利用前に確認、AEON Pay(イオンペイ)の使い方と知っておくべき注意点

“イオンペイ”って何?お得なの?

この記事では、AEON Pay(イオンペイ)がどんなサービスなのか、その仕組みや特徴、注意点などを詳しく紹介します。「これからAEON Payを使い始めたい」「お得に利用する方法が知りたい」という人はぜひ参考にしてください。

「AEON Pay」とは? 事前に知っておきたい注意点

まず、AEON Payを使う前に知っておきたい点を5つ紹介します。

AEON Payはイオンカードを持っていないと使えない

AEON Pay

AEON Payは、事前チャージがいらない「後払い」タイプのスマホ決済です。AEON Payで支払った金額が、そのままアプリに登録したクレジットカードの利用分として請求されます。

AEON Payが他のスマホ決済サービスと違うのは、紐付けられるカードがイオンマークの付いたカード(デビットカード含む)に限定されているということ。たとえば楽天カードや三井住友カード、オリコカードなど、他社のクレジットカード・デビットカードは一切登録できません。

AEON Payに専用アプリはない

AEON Pay

AEON Payは「iAEON」アプリに組み込まれたコード決済機能です。「PayPay」や「楽天ペイ」と異なり、「AEON Pay」という名の決済専用アプリは存在しません。ちなみに、イオンカードユーザー向けのアプリ「イオンウォレット」からも利用できます。

加盟店はイオングループ系列店が中心

AEON Payを利用できるのは、イオンモールやグルメシティ、まいばすけっと、ダイエー、ミニストップといったイオングループの系列店が中心。“イオングループ専用の決済サービス”という要素が強いのが現状です。

今後さまざまなサービスで使えるようになる可能性はありますが、PayPayや楽天ペイなどと比較すると現時点での加盟店数はあまり多くないといえるでしょう。

AEON Pay自体にポイント還元システムはない(ポイントの二重取りができない)

WAONポイント還元

PayPayやau PAYなどのサービスと異なり、AEON Pay自体にポイントの還元システムはありません。いわゆる“ポイントの二重取り”はできないシステムになっているのです。

AEON Payを利用して得られる特典は、紐付けたイオンカードに付帯されているWAON POINT還元だけ。イオンカード単体で支払った場合とお得感は変わりません。

AEON Pay

ただし、2023年2月11日(土)〜4月10日(月)まで、AEON Payの利用でWAON POINTの獲得率が10倍になるキャンペーンが開催されています(詳しくは後述)。期間中は、イオンカード単体で支払うよりもAEON Payで支払ったほうが圧倒的にお得です。

iAEONアプリで表示できる会員コードとは?
WAONPOINT

「iAEON」アプリのトップ画面には「WAON POINT」ボタンがあり、これを押すと会員コードを表示できます。一見、この会員コードを提示してからAEON Pay決済をすると追加でWAON POINTがもらえそうに思えますが、残念ながらそうではありません。

確かにこの会員コードを提示すれば200円につき1PのWAON POINTがもらえますが、付与されるのは「現金」で支払ったケースだけです。会員コード提示後、現金以外の手段(AEON Payやイオンカード)で支払ったとしても、ダブルでポイントがもらえるわけではありません。

WAONとAEON Payはまったく別のサービス

同じイオングループが提供する電子マネーとしては「WAON」が有名ですが、AEON Payとはまったく別のサービスです。

WAON

まず大きく違うのは、決済の仕組み。AEON Payは「コード決済」サービスです。スマホの画面にコードを表示させたり、店に掲示されているコードをカメラで読み取ったりして支払います。

一方でWAONは「非接触型決済」です。店の専用端末にスマホやカードを“かざして”支払います。SuicaなどのICカードで決済するのと同じようなイメージです。他にも以下のような違いがあります。

  AEON Pay WAON
決済の仕組み コード決済 非接触型決済
支払いの形式 チャージがいらない「後払い」タイプ 事前チャージが必要な「前払い」タイプ
ポイント還元率 0.5%(イオングループの対象店では1%)※ 0.5%(イオングループの対象店では1%)
対象のユーザー イオンカードユーザーのみ利用可能 基本的に誰でも利用可能
利用範囲 イオングループが中心 全国110万8000カ所の加盟店(2022年11月時点)
媒体 スマホ(iPhone/Android) スマホ(iPhone/Android)、WAONカード、WAON一体型イオンカード

※紐付けたイオンカードの特典

どちらを使っても還元率は0.5%〜1%とお得感は変わりません。上表を見て分かるように、WAONのほうが圧倒的に汎用性が高いです。イオングループ外でもさまざまなお店で利用できるので、普段使いとして便利なのはWAONだといえます。

ただ、WAONは前払いタイプなのでチャージの手間がかかります。チャージが面倒な人や残高に端数が残ってしまうのが嫌な人はAEON Payをメインに使うとよいでしょう。そのほか、キャンペーンの開催に合わせて使い分けると効果的です。

AEON Payの使い方

ここからは、AEON Payの具体的な使い方や設定手順を紹介します。

イオンカードを用意する

先に述べたように、AEON Payを使うにはイオンマークのついたカードが必須。持っていない人は用意しなければなりません。

基本的にイオンマークがついていれば、クレジットカード・デビットカードや種類を問わず利用できます。ただ、以下に挙げているカードは例外で、AEON Payには登録できないので注意しましょう。

AEON Payに登録できないカード
  • 法人カード(ゴールド)
  • 法人カード(シルバー)
  • サンデーマイスターカード
  • イオンバリューカード<VIP>
  • サンデー・アグリッシュカード
  • 即時発行カード
イオンカードセレクト(ミニオンズデザイン)

イオンカードセレクト(ミニオンズデザイン)

イオンカードはさまざまな種類がありますが、筆者のおすすめは「イオンカードセレクトのミニオンズデザイン」です。4年前に発行して、現在も愛用しています。

「イオンカードセレクト」とは、クレジットカード機能にイオン銀行のキャッシュカード機能が統合されたカードのこと。イオン銀行の口座開設も含め、発行手数料・年会費・更新料などは一切発生しません。永年無料で使えるカードです。

イオンカードセレクト

「イオンカードセレクト」最大のメリットは、WAONへのチャージで200円ごとに1WAONポイントが貰えること(オートチャージ時のみ)。WAONでの決済時に得られるWAON POINTと、チャージで貰えるWAON POINTの二重取りが可能というわけです。

通常の「イオンカード」ではWAONへのチャージ時にWAON POINTが付与されません。WAONへのチャージでポイントを貯められるのは「イオンカードセレクト」だけです。

イオンカードセレクト

そして、イオンカードセレクトのなかでも「ミニオンズデザイン」を選ぶ理由は、ずばりイオンシネマ(映画)の割引優待が付いているからです。

「ミニオンズデザイン」を含む特定デザインのイオンカードユーザーは、イオンシネマの映画チケットを税込1枚1000円で購入できます。

通常のチケット代金が大人1枚1800円なので、800円も割安で映画を鑑賞できることになります。この映画割引を利用するためだけでも、わざわざカードを発行する価値はあるでしょう。

iAEONアプリをインストール

iPhoneはApp Storeで、AndroidスマホはGoogle Playストアで「iAEON」アプリをインストールします。

アプリ「iAEON」をダウンロード
AEON Pay

始めて「iAEON」アプリを利用する人は、新規会員登録に進みましょう。電話番号認証とパスワードの設定だけですぐに登録は終了します。

イオンカードを紐付ける

AEON Pay
カード情報

「iAEON」アプリのトップ画面で[AEON Pay]をタップします。イオンカードの登録画面が表示されるので、手持ちのイオンカードのカード番号や有効期限などを登録しましょう。

AEON Payが使えるお店に向かう

AEON Pay

AEON Payが使えるお店に向かいます。現在おもに使えるのは、イオンモールやまいばすけっと、ダイエー、ミニストップといったイオングループの系列店です。

AEON Payが使える店はiAEONアプリの「店舗検索」タブからも検索できるので、一度チェックしてみてください。

コードを提示/スキャンして支払う

QRコード

AEON Payの支払い方法は、アプリに表示したコードを店舗に読み取ってもらう「ストアスキャン」方式と、店舗に掲示してあるコードをユーザーが読み取る「ユーザースキャン」の2通りあります。

どちらの支払い方式を採用しているかはお店によって変わるので、状況に合わせて操作をおこなってください。

アプリに表示したコードを店舗に読み取ってもらう
AEON Pay
AEON Pay

「iAEON」アプリを開いたら、トップ画面上部の「AEON Pay」部分をタップ。すると決済用のバーコードが表示されます。

AEON Payを選択

セルフレジの支払い画面

有人レジの場合は、スタッフに「AEON Payで」などと伝えてください。無人(セルフ)レジの場合は、支払い方法で「AEON Pay」を選択しましょう。

AEON Pay

あとは、店頭スタッフにコード画面を見せてスキャンしてもらえば支払い完了です。

店舗に掲示してあるコードをユーザーが読み取る

上図のような支払い用QRコードが掲示してあるお店では、ユーザー側がコードを読み込んで支払います。

コードを読み取る
コードを読み取る

iAEONアプリのトップ画面で「AEON Pay」ボタンを押します。続いて、[QRコードを読み込む]ボタンをタップしましょう。

カメラが起動するので、店舗に掲示してあるQRコードを読み取ります。

お支払い先
お支払い先

コードの読み取りが完了したら、支払い金額を入力して次へをタップ。店頭スタッフに画面を見せて確認してもらったら[支払う]を押しましょう。これで支払い完了です。

AEON Payの利用メリットはキャンペーン

前述したように、現状「AEON Pay」を使うこと自体にそれほど大きなメリットがあるようには思えません。

しかし、唯一にして最大の利用メリットともいえるのが、キャンペーンです。イオングループでは、AEON Pay決済を対象にしたキャンペーンを続々開催しています。

AEON Payで開催中のキャンペーン
条件 特典 期間
対象店舗でAEON Payを使う WAON POINTの獲得率が基本の10倍(=5%還元)になる 2023年2月11日~4月10日

首都圏のまいばすけっとでAEON Payを使う

抽選で最大1万円相当のWAON POINTが当たる 2023年1月11日〜2月8日※終了※
ミニストップでAEON Payを使う 抽選で最大50倍のポイントバック、最低でも全員に1WAON POINTを進呈 2023年1月11日~2月10日※終了※
AEON Payを使う

基本の3倍のWAON PONT進呈(200円毎に3P)

2022年11月1日~2023年1月10日※終了※
ダイエーでAEON Payを使う 抽選で最大1万円相当のWAON POINTが当たる 2022年10月5日~12月31日※終了※
AEON Pay

2023年2月11日(土)〜4月10日(月)まで、対象店舗でのAEON Pay利用でWAON POINTの獲得率が10倍(=5%還元)になるキャンペーンが開催されています。

WAON POINTが10倍になる対象店舗

まいばすけっと/ピーコックストア/ミニストップ/アコレ/オリジン弁当/れんげ食堂Toshu/松屋/松のや/マイカリー食堂/ステーキ屋松

ポイントの付与上限は設定されていないので、どれだけ使ってもOKです。「普段はイオンカード単体で支払っている」という人は、積極的にAEON Payを活用しましょう。

繰り返しになりますが、イオンカードを持っていない人はAEON Payを利用できません。キャンペーンに参加するなら、イオンカードの発行が必須です。

EDITED BY
MOEGI