PayPayアプリを使っていると、よく目につくのが「クレジット」や「青い画面」といった記載。どんなサービスなのかよく分からず、利用をためらっている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事ではPayPayクレジットとは一体何なのか、その明確な答えを紹介します。その上で、実際に筆者がPayPayクレジットを使って感じたメリットやデメリット、注意点などを詳しく解説します。
PayPayクレジット(青い画面)==PayPayアプリにPayPayカードを紐づけて支払う方法

PayPayクレジットとは、PayPayアプリで決済した代金を「PayPayカード」で支払う行為のこと。つまり、「PayPayクレジット」を利用するには「PayPayカード」というクレジットカードの発行が必須なのです。
PayPay残高での支払い画面が「赤」を基調にしているのに対して、PayPayクレジットは「青」を基調にした支払い画面となります。そのため、PayPayクレジットは「青い画面」といった通称で呼ばれることもあります。

非常にまぎらわしいのですが、PayPayアプリではPayPayカード以外のクレジットカードを登録して支払うこともできます。そのため、「PayPayクレジット」=「PayPayアプリで決済した代金を“クレジットカード”で支払う行為」だと勘違いしている人も多いかもしれません。
しかし、「PayPayカード」以外のクレジットカードを紐づけての支払いは、ただのPayPay支払いです(支払い方法の選択では「クレジットカード」)。PayPayクレジットとは全くの別物なので注意しましょう。



年会費 |
0
永年無料
|
---|---|
還元率 |
1.00% ~ 1.50%
200円ごとに最大1.5%のポイント
|
ポイント |
PayPayポイント
|
ウォレット |
Apple Pay
Google Pay
|
QUICPay
| |
申込条件 |
18歳以上(高校生不可)
|
審査/発行 |
最短2分審査
/
最短7分発行(申込5分・審査2分)
|
支払い |
毎月末日締め 翌月27日引落 |
年会費無料で利用金額200円(税込)ごとに1%または1.5%のPayPayポイント獲得(1ポイント=1円相当)。PayPayポイント攻略に必携のクレカ
国際ブランドごとに1枚ずつ、合計3枚まで発行可能
ナンバーレスで安心のセキュリティ
実際に使って感じたメリット・デメリット
ここからは、筆者が実際にPayPayクレジットを使って感じたメリットやデメリット、注意点について解説していきます。
メリット1:チャージ不要でPayPayが使える
実際にPayPayのクレジットを使って、まず一番に感じたのは「チャージが要らない」ということの快適さです。
支払い方法をクレジットに設定すると、PayPayで決済した金額がそのまま紐付けたPayPayカードの利用分として後日まとめて請求されます。あらかじめ残高をチャージしておく必要がないので、残高不足を気にせずドンドン買い物ができます。

PayPayのチャージ画面。1000円以下はチャージできない
あわせて、中途半端にPayPay残高が余らない点も気に入っています。というのも、PayPay残高には1000円以下の金額をチャージできません。「100円足りないだけなのに、1000円をチャージしなければならない」といったケースも多く、地味にストレスを感じていました。
その点、PayPayクレジットならチャージ自体が必要ないので、端数を気にする必要がなくなりました。
メリット2:PayPayポイントを効率よく貯められる
PayPayクレジットを利用すれば、PayPayポイントを効率よく貯めることができます。PayPayの「残高」で支払ったケースとどのような違いがあるのか、表にまとめました。

PayPayクレジットで決済した場合のポイント付与率は1.0%(200円ごとに2pt付与)です。PayPay残高払いよりも、圧倒的に効率よくポイントを獲得できます。
また、PayPayクレジットであれば、PayPayステップ達成の難易度もかなり低くなります。というのも、PayPayアプリを介さずに“PayPayカード単体”で利用した分も、PayPayステップの条件(1カ月あたり200円の決済を30回以上、合計10万円以上)にカウントされるからです。
日々の決済手段をなるべく「PayPayカード」に集約すれば、最大1.5%還元を目指すのも難しくはありません。



年会費 |
0
永年無料
|
---|---|
還元率 |
1.00% ~ 1.50%
200円ごとに最大1.5%のポイント
|
ポイント |
PayPayポイント
|
ウォレット |
Apple Pay
Google Pay
|
QUICPay
| |
申込条件 |
18歳以上(高校生不可)
|
審査/発行 |
最短2分審査
/
最短7分発行(申込5分・審査2分)
|
支払い |
毎月末日締め 翌月27日引落 |
年会費無料で利用金額200円(税込)ごとに1%または1.5%のPayPayポイント獲得(1ポイント=1円相当)。PayPayポイント攻略に必携のクレカ
国際ブランドごとに1枚ずつ、合計3枚まで発行可能
ナンバーレスで安心のセキュリティ
メリット3:PayPayスクラッチで当選確率アップ

「PayPayスクラッチくじ」とは、超PayPay祭の期間中に開催される恒例イベント。対象の方法で200円以上の決済をすると、抽選で以下の特典が当たります。
- 1等:決済金額の100%のPayPayポイント付与
- 2等:決済金額の5%のPayPayポイント付与
- 3等:決済金額の0.5%のPayPayポイント付与
スクラッチくじの当選確率は、支払い方法によって異なります。PayPay残高・PayPayポイントで支払うと4回に1回ですが、PayPayクレジット・PayPayカード(ゴールド含む)で支払うと2回に1回にアップできる仕組みです。

筆者自身もPayPayクレジットを利用していますが、残高払いに比べて明らかに高い確率で当選する実感があります。当選内容は主に3等ですが、それでも還元率が0.5%アップするだけで、PayPayポイントが効率よく貯まります。
「超PayPay祭」は年に2回、夏と冬にそれぞれ1カ月間ほど開催されます。この期間中にお得に決済できるのは、PayPayクレジットを利用する大きなメリットの一つです。
デメリット1:クレジットカードの発行が伴う(審査が必要)

冒頭で述べたように、PayPayクレジットを利用するにはクレジットカードの「PayPayカード」を発行しなければなりません。そもそも「クレジットカードを持つこと自体に抵抗がある」「所有するクレジットカードを増やしたくない」という人が利用するのは難しいのが現状です。
また、どのクレジットカードでもそうですが、発行にあたっては審査(支払い能力の調査や本人確認)がおこなわれます。この「審査」を通過できないために、PayPayのクレジットを利用できないというケースもあるでしょう。
申し込み条件は以下の通りです。
- 日本国内在住の満18歳以上(高校生除く)の方
- ご本人様または配偶者に安定した継続収入がある方
- 本人認証が可能な携帯電話をお持ちの方
※ PayPayアプリから入会する場合は、PayPayアプリが必要です。
とはいえ、PayPayカードは比較的審査が柔軟な「流通系」のクレジットカードです。個人差が大きいとは思われますが、PayPayカードの審査の難易度が特別に高いというわけではありません。実際に筆者が申し込んだときも、4分程度であっさり審査が完了しました。
支払い能力に関しても、「本人または配偶者に安定した継続収入」があれば申し込み可能とされています。専業主婦や、パート・アルバイトの人でも審査を通過できる可能性は十分あるでしょう。
デメリット2:PayPay残高へのチャージはポイント付与の対象外

PayPayクレジットの登録が完了すると、PayPayカードを使ってPayPay残高にチャージできるようになります。PayPayを介しての支払い(コード決済/スキャン決済/オンライン決済)時に使えるのはもちろん、他ユーザーへの送金も可能です(出金は不可)。
ただし、PayPayカードでPayPay残高にチャージしても、PayPayポイントは一切付与されません。PayPay残高へのチャージによる「ポイントの二重取り」を期待している人もいるかもしれませんが、残念ながらそれはできない仕組みです。
デメリット3:慣れていないと使いすぎてしまう危険性がある
PayPayクレジットは、紐づけたPayPayカード(クレジットカード)による「後払い」のサービスです。購入した商品や利用したサービスに対して即時に支払いをするわけではありません。
そのため、実際にお金が減っている感覚が薄れやすく、必要以上に使ってしまうリスクがあります。月々の支出をしっかり把握し、自身の収入に見合った利用を心がけることが重要です。
心配な場合は、あらかじめ利用可能金額を設定しておくのも手です。取引できる金額を少し低めに制限しておけば、使いすぎは防止しやすくなるでしょう。
PayPayクレジットを利用する際の注意点
ここからは、PayPayクレジットを利用する際の注意点を実体験を踏まえながら解説していきます。
注意1:支払い期日(引き落とし日)をしっかり守る
PayPayクレジットで支払った金額は、「PayPayカード」の利用分とあわせて後日まとめて口座から引き落とされます。
PayPayカードの締め日は毎月末日で、引き落とし日は翌月27日(土・日・祝日の場合は翌営業日)一択です。他のスケジュールは選べません。

上画像のように、1月1日〜31日までの利用分が、翌月の2月27日に口座から引き落とされるイメージです。引き落とし日の前日までには請求金額分のお金を口座に用意しておきましょう。
もし残高不足で期日に支払えなかった場合、ペナルティとして年率14.6%の遅延損害金が課せられてしまいます。例えば請求金額が5万円で遅延日数が30日間の場合、50000円 × 0.146 ÷ 365(日数)× 30日で600円の遅延損害金が発生する計算です。遅延日数が長くなるほど遅延損害金も膨らむので、もし遅延してしまった場合はなるべく早く支払いを済ませましょう。
注意2:決済の上限金額を確認しておく
PayPayクレジットでは、ユーザーごとにひと月あたりの利用可能額(決済上限額)が設けられています。この利用可能額を超えると、PayPayクレジットを利用した決済ができなくなってしまうので注意が必要です。

PayPayクレジットのコード決済画面に利用可能金額が表示される
自身の利用可能額はPayPayクレジットのコード決済画面に表示されます。決済するたびに可能額が減っていくので、こまめにチェックしましょう。
注意3:不正利用防止のため履歴をこまめに確認

一般的なクレジットカードと同様に、PayPayクレジット(PayPayカード含む)にも、不正利用のリスクがあります。「信頼できるサイトでのみ使用する」「公共Wi-Fiでの使用を避ける」といった、基本的なセキュリティ対策を徹底しましょう。
なお、PayPayカードでは「カード利用速報」機能が搭載されています。PayPayアプリのプッシュ通知をオンにしておくことで、PayPayカードを利用した際に、その利用内容(日時や金額)がリアルタイムで通知される便利な機能です。不正利用や身に覚えのない取引にもすぐに気づけるので、より安心してPayPayクレジットを利用できます。
注意4:分割払い・リボ払いをするなら必ず金利をチェック
PayPayクレジット(PayPayカード)を利用するにあたり、入会費・年会費・更新料等は一切かかりません。毎月の引き落としが滞りなくおこなわれる限りは、永年無料で利用できます。
ただし、気をつけたいのが「まるごとフラットリボ」や「これだけスキップリボ」といったリボルビング払いを利用するケース。PayPayカードのリボ払い手数料は実質年率「18.00%」と少し高めです。

たとえば「まるごとフラットリボ」で12万円の商品を購入し、毎月1万円ずつ12カ月かけて返済したとします。PayPayカードの実質年率は18.00%なので、全額支払い終えるまでにおよそ「1万1500円」の手数料が発生します(※)。
リボ払いは自身の収入ペースに合わせて支払いを調整できて便利な機能ですが、利用にあたって手数料が発生する点は留意しておかなければなりません。
(※)リボ払い手数料のシミュレーション結果(金額)は実際の支払いと異なる場合があるため、あくまでも目安としてください。
PayPayクレジットの使い方・使い道
ここでは、PayPayクレジットを使ってできることや、その活用方法について紹介します。
使い道1:コード決済をする

コード部分を左に向かってスワイプする
まずは、最も基本的なコード決済(ストアスキャン方式)のやり方を紹介します。PayPayカードの発行・および連携を済ませたら、PayPayアプリを起動。バーコード部分を左にスワイプしましょう。

PayPayクレジット(青い画面)になったらコード部分をタップ
支払い方法が「クレジット」に切り替わり、青い画面が表示されれば準備OKです。必要に応じてバーコード部分をタップして拡大表示しましょう。PayPayカードで支払う設定になっているので、チャージ不要で決済ができます。

あとは、コードを専用機器にかざすか、店頭スタッフに提示すれば支払い完了です。
使い道2:スキャン支払いをする

レジの横などに置かれているQRコードをユーザー側がスキャンする支払い方法です。導入コストの低さや利用の手軽さなどから、個人店などで多く活用されています。

「スキャン」をタップ
前述した手順でPayPayクレジット(青い画面)に切り替えて「スキャン」をタップすると、カメラが起動します。そのまま店舗のQRコードにカメラをかざしてください。
また、スマホの標準カメラで直接QRコードを読み取ってもOKです。

支払い方法が「クレジット」になっているか確認する
支払い画面が表示されるので、PayPay残高ではなく「PayPayクレジット」になっていることを確認してください。ここが「残高」と記載されている場合はタップして「クレジット」に切り替えましょう。
あとは、支払い金額を入力して[次へ]ボタンをタップ。店頭スタッフに確認し[支払う]ボタンを押します。これでスキャン決済は完了です。
使い道3:オンライン決済をする
オンラインショッピングや各種ウェブサービスの支払いも、PayPayを利用すれば簡単におこなえます。
最大の魅力はクレジットカード情報を入力せずにオンライン決済ができること。入力の手間が省けるだけでなく、セキュリティ面でも安心です。近年、PayPayに対応するオンライン決済サービスが増えており、より多くの場面で便利に活用できるようになっています。


やり方はいたってシンプル。対応するオンラインショップで支払い方法に「PayPay」を選択します。支払い方法項目に「残高」が表示されている場合は、タップして「クレジット」に切り替えましょう。あとは、画面の案内にしたがって決済を完了させればOKです。
なお、オンライン決済でもPayPayクレジットの特典(200円につき最大1.5%のPayPayポイント)はしっかり付与されます。
使い道4:請求書払いをする

PayPayクレジットで請求書支払いができる
「PayPay請求書払い」とは、文字通り電気・ガス・水道などの公共料金や一部税金(自動車税など)をPayPayで支払える機能です。この請求書支払いもPayPayの「クレジット」でおこなえます。
ただ、請求書支払いではPayPayクレジットの特典(200円につき最大1.5%のPayPayポイント)は付与されません。残高払いでも同様にポイントは付与されない仕組みです。注意してください。
使い道5:PayPay残高にチャージする

PayPayアプリを起動し「+チャージ」をタップ
PayPayクレジットでPayPay残高にチャージすることもできます。他ユーザーに送金する際などに大変重宝する機能です。
ただ、前述した通り「PayPayクレジット」でPayPay残高にチャージしても、PayPayポイントは一切付与されません。PayPay残高へのチャージによる「ポイントの二重取り」を期待している人もいるかもしれませんが、残念ながらそれはできない仕組みです。


チャージ方法(設定済みのものが表示)の部分をタップし、クレジットに変更します。あとは、任意の金額を入力してチャージすればOKです。
なお、クレジット経由でチャージした残高は「PayPayマネーライト」に分類されます。PayPayマネーライトは「出金(払い出し)」はできない仕組みなので注意しましょう。両者の違いについては以下の記事を参照してください。
よくある疑問と回答
ここからは、PayPayクレジットおよびPayPayカードの発行に関してよくある疑問を取り上げ、一問一答形式でわかりやすく回答します。
PayPayカードは申請から登録完了までどのくらいかかる?
公式サイトでは、最短7分(申込5分、審査2分)でPayPayカードを発行可能と謳っています。
ただし、実際にPayPayカードを発行してみたところ、申込み後にウェブで口座設定をおこなうかどうかによって、カードの発行にかかる時間が大きく異なることが分かりました。
ウェブで口座設定を完了させると、審査が完了した後、すぐに16桁のカード番号やセキュリティコード(いわゆるバーチャルカード)が発行され、PayPayクレジットとして即日利用可能となります。ネットショッピングなどでの支払いにもすぐに使用できます。
対して、ウェブではなく郵送で口座登録する場合はPayPayカードが郵送で手元に届くまで、1週間ほど待たなければなりません。PayPayカードを早く使用したい人はウェブで口座登録を済ませましょう。
PayPayカードの発行にあたって銀行口座の登録は必要?
口座登録を済ませなくても、PayPayカードの発行は可能です。
PayPayカードの申し込み後、以下のように支払い口座の登録画面が表示されます。ただし、ここで口座を登録しなくても審査は通過できますし、カードの発行も可能です。

口座登録をおこなわない場合、毎月20日前後に振込依頼書が送付されます。この振込依頼書に従って、銀行振込やコンビニエンスストアで支払いが可能です。
ただし、振込依頼書での支払いでは手数料が発生します。さらに、以下の通りPayPayカードの利用規約で口座登録が義務付けられています。
本会員は、申込手続において第 16 条第 1 項に定める支払口座を申込手続中に当社に届け出たうえで、口座振替等の手続を完了するものとします。
振込依頼書による支払いは、あくまで口座登録が完了するまでの一時的な対応に過ぎません。口座登録をしないまま利用を続けると、カードの利用停止や解約といったペナルティが課される可能性もあります。
PayPayカードをスムーズに利用するために、できるだけ早く口座登録を完了させましょう。
PayPayカードは何歳から申し込める?
満18歳以上(高校生除く)ならPayPayカードに申し込めます。
PayPayカードに申し込めるのは、満18歳以上(高校生除く)と規定されています。18歳未満の人は申し込むことができません。また、満18歳以上であっても「高校生」は申し込めないので注意してください。



年会費 |
0
永年無料
|
---|---|
還元率 |
1.00% ~ 1.50%
200円ごとに最大1.5%のポイント
|
ポイント |
PayPayポイント
|
ウォレット |
Apple Pay
Google Pay
|
QUICPay
| |
申込条件 |
18歳以上(高校生不可)
|
審査/発行 |
最短2分審査
/
最短7分発行(申込5分・審査2分)
|
支払い |
毎月末日締め 翌月27日引落 |
年会費無料で利用金額200円(税込)ごとに1%または1.5%のPayPayポイント獲得(1ポイント=1円相当)。PayPayポイント攻略に必携のクレカ
国際ブランドごとに1枚ずつ、合計3枚まで発行可能
ナンバーレスで安心のセキュリティ