楽天カード全10種類のおすすめクレカを徹底比較

年会費・ポイント還元率などの主要スペックからポイント獲得効率の最大化まで

どの楽天カードを選べばよいか。論点の中心は「楽天経済圏とどこまで付き合うか」にあります。

楽天証券での新NISAを活用した資産運用や、ふるさと納税を含めた楽天市場での買い物、楽天トラベル・楽天モバイルといった楽天経済圏にどっぷり浸かれば浸かるほど、他経済圏と同時並行でポイント還元率を最大化しつつ、どうすればお得に生活できるか考えなければいけないストレスを大きく減らせます。

楽天カード 一覧

楽天カードは大きく分けて全10種類。もっとも知名度が高く、カード会員数が多い「楽天カード」のほか、「楽天ゴールドカード」や「楽天プレミアムカード」といったプロパーカード、楽天銀行・ANA・アルペングループとの提携カードがラインナップしています。

何を重視するのかによって、おすすめの楽天カードは異なります。

を選択するのがベターです。

おすすめの楽天カード

本記事では楽天カードと楽天市場のユーザーであり、楽天証券・楽天銀行・楽天モバイルなども利用している筆者が、あなたにとって最適となるオススメの楽天カードを選び抜くための必要十分な情報をまとめ、徹底的に比較検討します。

【開催中】楽天カード新規入会&利用で5000ポイント
楽天カード新規入会キャンペーン(5000ポイント還元)

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楽天カードでは現在、新規入会と利用で合計5000ポイント付与されるキャンペーンが開催されています。

  • 申し込み期限:なし
  • 入会特典:2000ポイント(通常ポイント)
  • カード利用特典:3000ポイント(期間限定ポイント)

入会特典の進呈は、新規の申し込みで楽天カードまたは楽天PINKカードを発行し、カード到着後に「楽天e-NAVI」に初回登録を完了することが条件。またカード利用特典の進呈は、カード申込日の翌月末までに1円以上、1回以上カードを利用することと、口座振替設定期限の時点で口座振替設定が完了されていることが条件になります。

そのほか、ポイント付与時期などの詳細は公式サイトを確認してください。

楽天カードの"損益分岐点"は? SPU・カード特典・キャンペーン適用の有無と楽天証券(新NISA)が鍵に

年会費有料の楽天カードの年会費をポイント還元で取り返し、さらにポイントの獲得効率を追求するのであれば、楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)や「5と0のつく日」キャンペーン、楽天市場向けのカード特典をフル活用することは必須です。

楽天証券のクレカ積立をするとき、楽天カードの種類によってポイント還元率が大きくことなる点も見逃せません。2024年の新NISAスタートで積立投資の年間投資枠が40万円から120万円に拡大されたことに伴い、クレカ積立の月額上限が5万円から10万円に引き上げられ、資産運用と一緒に楽天ポイントをより貯めやすくなったことが楽天カードの選び方に影響してきます。

楽天カード 損益分岐点の見方

ここでは楽天カードだけが優遇されるSPUやキャンペーン、カード特典のみを考慮した上で、主軸プロパーカード4種類の"損益分岐点"を比較しました。

大まかな結論は以下の通りです。

  • 楽天市場×楽天カード
    • 「楽天プレミアムカード」は特定日に約41万円以上の買い物をすると、「楽天カード」「楽天ゴールドカード」よりも得になる
    • 「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」で「毎月」20万円〜40万円(税抜)程度の買い物ができるのであれば、特定日の買い物ではなくても、他2カードを上回る可能性あり
  • 楽天証券クレカ積立×楽天カード
    • 「楽天ゴールドカード」毎月7万4000円弱を積み立てられるなら「楽天カード」より得になる
    • 「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」は他2カードのパフォーマンスを上回れない
  • 楽天市場×楽天証券クレカ積立×楽天カード
    • 楽天市場で特定日の買い物に費やす金額が毎年40万円を確実に突破するのであれば、「楽天プレミアムカード」が得になる
    • 「楽天ブラックカード」は「楽天プレミアムカード」にポイント還元の面で勝てない

筆者の正直な感想としては「ポイント還元だけで年会費の元を取りつつ、他のカードを上回るパフォーマンスを実現するのは、大多数の人にとって難しいのではないか」というところ。キャンペーン・カード特典が適用される特定日に毎年、確実に楽天市場で買い物を実行しつづけるには、経済力と適性が要求されるからです。その観点からは、単純に"損益分岐点"を検討しても、あまり意味はないのかもしれません。

海外空港ラウンジを無料で使える「プライオリティ・パス」や海外旅行保険といった旅行系の付帯サービス・保険に価値を感じられるのであれば、「楽天プレミアムカード」と「楽天ブラックカード」は有力な選択肢です。そうでなければ「楽天カード」で済ませておくのが後悔を避ける選択だと考えます。

前提:"損益分岐点"について考えるとき、ポイント獲得の計算はざっくりで構わない

楽天経済圏で獲得できるポイント数を厳密に予測するのは至難の業です。そして時間と労力がかかる割に得られるメリットは小さい。であれば、ざっくりとした計算でおおよその獲得ポイント数を何となく把握しておくくらいが丁度よいと筆者は考えます。

そこで以下の仮定で話を進めます。

ポイント獲得数を計算する上での仮定
  • 楽天市場での買い物は、年に1回に1注文・1商品を購入することとする。楽天ポイントは使用しない。送料・ラッピング料なし。クーポンの適用なし
  • 楽天市場だけで買い物をする。楽天ブックスと楽天ふるさと納税は利用しない
  • 「楽天銀行+楽天カード +0.5倍」のSPUが常に適用される(楽天カードの引落口座と給与・賞与・年金の受取口座を楽天銀行口座に設定している)
  • 楽天証券で積み立てる投資信託は代行手数料年率0.4%未満のものを選び、毎月、楽天カードで決済する。ポイント投資として毎月1ポイントだけ使用する

楽天市場での買い物を楽天カードで決済したとき、下の表のポイント還元を受けられます(2024年9月現在)。カードの種類によって適用されないカード特典があること、カードごとに付与上限が設定されていることを簡単に把握しておきましょう。

楽天市場で楽天カードを利用したときのポイント還元(月間)
  楽天市場 通常ポイント 楽天カード 通常分 楽天カード 特典分(SPU) 楽天銀行+楽天カード(SPU) 楽天証券 投資信託(SPU) 5と0のつく日(キャンペーン) 楽天カード お誕生月サービス(カード特典) 楽天カード 楽天市場コース(カード特典)
楽天カード 1% 1% 1% 0.5% 0.5% 1%
楽天ゴールドカード 1% 1% 1% 0.5% 0.5% 1% 1%
楽天プレミアムカード・楽天ブラックカード 1% 1% 1% 0.5% 0.5% 1% 1% 1%
(月間獲得上限) なし なし 最大5000P 最大1000P 最大2000P 最大1000P 最大1万P 最大1万P
(Pを獲得できる購入金額上限) なし なし 税抜10万円/50万円 税抜20万円 税抜40万円 税抜10万円 税込20万円/100万円 税込100万円

※楽天カード 特典分(SPU)の月間獲得上限ポイントは、楽天プレミアムカード・楽天ブラックカード:5000P、その他のカード:1000P

※楽天カード お誕生月サービス(カード特典)の月間獲得上限ポイントは、楽天ゴールドカード:2000P、楽天プレミアムカード・楽天ブラックカード:1万P

※楽天市場 通常ポイント、楽天証券 投資信託(SPU)、5と0のつく日(キャンペーン)のポイント付与対象は楽天市場での購入金額(税抜)。楽天カード 特典分(SPU)、楽天銀行+楽天カード(SPU)のポイント付与対象は楽天市場でのカード利用額(消費税・送料・ラッピング料除く)。楽天カード 通常分(カード特典)、楽天カード お誕生月サービス(カード特典)、楽天カード 楽天市場コース(カード特典)のポイント付与対象は楽天市場でのカード利用額(税込)

※楽天銀行+楽天カード(SPU)は、楽天カードの引落口座と給与・賞与・年金の受取口座を楽天銀行口座に設定することで最大0.5%の還元率となる

※楽天証券 投資信託(SPU)は、当月3万円以上のポイント投資が必要(1ポイント以上利用したポイント投資が対象)

パターンA:楽天市場の買い物日にこだわらない場合の"損益分岐点"

楽天市場での買い物を「誕生月」ではない月の「5と0のつく日」でも「火曜日・木曜日」でもない日にする場合、年会費有料カード向けのカード特典(誕生月サービス、楽天市場コース)が適用されないため、年1回の買い物で年会費の差は埋まりません。ただし、年に複数回の買い物をすれば年会費以上のポイントを獲得する可能性もあります。

「楽天プレミアムカード」と「楽天ブラックカード」だと「楽天カード 特典分」のSPUで獲得できるポイントの月間上限が5000ポイントと、他のカードの月間上限1000ポイントよりも4000ポイント多く獲得できるものの、それぞれの年会費の1万1000円と3万3000円をカバーできるほどではありません。

年会費分の元を取るための楽天市場における購入額は、「楽天ゴールドカード」で約6万7210円、「楽天プレミアムカード」で約35万4821円です。「楽天ブラックカード」は約141万4270円でようやく年会費3万3000円分のポイントを獲得できます。

「毎月」20万円弱(税抜)の買い物→「楽天プレミアムカード」が優勢に

上記グラフは1年に1回、1注文で1つの商品を買ったケースで試算しています。

仮に他の条件を変えずに購入日を分散して「毎月」20万円(税抜)の買い物をできるのであれば、「楽天カード 特典分」として「楽天カード」は月間1000ポイント(年間1万2000ポイント)を獲得、「楽天プレミアムカード」は月間2000ポイント(年間2万4000ポイント)を獲得できます。すると、1万2000ポイントの差が「楽天プレミアムカード」の年会費1万1000円を上回り、「楽天プレミアムカード」が「楽天カード」よりも1000ポイントお得になります(2万4000-1万2000-1万1000=1000)。

同様に「毎月」40万円(税抜)の買い物ができれば、「楽天カード 特典分」としてのポイント還元が「楽天ブラックカード」で月間4000ポイント(年間4万8000ポイント)、「楽天カード」で月間1000ポイント(年間1万2000ポイント)となり、年間で3万6000ポイントの差が生じます。「楽天ブラックカード」年会費3万3000円を3000ポイント上回るので、毎月40万円弱の買い物を継続できるのであれば、「楽天ブラックカード」が「楽天カード」より理論上は有利になります。

パターンAは「ポイント獲得を追求しない」楽天カードユーザー向けの試算

楽天市場でキャンペーン・カード特典が適用されない日に買い物をすることが多く、楽天証券で投資信託の積立をしない人は、このパターンAに当てはまります。「ポイント獲得を追求しない」楽天カードユーザー向けの試算です。

たとえば「楽天プレミアムカード」を保有する12月生まれの筆者が、2024年9月9日(月曜日)に楽天市場で楽天カードを使って買い物をすると、3つのキャンペーン・カード特典の恩恵に預かれません。

  • 「5と0のつく日」キャンペーンの適用なし
  • カード特典「お誕生月サービス」の適用なし
  • カード特典「楽天市場コース」(火曜日・木曜日限定)の適用なし

また楽天証券でクレカ積立をしないので、「楽天証券 投資信託 +0.5倍」のSPUは達成されないものと考えます。このSPUは当月合計3万円以上の投資信託のポイント投資(ポイント投資分は1ポイント以上あれば達成条件を満たす)をしないと条件未達となります。ポイント還元の観点では、クレカ積立ではなく現金で投資信託を購入するメリットはないため、「クレカ積立をしない=楽天証券で投資信託を買い付けない」とみなします。

パターンB:楽天市場の買い物日を「誕生月」「5と0のつく日」「火曜日・木曜日」に限定する場合の"損益分岐点"

楽天市場での買い物を「誕生月」の「5と0のつく日」かつ「火曜日・木曜日」にする場合、買い物の金額によっては「楽天プレミアムカード」が一番お得になります。具体的には購入金額が約40万5625円で「楽天ゴールドカード」を超え、約41万2500円で「楽天カード」に勝ります。

「楽天ゴールドカード」は「楽天カード」の成績に追いつけません。

「楽天ブラックカード」は常に他のカードを下回ります。ただしパターンAで解説したのと同様の理屈で、「毎月」30万円〜40万円(税抜)程度を楽天市場に投下しつづけられるのであれば「楽天カード」と「楽天ゴールドカード」を上回ってきます。ここでは詳細な計算は割愛します。

年会費分の元を取るための楽天市場における購入額は、「楽天ゴールドカード」で約4万2446円、「楽天プレミアムカード」で約18万9646円、「楽天ブラックカード」で約66万5104円です。

パターンBは「ポイント獲得のために計画を立てて、年1回、まとめて買い物をする」楽天カードユーザー向けの試算

キャンペーン・カード特典が適用される日を狙って楽天市場で買い物をする人で、楽天証券で投資信託の積立をしない人は、このパターンBに当てはまります。「ポイント獲得のために計画を立てて、年1回、まとめて買い物をする」楽天カードユーザー向けの試算です。

たとえば「楽天プレミアムカード」を保有する12月生まれの筆者が、2024年12月5日(木曜日)に楽天市場で楽天カードを使って買い物をすると

  • 「5と0のつく日」キャンペーンの適用あり
  • カード特典「お誕生月サービス」の適用あり
  • カード特典「楽天市場コース」(火曜日・木曜日限定)の適用あり

となり、楽天市場でのポイント還元を最大化できます。

「楽天証券 投資信託 +0.5倍」のSPUが達成されないものと考える点はパターンAと同様です。

パターンC:楽天証券でクレカ積立をする場合の"損益分岐点"

楽天市場のポイント還元と楽天証券のクレカ積立のポイント還元は独立しています。お互いに影響しないので、楽天市場でのポイント獲得数とクレカ積立額に応じたポイント獲得数は別個に考えてOK。ここでは両者のポイント獲得数を合算して、カードごとのおトク度を検証します。

まず、楽天証券のクレカ積立によるポイント還元をシミュレーション。その後で、楽天市場での買い物日を「誕生月」「5と0のつく日」「火曜日・木曜日」に限定するユーザーが楽天証券で毎月3万円を積み立てるパターン(C-1)毎月10万円を積み立てるパターン(C-2)を例示します。

なお「楽天証券 投資信託 +0.5倍」(当月3万円以上のポイント投資)のSPUを達成するために、積立額のうち1円分をポイント投資で買い付けることとします。3万円を積み立てるのであれば2万9999円をクレカ決済で、10万円を積み立てるのであれば9万9999円をクレカ決済で買い付け、残りの1円を楽天ポイント1ポイントで決済するというわけです。

楽天証券のクレカ積立によるポイント還元はどうなる?

楽天証券の投資信託をクレジットカード決済(楽天カード限定)で積み立てるとポイント還元を受けられます。

上のグラフは、毎月のクレジットカード積立額と実質的なポイント獲得数(=ポイント獲得数ー年会費)の関係を表したもの。仮に楽天カードをクレカ積立専用カードとして利用し、その他の決済には一切使わないとした場合、楽天カードはこのグラフのとおりのパフォーマンスを出すことになります。

「楽天ゴールドカード」が「楽天カード」に並ぶのは、クレカ積立額が7万3333円に達したタイミング。 7万3345円以上で「楽天ゴールドカード」が「楽天カード」を上回る成績を残します。その他の2カードは「楽天ゴールドカード」と「楽天カード」を上回ることはありません。

楽天証券クレカ積立のポイント還元率
  代行手数料0.4%未満の投資信託 代行手数料0.4%以上の投資信託
楽天カード 0.5% 1%
楽天ゴールドカード 0.75% 1%
楽天プレミアムカード 1% 1%
楽天ブラックカード 2% 2%

※クレジットカードで決済できる月額上限は10万円

パターンC-1:毎月3万円を積み立て、楽天市場の買い物日を限定する

毎月3万円を楽天カードで積み立てると、楽天市場での購入額が35万円から37万5000円の付近で「楽天プレミアムカード」の実質ポイント獲得数が「楽天カード」「楽天ゴールドカード」のそれを上回ってきます。パターンBのように「誕生月」「5と0のつく日」「火曜日・木曜日」が重なる日に集中して買い物ができ、かつ、毎年40万弱の買い物を楽天市場でできるのであれば、「楽天プレミアムカード」が計算上はもっとも得になります。

パターンC-2:毎月10万円を積み立て、楽天市場の買い物日を限定する

毎月、ポイントが還元される限度額である10万円を楽天カードで積み立てると、

  • 楽天市場での購入額が約20万6300円で「楽天カード」を「楽天プレミアムカード」が上回る
  • 楽天市場での購入額が約30万2500円で「楽天ゴールドカード」を「楽天プレミアムカード」が上回る
  • 楽天市場での購入額が約55万円で「楽天カード」を「楽天ブラックカード」が上回る
  • 楽天市場での購入額が約69万円で「楽天ゴールドカード」を「楽天ブラックカード」が上回る

という結果になります。

パターンBのように「誕生月」「5と0のつく日」「火曜日・木曜日」が重なる日に集中して買い物ができ、かつ、年間で30万円強の買い物を楽天市場で毎年続けられるのであれば、「楽天プレミアムカード」が一番効率よく楽天ポイントを獲得できます。

毎月10万円を投資信託に積み立てられる経済力があるのであれば、さらに楽天キャッシュでプラス5万円を積み立てることも視野に入れたいところです。楽天カードで楽天キャッシュにチャージし、その楽天キャッシュで投信積立をすれば0.5%還元を受けられます。楽天カードのクレカ積立と合わせれば、楽天カードで実質最大15万円までポイント還元ありで投信積立を続けられます。

楽天証券のクレカ積立をくわしくチェック

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パターンCは「買い物と資産運用をセットにして、ポイント獲得効率を最大化したい」楽天カードユーザー向けの試算

キャンペーン・カード特典が適用される日を狙って楽天市場で買い物をする人で、楽天証券で投資信託のクレカ積立をする人は、このパターンCに当てはまります。「買い物と資産運用をセットにして、ポイント獲得効率を最大化したい」楽天カードユーザー向けの試算です。

なおパターンA・Bで条件未達成と考えた「楽天証券 投資信託 +0.5倍」のSPUは、パターンCでは達成条件を満たします。

楽天カードシリーズの5つの特長

楽天カードの特長を5つに絞って解説します。おもな共通項を理解しておけば、どの楽天カードを選べばよいのかを判断しやすくなります。

ポイント還元率1%、お店で楽天ポイントカードとしても使える

楽天カードで決済すると、原則として利用額の1%(税込100円につき1ポイント)が楽天ポイントとして還元されます。ただし、ポイント還元率が低い利用先(公共料金、税金、保険料などの支払い)や付与対象外となる利用先(カード年会費の支払いや他社決済サービスへのチャージ)もある点には注意してください。

具体例で説明します。筆者は先日、カレーチェーンのCoCo壱番屋で家族と2808円分の飲食をしました。ここで楽天カードを使う(決済する+提示する)と、付与される楽天ポイントは合計42ポイントになります。内訳は以下のとおり。

  • 楽天カードでの決済:28ポイント
  • 楽天カード(楽天ポイントカード)の提示:14ポイント

まず、楽天カードで2808円を決済すると、楽天ポイントを28ポイント獲得できます(2800円×1%=28ポイント。100円ごとに1ポイント付与なので、100円未満は切り捨てて考える)。実際にポイントが付与されるのは請求月の13日ごろです。

次に、CoCo壱番屋は楽天ポイントカード加盟店であるため、楽天ポイントカードを提示すれば、利用額の0.5%(税込200円につき1ポイント)の楽天ポイントが付与されます(ポイント還元率はお店によって異なる)。今回のケースでは14ポイントを獲得できました(2800円×0.5%=14ポイント)。実際にポイントが付与されるのは数日後となります。楽天ポイントカードの機能は「楽天ポイントカード」という物理カードだけでなく、楽天カードにも搭載されているので、お店では楽天カードをレジで提示してバーコードを読み取ってもらうだけ。楽天カードで決済する以上、手間はほとんどかかりません。

年会費永年無料の一般カード「楽天カード」であっても、利用額に対して「1%」というポイント還元率を実現している楽天カードシリーズは、文句なしにポイント高還元のクレジットカードです。なお、ポイント高還元を謳っているものの、実際には1ポイントの価値が1円未満であるクレジットカードが少なくないのが現状。この点、楽天ポイントはリアル店舗やECサイトなどで1ポイント=1円相当として決済額に充当できるため、単純に1ポイント=1円として考えて差し支えありません。

楽天ポイントが日常使いしやすく、カード利用で獲得した通常ポイントの有効期限は実質なし

楽天ポイントのポイントサービスとしての最大の魅力は、高いポイント還元率やポイント獲得のしやすさという「入口」だけでなく、1ポイント=1円相当のポイントを死蔵させずに日常生活の中で使いやすいという「出口」にもあります。

自分に向いている「出口」を見極めることがクレカ選びにおける大きな分かれ道。貯めたポイントは使わなければ無価値だからです。

この点、楽天ポイントは「出口」に困りません。楽天市場や楽天トラベルといった楽天サービスのほか、楽天ペイなどを経由して街なかのお店でも1ポイント=1円として支払いに使用できるからです。楽天カードユーザーであれば、楽天市場で買い物をするときにまとめて使う人も多いのでは。楽天EdyやANAマイルへのチャージ・交換、楽天カードの月々の請求額に対する充当に使用するのも一手です。

カード利用で付与される楽天ポイントは「通常ポイント」と呼ばれる種類のポイントで、有効期限はポイント獲得月を含めた1年間。とはいえ、期間内に1度でもポイントを獲得すれば有効期限が延長されるため、楽天カードを利用している限りは実質無期限と考えて構いません(参照:【楽天PointClub】:知っておきたいポイントルール)。ちなみに各種キャンペーン等で獲得できる楽天ポイントは「期間限定ポイント」とされ、有効期限を過ぎると失効してしまいます。

さらに高還元のクレカを選びたいときの留意点とは

理論上、ポイントを「出口」で上手に使うことで2%や3%、5%といった高い実質還元率を実現できるクレジットカードはいくつもあります。カード利用額100円につき獲得したポイントを実質2円、3円、5円もしくはそれ以上の価値で利用することができれば、とても魅力的であることは疑う余地がありません。

割安で飛行機に乗れるマイルや憧れのホテルに実質割引で宿泊できるホテルポイントを獲得できるクレジットカード。また、お店やサービスでの決済に直接充当できなかったり、直接充当すると1ポイント=1円未満の価値となったりするポイントを付与するものの、効果的に活用すれば実質還元率で1%以上(1ポイント=1円以上)となるクレジットカード。いずれも、しっかり計画を立てて、クレカを店・サービスによって使い分け、獲得したポイントを上手に消費できれば問題ありません。実質的なポイント還元率が1%を超えるような行動を続けられる人であれば、家計的には間違いなくお得なクレカ生活を送ることができます。

しかし、問題は「実質的なポイント還元率が1%を超えるような行動」を自分自身が実行できるのか、という点にあります。

  • 航空会社のマイルを貯めたものの、実質還元率が高くなる路線やタイミングで使えず、期限切れが間近になっている
  • ホテルのポイントを貯めていたものの、家族が増えて一室に泊まれない。しかも、希望のシーズンの憧れのホテルの部屋は予約しづらい
  • お店・サービスごとにポイント還元率が高くなるクレカを覚えて、わざわざ使い分けることに脳のリソースを浪費することに疑問を感じる
  • コンビニでの支払いに使おうと思ったら、クレジットカード利用200円分で獲得した1ポイントが1円相当にしかならず、実質的な還元率が0.5%になってしまう……と思うと使えない

上記のような微妙な事態に陥らないだけの資質や環境があれば、捕らぬ狸の皮算用や机上の空論で終わらせず、高い実質還元率を実現できます。ここで「自分は1%超の実質還元率を実現しつづけられるのだろうか」と疑問を抱くのであれば、日常使いが容易い楽天カードシリーズは有力な選択肢となります。

楽天経済圏ユーザーなら必携、SPUなどでポイント高還元

楽天市場や楽天トラベル、楽天銀行、楽天証券といった楽天サービスのユーザーであれば、楽天ポイントをできるだけ多く獲得するために、楽天カードを利用しない手はありません。

とくに強力なのは、楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)です。SPUは、楽天市場で買い物をするとき、条件を満たすことでポイント還元が増えていく仕組み。楽天SPUは、楽天市場のお買い物マラソンや楽天スーパーSALE、5と0のつく日などのポイントが大幅アップしてお得になるキャンペーンや、寄付金額が高額になりがちな楽天ふるさと納税と合わせることで、数十%のポイント還元を実現しえます。

楽天カードもSPUの対象サービスになっていて、楽天カードで決済することでポイントが「楽天カード通常分」として+1倍、「楽天カード特典分」として+1倍されます。SPUとして重視すべきは後者の「楽天カード特典分」の+1倍。楽天カード以外では「楽天カード特典分」のSPUは適用されないためです。他方、「楽天カード通常分」の+1倍は、楽天市場ではないところで楽天カードを利用しても付与される通常のポイント還元をSPUに組み込んでいるに過ぎず、ポイント還元率1%の他のクレカを使って楽天市場で買い物をしても同等の効果を得られます。

楽天カードが対象のSPUは他にも、楽天カードと楽天銀行を組み合わせて利用することで達成できる「楽天銀行+楽天カード」の最大+0.5倍(楽天銀行口座を楽天カード利用代金の引落口座に設定することで+0.3倍、給与受取口座に設定することで+0.2倍)があります。

ポイント◯倍=ポイント◯%ではない

SPUでポイントが「◯倍」されるとき、単純にポイント還元率が「◯%」になるわけではありません。

たとえばSPUでポイント10倍となっているとき、税込1万円の買い物をしても、獲得ポイントは1万円×10%=1000ポイントとはなりません。ざっくり「1000ポイント弱になる」程度に理解しておけば十分です。

還元されるポイントを正確に把握したい、楽天市場のポイント倍率に関して詳しく知りたいという人は、ポイント倍率の考え方について(公式ヘルプ)と楽天SPUの達成条件や付与上限の解説をチェックしてください。

楽天トラベルでは、予約前にエントリーした上で、キャンペーン対象サービスを楽天カードで事前決済して実際に旅行すると、キャンペーン特典として楽天ポイントが還元されます。キャンペーン特典のポイント還元率は「楽天カード」で0.5%、「楽天ゴールドカード」で1%、「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」に至っては1.5%です。

そのほか、楽天証券で投資信託の積立を楽天カードで決済するとクレカ積立額の最大2%がポイント還元されるキャンペーンのように、資産運用を考えている人を強く惹きつけるポイント還元施策も用意されています。

2枚目をかんたんに発行できて、2枚目でも楽天ポイントを貯められる

楽天カードでは原則、2枚目のカード発行に対応しています。年会費無料の「楽天カード」(VISAブランド)を保有しているが、もう1枚のクレカとしてMastercardブランドの「楽天プレミアムカード」を発行する、といったことができるわけです。

ここで疑問が浮かんできます。「なぜ敢えて楽天カードを2枚持ちするのか? 別のカード会社のクレカをもう1枚発行すればよいのではないか?」と。

2枚目発行の一般的なメリットとしては、

  1. 異なる国際ブランドのカードを持てる
  2. 利用明細・引落口座・支払い方法を分けられる
  3. ETCカードを2枚持てる
  4. 盗難・破損・利用停止・決済トラブルなどに備えられる
  5. さまざまな特典・優待・付帯サービスを受けられる

といったことを挙げられます。このうち少なくとも(2)と(4)、(5)については、同じ楽天カード株式会社の楽天カードを2枚持ちするよりも、別のカード会社のクレカを持っているほうがメリットをより享受できるケースが多いです。

では、なぜ敢えて楽天カードを2枚持ちするのか。その疑問に対する答えは、突き詰めると「クレカ利用時に楽天ポイントを優先して貯めたい」という一言に尽きます。ポイントサービスを複数使い分けるのは、けっこう面倒です。とくに楽天経済圏中心で生活しているのであれば、できるだけ楽天ポイントにポイントを集約するのがポイントの管理コストを減らせて助かります。

加えて、2枚目のカード発行手続きがスムーズに進められたり同じ「楽天カード」アプリで2枚同時に管理できるので利便性が高かったりするなど、同じカード会社であるが故のメリットも小さくありません。利用可能枠が共通であることによって使いすぎの防止に役立ちます。

楽天カードアプリのホーム画面

アプリで楽天カードをまとめて管理できる。スワイプして2枚目の楽天カードを表示可能。増枠やポイント払いの設定、リボ払い・分割払いへの変更、利用履歴の確認などを利用できるほか、使い勝手も良好

楽天カードの2枚目を追加発行できないケース
  • 「楽天PINKカード」の2枚目の発行
  • 年会費有料の楽天カード(「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」)の2枚目の発行
  • 「楽天銀行カード」「楽天ANAマイレージクラブカード」「楽天カード アカデミー」を含む2枚目の発行

海外旅行傷害保険とハワイラウンジ

楽天カードにはもれなく海外旅行傷害保険が付帯します。

年会費無料の「楽天カード」の海外旅行傷害保険は、保険適用の条件としてパッケージツアーを楽天カードで決済する必要がある「利用付帯」と呼ばれるタイプの保険です。利用付帯という条件があるものの、年会費無料かつポイント還元率1%のクレジットカードで海外旅行傷害保険が付いてくるものは多くはありません。年会費無料であるにもかかわらず、傷害死亡・後遺障害で最高2000万円、疾病(しっぺい)治療で最高200万円が補償されるため、携行品損害や航空機関連の補償はないという弱点を許容できるのであれば、たいていの事故をカバーできます。

一方、「楽天プレミアムカード」(年会費1万1000円)と「楽天ブラックカード」(年会費3万3000円)だと、カードを保有しているだけで自動的に海外旅行傷害保険が適用されます(自動付帯)。保険金額もそれぞれ最高5000万円、最高1億円と高額です。その他の楽天カードには付帯しない国内旅行傷害保険やショッピング保険も付帯します。

ハワイではワイキキとアラモアナの2箇所で楽天カード会員向けのラウンジが提供されています。

楽天カード全10種類の違いは? 主要スペックを比較

楽天カード全10種類の主要スペックを比較します。自分にとって重要な項目を重点的にチェックしてください。

年会費で比較

楽天カード 年会費別一覧

年会費永年無料の楽天カードは「楽天カード」「楽天PINKカード」「楽天カード アカデミー」「楽天銀行カード」「アルペングループ 楽天カード」の5種類。「楽天カード アカデミー」は大学等を卒業後、「楽天カード」が自動的に発行され、そのまま年会費無料のカードを使えます。

「楽天ANAマイレージクラブカード」は初年度のみ無料で、2年目以降は550円がかかります。とはいえ、年に1回以上のカード利用があれば、その年の年会費は無料になるため、メインカードとして使っているのであれば実質的に年会費無料のクレカとして考えて構いません。

その他の楽天カードの年会費は「楽天ゴールドカード」が2200円、「楽天プレミアムカード」が1万1000円、「楽天ブラックカード」が3万3000円、「楽天ビジネスカード」が2200円。「楽天ビジネスカード」は「楽天プレミアムカード」の保有が発行の条件とされているため、「楽天ビジネスカード」を使うには合計1万3200円の年会費を支払わなければいけません。

楽天カードの年会費
  年会費 備考
楽天カード 永年無料  
楽天ゴールドカード 2200円  
楽天プレミアムカード 1万1000円  
楽天ブラックカード 3万3000円  
楽天PINKカード 永年無料  
楽天カード アカデミー 永年無料 大学等を卒業後、楽天カード(永年無料)に自動切替
楽天銀行カード 永年無料  
楽天ANAマイレージクラブカード 初年度無料 2年目以降は550円(年1回のカード利用で無料)
アルペングループ 楽天カード 永年無料  
楽天ビジネスカード 2200円 発行には楽天プレミアムカード(年会費1万1000円)の保有が前提

ポイント還元率で比較

楽天カードのポイント還元率

楽天カード ポイント還元率

原則として、楽天カードのポイント還元率は1%(カード利用額の税込100円ごとに1ポイントを付与)です。

注意が必要なのは、例外的にポイント還元率が低くなったり、そもそもポイントの付与対象とならなかったりする利用先があること。生命保険料・携帯電話料金といった利用先である場合や公共性が高い利用先である場合は、ポイント還元率がダウンします。また楽天カード年会費や他社決済サービスへのチャージ分などの利用先である場合は、そもそもポイントが付与されません。

  • ポイント還元率0.5%(200円ごとに1ポイント)となる利用先
    • 一部の保険料(生命保険、損害保険、傷害保険、医療保険など)。楽天グループのサービスは1%還元
    • 一部の携帯電話料金(電話料金合算払いを含む)。楽天グループのサービスは1%還元
    • その他(楽天Edyチャージ、楽天証券の金・プラチナ取引、楽天証券の投信積立の一部ファンド)
  • ポイント還元率0.2%(500円ごとに1ポイント)となる利用先
    • 一部の公共料金(電気代、ガス代、水道代)
    • 一部の税金(自動車税、固定資産税、法人税、贈与税、源泉所得税、住民税など)
    • その他(国民年金保険料、Yahoo!公金支払い、NHK放送受信料など)
  • ポイント付与対象外となる利用先
    • 楽天カード関連の年会費・手数料など
    • キャッシング
    • 他社決済サービスへのチャージ分(Apple Pay、Google Pay経由のチャージを含む)
    • その他(楽天キャッシュチャージ、スーパーマーケットとの提携Edyカードへの楽天Edyチャージなど)

1%還元の例外となる利用先の詳細は楽天カード公式サイトで確認できます。

楽天カードのポイント還元率
  ポイント還元率 ※1 ※2
楽天カード 1%
楽天ゴールドカード 1%
楽天プレミアムカード 1%
楽天ブラックカード 1%
楽天PINKカード 1%
楽天カード アカデミー 1%
楽天銀行カード 1%
楽天ANAマイレージクラブカード 1%
アルペングループ 楽天カード 1%
楽天ビジネスカード 1%

※1:税込100円につき1ポイント付与(1円相当)

※2:ポイント還元率が0.5%または0.2%となる利用先とポイント付与なしの利用先がある

楽天市場で楽天カードを利用したときのポイント還元

楽天市場で楽天カードを利用したときのポイント還元
  楽天市場の通常ポイント

楽天カード通常分
※1

楽天カード特典分 ※2 楽天銀行+楽天カード ※2 ※3 お誕生月特典分 ※4 選べるコース特典分 ※5
楽天会員向け 楽天カード会員向け SPU SPU 楽天市場利用時のカード特典 楽天市場利用時のカード特典
楽天カード 1倍 +1倍 +1倍 最大+0.5倍
楽天ゴールドカード 1倍 +1倍 +1倍 最大+0.5倍 +1倍
楽天プレミアムカード 1倍 +1倍 +1倍 最大+0.5倍 +1倍 +1倍
楽天ブラックカード 1倍 +1倍 +1倍 最大+0.5倍 +1倍 +1倍
楽天PINKカード 1倍 +1倍 +1倍 最大+0.5倍
楽天カード アカデミー 1倍 +1倍 +1倍 最大+0.5倍
楽天銀行カード 1倍 +1倍 +1倍 最大+0.5倍
楽天ANAマイレージクラブカード 1倍 +1倍 +1倍 最大+0.5倍
アルペングループ 楽天カード 1倍 +1倍 +1倍 最大+0.5倍
楽天ビジネスカード 1倍 +1倍 +1倍 最大+0.5倍

※1:ポイント付与対象は楽天市場での1注文ごとのカード利用額(税込)

※2:ポイント付与対象は楽天市場での1注文ごとのカード利用額(消費税・送料・ラッピング料を除く。支払いにポイントを充当したときは税抜商品価格からポイント利用分を差し引いた金額がポイント付与対象となる)

※3:① 楽天銀行口座で楽天カード利用代金の引落をするとポイント+0.3倍、② ①を達成し、さらに購買の前月に楽天銀行で給与・賞与・年金を受け取るとポイント+0.2倍

※4:ポイント付与対象は楽天市場でのカード利用額(税込)。家族カードと「楽天ビジネスカード」の利用分、楽天西友ネットスーパーでの利用分、「楽天モバイル 楽天市場店」「楽天モバイル 楽天市場店2号店」での利用分、楽天koboの電子書籍購入分、予約・定期購入・頒布会はポイント付与対象外。獲得上限あり(「楽天ゴールドカード」:月間2000ポイント、「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」:月間1万ポイント)

※5:ポイント付与対象は毎週火曜日・木曜日の楽天市場でのカード利用額(税込)。家族カードと「楽天ビジネスカード」の利用分、楽天ブックスでの利用分、楽天西友ネットスーパーでの利用分、「楽天モバイル 楽天市場店」「楽天モバイル 楽天市場店2号店」での利用分、予約・定期購入・頒布会はポイント付与対象外。「楽天プレミアムカード」は選べる3つのコースの中から楽天市場コースを選択している必要あり(2025年1月15日以降、選べるコースは楽天市場コースのみになる)。獲得上限あり(月間1万ポイント)

楽天プレミアムカード

2023年12月、楽天SPUの改悪で「楽天プレミアムカード 特典分 +2倍」(上限1万5000ポイント)が廃止され、筆者は衝動的に楽天プレミアムカードを解約した

楽天カードのポイント還元率は、楽天市場の買い物で利用すると必ずアップします。SPU楽天市場利用時のカード特典があるからです。

  • SPU(スーパーポイントアッププログラム):楽天経済圏のサービスを使えば使うほど、楽天市場の買い物時に付与される楽天ポイントの還元が増える
  • 楽天市場利用時のカード特典:「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」に付帯するカード特典
楽天市場でのポイント還元率はSPUでアップ

まずSPUとして、「楽天カード特典分 +1倍」「楽天銀行+楽天カード 最大+0.5倍」があります(ポイント倍率の考え方の解説は本記事では割愛します)。どちらとも楽天市場での1注文ごとのカード利用額(消費税・送料・ラッピング料を除く)の1%分(税抜100円ごとに1ポイント)が期間限定ポイントとして付与されるSPUです。

楽天側は楽天市場で楽天カードを使えばポイントが最大3倍になると宣伝しますが、その3倍のうち楽天市場と楽天カードの組み合わせで特別に付与されるポイントはSPUの「楽天カード特典分」の1倍分だけ。残りの2倍分は、楽天カードを使わなくても楽天市場で買い物をすれば付与される楽天市場会員向けの1倍分と、楽天市場以外のECサイトやお店で楽天カードを利用した場合でも付与される楽天カード会員向けの1倍分だからです。

「楽天銀行+楽天カード 最大+0.5倍」は、これから銀行口座を開設したり、新たにネット銀行で口座を作ろうとしている人であれば狙い目のSPUです。楽天カードの引落口座を楽天銀行口座に設定しておくだけで、楽天市場での買い物時のポイントが+0.3倍。楽天銀行口座を給与・賞与・年金の受取口座などに設定することで、さらに+0.2倍されます。

楽天カード お誕生月サービス・選べるコース(楽天市場コース)

次に楽天市場利用時のカード特典としては、「お誕生月特典」と「選べるコース特典」が用意されています。

「お誕生月特典」は、「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」向けのカード特典。誕生月の火曜日・木曜日に楽天市場で買い物をすると、楽天カード利用額(税込)の1%分(1倍分)が通常ポイントとしてポイント還元されます。ただし獲得上限ポイントが「楽天ゴールドカード」は月間2000ポイント、「楽天プレミアムカード」と「楽天ブラックカード」は月間1万ポイントと定められています。「楽天ゴールドカード」であれば、自分の誕生月の火曜日・木曜日に楽天市場で20万円分の買い物をすれば2000ポイントを獲得でき、年会費2200円の大半を回収できる計算です。ただ、毎年狙って誕生月に大きな買い物をしつづけるのは難しいかもしれません。

「選べるコース特典」は、「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」向けのカード特典。3つあるコース(楽天市場コース、トラベルコース、エンタメコース)のうち楽天市場コースの特典が適用される場合は、楽天市場での買い物時のポイント還元が+1倍され、楽天カード利用額(税込)の1%分(1倍分)が通常ポイントとしてポイント還元されます。「楽天ブラックカード」は3コースが全て適用されるため、必ず本特典によるポイント還元を受けられます。「楽天プレミアムカード」は楽天市場コースを選択する必要があります(2025年1月15日以降は楽天市場コースしか選択できなくなる予定です)。

楽天トラベル予約時、楽天カード事前決済でポイント還元

楽天トラベル予約時の楽天カード事前決済によるポイント還元
  楽天トラベル通常ポイント 楽天カード通常分 事前決済キャンペーン特典
税抜料金に対して付与 カード利用額に対して付与 税抜料金に対して付与
楽天カード 1% 1% 0.5%
楽天ゴールドカード 1% 1% 1%
楽天プレミアムカード 1% 1% 1.5%
楽天ブラックカード 1% 1% 1.5%
楽天PINKカード 1% 1% 0.5%
楽天カード アカデミー 1% 1% 0.5%
楽天銀行カード 1% 1% 0.5%
楽天ANAマイレージクラブカード 1% 1% 0.5%
アルペングループ 楽天カード 1% 1% 0.5%
楽天ビジネスカード 1% 1% 1.5%

楽天トラベルで国内宿泊の予約をする際、予約前にキャンペーンページでエントリーし、キャンペーン対象サービスを楽天カードで事前決済することで、旅行後にキャンペーン特典の楽天ポイントが還元されます。

たとえば年会費無料の「楽天カード」で20万円(税抜)の旅行代金を事前決済すると、キャンペーン特典分だけで1000ポイントが還元される計算です。加えて、楽天トラベルの通常ポイント分(税抜料金の1%)と楽天カード通常分(カード利用額の1%)も還元されるので、税抜20万円(税込22万円)の事前決済をすると、合計5200ポイントも還元されます。内訳は以下のとおり。

  • キャンペーン特典分=20万円✕0.5%=1000ポイント
  • 楽天トラベルの通常ポイント分=20万円✕1%=2000ポイント
  • 楽天カード通常分=22万円✕1%=2200ポイント

楽天証券クレカ積立のポイント還元

楽天証券 クレカ積立のポイント還元率

楽天証券が取り扱う積立可能な投資信託の買付を楽天カードで決済すると、楽天カードの種類とカード決済額に応じて楽天ポイントが還元されます(iDeCo、楽ラップ、未成年口座、法人口座は対象外)。

「楽天カード」で毎月3万円分の投信積立を楽天カードで決済すると、年間で3万円✕0.5%✕12カ月=1800ポイントが還元されます。年会費2200円の「楽天ゴールドカード」で同額を積み立てると、年間で3万円✕0.75%✕12カ月=2700ポイント還元となり、獲得ポイント数が年会費を上回ってきます。

たしかに資産運用初心者であれば、「楽天カードはたったの0.5%還元か……」と感じるかもしれません。しかし、資産運用の利回りの観点からは「0.5%」は「たったの」0.5%ではありません。資産運用の利回りは年3%〜5%程度が目安と言われるなかで、積立額の少なくとも0.5%がほぼ確実に戻って来る価値を過小評価することはできません。積立額が多くなれば尚更です。

現在、実質的に楽天カードを使った積立で最大15万円分までポイントが還元される仕組みが提供されています。新NISA開始に伴って内閣府令が改正されたことを受けて、楽天証券は2024年4月積立購入分からクレカ積立上限金額を5万円から10万円に増やしました。クレカ積立による獲得可能ポイントは計算上、2倍になったことになります。また、楽天カードではなく電子マネー「楽天キャッシュ」を使った投信積立も月間5万円分まで0.5%のポイント還元の対象。楽天キャシュは楽天カードでチャージできます。つまり、楽天カード決済のクレカ積立10万円と楽天カードチャージの楽天キャッシュを使った楽天キャッシュ積立で合計15万円分の投資信託積立が実現できるのです。

さらに当月3万円以上のポイント投資(投資信託)を併用すれば、SPUが+0.5倍されます。決済に充当するポイントは1ポイントでも大丈夫。カード決済分などの2万9999円と楽天ポイント1ポイントを合算して3万円分のポイント投資となっていれば、SPU倍率が0.5倍加算されるわけです。新NISA口座などを利用して毎月3万円以上の投資信託を購入しつづけられるのであれば、楽天カード決済によるポイント還元と併せて活用したいサービスです。

2024年1月の新NISA開始をきっかけにネット証券で積立投資を始める人の中では、SBI証券と楽天証券がとくに人気のようです。いずれもクレカ積立のポイント還元キャンペーンを常時実施しています。ポイント還元面でどちらが絶対に有利・不利と断言することはできません。資産運用を始める人を取り巻く環境は千差万別だからです。楽天サービスの利用率が高いのであれば、楽天証券を選ぶメリットがSBI証券を選ぶメリットを上回るケースが多くなりがちです。ちなみに筆者は楽天証券とSBI証券を併用しています。

楽天証券クレカ積立のポイント還元率
  代行手数料0.4%未満の投資信託 代行手数料0.4%以上の投資信託
楽天カード 0.5% 1%
楽天ゴールドカード 0.75% 1%
楽天プレミアムカード 1% 1%
楽天ブラックカード 2% 2%

※クレジットカードで決済できる月額上限は10万円

国際ブランド・決済機能で比較

楽天カードの国際ブランド・決済機能の対応状況
  国際ブランド タッチ決済 電子マネー スマホ決済
楽天カード
VISA ロゴ
VISAタッチ
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
Mastercard ロゴ
Mastercardコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
JCB ロゴ
JCBコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
American Express ロゴ
American Express コンタクトレス非対応
楽天Edy ロゴ
QUICPay+非対応
Apple Pay非対応
Google Pay非対応
楽天ゴールドカード
VISA ロゴ
VISAタッチ
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
Mastercard ロゴ
Mastercardコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
JCB ロゴ
JCBコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
楽天プレミアムカード
VISA ロゴ
VISAタッチ
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
Mastercard ロゴ
Mastercardコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
JCB ロゴ
JCBコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
American Express ロゴ
American Express コンタクトレス非対応
楽天Edy ロゴ
QUICPay+非対応
Apple Pay非対応
Google Pay非対応
楽天ブラックカード
VISA ロゴ
VISAタッチ
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
Mastercard ロゴ
Mastercardコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
JCB ロゴ
JCBコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
American Express ロゴ
American Express コンタクトレス非対応
楽天Edy ロゴ
QUICPay+非対応
Apple Pay非対応
Google Pay非対応
楽天PINKカード
VISA ロゴ
VISAタッチ
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
Mastercard ロゴ
Mastercardコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
JCB ロゴ
JCBコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
American Express ロゴ
American Express コンタクトレス非対応
楽天Edy ロゴ
QUICPay+非対応
Apple Pay非対応
Google Pay非対応
楽天カード アカデミー
VISA ロゴ
VISAタッチ
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
JCB ロゴ
JCBコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
楽天銀行カード
JCB ロゴ
JCBコンタクトレス
楽天Edy非対応
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
楽天ANAマイレージクラブカード
VISA ロゴ
VISAタッチ
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
Mastercard ロゴ
Mastercardコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
JCB ロゴ
JCBコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
アルペングループ 楽天カード
Mastercard ロゴ
Mastercardコンタクトレス
楽天Edy ロゴ
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ
楽天ビジネスカード
VISA ロゴ
VISAタッチ
楽天Edy非対応
QUICPay+ ロゴ
Apple Pay ロゴ
Google Pay ロゴ

クレジットカードを発行する際、国際ブランドをひとつ選ばなければいけません。楽天カード全体では4つの国際ブランド(VISA、Mastercard、JCB、American Express)に対応しています。楽天カードの種類によっては選べない国際ブランドがあります。

初めてクレジットカードを持つ人であれば、国内外の加盟店・ユーザー数でトップシェアの「VISA」を選んでおくのが無難です。Mastercardブランドのクレカでしかカード決済ができないコストコのように特定の国際ブランドのみに対応しているお店やサービスもある点には注意してください。

一点、楽天カードの国際ブランド選びにおいて、要注意の国際ブランドがあります。「American Express」です。というのも、

  • American Expressブランドの楽天カードはタッチ決済ができない
  • American Expressブランドの楽天カードはApple Pay・Google Payに追加できず、QUICPayも使えない

という明確なデメリットがあるためです。AMEXブランドの楽天カードを作ることはおすすめできません。

付帯保険で比較

海外旅行傷害保険で比較

楽天カード 海外旅行傷害保険の補償内容・保険金額
  楽天カードほか 楽天ゴールドカード 楽天プレミアムカード 楽天ブラックカード ※1
補償内容 利用付帯 利用付帯 自動付帯+利用付帯 自動付帯
傷害死亡・後遺傷害(最高額) 2000万円 2000万円 5000万円 ※2 1億円(家族:1000万円)
傷害治療費用(1事故の限度額) 200万円 200万円 300万円 300万円(家族:100万円)
疾病治療費用(1疾病の限度額) 200万円 200万円 300万円 300万円(家族:100万円)
賠償責任(1事故の限度額) 3000万円 3000万円 3000万円 1億円(家族:5000万円)
携行品損害(年間限度額) 20万円 ※3 50万円 ※3 ※4 50万円(家族:20万円) ※3
救援者費用(年間限度額) 200万円 200万円 200万円 300万円(家族:100万円)
疾病死亡
航空機遅延
航空機寄託手荷物遅延

※1:楽天ブラックカードは家族特約あり。本カード会員およびその配偶者、生計を共にする同居の親族、生計を共にする別居の未婚の子が保険の対象

※2:【内訳】自動付帯:4000万円、利用付帯:1000万円

※3:表中の金額は同一旅行期間についての限度額および会員資格期間中の総限度額。携行品1個、1組または1対あたり10万円が補償の限度。自己負担額(免責金額)3000円

※4:【内訳】自動付帯:30万円、利用付帯:20万円

楽天カードの魅力のひとつが、年会費無料のカードでも付帯する海外旅行傷害保険。事前申込不要で条件を満たせば保険が適用されます。

「楽天プレミアムカード」と「楽天ブラックカード」以外の楽天カードに付帯する海外旅行傷害保険は、すべて利用付帯タイプの保険です。この利用付帯の条件を満たすには「募集型企画旅行(パッケージツアー)の代金を出国前にカードで支払っていること」が求められます。飛行機代などの交通費や自分で予約したホテルの宿泊料金を楽天カードで支払っても、利用付帯の条件を満たしません。

補償内容と保険金額は上の表のとおり。病気やケガのときに何が起きてもカバーできるほどの金額には届きませんが、ほとんどのケースには対応できます。もっとも保険は万一の場合に備えるための金融商品なので、不安があれば

  • 保険会社の海外旅行傷害保険に加入して補償を上乗せする
  • 他のクレジットカードに付帯する海外旅行傷害保険を組み合わせる

といった対処をするべきです。

また、楽天カードの海外旅行傷害保険、航空機遅延や航空機寄託手荷物遅延(ロストバゲージ)の補償がなかったり、年会費無料の楽天カード向けには携行品損害の補償がなかったりするなど、モノの損害についてはある程度の割り切りが必要です。

国内旅行傷害保険で比較

楽天カード 国内旅行傷害保険の補償内容・保険金額
  楽天カード・楽天ゴールドカードほか 楽天プレミアムカード 楽天ブラックカード ※
補償内容 付帯しない 自動付帯 自動付帯
傷害死亡 5000万円 5000万円(家族:1000万円)
傷害後遺傷害(最高額) 5000万円 5000万円(家族:1000万円)
入院保険金(日額) 5000円 5000円(家族:5000円)
手術保険金 あり あり
通院保険金(日額) 3000円 3000円(家族:3000円)

※:楽天ブラックカードは家族特約あり。本カード会員およびその配偶者、生計を共にする同居の親族、生計を共にする別居の未婚の子が保険の対象

旅行サービスを充実させている「楽天プレミアムカード」と「楽天ブラックカード」には国内旅行傷害保険が付帯します。いずれも自動付帯で最高5000万円が補償されます。

その他の楽天カードには基本的に国内旅行傷害保険が付帯しません。

ショッピング保険で比較

楽天カード ショッピング保険の補償内容・保険金額
  楽天カード・楽天ゴールドカードほか 楽天プレミアムカード・楽天ブラックカード
補償限度額(年間) 300万円
自己負担額(1回) 3000円
補償内容 カード会員が本カードを利用して購入した1個1組1万円以上の商品について、偶然の事故(破損、盗難、火災等)によって生じた損害を補償する
補償期間 購入日から90日間

「楽天プレミアムカード」と「楽天ブラックカード」には動産総合保険(ショッピング保険)が自動付帯します。加入手続きは不要です。

ショッピング保険は、クレジットカードを利用して購入した商品について、購入日から90日以内に破損や盗難、火災といった偶然の事故によって発生した損害を補償します。紛失や置き忘れは補償の対象外。1回の保険適用につき3000円を自己負担金として支払わなければいけません。

補償を受ける商品は「楽天プレミアムカード」か「楽天ブラックカード」を利用して購入したものに限られます。1個1組1万円以上の高額商品でなければ補償の対象とはなりません。

家族カードで比較

楽天カード 家族カードの年会費・発行可能枚数
  年会費 発行可能枚数
楽天カード、楽天ブラックカード、楽天PINKカード、楽天ANAマイレージクラブカード、アルペングループ 楽天カード 無料 2枚
楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード 550円 2枚
楽天カード アカデミー、楽天銀行カード、楽天ビジネスカード

楽天カードの本カードのほかに、妻や子どもが使える家族カードを2枚発行できます。家族カード1枚あたりの年会費が無料のカードは「楽天カード」など5種類。本会員の年会費が有料であるにもかかわらず「楽天ゴールドカード」と「楽天プレミアムカード」の家族カードには年会費が550円かかります。

学生向けの「楽天カード アカデミー」、楽天銀行のキャッシュカードを兼ねる「楽天銀行カード」、法人カードである「楽天ビジネスカード」はカードの性質上、家族カードを発行できません。

ETCカードで比較

楽天カード ETCカードの年会費・発行可能枚数
  年会費 発行可能枚数
楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード 無料 1枚
楽天カード、楽天PINKカード、楽天カード アカデミー、楽天銀行カード、楽天ANAマイレージクラブカード、アルペングループ 楽天カード 550円 ※1 1枚
楽天ビジネスカード 550円 ※2 無制限 ※3

※1:楽天PointClub会員ランクが「ダイヤモンド会員」「プラチナ会員」であれば年会費無料

※2:1枚目無料

※3:申込時、9枚まで発行可能

「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」に付随するETCカードは、年会費無料で1枚だけ発行できます。

その他の「楽天ビジネスカード」を除く楽天カードに付随するETCカードは、年会費550円で1枚だけ発行できます。ただし、楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンドまたはプラチナであれば年会費が無料になる特典あり。楽天サービスを活用していれば、プラチナ会員の基準(過去6カ月で2000ポイント以上、かつ15回以上ポイントを獲得)を達成するのは難しくありません。

「楽天ビジネスカード」だけは法人カードであるため、ETCカードの扱いが少し特殊になっています。年会費は1枚目が無料で2枚目以降は550円。入会申込時に同時に9枚まで申し込めます。10枚目以降も発行でき、発行発行枚数に制限がありません。

なお家族カードではETCカードを発行できません。「楽天ビジネスカード」以外の楽天カードで楽天ETCカードを2枚持ちしたければ、2枚目の楽天カードを申し込むことで実現できます。

ショッピング利用可能枠(限度額)で比較

楽天カード ショッピング利用可能枠(最高)
  ショッピング利用可能枠(最高)
楽天カード アカデミー 30万円
楽天カード、楽天PINKカード、楽天銀行カード、楽天ANAマイレージクラブカード、アルペングループ 楽天カード 100万円
楽天ゴールドカード 200万円
楽天プレミアムカード、楽天ビジネスカード 300万円
楽天ブラックカード 1000万円

カードごとのショッピング利用可能枠(限度額)は最高30万円から最高1000万円です。

利用可能枠はカード種別だけでなく、年収や勤務先、カードの支払い状況などをもとに個別に算定されます。「楽天カード」だからといって、必ず100万円の利用可能枠が与えられるわけではありません。

冠婚葬祭などで臨時支出があってカード利用額を増やしたいときは、一時的な増枠を申請することもできます。一時的に増枠された利用可能枠は審査完了後3カ間有効で、その後は自動的に元の金額に戻ります。

与信状況によっては利用可能枠が最高額を勝手に増枠されるケースがあるようです。実際、筆者の同僚が保有する「楽天カード」では利用可能枠が150万円に増枠されています。特別な手続きをした記憶はないそうです。

楽天カード:主軸のプロパーカード4種類

楽天カード選びの軸となるのが、

  • 楽天カード
  • 楽天ゴールドカード
  • 楽天プレミアムカード
  • 楽天ブラックカード

の4つのプロパーカード。学生でなければ、1枚目の楽天カードはこの中から選んでおけば間違いがありません。学生であれば「楽天カード アカデミー」が最有力候補です。

【楽天カード】年会費永年無料、楽天市場のポイント還元+1倍以上

楽天カード
楽天カード
年会費
0
永年無料
還元率
1.00%
100円ごとに1ポイント
ポイント
楽天ポイント
ウォレット
Apple Pay
Google Pay
電子マネー
QUICPay
楽天Edy
申込条件
18歳以上(高校生不可)
審査/発行
/
最短1週間
支払い

毎月末日締め

/

翌月27日引落

  • 楽天ポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)。しかも年会費は無料

  • 楽天市場では3%以上の還元率。SPU(スーパーポイントアッププログラム)やお買い物マラソンなどでポイント大幅アップ

  • 楽天ポイントは貯められる、使える店舗・サービスが多い

年会費・ポイント還元

「楽天カード」は年会費が永年無料。日本国内でもっとも利用されているクレジットカードのひとつです。

年会費無料でありながら、ポイントの基本還元率は1%(税込100円ごとに1ポイント。1ポイント=1円相当)。楽天ポイントは日常生活のなかで使いやすいことが大きな特長。楽天市場・楽天トラベルなどの楽天サービスにおける決済に充当できるのは当然として、楽天ペイを使った店舗での支払いにもそのまま使用できます。JALマイル、ANAマイル、Marriott Bonvoyポイントなどへのポイント交換サービスも提供されています。

ポイント還元で楽天カードならではの魅力として見逃せないのは、楽天市場でのポイントアッププログラム「SPU」。楽天カードと楽天市場のコンビネーションで、

  • 楽天カード特典分 +1倍:楽天カードで決済するとポイント還元が+1倍
  • 楽天銀行+楽天カード 最大+0.5倍:楽天銀行口座を楽天カードの引落口座にするとポイント還元が+0.3倍、給与・賞与・年金の受取口座にするとポイント還元が+0.2倍。

といったSPUでポイントアップを実現できます。楽天カード以外のクレカだと、これらのSPUは適用されません。

そのほか、楽天証券の投資信託の積立を楽天カードで決済することでクレカ積立額の0.5%(代行手数料年率0.4%以上の銘柄は1%)がポイント還元されます。楽天銀行口座を引落口座に設定することで特典(普通預金金利2倍、ハッピープログラムで毎月最大9ポイント還元など)も受けられます。

ショッピング利用可能枠は最高100万円です。

国際ブランド・決済機能

「楽天カード」で選べる国際ブランドはVISA、Mastercard、JCB、American Expressです。

AMEXブランド以外の「楽天カード」は、タッチ決済(コンタクトレス決済)とApple Pay・Google Payへの登録、QUICPay支払いに対応しています。AMEXブランドはいずれも非対応なので、よほどの理由がない限り、AMEXブランドを選ぶのはおすすめできません。カード搭載の電子マネー「楽天Edy」は4ブランドとも利用できます。

付帯サービス・付帯保険・セキュリティ

楽天カードは全般、海外旅行向けの付帯サービス・保険が比較的充実しています。

海外旅行ではポケットWi-Fiレンタルやレンターカー、手荷物宅配などが割引されるほか、ハワイ旅行では2箇所のハワイラウンジ(ワイキキ、アラモアナ)特典クーポンを利用できます。

年会費無料のクレジットカードでありながら、最高補償金額3000万円の海外旅行傷害保険も付帯します。日本出国前に企画型募集旅行(パッケージツアー)の代金を楽天カードで支払っていることが利用条件です。国内旅行傷害保険やショッピング保険は付きません。

カード盗難保険や本人認証サービス(3Dセキュア機能)、カード利用お知らせメール機能など、セキュリティ対策もとくに問題ありません。

家族カード・ETCカード

家族カードは年会費無料で2枚まで発行できます。夫婦で楽天カードを使うのに年会費がかからないのは助かります。

他方、ETCカードは年会費550円で1枚を発行可能。ただし、楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド会員かプラチナ会員であれば、ETCカード年会費は無料に。楽天経済圏の住人であれば、そこまでハードルが高い条件ではありません。

デザインカード

2024年9月現在、「楽天カード」と「楽天PINKカード」は、あわせて15種類のデザインを選べます。「楽天PINKカード」とYOSHIKIデザインの「楽天カード」にはデザインカード向けの特典が付きます。

  • 楽天PINKカード:女性向けに3つのカスタマイズ特典
  • YOSHIKIデザインの楽天カード:イベント先行抽選、チケット先行予約

一方、その他のデザインカードにはデザインカードならではの特典はありません。

国際ブランド縛りには要注意。通常デザインカード以外のほとんどのデザインカードは、選べる国際ブランドが限られます。たとえば、ディズニーキャラクターデザインのカードはJCBブランドだけです。

【楽天ゴールドカード】楽天市場「お誕生月サービス」特典、国内空港ラウンジが年2回無料

楽天ゴールドカード
楽天ゴールドカード
年会費
2,200
還元率
1.00%
100円ごとに1ポイント
ポイント
楽天ポイント
ウォレット
Apple Pay
Google Pay
電子マネー
QUICPay
楽天Edy
申込条件
原則20歳以上の安定収入のある方
審査/発行
/
最短1週間
支払い

毎月末日締め

/

翌月27日

  • 楽天ポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)。誕生月は、楽天市場・楽天ブックスの買い物でポイント還元+1倍

  • 国内空港とダニエル・K・イノウエ(ホノルル)国際空港のラウンジを年2回無料で利用可能

  • 楽天証券の投信積立クレジット決済でポイント還元率が通常の0.5%から0.75%にアップ(代行手数料年率0.4%未満の場合。0.4%以上では還元率1%)

  • ETCカード年会費が無料

「楽天ゴールドカード」の年会費は2200円。ETCカード年会費は無料である一方、家族カード年会費が550円かかります。

年会費を支払う価値があるかどうかは、ETCカードの年会費無料(550円お得)と「お誕生月サービス」などによるポイント還元アップ、海外旅行に関する付加サービスの価値が、年会費2200円(+家族カード年会費)を上回るかどうかにかかっています。

「お誕生月サービス」とは、誕生月の楽天市場でのカード決済に対するポイント還元が+1倍される特典(上限2000ポイント)。楽天市場や楽天ブックス、楽天ふるさと納税で誕生月にまとめて20万円を決済できるのであれば、上限2000ポイントを獲得できます。単身者かつETCカード利用者であれば、その時点で「お誕生月サービス」特典2000ポイント+ETCカード年会費550円=2550円相当となり、年会費2200円を上回ります。

楽天証券の投資信託のクレカ積立によるポイント還元率が、「楽天カード」の0.5%から0.75%にアップする点も重要です。クレカ積立の月額上限10万円を毎月積み立てた場合、「楽天カード」と比べて年間で3000ポイントを上積みできます。

また、ゴールドステータスのカードとして、旅行サービスが「楽天カード」よりも強化されています。海外旅行傷害保険は、「楽天カード」の補償内容に年間20万円までの携行品損害の補償が追加。国内主要空港とハワイ・ホノルル国際空港の空港ラウンジを年2回まで無料で使えるほか、海外旅行をサポートしてくれるトラベルデスクも世界44拠点で提供されています(株式会社JTBグローバルアシスタンス提供)。

国際ブランドではAmerican Expressを選択できません。ショッピング利用可能枠は最高200万円です。

【楽天プレミアムカード】楽天市場のポイント還元最大+5倍、充実の海外旅行向け特典

楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカード
年会費
11,000
還元率
1.00%
100円ごとに1ポイント
ポイント
楽天ポイント
ウォレット
Apple Pay
Google Pay
電子マネー
QUICPay
楽天Edy
申込条件
原則20歳以上の安定収入のある方
審査/発行
/
最短1週間
支払い

毎月末日締め

/

翌月27日引落

  • 楽天ポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)。誕生月は、楽天市場・楽天ブックスの買い物でポイント還元+1倍

  • 海外空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パス(最高ランクのプレステージ会員)がタダで使える(2025年1月以降、無料利用は年間5回までにダウングレード予定)

  • 楽天証券の投信積立クレジット決済でポイント還元率が通常の0.5%から1%にアップ

  • ETCカード年会費が無料

「楽天プレミアムカード」は年会費1万1000円、ゴールドステータスのクレジットカードです。ETCカード年会費は無料であるものの、家族カード年会費が550円かかります。

楽天市場の利用頻度が高くて、年間の買い物金額が数十万円から100万円を超える人で、かつ、楽天証券で投資信託を積み立てたり、航空機利用で国内旅行・海外旅行を年数回楽しめたりする経済的余裕がある人向けです。

年会費1万1000円の投資をポイント還元率アップの特典で回収するためには、

  • 選べる3つのコースの「楽天市場コース」特典:楽天市場での火曜日・木曜日のカード決済に対するポイント還元が+1倍される(上限は月間1万ポイント)
  • 「お誕生月サービス」特典:楽天市場での誕生月のカード決済に対するポイント還元が+1倍される(上限1万ポイント)
  • 楽天証券の投資信託のクレカ積立特典:積立金額に対して1%のポイント還元(年間最大1万2000ポイント)

といった特典・キャンペーンをフル活用する必要があります。

選べる3つのコースは「楽天プレミアムカード」と「楽天ブラックカード」向けに提供されている、ポイント還元が+1倍される特典。「楽天市場コース」「トラベルコース」「エンタメコース」から選べます。なお、2025年1月15日に「楽天市場コース」のみ選択可能となり、「トラベルコース」と「エンタメコース」は既存会員以外は選択できなくなります。

海外旅行サービスは「楽天カード」「楽天ゴールドカード」よりも強力に。空港ラウンジを無料で利用できる会員制サービス「プライオリティ・パス」(プレステージ会員、本来の年会費は469ドル)を無料発行でき、同伴者の利用料も2名まで無料(本来、同伴者の利用料は35ドル)になります。また、海外旅行傷害保険は自動付帯になって補償額が最高5000万円にアップすることに加え、国内旅行傷害保険(最高5000万円補償)とショッピング保険(年間300万円補償)も自動付帯します。「トラベルコース」を選べば手荷物宅配サービスを無料で年2回まで利用可能(成田、羽田、中部、関西の各空港の国際線)。海外旅行をサポートしてくれるトラベルデスクも世界44拠点で提供されています(株式会社JTBグローバルアシスタンス提供)。

ただ、「楽天プレミアムカード」は改悪続きなのが懸念点。2023年12月の楽天SPUの改悪で、楽天市場のSPUとして強力だった「楽天プレミアムカード特典分 +2倍」(獲得上限1万5000ポイント)が廃止され、「楽天プレミアムカード」利用時の楽天カード特典分としての獲得上限ポイントは5000ポイントに減少しました。また2025年1月1日以降、空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」の無料利用回数が年間5回までに制限されます(楽天ブラックカード会員は回数無制限を維持)。

最近の改善点としては、「楽天マガジン ライト for 楽天カード」無料特典(楽天マガジンの人気雑誌を月3冊まで無料で読める)と、「楽天マガジン ライト for 楽天カード」無料特典(楽天ミュージックを30日ごとに5時間まで無料再生できる)が挙げられます。いずれも近年の改悪を打ち消すだけの魅力は乏しいように思えます。

ショッピング利用可能枠は最高300万円です。

【楽天ブラックカード】楽天カードの最高峰、招待制から申込制に移行

楽天ブラックカード
楽天ブラックカード
年会費
33,000
還元率
1.00%
100円ごとに1ポイント
ポイント
楽天ポイント
ウォレット
Apple Pay
Google Pay
電子マネー
QUICPay
楽天Edy
申込条件
楽天プレミアムカード保有(12カ月以上)+12カ月間の請求額が合計500万円以上
審査/発行
/
最短1週間
支払い

毎月末日締め

/

翌月27日引落

  • 楽天ポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)。楽天市場では3%以上の還元率。楽天証券の投信積立で2%還元

  • 自動付帯の海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険、国内外の空港ラウンジ利用などトラベル関連の付帯保険・サービスが充実

  • 楽天プレミアムカードの各種特典に加え、コンシェルジュサービスの提供あり

「楽天ブラックカード」は年会費3万3000円、プラチナステータスのクレジットカード。「楽天プレミアムカード」の完全上位互換となるカードです。ETCカードだけでなく、家族カードの年会費も無料になっています。

「楽天プレミアムカード」向けのサービスは全て付帯するほか、サービス内容自体が強化されているものが複数あります。

  • 「選べる3つのコース」特典は3コースとも適用
    • 楽天市場コース:ポイント還元が楽天市場の買い物で+1倍
    • トラベルコース:楽天トラベルの決済で+1倍。手荷物宅配サービスを無料で年2回まで利用可能(成田、羽田、中部、関西の各空港の国際線)
    • エンタメコース:楽天ブックス・Rakuten TVの決済で+1倍
  • 楽天証券の投資信託のクレカ積立特典は、積立金額に対して2%のポイント還元(年間最大2万4000ポイント)
  • 「プライオリティ・パス」は2025年1月1日以降も利用回数に制限なし
  • 海外旅行傷害保険が最高1億円補償で家族特約あり(自動付帯)

また、プラチナステータスのクレカに付帯することが多い「コンシェルジュ」サービスも利用できます。レストランの予約や旅行の予約、エンタメ関連のチケット手配、ゴルフコースの情報提供など、電話一本でコンシェルジュが対応してくれます。Mastercardブランドの楽天ブラックカード向けに提供されているサービス「招待日和」(国内外レストランを2名以上で利用するとコース料理1名分が無料になる)など、国際ブランドごとの提供サービスも利用できます(ブラックカード提供サービス一覧表.pdf)。

これまでインビテーション(招待)が必要だった「楽天ブラックカード」は、2024年7月から申込制に変更されました。申込条件は以下のとおり。

  1. 現在、「楽天プレミアムカード」を保有し、かつ「楽天プレミアムカード」の契約から12カ月以上経過していること
  2. 12カ月間のカード請求金額の合計が500万円以上であること

ショッピング利用可能枠は最高1000万円です。

楽天カード:女性向け・学生専用のプロパーカード2種類

楽天カードには女性か学生の属性を持つ人向けに発行されているプロパーカードが2つあります。

  • 楽天PINKカード
  • 楽天カード アカデミー

いずれも「楽天カード」の基本性能に加えて、女性向けまたは学生向けの特典が与えられています。

【楽天PINKカード】4種類のデザイン、3つのカスタマイズ特典

楽天PINKカード
楽天PINKカード
年会費
0
永年無料
還元率
1.00%
100円ごとに1ポイント
ポイント
楽天ポイント
ウォレット
Apple Pay
Google Pay
電子マネー
QUICPay
楽天Edy
申込条件
18歳以上(高校生不可)
審査/発行
/
最短1週間
支払い

毎月末日締め

/

翌月27日引落

  • 楽天ポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)。しかも年会費は無料

  • 楽天市場では3%以上の還元率。SPU(スーパーポイントアッププログラム)やお買い物マラソンなどでポイント還元大幅アップも

  • 女性向け有料サービスを追加可能。ピンクのデザインがかわいい

「楽天PINKカード」は、一般カード「楽天カード」のデザインカードの一種です。そのため、PINKカード向けデザイン4種と有料の女性向けカスタマイズ特典3種以外は、「楽天カード」と全く同じスペックを有しています。

基本的に女性が利用することを想定したクレジットカードですが、男性でも申し込むことはできます。ただしカスタマイズ特典のうち、女性のための保険 「楽天PINKサポート」の一部プランは申し込めません。

楽天PINKカード限定 カスタマイズ特典
カスタマイズ特典 サービス内容 月額
楽天グループ優待サービス
  • 楽天サービス(一部)の初回限定クーポン、継続クーポン
  • 楽天サービス(一部)の料金割引
330円
ライフスタイル応援サービス
  • 飲食店・映画チケット・習い事・介護サービス・育児サービスなどの料金割引・優待特典
330円
女性のための保険「楽天PINKサポート」
  • 女性特有の疾病での入院・手術・放射線治療を補償
40円〜1320円

【楽天カード アカデミー】学生限定、楽天ブックス・楽天トラベルのポイント還元+1倍

楽天カード アカデミー
楽天カード アカデミー
年会費
0
永年無料
還元率
1.00%
100円ごとに1ポイント
ポイント
楽天ポイント
ウォレット
Apple Pay
Google Pay
電子マネー
QUICPay
楽天Edy
申込条件
18歳以上28歳以下の学生
審査/発行
/
最短1週間
支払い

毎月末日締め

/

翌月27日引落

  • 18歳以上28歳以下の学生だけが保有できる楽天カード。卒業後は「楽天カード」に自動切替

  • 楽天ポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)。しかも年会費は無料

  • 「楽天学割」が満18歳以上25歳以下のユーザーに自動付帯。楽天市場でポイント3倍に

「楽天カード アカデミー」は18歳以上28歳以下の学生(高校・大学・短期大学・大学院・専門学校)が発行できる年会費永年無料のクレジットカード。概ね「楽天カード」の基本スペックを備えています。ただし対象が学生であるため、家族カードの発行はできず、ショッピング利用可能枠は最高30万円に留められています。

「楽天カード アカデミー」の強みは、楽天ブックス・楽天トラベルでポイント還元が+1倍される特典があること。カード会員でなくても無料登録できる「楽天学割」が自動付帯する点も、登録忘れ防止になります。

  • 楽天カード アカデミー会員向け特典(卒業予定年3月31日まで有効)
    • 楽天ブックス(通常購入)でポイント還元+1倍(カード発行から発行月を含む13カ月間)
    • 楽天トラベル(高速バス予約)でポイント還元+1倍
    • 楽天ブックス(ダウンロード版)でポイント還元+1倍
  • 楽天学割:15歳以上25歳の楽天会員が加入できる無料学割サービス
    • 楽天市場送料無料クーポン1回分
    • 楽天市場・楽天ブックスなどのポイント還元が+2倍(毎週水曜10時から24時間)
    • 楽天ミュージック学生プラン(通常月額980円→学割月額480円)
    • Rakuten Fashion、楽天ビューティー、楽天ブックス(ダウンロード版)のポイント還元が+1倍
    • その他、クーポン特典など

卒業に伴って「楽天カード」に自動で切り替えられる点も、本カードの特徴です。卒業予定年の6月に有効期限を更新した「楽天カード」が送付されます。

国際ブランドはVISAとJCBのどちらかを選択できます。

楽天カード:提携カード3種類

クレジットカード発行会社と企業・団体が提携して発行される提携カード。楽天カードからは3つの提携カードが発行されています。

  • 楽天銀行カード
  • 楽天ANAマイレージクラブカード
  • アルペングループ 楽天カード

【楽天銀行カード】キャッシュカード一体型の楽天カード

楽天銀行カード
楽天銀行カード
年会費
0
永年無料
還元率
1.00%
100円ごとに1ポイント
ポイント
楽天ポイント
ウォレット
Apple Pay
Google Pay
電子マネー
QUICPay
申込条件
18歳以上(高校生不可)
審査/発行
/
最短1週間
支払い

毎月末日締め

/

翌月27日引落

  • 楽天ポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)

  • 楽天銀行で楽天カードのカード利用金額の引落があると、楽天SPUでポイント最大+0.5倍、普通預金金利が2倍に

  • キャッシュカード機能が付帯している利便性

「楽天銀行カード」は、「楽天カード」と楽天銀行キャッシュカードの機能を合体させたキャッシュカード一体型クレジットカードです。2つのカードの機能を1枚に集約することで財布のスペースを減らせること以外にメリットはほぼありません。

上記メリットに大きな魅力を感じなかったり、わざわざ本記事を読んで楽天カードを選ぶことに時間や思考のコストをかけたりする人に、「楽天銀行カード」を選んでもらうように説得するのは、筆者としては難しいと言わざるを得ません。

楽天カードの公式サイトには、いくつかメリットらしきものが羅列してあるかもしれません。しかし、それらのメリットは、「楽天カード」だけでも実現できたり、「楽天カード」と楽天銀行口座を持っていれば発生したりするものです。

  • 国際ブランドはJCBのみ
  • 家族カードは申し込み不可
  • 楽天Edyは利用不可
  • 楽天ポイントカード機能なし

「楽天銀行カード」には以上のデメリットがあるため、何かしら理由がなければ選ばないほうが無難です。

【楽天ANAマイレージクラブカード】初年度年会費無料、ANAマイルで貯められる

楽天ANAマイレージクラブカード
楽天ANAマイレージクラブカード
年会費
0
初年度無料
還元率
1.00%
100円ごとに1ポイント(楽天ポイントコース)
ポイント
楽天ポイント
ウォレット
Apple Pay
Google Pay
電子マネー
QUICPay
楽天Edy
申込条件
18歳以上(高校生不可)
審査/発行
/
最短1週間
支払い

毎月末日締め

/

翌月27日引落

  • ANAマイレージクラブカードの機能を搭載

  • ANAマイルコースを選べば、手作業でポイント交換をしなくても、自動的に楽天ポイントの代わりにANAマイルが貯まる(200円=1マイル)

  • 楽天ポイントコースでは、楽天ポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)

「楽天ANAマイレージクラブカード」は、「楽天カード」とANAマイレージクラブカードの機能を合体させたクレジットカードです。AMEXを選択できないこと以外は「楽天カード」の基本スペックをほとんど引き継いでいます。

本カードは年会費が永年無料ではありません。初年度こそ無料ですが、2年目以降は550円の年会費がかかります。もっとも1回でも利用があった年は年会費が無料になるので、メインカードとして利用していれば実質的に年会費無料カードだといえます。サブカードとして保有するのは、うっかり年会費を払ってしまうリスクがあることを承知しておいてください。

ポイントの貯め方として、楽天ポイントコースとANAマイルコースのいずれかを選べます(申込後の変更可)。楽天ポイントコースは100円ごとに1ポイントが貯まる、いつものポイント獲得システム。他方、ANAマイルコースは200円ごとに1マイルが貯まる仕組みになっています(楽天市場利用分は楽天ポイントで進呈)。

この「楽天ANAマイレージクラブカード」の特長は以下の2点です。

  • ANAマイレージクラブカードとして利用できる
  • ANAマイルコースを選べば、楽天ポイントではなくANAマイル(200円=1マイル)を貯められる

ただ、上記の特長はいずれも大したメリットではありません。

2024年現在、ANAマイレージクラブカードの機能はアプリで提供されています。ANAマイレージクラブカードの物理カードを持ち歩きたいユーザーでなければ、利便性が高い「ANA Mileage」アプリをスマホに入れておけば十分です。

また楽天ポイントはポイント交換サービスを使って、いつでもANAマイルに交換できます。楽天ポイント2ポイントを1マイルに交換できる(200円=2ポイント=1マイル)ので、ANAマイルコースでのマイル還元率と同等のマイルを獲得できます。

したがって、ANAマイルコースには交換の手間を省く程度のメリットしかないということです。

しかも楽天ポイントは実質無期限で所有できるのに対して、ANAマイル(通常マイル)の有効期限は原則3年。よって、まずは楽天ポイントで持っておいて、必要なタイミングでANAマイルに交換したほうが、ポイント・マイルを無駄にせずに済む確率が高くなります。

【アルペングループ 楽天カード】アルペングループ向け特典が魅力

アルペングループ 楽天カード
アルペングループ 楽天カード
年会費
0
永年無料
還元率
1.00%
100円ごとに1ポイント(楽天ポイント)
ポイント
楽天ポイント
ウォレット
Apple Pay
Google Pay
電子マネー
QUICPay
楽天Edy
申込条件
18歳以上(高校生不可)
審査/発行
/
最短1週間
支払い

毎月末日締め

/

翌月27日引落

  • 楽天ポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)。楽天ポイントカードの0.5%還元とアルペンポイントの最大5%還元をあわせて最大6.5%還元

  • 楽天市場では3%以上の還元率。SPU(スーパーポイントアッププログラム)やお買い物マラソンなどでポイント大幅アップも

  • アルペングループメンバーズ特典がパワーアップ。デニム・アウトドアパンツの裾上げ無料化やゴルフ場・スキー場での割引サービスなど

スポーツ用品チェーンのアルペングループと楽天カードが提携して発行されている年会費永年無料のクレジットカード「アルペングループ 楽天カード」。アルペングループのポイントサービス「アルペングループメンバーズ」のポイントカード機能が統合されており、アルペンポイントと楽天ポイントを同時に貯められます。

本カードの最大の魅力は、アルペングループメンバーズ特典がアップグレードされていること。通常のアルペングループメンバーズ特典だと、デニム・アウトドアパンツ購入時の裾上げ加工費が50%オフになるところ、「アルペングループ 楽天カード」であれば無料に。その他の特典も割引額が2倍前後に拡充されています。

クレジットカードとしての基本スペックは、国際ブランドがMastercardのみであること以外は「楽天カード」と同じです。アルペングループでの買い物が多いのであれば、通常の「楽天カード」ではなく本カードを選ぶのも検討の余地ありです。

楽天カード:法人カード(ビジネスカード)1種類

楽天カードの法人カードは「楽天ビジネスカード」のみが発行されています。

【楽天ビジネスカード】楽天プレミアムカード付随の法人カード、経費でポイント獲得

楽天ビジネスカード
楽天ビジネスカード
年会費
2,200
還元率
1.00%
100円ごとに1ポイント
ポイント
楽天ポイント
ウォレット
Apple Pay
Google Pay
電子マネー
QUICPay
申込条件
20歳以上で安定した収入のある法人代表者・個人事業主+楽天プレミアムカード保有
審査/発行
/
最短1週間
支払い

毎月末日締め

/

翌月27日引落

  • 法人カードで楽天ポイントを貯められる

  • ETCカードは年会費が1枚目無料で枚数制限なし

  • 楽天プレミアムカードの付随カードで限度額は合算方式。楽天ポイントカード機能はなし

「楽天ビジネスカード」は法人・個人事業主向けのクレジットカード。経費をクレジットカード経由で支出することで、経理作業の面倒が軽減され、かつ事業用の口座と個人口座を分けて管理できます。

「楽天ビジネスカード」は、楽天プレミアムカード会員でなければ発行できない「楽天プレミアムカード」付随カードです。そのため年会費は、「楽天ビジネスカード」の2200円と「楽天プレミアムカード」の1万1000円を合算して、実質1万3200円かかることになります。「楽天ビジネスカード」で経費を支払ったときに獲得した楽天ポイントは、楽天プレミアムカード分として貯められます。

また「楽天ビジネスカード」の所有者は楽天プレミアムカード会員であるため、「楽天プレミアムカード」のメリットを基本的に享受できる仕組みです。たとえば「楽天ビジネスカード」自体には旅行保険が付帯しませんが、楽天プレミアムカード会員には旅行保険が自動付帯されるため、「楽天ビジネスカード」で旅行代金や交通費を支払っても旅行保険でカバーされます。

「楽天ビジネスカード」ならではのサービス・優待としては、ETCカード無制限発行(1枚目年会費無料)とVISAの法人カード向け優待「VISAビジネスオファー」の2つがあります。

「楽天ビジネスカード」付帯のETCカードは1枚目が年会費無料で、2枚目以降は550円の年会費が発生します(楽天PointClub会員ランクによる無料特典なし)。初めての発行時は9枚まで発行でき、その後は枚数無制限で発行を申請できます。社用車を複数台抱えている企業・個人事業主であれば、従業員ごとに高速道路料金を精算しなくて済みます。

VISAビジネスオファーでは、「Google Workspace」のBusiness Starterプランを3ドル(通常は680円)で利用できたり、レンタルオフィスの「SERVCORP」の料金割引が適用されたりします。

ETCカード以外の追加カードを発行できないのは「楽天ビジネスカード」のデメリット。法人カードを社員全員に発行するような使い方はできないので、どちらかと言うと個人事業主向けのビジネスカードとしての利用が多そうです。

国際ブランドはVISAのみ対応。ショッピング利用可能枠は「楽天プレミアムカード」と共有で最高300万円。キャッシング機能は付かず、支払回数は1回のみです。

EDITED BY
AC