スマホ決済のPayPay(ペイペイ)では、その場で電気・ガス・水道など公共料金の請求書払いができる「PayPay請求書払い」が利用できます。請求書(払込票)に記載されたバーコードをPayPayアプリでスキャンすれば、いつでもどこでも公共料金を支払うことができます。
本記事では、PayPay請求書払いのメリットや注意点、現在対応している公共料金(事業者・自治体)などについて紹介。その上で、実際にPayPay請求書払いで電気料金を納付した際の手順に沿って、利用方法を解説します。
PayPay請求書払いのメリットと注意点
PayPay請求書払いを利用するうえでのメリットや注意点を解説します。
【メリット1】0.5%〜1.5%のPayPayボーナスが還元される
スマホ決済の請求書払いは、場所や時間を気にせずスマホで請求書をスキャンするだけで支払いが完了するのが特徴。そしてPayPayの場合、支払額の0.5〜1.5%のPayPayボーナスが還元されます。
基本の還元率は0.5%ですが、前月の利用実績に応じて還元率は変動します。「100円以上の決済を50回以上」または「利用金額が合計10万円以上」のどちらかを達成すると0.5%上乗せされて翌月の還元率が1%、両方を達成すると1%上乗せされて翌月の還元率が1.5%となります。
たとえば、還元率0.5%の状態で1万円をPayPay請求書払いで支払った場合、50円相当のPayPayボーナスが付与されます。PayPayボーナスは、決済日の30日後に付与される予定です(付与上限については後述)。
PayPay請求書払いは、これまでYahoo!マネーで支払えた地方公共団体や事業者の公共料金などにも対応。2020年7月現在、700の地方公共団体や事業者と59の電気・都市ガス事業者の公共料金で利用可能です(後述)。
【メリット2】手数料がかからない
PayPayの請求書払いは、基本的に手数料はかかりません。むしろPayPayボーナスが還元されるので、コンビニ支払いや口座振替よりもおトクに利用できます。
【注意点】PayPay残高でしか払えず、クレジットカードは不可
PayPay請求書払いは「PayPay残高」による支払いのみ有効です。クレジットカードによる決済は利用できないので注意が必要です。領収書や納税証明書も発行されません。
また、PayPay請求書払いによるPayPayボーナス付与には上限が定められています。1回の支払いにおける付与上限は2500円相当まで、1カ月の付与合計上限は1万5000円相当までです。
なお、1カ月の付与合計上限とは、通常のPayPay決済で還元される1.5%のPayPayボーナス付与分、およびYahoo!ショッピングやヤフオクなどでPayPay残高による決済をした際に還元される1%のPayPayボーナス付与分を合計した額となります。
PayPay請求書払いに対応している事業者
2020年7月時点で、700の地方公共団体や事業者(自治体420、水道局280)と59の電気・都市ガス事業者の公共料金に対応しています。
- ソフトバンク
- ワイモバイル
- LINEMO
- 東京電力
- 関西電力
- 中国電力
- 九州電力
- 東京ガス
- 大阪ガス
- 北海道ガス
- 広島ガス
- 東京都水道局
- さいたま市水道局
このほか、247の一般企業による物販、サービスの通信販売、放送の受信料などの請求書(払込票)でPayPayが利用できます。事業者の詳細は、下記公式ページを参照してください。
PayPay請求書払いで公共料金を納付する方法
実際にPayPay請求書払いを利用して東京電力エナジーパートナーの電気料金を支払ってみたので、その手順を解説します。なお、今回の支払いに関しては手数料はかかりませんでした。
1PayPayで事前に残高チャージしておく
公共料金の請求書を手元に用意したら、PayPayアプリを起動します。
PayPay残高が支払額に満たない場合、事前にチャージしておく必要があります。チャージ方法は下記記事を参照してください。
2リーダーを起動して請求書のバーコードを読み取る
PayPayアプリを開いたら、[スキャン]または[請求書払い]→[請求書を読み取る]をタップし、コードリーダーを起動します。
請求書(または振込票)に記載されたバーコードをリーダーで読み取りましょう。
3内容を確認して支払う
支払い金額が表示されるので、内容を確認します。
内容に問題がなければ、[支払う]をタップしてください。
4支払いが完了してボーナスが付与される
これで請求書支払いは完了です。支払い金額に応じたPayPayボーナス(0.5%)が還元されます(予定)。
PayPayアプリの「残高」タブ画面から、支払い内容や還元されるPayPayボーナスの履歴を確認できます。ただし、領収書や納税証明書は発行されません。