PayPay(ペイペイ)の還元率まとめ──付与率アップや確認の方法も解説
スマホ決済サービスのPayPay(ペイペイ)の還元率は、基本還元率0.5%に前月の利用実績に応じて還元率が上積みされる仕組みとなっています。
本記事では、複雑化したPayPayの還元率をわかりやすく解説。還元率が上がる条件や、自分の還元率を確認する方法、さらにはPayPayを利用すると実際どのくらいの還元を得られるのか、ケーススタディも紹介します。
店舗での基本還元率は0.5%、最大で1.5%に
PayPayの還元率は2020年4月1日より、前月の決済回数や決済金額で変動する「PayPayステップ」という仕組みに変更されています。このPayPayステップの仕組みや、還元率が上がる条件、還元率を確認する方法について解説します。
2020年4月から基本還元率が0.5%→1.5%に引き下げ
2020年3月31日までPayPayの基本還元率は、店舗での決済で1.5%、請求書支払いで0.5%、オンライン決済(ヤフー関連サービスのみ対応)で1%でしたが、4月1日から以下のように変更されています。
2020年3月31日まで | 2020年4月1日以降 | |
---|---|---|
店舗での決済 | 1.5% | 0.5%〜1.5% |
請求書支払い | 0.5% | 0.5%〜1.5% |
オンライン決済 | 1% | 1%〜2% |
2020年4月以降は店舗での決済および請求書支払いの還元率が0.5%〜1.5%、オンライン決済の還元率が1%〜2%となっています。
PayPayボーナスの付与上限は1回の決済あたり7500円相当まで(店舗での決済、請求書支払い、オンライン決済いずれも)、期間中合計で1万5000円相当まで(店舗での決済、請求書支払い、オンライン決済あわせて)です。
還元率が上がる条件
PayPayの通常利用時の還元率は、前月の決済回数および決済金額によって決まります。基本還元率(店舗決済0.5%など)をベースに、利用実績に応じて還元率が加算されていく仕組みです。まずは下表を参照してください。
店舗での決済 | 請求書支払い | オンライン決済 | |
---|---|---|---|
基本還元率 | 0.5% | 0.5% | 1% |
(1)100円以上の決済回数が50回以上 | + 0.5%上乗せ | ||
(2)利用金額が10万円以上 | + 0.5%上乗せ | ||
最大還元率 | 1.5% | 1.5% | 2% |
「(1)100円以上の決済回数が50回以上」または「(2)利用金額が10万円以上」のどちらかを達成すると還元率が0.5%上乗せ、両方達成すると1%上乗せとなります。
たとえば、4月1日〜30日までの1カ月間で「100円以上の決済回数が50回以上」の条件を達成すると、5月の還元率は0.5%上乗せとなり、店舗での決済および請求書支払いの還元率が1%、オンライン決済の還元率が1.5%となります。
クレジットカード決済はカウント対象外
Yahoo! JAPANカード(ヤフーカード)を除くクレジットカードでの決済は「100円以上の決済回数が50回以上」および「利用金額が10万円以上」のカウントには含まれません。なお、請求書支払いおよびオンライン決済はPayPay残高での支払いのみ対応しており、ヤフーカードによる支払いは利用できません。
今月/翌月の還元率を確認する方法
今月の還元率は何%なのか、翌月の還元率は何%になりそうなのかについては、PayPayアプリから確認できます。今月の決済回数や利用金額も確認できるため、あとどのくらい利用すれば翌月の還元率を上げられるかという目安にもなるはずです。
今月の還元率を確認する方法
PayPayアプリの「ホーム」タブ画面で[おトク]ボタンをタップしましょう。
「今月の支払い回数」と「今月の支払い金額」が表示されており、あとどのくらい利用すると翌月の還元率が上がるのかを確認できます。
翌月の還元率を確認する方法
また[PayPayステップ]部分をタップすると、「今月の還元率 ○%」「来月の還元率 ○%」と表示され、今月の還元率とその時点における翌月の還元率見込みをチェック可能です。
キャンペーンなどで還元率がアップすることも
PayPayが随時実施しているキャンペーンを適用すれば、還元率がアップすることがあります。また、2020年9月から始まる「マイナポイント事業」でPayPayを選択することで、チャージまたは決済時に25%が還元されます。
マイナポイント登録で25%還元
「キャッシュレス・消費者還元事業」は2020年6月30日をもって終了しました。それに代わり、2020年9月1日から2021年3月31日まで「マイナポイント事業」がスタートします。
マイナポイント事業 概要
マイナポイント事業とは、自治体の交付窓口でマイナンバーカードを取得した際に任意のキャッシュレス決済サービスを1つ選択(予約)し、選択したサービスでチャージまたは決済するとポイントが付与される事業です。
選択したキャッシュレス決済サービスは途中で変更することができないため、自分の利用状況などに適したサービスを選ぶのがいいでしょう。マイナポイント事業が始まるのは2020年9月1日からですが、マイナポイントの予約・申し込みは7月1日から可能です。
マイナポイント事業でPayPayを選択した場合、PayPay残高にチャージまたは決済すると、25%のPayPayボーナスが還元されます。付与上限は5000円相当までです。
つまり、2万円分チャージすると、2万5000円相当のPayPay残高が貯まることになります。決済の場合は、ヤフーカード以外のクレジットカード支払いは対象外となります。
マイナポイントとはどんな制度なのか、どのキャッシュレス決済サービスがお得なのかは以下の記事で解説しているので参照してみてください。

キャンペーンを利用すればさらにお得に
PayPayの最大の特長といえば、頻繁に実施されているキャンペーンでしょう。一定の条件を満たしていれば、還元率10%を超えるケースもありますが、多くは一部の店舗を対象としたキャンペーンで、実施期間も限定的です。
よりお得にPayPayを利用したい場合は、キャンペーン情報をこまめにチェックすることが不可欠でしょう。PayPayのキャンペーン情報は以下の記事でも随時更新しています。

実際にPayPayでいくら還元されるのかケーススタディ
ここでは、PayPayの還元率に応じてどのくらいの還元が得られるのかという例を紹介します。
PayPayの還元率が0.5%〜2%それぞれの場合に、税込1100円(商品価格1000円+消費税10%分の100円)を支払うといくら戻ってくるのかをまとめてみました。
還元率 | 還元額 |
---|---|
0.5%の場合 | 5円相当 |
1%の場合 | 11円相当 |
1.5%の場合 | 16円相当 |
2%の場合(オンライン決済のみ) | 22円相当 |
※小数点以下は切り捨て ※還元率最大2%を受けられるのはオンライン決済のみ
PayPayで税込1100円の買い物をした場合、すべてのユーザーが最低でも5円相当の還元を受けられることになります。
還元率を上げる条件をひとつ達成しても還元額が5円相当から11円相当に増える程度です。条件を達成する難易度を考えると、無理をして還元率を上げる条件を達成する必要もないかもしれません。
