。自身が使っているカード会社のヘルプなどを確認し、ポイント付与の対象項目をよくチェックしておくことをおすすめします。
PASMO(パスモ)

「PASMO」は、東京メトロや小田急電鉄、京急電鉄、バス事業者などが共同で提供・運営している電子マネーです。
加盟店数(交通系電子マネー全体) | 226万1000カ所(2022年3月時点) |
---|---|
ユーザー数(モバイル会員数) | 100万人以上(2021年3月時点) |
支払い方式 | チャージタイプ |
利用特典 | なし |
還元率 | - |
鉄道・バスの対応エリアや加盟店数は「Suica」と変わらないので、基本的には好みの方を使えばOKです。ただ、東京メトロや小田急電鉄、京急電鉄といった私鉄区間のみの定期券を作る場合は、PASMOが必要になります。
また、残高の払い戻し手数料が発生しないのもPASMOの特徴のひとつです。チャージ残高を現金に戻す場合、Suicaは220円の「払い戻し手数料」が発生しますが、PASMOだと0円で払い戻しができます。
PASMOの機能・できること

PASMOの使い道は、主に2つ。1つ目は、電車やバスといった公共交通機関の運賃支払いです。駅の改札、バスの乗降口にある専用端末にスマホをかざして支払います。
2つ目は、全国約約226万1000カ所の交通系電子マネー加盟店での決済です(加盟店数は2022年3月時点の情報)。コンビニやドラッグストアなどでの買い物から、飲食店での支払い、タクシーの料金精算まで幅広く利用できます。
PASMOの使い方をチェック

スマホで「PASMO」を使う方法は、大きく分けて2つあります。1つ目は「PASMO」アプリ(Androidスマホの場合は「モバイルPASMOアプリ」)をインストールして使う方法。2つ目は、iPhone「ウォレット(Apple Pay)」アプリ、Androidスマホ「Google Pay」アプリ内でSuicaを発行して使う方法です。
どちらを使っても構いませんが、「PASMO」アプリのほうが機能は充実しています。基本的には「PASMO」アプリを使うのがおすすめです。
ただ、チャージに使えるクレジットカード会社の種類は「ウォレット」アプリや「Google Pay」アプリの方が豊富なので、状況に応じて両方をうまく併用するとよいでしょう。
PASMOの特典・還元率をチェック

PASMO(パスモ)には、常設のポイント還元システムやキャッシュバックはありません。ただ、ポイント還元システムやキャッシュバックサービスのあるクレジットカードを使用することで、クレカ側の特典を得られるケースがあります。たとえば、前述した「PayPayカード」を使えば、チャージ金額の1%分のPayPayポイントを獲得できます。
ただ、すべてのクレジットカードでチャージ時にポイントが付与されるわけではありません。たとえば、「楽天カード」「三井住友カード」「dカード」「リクルートカード」などはPASMOへのチャージをポイント付与の対象外に指定しています。自身が使っているカード会社のヘルプなどを確認し、ポイント付与の対象項目をよくチェックしておくことをおすすめします。
WAON(ワオン)

「WAON」は、イオンが提供・運営しているチャージタイプの電子マネーです。スマホで使えるデジタルタイプのほか、プラスチック製のカードタイプ、クレジットカードと一体になっているタイプなど、複数の種類があります。
加盟店数 | 約110万8000カ所(2022年11月時点) |
---|---|
ユーザー数 | 非公開(WAONカードの累計発行枚数は9000万枚) |
支払い方式 | チャージタイプ |
利用特典 | WAON POINT |
還元率 | 0.5%(イオングループの対象店舗では1%) |
基本のポイント還元率は200円ごとに1P(=0.5%)とそこまで高くありません。ただ、イオングループの対象店舗でWAONを利用した場合、還元率が200円ごとに2P(=1%)にアップします。
「イオンモール」や「マックスバリュ」、「まいばすけっと」「ダイエー」「ミニストップ」などイオングループの店舗をよく利用する人におすすめの決済方法です。
WAONが使える場所をチェック

WAONは、全国約110万8000カ所以上の加盟店で使えます(加盟店数は2022年11月時点の情報)。実店舗でのみ利用でき、オンライン支払いなどには対応していません。
WAONの使い方をチェック
スマホで「WAON」を扱えるアプリは、iPhone・Androidそれぞれ3つずつ存在します。どのアプリを使うかによって、利用手順やチャージ方法が変わってくるため、一概に使い方を説明することはできません。

それぞれの違いは上表の通り。特筆すべきは、iPhoneの「ウォレット」アプリでしか他社クレジットカードを使ってのチャージができないという点です。
WAONアプリやiAEONアプリ、Google Payアプリでは、イオン銀行が発行するクレジットカード「イオンカード」しか使えません。注意しましょう。
WAONの特典・還元率をチェック

専用サイトに会員登録をしておくと、WAONで200円支払うごとに1P(=0.5%)が貯まります。さらに「まいばすけっと」や「マックスバリュ」「ミニストップ」といったイオングループの対象店舗でWAONを支払うと、200円ごとに2P(=1%)に還元率がアップします。
貯まったWAON POINTは「1P=1円相当」として加盟店での支払い時に充当できるほか、WAON残高に交換することも可能です。

一番効率よくポイントを獲得できるのは、「イオンカード・セレクト」でオートチャージする方法です。チャージ金額の0.5%分のWAON POINTが還元されるので、特典の二重取りができます。
なお、WAONへのチャージでWAON POINTが付与されるのは「イオンカード・セレクト」だけです。ほかのイオンカードでWAONにチャージしても、チャージ分のWAON POINTは付与されません。注意しましょう。
nanaco(ナナコ)

「nanaco(ナナコ)」は、セブン&アイグループが提供・運営しているチャージ式の電子マネー。スマホで使えるアプリタイプのほか、プラスチック製のカードタイプ、クレジットカードと一体になっているタイプなど、複数の種類があります。
加盟店数 | 約101万7000カ所(2022年9月末時点) |
---|---|
ユーザー数 | 7500万人(2022年1月末時点) |
支払い方式 | 事前にチャージした残高で支払う「前払い」方式 |
利用特典 | nanacoポイント |
還元率 | 0.5% |
加盟店数は、全国約101万7000カ所以上(2022年9月末時点)。依然として「セブンイレブン」や「イトーヨーカドー」といったグループ専用の電子マネーという印象が強いですが、最近はグループ外で利用できる場所も増えています。
nanacoが使える場所をチェック

nanacoは、全国約101万7000カ所以上の加盟店で使えます(加盟店数は2022年9月末時点の情報)。実店舗決済でのみ利用でき、オンライン支払いなどには対応していません。
nanacoの使い方をチェック
スマホで「nanaco」を扱えるアプリは、iPhone・Androidそれぞれ2つずつ存在します。どのアプリを使うかによって、利用の手順やチャージ方法が変わってくるため、一概に使い方を説明することはできません。

それぞれの違いは上表の通り。特筆すべきは、iPhoneの「ウォレット」アプリでしか他社クレジットカードを使ってのチャージができないという点です。
iOS版/Android版「nanaco」アプリでは、セブン&アイグループが発行するクレジットカード「セブンカード・プラス」しか新規登録ができません。なお、2020年3月12日以前にiOS版/Android版「nanaco」アプリに登録していたクレジットカードは継続利用できるようです。
nanacoの特典・還元率をチェック

nanacoで支払うと、200円ごとに1P(=0.5%)のnanacoポイントが貯まります。貯まったnanacoポイントは「1P=1円相当」としてnanaco残高に交換できます。

一番効率よくポイントを獲得できるのは、「セブンカード・プラス」でオートチャージする方法です。チャージ金額の0.5%分のnanacoポイントが還元されるので、特典の二重取りができます。
一方、他社のクレジットカードを使った場合、ほとんどのケースでポイントの二重取りはできません。大半のクレジットカード会社が、nanacoへのチャージをポイント付与の対象外に指定しているためです。
楽天Edy

「楽天Edy」は、楽天が提供するチャージ式の電子マネー。Androidスマホで使えるアプリタイプ(iOS非対応)のほか、プラスチック製のカードタイプ、クレジットカードと一体になっているタイプなど、複数の種類があります。
加盟店数 | 約100万カ所(2022年6月時点) |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | チャージタイプ |
利用特典 | 楽天ポイント |
還元率 | 0.5% |
Google Playストア決済(いわゆるアプリ内課金)でも利用できるなど、Androidスマホとの親和性が高いのが特徴です。なお、前述で紹介した「楽天ペイ」と同じ楽天グループが提供するサービスですが、互換性はありません。コード決済と非接触型決済では、根本的に決済の仕組みが異なるからです。
楽天Edyが使える場所・利用シーンをチェック

楽天Edyは、全国約100万カ所以上の加盟店で使えます(加盟店数は2022年6月時点の情報)。ほか、一部のウェブサイトでオンライン支払いも利用できます。前述したように「Google Playストア」で使えるので、ゲーム内アイテムやデジタルコンテンツなどをよく購入する人にとっては有用でしょう。
楽天Edyの使い方をチェック

スマホでnanacoを使う方法は、大きく分けて2つあります。ひとつは「楽天Edy」アプリをインストールして使う方法。もうひとつは、Androidスマホの「Google Pay」アプリ内で楽天Edyを発行して使う方法です。
Google Payアプリ | 楽天Edyアプリ | |
---|---|---|
クレジットカードでのチャージ | ◯ | ◯ |
現金チャージ | × | ◯ |
楽天ポイントチャージ | × | ◯ |
銀行口座チャージ | × | ◯ |
オートチャージ | × | ◯ |
どちらを使っても構いませんが、チャージ手段は「楽天Edy」アプリのほうが充実しています。基本的には、「楽天Edy」アプリをインストールして使うことをおすすめします。
楽天Edyの特典・還元率をチェック

楽天Edyで支払うと、200円ごとに1P(=0.5%)の楽天ポイントが貯まります。貯まった楽天ポイントは「1P=1円相当」としてEdy残高に交換できるほか、前述した「楽天ペイ」での支払い時に充当することもできます。

一番効率よくポイントを獲得できるのは、楽天が発行するクレジットカード「楽天カード」でチャージする方法です。チャージ金額の0.5%分の楽天ポイントが還元されるので、特典の二重取りができます。

また、楽天カード以外のクレジットカードでも、楽天Edyチャージでポイントが貯まるケースがあります。例えば「リクルートカード」のVisa・Mastercardブランドを使えば、楽天Edyへのチャージで1.2%分のリクルートポイントが還元されます。
ただ、楽天Edyへのチャージでポイントがたまるクレジットカードはあまり多くありません。たとえば、「dカード」「三井住友カード」などは楽天Edyへのチャージをポイント付与の対象外に指定しています。自身が使っているカード会社のヘルプなどを確認し、ポイント付与の対象項目をよくチェックしておくことをおすすめします。
iD(アイディ)

iD(アイディ)は、NTTドコモが提供・運営しているポストペイタイプの電子マネーです。「iPhone」「Androidスマホ」のほか、一部のスマートウォッチでも利用できます。また、「dカード」のようにクレジットカード自体にiD決済機能が搭載されているタイプも便利です。
加盟店数 | 約200万カ所 |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | ポストペイタイプ |
利用特典 |
なし |
還元率 | - |
仕組みとしてはクレジットカードやデビットカード単体の決済と変わりませんが、暗証番号やサインといった手順を省略できる分、よりスピーディーな支払いが可能になります。
また、iDに紐付けられるのはクレジットカードだけではありません。例えば、「メルペイ」や「LINE Pay」、「はまPay」といった別のスマホ決済サービスを紐付けることもできます。ユーザーのニーズに合わせた、柔軟な使い方ができるのも特徴のひとつでしょう。
iDが使えるシーンをチェック

iDは、全国約200万カ所以上の加盟店で使えます(加盟店数は2023年2月時点の情報)。実店舗でのみ利用でき、オンライン支払いなどには対応していません。
iDの使い方をチェック

iDは紐付けたクレジットカードやデビットカードで直接支払う「ポストペイ」タイプの電子マネーなので、残高のチャージは必要ありません。iPhoneは「ウォレット(Apple Pay)」アプリ、Androidスマホは「Google Pay」アプリや「iD」アプリなどに対応のカードを登録すれば、すぐに利用できます。
ただ、すべてのクレジットカード/デビットカードがiDに対応しているわけではありません。手持ちのカードでiDが使えない可能性もあります。
iPhone | Android | ||
---|---|---|---|
ウォレットアプリ | Google Payアプリ | iDアプリ | |
クレジットカード | dカード/イオンカード/オリコカード/JP BANK カード/三井住友カード/ソフトバンクカード/三井住友カード提携のクレジットカード(Amazon Mastercard・Visa LINE Pay カードなど)/ライフカード/大丸松阪屋カードなど | オリコカード/JP BANK カード/三井住友カード/三井住友カード提携のクレジットカード(Amazon Mastercard・Visa LINE Pay カードなど)/ライフカードなど | dカード/イオンカード/ユーシーカード/セゾンカード/VJAグループ発行のカード/ファミマTカードなど |
デビットカード/プリペイドカード | SMBCデビットカード/住信SBIネット銀行デビットカード(Mastercard)/メルペイ/Visa LINE Payプリペイドカード/はまPayなど | SMBCデビットカード/メルペイ/Visa LINE Payプリペイドカード/はまPayなど | - |
上の表で挙げているのは、iDに対応しているクレジットカード/デビットカード/プリペイドカードの一例です。詳しくは公式サイトをチェックしてください。
iDの特典・還元率をチェック

「iD」自体にポイント還元システムなどはありません。いわゆる“ポイントの二重取り”は不可能です。
「iD」の利用で得られるのは、カード会社側の特典(ポイント還元やキャッシュバック)のみとなります。仕組みとしては、クレジットカードやデビットカード単体の決済と変わりません。
QUICPay(クイックペイ)

QUICPay(クイックペイ)は、JCBが提供・運営しているポストペイタイプの電子マネーです。「iPhone」「Androidスマホ」のほか、一部のスマートウォッチでも利用できます。また、「JCBカード」のようにクレジットカード自体にQUICPay決済機能が搭載されているタイプも便利です。
加盟店数 | 約188万カ所(2022年6月末時点) |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | ポストペイタイプ |
利用特典 |
なし |
還元率 | - |
紐付けられるプリペイドカード、バーチャルカードの種類が豊富なのが特徴です。「au PAYプリペイドカード」「Kyash」「TOYOTA Walletプリペイドカード」「MIXIプリペイドカード」などに対応しています。クレジットカードを持っていない人でも利用しやすいでしょう。
QUICPayの利用シーンをチェック

PayPayカードをApple Payに登録すると「QUICPay」が使える
QUICPayは、全国約188万カ所以上の加盟店で使えます(加盟店数は2022年6月時点の情報)。実店舗でのみ利用でき、オンライン支払いなどには対応していません。

また、QUICPayでは紐付けるのが「クレジットカード」なのか「プリペイド/デビットカード」なのかによって、利用できる店舗と1回の支払いで使える上限金額が異なります。
クレジットカードを紐付けた場合は、「QUICPay」および「QUICPay+」マークが提示された店で買い物ができます。一方、プリペイドカード・デビットカードを紐付けた場合は、「QUICPay+」マークが提示された店でしか利用できません。
QUICPayの使い方をチェック

QUICPayは紐付けたクレジットカードやデビットカードで直接支払う「ポストペイ」タイプの電子マネーなので、残高のチャージは必要ありません。iPhoneは「ウォレット(Apple Pay)」アプリ、Androidスマホは「Google Pay」アプリやに対応のカードを登録すれば、すぐに利用できます。
ただ、すべてのクレジットカード/デビットカードがQUICPayに対応しているわけではありません。手持ちのカードでQUICPayが使えない可能性もあります。
対応しているカード | |
---|---|
クレジットカード |
JCBカード/楽天カード/PayPayカード(iPhoneのみ)/セゾンカード/オリコカード/りそなカード/au PAYカード/ジャックスカード/ゆめカード/auじぶん銀行デビットカード/セブンカード/アメリカン・エキスプレスカード/出光カード/髙島屋カード/アコムカードなど |
デビットカード | auじぶん銀行デビットカード/みずほ銀行デビットカード/JCBデビットカードなど |
プリペイドカード/バーチャルカード | au PAYプリペイドカード/Kyash/TOYOTA Walletプリペイドカード/MIXIプリペイドカードなど |
上表で挙げているのは、QUICPayに対応しているカードの一例です。詳しくは公式サイトをチェックしてください。
QUICPayの特典・還元率をチェック

「QUICPay」自体にポイント還元システムなどはありません。いわゆる“ポイントの二重取り”は不可能です。
「QUICPay」の利用で得られるのは、カード会社側の特典(ポイント還元やキャッシュバック)のみとなります。仕組みとしては、クレジットカードやデビットカード単体の決済と変わりません。
Visaタッチ決済

「Visaタッチ決済」は、「Visa」が提供するポストペイ式の非接触型決済サービス。最近は、クレジットカード自体にVisaタッチ決済機能が搭載されているタイプが増えている印象です。
加盟店数 | 非公開 |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | ポストペイタイプ |
利用特典 |
なし |
還元率 | - |
iPhoneの「ウォレット(Apple Pay)」Androidスマホの「Google Pay」に対応のカードを紐付けて支払います。特筆すべきメリットは、前述した「FeliCa」非搭載のスマホでも使えること。
Visaタッチ決済は「FeliCa」ではなく「NFC(NFC Type-A/B)」という通信技術を使います。iPhoneは「iPhone 6」以降すべてのモデルがNFCに対応していますし、AndroidスマホもOSバージョン5.0以降ならほぼすべての機種が対応しています。利用できるユーザーの幅はFeliCaタイプの電子マネーよりも広いでしょう。
Visaタッチ決済が使える場所・利用シーンをチェック

クレジットカードを差し込む端末に、上の画像のようなタッチ決済のマークがついていれば、Visaタッチ決済を利用できます。
日本では「FeliCa」通信を利用した決済(SuicaやiD、QUICPayなど)が主流であるため、少し前まではVisaタッチ決済を利用できる場所は多くありませんでした。しかし、2020年以降、急速に加盟店が増えた印象です。現在は、各種コンビニやスーパー、ドラッグストアなど身近なお店でも利用できるようになっています。
また、Visaタッチ決済は世界中(特に欧米)で広く普及しているので、海外旅行や海外出張などにいく際も便利に使えるでしょう。
Visaタッチ決済の使い方をチェック

Visaタッチ決済に残高のチャージは必要ありません。iPhoneは「ウォレット(Apple Pay)」アプリ、Androidスマホは「Google Pay」アプリにVisaタッチ決済対応のクレジットカードやデビットカードを登録するだけで、すぐに利用できます。
iPhone | Android | |
---|---|---|
ウォレットアプリに登録できるカード | Google Payアプリに登録できるカード | |
クレジットカード | アプラスカード/出光クレジットカード/エポスカード/エムアイカード/オリコカード/セゾンカード/静銀セゾンカード/ジャックスカード/セブンCSカードサービス/大和カード/高島屋カード/ビューカード/三井住友カード/楽天カード/りそなカード《セゾン》/dカード/PayPayカード/セディナカードなど | 三井住友カード/エポスカード/Visa LINE Payクレジットカード |
デビットカード/プリペイドカード |
Visa LINE Payプリペイドカード/はまPay/ソフトバンクカード |
Visa LINE Payプリペイドカード/ソニー銀行デビットカード/りそな銀行デビットカード/三菱UFJ銀行デビットカード/埼玉りそな銀行デビットカード/ちばぎんデビットカード/関西みらい銀行デビットカード/北國銀行デビットカード/PayPay銀行デビットカード/Revolutカードなど |
なお、ここで挙げているのはあくまでも一例です。詳細は以下の公式サイトをチェックしてください。
Visaタッチ決済の特典・還元率をチェック

「Visaタッチ決済」自体に常設のポイント還元システムはありません。ただ、本質的にはクレジットカード単体での決済と変わらないので、紐付けたカード会社側にポイント付与やキャッシュバックなどの特典があれば、それを得ることはできます。
また、クレジットカード会社側で「Visaタッチ決済」利用者限定のキャンペーンが開催されることもあります。直近では、対象の三井住友VisaカードでVisaタッチ決済をすることで、Vポイントが20%還元されるお得なキャンペーンが開催されていました(現在は終了)。自身のカードで対象のキャンペーンが開催されていないか、チェックしてみるとよいでしょう。
その他のスマホ決済サービス
ここからは、広く一般的には普及していないものの、ユーザーの状況や環境次第では便利に使えるスマホ決済サービスを紹介します。
銀行が提供するスマホ決済サービス

銀行などの金融機関が主体となって提供しているスマホ決済サービスです。ポイント還元やキャッシュバックなどの特典面は弱いので、お得感を求める人にはあまりおすすめできません。
ただ、銀行系のスマホ決済サービスは、いずれも利用した分が銀行口座から都度引き落とされる「即時払い」の構造になっています。チャージする手間がかかりませんし、無駄な端数が残ってしまうこともありません。また、クレジットカードによる“使い過ぎ”を懸念する人にとっては、安心感があるはずです。
Bank Pay(日本電子決済推進機構)/J-Coin Pay(みずほ銀行)/ゆうちょペイ(ゆうちょ銀行)/はまPay(横浜銀行)/Payどん(鹿児島銀行)/YOKA! Pay(福岡銀行・熊本銀行・親和銀行)/OKI Pay(沖縄銀行)/ほくほくPay(北陸銀行)/こいPay(広島銀行)など
Bank Pay(バンクペイ)

「Bank Pay」は、日本電子決済推進機構が提供しているコード決済サービスです。コード払い(ユーザースキャン/ストアスキャン)機能のほか、個人間送金サービス「ことら」を利用できます。
加盟店数 | 非公開 |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | 銀行口座から引き落とされる「即時払い」タイプ |
利用特典 |
なし |
還元率 | - |
一番の特徴は、対応している銀行口座の多さ。みずほ銀行や三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行といったメガバンクから、地方銀行まで100以上の金融機関と紐付けができます。また、Bank Payアプリには最大8口座まで同時登録可能なので、支払いや送金などの目的に応じて柔軟に口座を選べるのも利点です。
ゆうちょPay

「ゆうちょPay」は、ゆうちょ銀行が提供するコード決済アプリ。日本全国の郵便局や一部のコンビニなどで利用できます。
加盟店数 | 非公開 |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | 銀行口座から引き落とされる「即時払い」タイプ |
利用特典 |
ゆうちょPayポイント |
還元率 | 0.25% |
銀行系ペイとしては珍しく、常設のポイント還元システムがあるのが特徴です。税込400円支払うごとに、1円相当の「ゆうちょPayポイント」が貰えます(還元率0.25%)。
ゆうちょPayはGMOペイメントゲートウェイが提供するシステム「銀行Pay」に加盟しており、ほかの銀行系ペイの加盟店を相互利用できます。
はまPay

「はまPay」は、横浜銀行が提供するスマホ決済アプリ。「ゆうちょPay」と同じく、GMOペイメントゲートウェイが提供する「銀行Pay」システムに加盟しており、銀行ペイの加盟店を相互利用できます。
加盟店数 | 非公開 |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | 銀行口座から引き落とされる「即時払い」タイプ |
利用特典 |
キャッシュバック |
還元率 | 0.25%(特定の利用シーンのみ) |
QRコードの提示・スキャンによる実店舗での支払い機能のほか、無料送金サービス「ことら」を利用できます。また、「iD」や「Visaタッチ決済(iOSのみ)」と連携することで、非接触型決済も使えます。おそらく、機能の充実度は、銀行系のスマホ決済サービスのなかでも随一でしょう。
企業独自のスマホ決済サービス

飲食店やアパレルショップ、専門店などが提供するスマホ決済サービスです。自社が展開するサービスでの利用に特化しており、基本的に他サービスでは使えません。
利用シーンは多くありませんが、その分クーポンやキャンペーン、ポイント還元などの特典面が充実しているのが特徴です。頻繁に使うサービスがあれば、利用を検討してみるのもいいかもしれません。
FamiPay(ファミリーマート)/AEON Pay(イオン)/UNIQLO Pay(ユニクロ)/MUJI passport Pay(無印良品)/スターバックスカード(スターバックス)/majica(ドン・キホーテ)/ぐるなびPay(ぐるなび)/プレバンPay(BANDAI SPIRITS)/ANA Pay(全日本空輸)/GO Pay(タクシーアプリGO」/吉野家プリカ(吉野家)など
FamiPay(ファミペイ)

「FamiPay(ファミペイ)」とは、2019年7月1日にファミリーマートが提供を開始した決済サービス。コンビニエンスストアの「ファミリーマート」各店舗でのみ利用できます。専用アプリはなく「ファミリーマート」アプリ内の機能のひとつとして、組み込まれたものです。
加盟店数 | 非公開 |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | チャージタイプ |
利用特典 |
FamiPayボーナス |
還元率 | 0.5% |
常設のポイント還元システムがあり、税込み200円の支払いごとに1円相当の「FamiPayボーナス」がもらえるのが魅力です(還元率0.5%)。ほか、クーポンが随時配布されたり、お得なキャンペーンに参加できたりと、特典が充実しています。ファミマユーザーにとっては、かなり重宝するはずです。
AEON Pay(イオンペイ)

AEON Pay(イオンペイ)は、「iAEON」アプリや「イオンウォレット」アプリに組み込まれた決済サービスです。イオンモールやグルメシティ、まいばすけっと、ダイエーといったイオングループの各店舗で主に利用できます(イオングループ外でも一部利用可能)。
加盟店数 | 非公開 |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | ポストペイタイプ |
利用特典 |
なし |
還元率 | 0%(イオンカードに付帯のWAON POINT還元0.5%〜) |
AEON Payは紐付けたカードでまとめて支払うので、事前のチャージが要りません。残高を気にせず、ドンドン買い物できるのがメリットでしょう。
ただし、登録できるカードはイオンマークの付いたクレジットカード・デビットカードに限定されています。他社カードはAEON Payに登録できないため、使える人が限られてしまうのが難点です。
UNIQLO Pay(ユニクロペイ)

UNIQLO Pay(ユニクロペイ)は、全国のユニクロとGUの各店舗とオンラインストアで利用できる決済サービス。専用アプリはなく「ユニクロ」アプリ内の機能のひとつとして、組み込まれています。
加盟店数 | 全国のユニクロとGUの各店舗とオンラインストア |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | ポストペイタイプ |
銀行口座から引き落とされる即時払いタイプ | |
利用特典 |
なし |
還元率 | 0% |
登録した銀行口座からの即時引き落とし、もしくは紐付けたクレジットカード/デビットカードで支払います。
UNIQLO Payには、独自のポイント還元システムはありません。ただ初回限定で500円クーポンがもらえたり、商品をキャンペーン価格で買えたりと、お得な特典が付帯しています。UNIQLOユーザーなら使って損はないでしょう。
MUJI passport Pay(ムジパスポートペイ)

MUJI passport Pay(ムジパスポートペイ)は、全国の「無印良品」の各店舗で利用できる独自決済サービス。「MUJI passport」アプリ内に組み込まれています。
加盟店数 | 日本全国の無印良品 |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | ポストペイタイプ |
チャージタイプ | |
利用特典 |
なし |
還元率 | 0%(イオンカードに付帯のWAON POINT還元0.5%〜) |
紐付けたクレジットカード/デビットカード、もしくはチャージした「COIN+」で支払う仕組みです。「MUJI passport Pay」は無印のポイントカードと一体になっており、MUJI passport Payで支払うと1円支払うごとに「MUJIマイル」が1マイル付与されます。会計前にいちいち無印のポイントカード(会員証)を提示する必要がなくなるので、スムーズな支払いが可能になるでしょう。
地域限定のスマホ決済サービス

自治体や商工会などが提供する、対象の地域限定のスマホ決済サービスです。商品券やクーポン、ポイント還元など、地域の特長に合わせた特典が付帯しています。民間企業では難しい、10%〜30%相当のポイント還元も珍しくありません。
ただ、基本的には地域の振興や産業支援が目的のため、チェーンの飲食店やスーパー、コンビニなどは対象外になっているケースが多いです。
ハチペイ(東京都渋谷区)/いたばしPay(東京都板橋区)/せたがやペイ(東京都世田谷区)/アクアコイン(千葉県木更津市)/かしわPay(千葉県柏市が2023年4月提供予定)/さるぼぼコイン(岐阜県高山市・飛騨市・白川村)など
ハチペイ(東京都渋谷区)

「ハチペイ」は東京都渋谷区が提供するチャージ式のスマホ決済アプリ。セブン銀行ATMや専用チャージ機、クレジットカードなどで残高をチャージしたら、渋谷区内の対象店舗の掲示物(NFCタグ)にスマホを“かざして”決済できます。
加盟店数 | 渋谷区内の約1200店舗 |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | チャージタイプ |
利用特典 |
ハチペイポイント |
還元率 | 30%(2023年2月1日から2023年2月28日まで) |
渋谷のシンボル「ハチ公」に因んで、東京渋谷区内の対象店舗(飲食店や小売店)でハチペイ決済をすると「8%」のポイントがもらえます(2023年3月31日まで)。貯まったポイントは、1P=1円相当としてハチペイでの決済時に充当できる仕組みです。
さらに、2023年2月1日から2023年2月28日まで「3万人ダウンロード達成記念」が開催中。ハチペイで決済をすると、なんと決済金額の30%分がポイントバックされます。ポイントの付与上限は、期間中1人1万円まで。渋谷区民以外も利用できるのでぜひ活用してください。
せたがやペイ(東京都世田谷区)

「せたがやPay」は、東京都世田谷区の対象店舗で使えるチャージ式のコード決済アプリ。東京都世田谷区の支援のもと、「世田谷区商店街振興組合連合会」が2021年2月に提供を開始しました。
加盟店数 | 世田谷区内の約2000店舗 |
---|---|
ユーザー数 | 非公開 |
支払い方式 | チャージタイプ |
利用特典 |
せたがやPayポイント |
還元率 | 0% |
セブン銀行ATM経由で現金をチャージしたら、せたがやPayアプリでQRコードをスキャンして支払います。2023年1月31日まで「せたがや全力応援祭」が開催されており、 せたがやPay決済で30%のポイント還元が実施されていました(現在は終了)。
今後も大規模なキャンペーンが期待できる、注目の決済サービスです。世田谷区民以外も利用できるので、ぜひチェックしてみてください。
アクアコイン(千葉県木更津市)

「アクアコイン」は、君津信用組合・木更津市・木更津商工会議所が連携して提供する、チャージ式のスマホ決済サービス。千葉県木更津市内の対象店舗で利用できます。
加盟店数 | 793店舗(2022年11月時点) |
---|---|
ユーザー数(アプリインストール数) | 2万6372人以上(2022年11月時点) |
支払い方式 | チャージタイプ |
利用特典 |
らづポイント |
還元率 | 3%(2023年3月31日まで) |
市内5か所に設置されている自動チャージ機や君津信用組合各店の窓口で現金をチャージしたら、「アクアコイン」アプリでQRコードをスキャンして支払います。
2023年2月1日から3月31日までは「新年度応援キャンペーン」が開催中。「アクアコイン」アプリで支払った金額の3%分が「らづポイント」として即時還元されます。貯まったポイントは、1らづポイント=1円相当としてアクアコインでの決済時に充当できる仕組みです。
また、歩数によってポイントが還元されるヘルスケア機能も搭載。1日8000歩を達成すると「らづポイント」が5ポイント、月内10回達成で10ポイントもらえます。
ウォレット系サービス

電子マネーやポイントカード、チケット、クレジットカード情報などを一括で管理できるのが、ウォレット系のサービスです。代表的なのは、iPhone標準搭載の「ウォレット(Apple Pay)」とAndroidスマホ標準搭載の「Google Pay」でしょう。
ウォレット系サービスの利用メリットは、ひとつで複数の電子マネーや決済サービスを利用できること。クレジットカードの登録も1カ所だけでいいので、カード番号やセキュリティコードなどの情報を何度も入力しなくて済みます。
「ウォレット」(Apple Pay)

「ウォレット」は、iOS 10.0以上のiPhoneに標準搭載されているアプリです。「Suica」「PASMO」「WAON」「nanaco」「iD」「QUICPay」「Visaタッチ決済」といった決済サービスをはじめ、各種ポイントカードやチケット、クレジットカード情報などを一括で管理できます。
ややこしいのですが、よく聞く「Apple Pay」とは「ウォレット」アプリを使った支払い行為全体のことを指します。「Apple Pay」という名のアプリがあるわけではありません。
Google Pay(グーグルペイ)

「Google Pay」は、Androidスマホで使えるウォレットサービス。Android OSを搭載したスマホの多くに標準搭載されています。
「Suica」「PASMO」「楽天Edy」「WAON」「nanaco」「iD」「QUICPay」「Visaタッチ決済」といった決済サービスをはじめ、各種ポイントカードやチケット、クレジットカード情報などを一括で管理できます。
TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)

TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)は、トヨタのグループ会社が提供する決済アプリです。その機能は大きく2つ。1つ目は、独自のコード支払い機能(=Wallet QR)です。一部のトヨタ販売店やコネクティッドナビでのみ使えます。前述で紹介した「企業独自の決済サービス」としての要素が強いです。
2つ目は、複数の決済手段をまとめて利用・管理できるウォレット機能です。2023年現在、「au PAY」「Bank Pay」「銀行Pay」「iD」「QUICPay」「Visaタッチ決済」「JCBタッチ決済」の7種類の決済サービスを使えます。