「楽天カード」の特典まとめ

楽天市場や楽天トラベルなど、楽天関連サービスで使うとお得にポイントを貯められる「楽天カード」。発行枚数は2023年3月末に2863万枚を突破しました。

たくさんの人が利用する楽天カードですが、持っていると何がどうお得になるのかきちんと理解するのは少々面倒です。そこで本記事では、楽天カードで利用できるおすすめの特典をわかりやすくまとめました。これから楽天カードを発行しようと考えている人はもちろん、すでに楽天カードを持っている人も参考にしてみてください。

楽天カードの特典で最初に紹介するのは、カードの支払額に応じた楽天ポイントの付与です。まずは楽天ポイント付与の仕組みについて解説します。

楽天カードは、楽天市場や楽天トラベルなど楽天関連サービス以外で決済した場合でも、決済金額100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まります。基本還元率は1%。街のお店や楽天以外のオンラインサイトでも楽天ポイントを貯められます。

楽天カードの基本還元で付与されるポイントは通常ポイントです。有効期限は最後に楽天ポイントを獲得した月から1年間。1年以内にポイントを貯め続けることで、半永久的に有効期限を延長できます。

カードの種類も豊富です。年会費が永年無料の基本カード「楽天カード」、年会費1万1000円でワンランク上のサービスを受けられる「楽天プレミアムカード」、女性におすすめの「楽天PINKカード」などが提供されています。

本記事では基本カードである「楽天カード」で利用できるお得な特典をピックアップして紹介しています。対象サービスでポイントの還元率がアップしたり割引クーポンがもらえたりするなど、意外と知られていない特典が豊富にあります。

ここでは楽天市場およびRakuten Fashion（楽天ファッション）がお得になる楽天カードの特典を紹介します。

楽天市場で買い物する際、支払い方法を楽天カードに設定するだけで獲得ポイントが＋2倍分アップします。

通常、楽天市場で買い物すると税抜100円につき1ポイントの楽天ポイント（通常ポイント）が貯まります。この基本還元率1%を基準とし、キャンペーン適用による「＋◯倍」を計算します。楽天カード決済した場合は基本還元率1%に加えて楽天カード通常分1%（＋1倍）、楽天カード特典分1%（＋1倍）の楽天ポイントが付与されます（楽天カード通常分1%のみ消費税込みでの算出です）。これが獲得ポイント＋2倍の内訳です。

では、実際にもらえる楽天ポイントはどの程度なのでしょうか。たとえば楽天市場で税抜1000円の商品を楽天カードで決済すると、基本還元率1%で10ポイント、楽天カード通常分1%で11ポイント、楽天カード特典分1%で10ポイントで合計31ポイントが付与されます。

楽天カードによる決済の＋2倍は、「楽天SPU」と呼ばれる、楽天関連サービスの利用状況によって楽天市場でのポイント還元率がアップする仕組みによるものです。楽天カードのほか、楽天モバイルの契約や楽天トラベル・楽天ブックス・楽天Koboなどの利用状況によってポイント倍率がアップします。

楽天カードを持っているユーザーは、毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日に開催される「5と0のつく日」キャンペーンに参加できます。

前述の通り、楽天カードで決済すると税抜100円につき1ポイントの基本還元率に加えて＋2倍の特典ポイントが加算されます。「5と0のつく日」に楽天カードで決済すれば、さらに＋2倍分が加算されて合計で＋4倍になります。

5と0のつく日に楽天市場で税抜1000円を楽天カードで支払うと、基本還元率1%で10ポイント、楽天カード通常分1%で11ポイント、楽天カード特典分1%で10ポイントに加えて、5と0のつく日キャンペーン適用分による20ポイントの合計51ポイントが付与されます。

5と0のつく日を利用するうえで特におすすめなのが、「楽天ふるさと納税」です。一般的にふるさと納税の寄附金額は数万円〜10万円以上になることが多く、5と0のつく日に楽天カードで決済すれば数千ポイントの獲得も可能です。

また、楽天市場で月1〜2回のペースで実施する「お買い物マラソン」キャンペーンと5と0のつく日の重複日も狙い目です。両キャンペーンの重複日に楽天市場や楽天ふるさと納税を利用すれば、多くのポイントをゲットできるでしょう。

5と0のつく日は楽天カードを持っていないと参加できないキャンペーンで、毎月6回（2月は5回）開催されます。楽天カードを持っている人はぜひ参加してみてください。なお、5と0のつく日キャンペーンに参加するには開催日ごとにキャンペーンページからのエントリーが必要です。

楽天会員は、楽天ポイントの獲得状況に応じて会員ランクが変動します。会員ランクに応じて限定クーポンが配布され、毎月18日に開催される「ご愛顧感謝デー」のポイント還元率がアップします。

中でもダイヤモンド会員は最高位となる会員ランク。プラチナ会員までは楽天カードを持っていなくてもなることができますが、ダイヤモンド会員は楽天カードの所持が必須となります。

楽天ポイントの獲得状況で上記の条件を満たしていても、楽天カードを持っていなければダイヤモンド会員にはなれません。

会員ランクを維持するには、過去6カ月の間に上記を条件を満たす必要があります。条件を満たせない場合、会員ランクがダウンしてしまいます。

ダイヤモンド会員にランクアップした際の特典内容については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参照してみてください。

楽天が展開するファッション通販サイト「Rakuten Fashion（楽天ファッション）」。楽天カードで決済すれば楽天市場と同様に楽天ポイントが貯められるのはもちろん、楽天カードを持っていれば500円OFFクーポンを毎月もらえます。

対象ショップ限定、最低購入金額は税込1万円、先着利用枚数1500枚などの制限がありますが、楽天カードを持っているだけで毎月使えるので、洋服・雑貨・アクセサリーなどを頻繁に購入する人に向いています。

クーポンを獲得する際は、キャンペーンページにアクセスして［クーポンはこちら］をタップすればOKです。支払い画面でクーポンが適用されているか確認しましょう。

国内外のホテルや航空券を予約できる「楽天トラベル」。楽天カードを持っていれば、楽天トラベルもお得に利用できます。ここでは楽天トラベルがお得になる楽天カードの特典を紹介します。

楽天カードを持っているユーザーは、楽天トラベルの国内宿泊で利用できる1000円OFFクーポンを毎月もらえます。出張でホテルを頻繁に予約する人や、旅行が趣味の人におすすめです。

クーポンを利用するには、キャンペーンページにアクセスして［クーポンを獲得する］をタップすればOKです。あとは予約ページでクーポンが適用されているか確認しましょう。

クーポンは種類が異なれば複数併用できます。楽天カード会員向けクーポンは「R」マークのクーポンで、宿が配布するクーポン（「宿」マーク）や自治体が配布するクーポン（日本地図マーク）などと併用できます。同じ種類（「R」マークのクーポンを2枚など）のクーポンは併用できません。

楽天トラベルでは5と0のつく日に国内のホテル・宿で使えるクーポンを配布しており、楽天カード会員向けクーポンと併用できる場合があります。

2023年9月30日までの期間中に楽天カードを新規発行した18〜23歳のユーザーを対象に、楽天トラベルの国内宿泊で使える50%OFFクーポンを配布しています。

対象は楽天カードを新規申し込みで発行した18〜23歳（新規申し込み時点）のうち、楽天トラベルを利用したことがないユーザー。すでに楽天カードを持っている人や過去に楽天トラベルを利用したことがある人などは対象外です。

50%OFFクーポンは楽天カード入会日の10〜30日後に獲得できます。予約対象期間はクーポン獲得日から1カ月後まで、宿泊対象期間はクーポン獲得月から3カ月後の月末まで。クーポンは国内宿泊のみが対象です（日帰り・デイユースは対象外）。割引上限金額は2万5000円で、5万円を超える宿泊代金は一律で2万5000円割引となります。

夏休みの旅行を計画している大学生や新社会人におすすめのキャンペーンです。楽天カードは入会費・年会費も無料なので、初めてのクレジットカードにも最適でしょう。

楽天キャッシュ・楽天Edyのチャージの際に、楽天カードを使えば楽天ポイントが付与されます。楽天ポイントを効率よく貯めるなら楽天カードは欠かせません。

楽天キャッシュは、楽天が提供する電子マネーです。楽天キャッシュにチャージするには楽天カード・現金・楽天銀行・楽天ギフトカードなどの方法がありますが、楽天カードは楽天キャッシュにチャージした際にポイント還元を受けられる唯一の方法なのです。

上記の通り、楽天カードから楽天キャッシュにチャージすると0.5%のポイント還元を受けられますが、そのほかの方法ではチャージ時のポイント還元を受けられません。

特に日頃の買い物で楽天ペイを使っている人は、支払いとチャージでポイントを二重取りできるのでおすすめです。楽天ペイに設定できる支払い元のポイント還元率は以下の通りです。

つまり、楽天カードで楽天キャッシュにチャージし（0.5%還元）、楽天ペイの支払い方法に楽天キャッシュを選択して支払えば（1%還元）、チャージ＋支払いで合計1.5%のポイント還元を受けられるのです。

なお、楽天ポイント加盟店で楽天ペイアプリのポイントカードを提示すると、原則として税込200円につき1ポイントが貯まります。楽天ペイが毎月実施しているポイント2倍キャンペーン（毎月要エントリー）を利用すれば、ポイントカード提示時のポイントが2倍になります1 。

楽天カードで楽天キャッシュにチャージ（0.5%還元）＋楽天ペイの支払い元を楽天キャッシュに設定して支払う（1%還元）＋楽天ペイアプリのポイント2倍キャンペーンを利用してポイントカードを提示（1%還元）で、合計2.5%還元となります。

日々の買い物で楽天ペイをお得に使いたい人は覚えておくといいでしょう。以下の記事でも詳しく解説しているのであわせて参照してみてください。

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  ポイント2倍キャンペーンで獲得できる特典ポイントの上限は500ポイントです

楽天が提供する前払い式電子マネー「楽天Edy（エディ）」にチャージする際、チャージ方法で楽天カードを設定していると200円につき1ポイント（0.5%還元）が貯まります。

また、楽天Edyで支払った際にも税込200円ごとに1ポイント（0.5%還元）が貯まるので、チャージ＋支払いで合計1%のポイント還元を受けられるのです。

楽天カードならオートチャージにも対応しています。「残高が◯円以下なら△円チャージする」と自由に設定できるので、残高不足の際にわざわざチャージする手間も省けます。もちろん、オートチャージもポイント還元の対象です。

楽天EdyにオートチャージするにはEdy機能付きの楽天カードである必要があります。通常の楽天カードでもチャージ時にポイント還元は受けられますが、オートチャージには対応していません。

楽天ミュージックや楽天モバイルなどの楽天関連サービスでも、楽天カードがあればお得に利用することができます。ここでは楽天関連サービスがお得になる楽天カードの特典を紹介します。

楽天カードを持っていれば、楽天の音楽配信サービス「楽天ミュージック」の月額料金が割引となります。スタンダードプランの通常料金は月額980円ですが、楽天カードおよび楽天モバイルのユーザーは200円割引の月額780円で利用できます。

音楽聴き放題となるサブスクにはApple MusicやLINE MUSICなどのサービスがありますが、いずれも月額料金は1000円程度。楽天カードまたは楽天モバイルの会員向け料金である月額780円というのが割安であることがわかります。楽曲数も1億曲以上と、他のサービスと比べても遜色ありません。

楽天ミュージックに登録していれば、楽天ミュージックで1日1曲以上聴くと楽天ポイントを毎日1ポイントもらえたり、楽天ブックスで使える200円OFFクーポンを毎月もらえたりするので、楽天経済圏の人にもおすすめです。

月額3278円で高速データ無制限となる楽天モバイル。専用アプリ「楽天リンク」を使えば、国内通話も無料（一部番号除く）となるお得なキャリアとして注目を集めています。

それだけでなく、楽天モバイルはiPhoneの機種代金が4キャリア最安値と謳っています。ドコモ・au・ソフトバンクと比べると、最新機種も含めて割安な価格でiPhoneを購入できます。4キャリア最安値とはいえ最新機種だと15万円ほどするiPhoneですが、楽天カードがあれば最新機種でも実質半額で購入できる「iPhoneアップグレードプログラム」を利用できるのです。

楽天モバイルの「iPhoneアップグレードプログラム」は、頭金なし・分割手数料なしの48回払いで毎月の負担額を軽減できる購入支援プログラム。48回払いのうち、24回分の支払いが完了した時点で使用したiPhoneを返却することで、最新のiPhoneに機種変更できます。

このとき、返却したiPhoneの残り支払い（最大24回分）は不要です。24回目の支払いが完了した時点で返却してしまえば、実質半額で購入できたことになります（返却時に3300円の手数料が発生）。

iPhoneアップグレードプログラムを利用するには楽天カードを所持し、支払い方法を楽天カードに選択することが条件です。常に新型のiPhoneを使いたい人は、楽天カードを持っておくといいでしょう。現在、iPhoneアップグレードプログラムを利用すると1万ポイントもらえるキャンペーンも実施中です。

楽天カードを持っているゴールド・プラチナ・ダイヤモンド会員のユーザーは、楽天ミニ保険のがん保険を1年間無料で利用できます。

保険期間は1年間で、満期を迎えると自動的に契約が終了するため有料プランに切り替わることはありません。期間中の保険料は楽天が負担してくれます。万が一がん（悪性新生物）と診断されたら、見舞金として5万円が支払われます。

1年間という短期間ではありますが、無料で利用できるので生命保険を検討している人は試しに加入してみてもいいでしょう。

楽天ミニ保険