楽天モバイルユーザーが利用できる「Rakuten Link(楽天リンク)」は、他社の携帯電話や固定電話無料で通話できる魅力的な電話サービスです。しかし「0570」からはじまるナビダイヤルなど、一部で例外的に通話料金が発生する電話番号もあります。
そこで本記事では、楽天リンクで無料で通話できるケース、通話料金が有料になってしまうケースをまとめました。
楽天リンクの通話料が「無料」のケース
楽天リンクから電話をかける際、通話料金が無料となるケースをまとめました。
他社携帯番号や固定電話への発信

090・080・070といった他社携帯番号や国内の固定電話は、発信する側が楽天リンクを通じて電話をかければ通話無料です。
相手が同じ楽天モバイルユーザーだった場合も、楽天リンクを使っているかにかかわらず通話料金はかかりません。また、050からはじまるIP電話も楽天リンクを通じて無料でかけられます。
友達との通話やお店の予約といった日常で電話をかけるシーンにおいては、楽天リンクを通じて発信すれば基本的に無料で通話できます。ビジネスで頻繁に電話をかける人にとっても楽天リンクは重宝したい存在でしょう。

楽天リンクから発信するので無料通話となる

OS標準の電話アプリから発信となるため通話料を請求される可能性がある
楽天リンクから発信する際、発信ボタンがピンク色なら楽天リンクから発信されて無料通話ができます。
電話番号の入力中に発信ボタンが緑色になると、OS標準の電話アプリからの発信となるため、通話料を請求される可能性があります(後述)。
楽天リンク同士の海外通話など

お互いが楽天リンクを利用すれば海外通話も無料
日本→海外への海外通話は、楽天リンクユーザー同士なら無料でかけることができます。着信相手も楽天リンクを利用していることが前提となりますが、通話料を気にせず海外通話できることは楽天リンクの強みといえるでしょう。
楽天リンクユーザー以外の相手との海外通話は、国・地域別の従量課金が発生するため注意してください(後述)。
海外→日本の通話は、楽天リンクで発信すれば着信相手が楽天リンクユーザーでなくても通話無料です。

連絡先に登録している楽天モバイルユーザーだけを表示させる
楽天リンク同士で通話をしたい時は、連絡先の[Link]をタップすると楽天モバイルのアイコンがついた楽天モバイルユーザーだけを表示させることが可能です。ピンク色の受話器アイコンをタップすると楽天リンクから発信されます。
楽天リンクの通話料が「有料」のケース
楽天リンクでの通話料が「有料」となるケースをまとめました。楽天リンクを通じて電話をかけているのに通話料を請求されてしまうという人は、有料となるケースに該当していないか確認しましょう。
「0570」や一部特番への発信
楽天リンクで発信しても、一部で例外的に通話料金が発生する電話番号もあります。その代表が「0570」のナビダイヤルです。「0570」に続く6桁の電話番号に発信すると、「ナビダイヤルでお繋ぎします」というガイダンスが流れます。
ナビダイヤルの一般的な通話料金
携帯電話から発信した際に発生するナビダイヤルの一般的な通話料金は以下の通りです。
- 平日昼間:20秒ごとに10円(税込11円)
- 夜間・休日:22.5秒ごとに10円(税込11円)
- 深夜・早朝:25秒ごとに10円(税込11円)
「0570」のナビダイヤルのほかにも、楽天リンクで発信した際に通話料金が発生する電話番号はあります。楽天リンクで発信した際に通話料が発生する主な電話番号は以下の通りです。
災害伝言ダイアル | 171 |
---|---|
消費者ホットライン | 188 |
特定者向け情報の蓄積・再生(留守番電話) | 1417 |
発信者番号非通知設定 | 147 |
発信者番号非通知設定解除 | 148 |
テレドーム(呼数集計用電話番号) | 0180からはじまる番号 |
ナビダイヤル | 0570からはじまる番号 |
総務省消防庁(救急安心センター事業) | #7119 |
厚生労働省 子ども医療電話相談事業 | #8000 |
DV相談ナビ | #8008 |
公益財団法人 日本道路交通情報センター | #8011 |
安全運転相談電話 | #8080 |
JAF ロードサービス救援コール | #8139 |
性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター全国共通短縮番号 | #8891 |
警察相談専用電話 | #9110 |
※通話料金は発信先の電話番号によって異なる場合があります。

有料の電話番号に発信しようとすると、「有料になる場合があります」と表示される

発信ボタンをタップすると標準通話アプリが起動する

有料の電話番号には端末の標準通話アプリで発信される
楽天リンクから上記の電話番号に発信しようとすると、「有料になる場合があります」という注意画面が表示され、発信ボタンを押すと楽天リンクではなく端末の標準電話アプリから発信されます。
楽天リンク以外との海外通話など

楽天リンクユーザー以外との国際電話(日本→海外)は有料となります。
双方とも楽天リンクユーザーであれば国際通話も無料ですが、相手が楽天リンクユーザーでない場合は国・地域別従量課金が発生します。たとえば日本からアメリカ本土に発信した場合、30秒ごとに34円の通話料金がかかります。
また、海外→海外への発信は楽天リンク同士の通話でも国・地域別従量課金が発生するので注意が必要です。
楽天モバイルでは国際電話を頻繁に利用する人向けに、月額980円の「国際電話かけ放題」オプションも提供されています。
OS標準の通話アプリでの発信
楽天モバイル契約者でも、OS標準の電話アプリから他社携帯番号や固定番号に電話をかけると有料になってしまいます。
無料と思っていたのに通話料金が請求されてしまっている場合、OS標準の電話アプリから発信しているケースが考えられます。

(iOSの場合)相手が楽天リンク以外から発信するとOS標準電話アプリに着信する
iPhoneの場合、電話の発信元が楽天リンク以外からだとOS標準の電話アプリで着信し、不在着信もOS標準の電話アプリに残ります。
そのため、本来であれば楽天リンクから発信すれば無料となる携帯番号や固定電話番号でも、不在着信が残っているOS標準の電話アプリから折り返して発信してしまうと通話料金が請求されてしまいます。iPhoneで折り返しの発信をする際は、有料にならないよう楽天リンクから発信しましょう。

(Androidスマホの場合)相手が楽天リンク以外から発信しても楽天リンクで着信する
なお、Androidスマホの場合は相手が楽天リンク以外から発信していても楽天リンクに着信履歴が残る仕様です(楽天リンクにログインしていることが前提)。楽天リンクを起動し、通話履歴(着信履歴)の受話器アイコンがピンク色なら無料通話ができます。