楽天ふるさと納税で自治体に寄付をすると、寄附金額に応じて楽天ポイントが貯まります。ふるさと納税の寄附は高額になるケースも少なくないため、そのぶん多くの楽天ポイントを獲得できます。さらに楽天が実施しているキャンペーンを活用すれば、より効率的に楽天ポイントを貯められるでしょう。
本記事では、楽天ふるさと納税がお得になる日や各キャンペーンの攻略法をまとめました。楽天ふるさと納税のポイント還元率や付与上限などもわかりやすく解説します。
楽天ふるさと納税はいつがお得?

通常、楽天ふるさと納税のポイント付与率は1%です(仕組みは後述)。たとえば、何もない日に10万円を寄付したら付与されるポイント数は1000ポイント。これがポイント3倍の日に寄付すれば3000ポイント、ポイント5倍の日に寄付すれば5000ポイントといったように、寄付する日を変えるだけで獲得できるポイントを大幅にアップできます。
楽天市場で実施しているキャンペーンは、楽天ふるさと納税も対象に含まれているケースがほとんど。ふるさと納税は寄附金額が通常の買い物よりも高額になりやすいため、賢く活用すれば多くの楽天ポイントを獲得できるでしょう。
2023年3月21日(火)20時〜28日(火)1時59分にかけては、購入したショップ数に応じてポイント付与率がアップする「お買い物マラソン」が実施されます。期間中は楽天ふるさと納税の還元率もアップできる絶好の機会です。
ここでは、楽天ふるさと納税で寄付する際にポイント付与率が高くなる日を紹介します。キャンペーンに参加するには、キャンペーンページからのエントリーが必要です。
お得な日1:毎月5と0がつく日(付与率5%)

毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日の「5と0のつく日」は、楽天カードを使って買い物するとポイント付与率が5倍になるキャンペーン。楽天市場だけでなく、楽天ふるさと納税の寄付も対象です。
楽天ふるさと納税の基本付与(1倍)に、楽天カードの付与分(通常分1倍+特典分1倍)と5と0のつく日キャンペーン適用分(2倍)が加算され、合計で5倍となります。
楽天ふるさと納税で効率よくポイントを貯めたいなら、楽天カードは必携の1枚といえるでしょう。なお、楽天プレミアムカードであればさらに2倍が加算されてポイント倍率が7倍までアップします。

つまり、5と0のつく日に寄附金額10万円を楽天カードで支払えば、合計5000ポイントの楽天ポイントが付与されるのです。楽天スーパーセールやお買い物マラソンなど不定期で実施している大型キャンペーンを除けば、5と0のつく日が楽天ふるさと納税でのポイント付与率が最もお得な日だといえます。
5と0のつく日キャンペーンに参加するには事前エントリーが必要です。
【5と0のつく日】キャンペーン概要
- 開催日:毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日
- エントリー:エントリー必須(エントリー前の買い物も有効、開催日以外のエントリーは不可)
- 参加条件:楽天カードを所有する楽天会員
- ポイント付与上限:3000ポイント/月(期間限定ポイント)
- ポイント付与時期:支払いの翌月15日ごろ(月末の支払いは翌々月15日になる場合あり)
- ポイントの有効期限:付与日の翌月末日23時59分まで
お得な日2:毎月18日(付与率2〜4%)

毎月18日に実施している「ご愛顧感謝デー」では、通常付与(1倍)に楽天ポイントクラブのランクに応じた特典ポイントが加算されます。ポイント付与倍率は以下の通りです。
- ゴールド会員:+1倍(合計で2倍)
- プラチナ会員:+2倍(合計で3倍)
- ダイヤモンド会員:+3倍(合計で4倍)

たとえばゴールド会員であれば、10万円を寄付すると2000ポイント(基本付与1000ポイント+特典分1000ポイント)の楽天ポイントが付与されます。
ご愛顧感謝デーは5と0のつく日キャンペーンとは異なり楽天カードがなくても参加できますが、寄附金額を楽天カードで支払えば上記の倍率にさらに2倍分(通常分+特典分)を加算させることも可能です。ダイヤモンド会員が楽天カードで決済すれば、5と0のつく日以上のポイントも獲得できます。
なお、ご愛顧感謝デーに参加するには事前エントリーが必要です。
【ご愛顧感謝デー】キャンペーン概要
- 開催日:毎月18日
- エントリー:事前エントリー必須(開催日以外のエントリーは不可)
- 参加条件:開催日に会員ランクがダイヤモンド会員・プラチナ会員・ゴールド会員のいずれかである楽天会員
- ポイント付与上限:1000ポイント/月(期間限定ポイント)
- ポイント付与時期:支払いの翌月15日ごろ
- ポイントの有効期限:付与日の翌月末日23時59分まで
ランクの仕組みやランクアップの条件などは以下のページを確認してください。
お得な日3:毎月1日(付与率3%)

毎月1日に実施される「ワンダフルデー」では、全ショップのポイント倍率が3倍になります。楽天ふるさと納税の基本付与分(1倍)に、期間限定ポイント2倍分が加算されて合計3倍の付与になる仕組みで、もちろん楽天ふるさと納税も対象です。
キャンペーンに参加するにはキャンペーンへのエントリーが必要。エントリー後に3000円以上を買い物することが条件ですが、ふるさと納税では寄付金額が3000円を超えるケースがほとんどのため、その点は問題ないでしょう。
また、過去に注文した商品をもう一度注文すると、基本付与分(1倍)に期間限定ポイント1倍分が加算されて付与率が合計2倍となる特典もあります。過去の購入履歴は期間が指定されているので、事前に確認しておきましょう。
【ワンダフルデー】概要
- 開催日:毎月1日
- エントリー:事前エントリー必須(開催日以外のエントリーは不可)
- 参加条件:楽天会員全員
- ポイント付与上限:1000ポイント(期間限定ポイント)
- ポイント付与時期:支払いの翌月15日ごろ
- ポイントの有効期限:付与日の翌月末日23時59分まで
お得な日4:スーパーセールなど大型キャンペーン開催日

楽天スーパーセールやお買い物マラソンなど楽天市場が不定期で開催している大型キャンペーンは、楽天ふるさと納税も対象になっているケースがほとんど。キャンペーンを活用すれば、上記3つの方法よりも多くのポイントをゲットできる可能性が高まります。
なかでも、お買い物マラソンや楽天スーパーセールで実施している「買いまわり」は、楽天ふるさと納税を活用するチャンスです。
買いまわりとは、キャンペーン期間中に1000円(税込)以上の買い物をした店舗数に応じてポイント倍率がアップする仕組み。2店舗で購入ならポイント2倍、3店舗で購入ならポイント3倍……とアップし、最大10倍までアップできます(同一店舗での買い物は1店舗のみのカウント)。
2023年3月度のお買い物マラソンは、21日(火)20時〜28日(火)1時59分にかけて開催されます。お買い物マラソンでは1自治体=1店舗とカウントされるので、5自治体に寄付すればポイントが5倍にアップします。
買いまわりを最大限に活用するコツは、1000円程度の商品をできるだけ多く購入して店舗数のカウントを稼ぎ、ポイント倍率を極力アップさせ、寄付金額の高い楽天ふるさと納税で寄付をするというもの。3月25日はお買い物マラソンと「5と0のつく日キャンペーン」を併用可能なので、楽天ふるさと納税がよりお得に利用できます。
楽天ふるさと納税の還元率とポイント付与の仕組み
楽天ふるさと納税でポイントを多く獲得するには、付与の仕組みを知っておくべきでしょう。ここでは、複雑な楽天ポイントの仕組みや注意点について解説します。
還元率とポイント種別

基本付与率1%が「1倍」として付与される
楽天ふるさと納税で寄付をすると、支払い方法などにかかわらず寄附金額100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まります(つまり還元率1%)。この基本付与率を「1倍」とし、各種キャンペーンを適用するとこの倍率がアップします。
たとえば10万円を寄付すると、100円につき1ポイントなので基本付与分は1000ポイントとなります。この1000ポイントを「1倍」とカウントし、ポイント3倍のキャンペーンを適用したら1000ポイントの3倍で3000ポイントが付与されるという仕組みなのです。
通常ポイント | 期間限定ポイント | |
---|---|---|
付与上限 | なし | キャンペーンにより異なるが、およそ1000〜3000ポイント程度 |
付与日 | 支払いの20日後(※) | キャンペーンにより異なるが、およそ1〜2カ月後 |
有効期限 | 最後の通常ポイント獲得から1年間 | キャンペーンにより異なるが、およそ1〜2カ月程度 |
(※)厳密には、通常ポイントは支払い完了の翌日に付与され、20日後より利用可能となります。付与されたポイントは利用可能日(20日後)まで使用できないため、便宜上「支払いの20日後」を実質的な付与日として記載しています。



期間限定ポイントは楽天市場アプリで確認できる。有効期限に注意
楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類が存在しており、基本付与となる1倍分は「通常ポイント」として付与されます。通常ポイントの有効期限は、最後に通常ポイントを獲得してから1年間です。1年以内に通常ポイントを獲得し続ければ有効期限が都度延長されるため、ポイントが失効してしまうことはなかなかありません。
一方の「期間限定ポイント」はキャンペーンを適用するともらえるポイント種別であり、その名の通り有効期限が設けられています。期間限定ポイントの有効期限は適用したキャンペーンによって異なりますが、およそ1〜2カ月程度であるケースが多いです。
せっかく楽天ポイントを獲得しても有効期限を過ぎると失効してしまうので、キャンペーンを利用して期間限定ポイントを獲得した際は有効期限に注意しましょう。
なお、キャンペーンを適用してポイント付与率をアップした場合、すべてのポイントが一度に付与されるわけではなくバラバラに付与されます。5と0のつく日キャンペーンを例に挙げて見ていきましょう。
ポイント付与時期 | 3月5日に10万円を寄付したとすると… | |
---|---|---|
5と0のつく日キャンペーン適用分(+2倍) | 支払いの翌月15日 | 4月15日に2000ポイント(期間限定ポイント)付与 |
楽天カード 特典分(+1倍) | 支払いの翌月15日 | 4月15日に1000ポイント(期間限定ポイント)付与 |
楽天カード 通常分(+1倍) | 支払いの翌月13日 | 4月13日に1000ポイント(通常ポイント)付与 |
通常付与(1倍) | 支払いの20日後 | 3月25日に1000ポイント(通常ポイント)付与 |
5と0のつく日キャンペーンを適用するとポイント倍率は5倍となりますが、ひとくちに「5倍」と言っても複数のキャンペーンや特典を合算した倍率となっており、それぞれ付与時期が異なります。
上記の例だと、通常付与とキャンペーン適用分は4回(5と0のつく日キャンペーン適用分と楽天カード特典分は付与時期が同じなので実質3回)に分けて付与されることになるのです。
楽天ポイントの付与上限
基本付与である通常ポイントには付与上限がありません。楽天ふるさと納税でいくら寄付しても、寄附金額の1%の楽天ポイントをもらえます。
ただし、各種キャンペーンには付与上限が設けられています。楽天ふるさと納税での寄附金額は高額なため、付与上限に達しやすい点には注意しましょう。
- 5と0のつく日:3000ポイント/月
- ご愛顧感謝デー(毎月18日):1000ポイント/月
- ワンダフルデー(毎月1日):1000ポイント/月
- お買い物マラソン:7000ポイント
5と0のつく日キャンペーンを例に、付与上限の仕組みを解説します。
ポイント付与上限 | 10万円を寄付したとすると… | 15万円を寄付したとすると… | 20万円を寄付したとすると… | |
---|---|---|---|---|
5と0のつく日キャンペーン適用分(+2倍) | 3000ポイント/月 | 2000ポイント付与 | 3000ポイント付与 | 3000ポイント付与 |
楽天カード 特典分(+1倍) | 5000ポイント/月 | 1000ポイント付与 | 1500ポイント付与 | 2000ポイント付与 |
楽天カード 通常分(+1倍) | 上限なし | 1000ポイント付与 | 1500ポイント付与 | 2000ポイント付与 |
通常付与(1倍) | 上限なし | 1000ポイント付与 | 1500ポイント付与 | 2000ポイント付与 |
合計 | ー | 5000ポイント付与 | 7500ポイント付与 | 9000ポイント付与 |
5と0のつく日キャンペーンは、楽天カードで支払うと支払い金額の2倍分を期間限定ポイントとしてもらえるという内容。この「2倍分」の付与上限が3000ポイントなのです。
つまり単純に計算して、5と0のつく日キャンペーンを利用して楽天ふるさと納税で15万円を寄付すると、上限いっぱいの3000ポイントを獲得できます。仮に16万円を寄付しても3000ポイントしか付与されません。
また、5と0のつく日キャンペーンは楽天カードの特典と組み合わせてポイントが付与される仕組みであり、それぞれ付与上限が異なります。同様に、複数のキャンペーンを利用する際もキャンペーンごとに付与上限が異なる点にも注意しましょう。
獲得できるポイント数は支払い画面で確認できない


支払い画面で[ポイント詳細]をタップすると内訳を確認できるが、キャンペーン適用分は表示されない
各種キャンペーンを活用して楽天ふるさと納税で寄付する際に付与される楽天ポイントは、支払い画面で確認できないという難点があります。
支払い画面で獲得ポイントの内訳を確認できますが、この内訳にキャンペーン適用分は表示されないのです。


獲得ポイントは付与後でないと確認できない
キャンペーンを適用して獲得できるポイント数は事前に計算すればわかりますが、仕組みは複雑で正確に計算するのは困難でしょう。キャンペーン適用によるポイント獲得数は、付与後でなければ正確に確認することはできません。
付与されたポイントは、楽天市場アプリのトップページから[利用可能ポイント]→[利用可能ポイント]と続けてタップすると確認できます。
寄付のポイント支払いは損なのか?

結論から言えば、5と0のつく日キャンペーンを利用する場合を除き、楽天ふるさと納税での寄付(支払い)に楽天ポイントを使用することは損ではありません。
楽天ふるさと納税での寄付に楽天ポイントを使用した際、ほとんどの場合でキャンペーン適用分も含めて楽天ポイント使用分もポイント付与の対象となります(一部対象外もあるため、必ずキャンペーンページで詳細を確認してください)。
たとえば、寄附金額10万円分の支払いに1万ポイントを使用した場合、実際の支払い金額は9万円ですが、ポイント付与は10万円分を基準に算出されるというわけです。有効期限が迫った期間限定ポイントがあるなら、失効前に優先的に使うとよいでしょう。
ただし、5と0のつく日キャンペーンを利用する場合は例外です。5と0のつく日キャンペーンは楽天カードで支払った金額に対して楽天ポイントが付与されます。楽天ポイントを使用してしまうと、使った分だけ付与される楽天ポイントが減ってしまうので注意が必要です。