アマゾンの有料会員サービスである「Amazonプライム」。年額4900円の年間プランまたは月額500円の月間プランに加入すれば、ショッピングのお急ぎ便やプライムビデオ、Prime Musicなど、非常に多彩なプライム特典を利用できます。
しかし実際には、プライム特典をあまり利用しなかったり料金が割高に感じたりと、解約・退会を考えている人もいるでしょう。無料体験期間中に解約したい人もいるかもしれません。
この記事では、Amazonプライム会員を解約・退会する方法を紹介。いつ解約するのが有利なのか、解約時にどのくらい返金されるのか、電話で解約できるのかといった疑問点も解決します。
Amazonプライムを解約する方法
Amazonプライム会員を解約する方法はいくつかあります。ここでは以下の3つの方法を紹介しています。
いずれの方法でも、即日解約するか次回更新日に解約するかを選択できます(即時解約は返金がある場合のみ選択可能)。
方法1:スマホアプリから解約する

Amazonアプリからプライム会員を解約する方法は以下の通りです。
iOS版アプリで解説していますが、Android版アプリでも操作手順は同様です。
-
「アカウントサービス」から「プライム会員情報の設定・変更」に進む
Amazonアカウントでログインした上で、アカウントタブから[アカウントサービス]を選択します。
「アカウント設定」から[プライム会員情報の設定・変更]を選択してください。
-
「プライム会員資格を終了し、特典の利用を止める」を選択
会員情報の管理画面で[プライム会員情報]をタップしてメニューを開き、[会員情報を更新し、プライムをキャンセルする]をタップします。
次の画面で[プライム会員資格を終了し、特典の利用を止める]を選択します。この時点ではまだ解約は完了していません。このとき「更新前にお知らせを受け取る」の欄にチェックを入れておくと、会員資格の終了日3日前に通知を受けられます。
-
最終確認をして「会員資格を終了する」をタップする
プライム会員特典について再度確認する画面が表示されます。
画面を下までスクロールし、[特典と会員資格を終了]をタップ。月間プランを利用している場合、年間プランへの変更を勧める案内が表示されます。[会員資格を終了する]をタップします。
-
解約のタイミングを選択して解約完了
プライム特典の利用頻度が少なければ、「今すぐ解約する」を選択して返金を受けられる
[(日付)特典と会員資格を終了]を選択すればその日付までAmazonプライムの利用が可能で、[今すぐ解約する]を選択すれば即時解約となります。
このいずれかを選択すると、解約手続きは完了となります。
方法2:Webから解約する

PC(パソコン)やスマホのブラウザからAmazonを利用する機会が多い人であれば、Webページから解約すればスムーズです。以下のAmazonプライム会員登録キャンセルページにアクセスして手続きしてください。
以下、PCブラウザでAmazonのトップページを表示してから解約に至るまでの手順を紹介します。
-
メニューから「アカウントサービス」→「プライム」と進む
Amazonアカウントにログインした上で、トップ画面左上にあるメニューボタン
をクリックし、メニューから[アカウントサービス]を選択します。「アカウントサービス」画面で[プライム]を選択してください。
-
「プライム会員資格を終了し、特典の利用を止める」を選択
「プライム会員情報」内の[会員情報を更新し、プライムをキャンセルする]をクリック。続いて[プライム会員資格を終了し、特典の利用を止める]をクリックしてください。まだ解約は完了していません。
このとき「更新前にお知らせを受け取る」にチェックを入れておくと、会員資格の終了日3日前に確認の通知を受け取れます。
-
確認画面で「特典と会員資格を終了」→「会員資格を終了する」と進む
プライム会員特典について再度確認する画面が表示されます。画面下部にある[特典と会員資格を終了]をクリックしてください。
月間プランを利用している場合、年間プランへの変更を勧める案内が表示されるので、[会員資格を終了する]をクリックします。まだ解約は完了していません。
-
解約のタイミングを選択して解約完了
最後のページで[(日付)特典と会員資格を終了]を選択すればその日付で解約、[今すぐ解約する]を選択すれば即時解約となります。
いずれかを選択すれば解約完了です。
方法3:電話・チャットで解約する

アプリやWebページ(ブラウザ)だけでなく、Amazonのカスタマーセンターに電話やチャットで問い合わせることでもプライムの解約手続きは可能です(24時間365日対応)。解約にあたってオペレーターに質問がある場合、電話やチャットで質問してから解約するのがいいでしょう。オペレーターに解約したい旨を伝えれば解約できます。


メニュータブ→[カスタマーサービス]→[Amazonプライム会員]→[カスタマーサービスへ連絡]と進み、チャットまたは電話を選択
[Amazonから電話する]を選択し、自分の電話番号を入力すると、Amazonのオペレーターからユーザーに電話をかけてくれます。Amazonのカスタマーセンターに問い合わせる方法は、以下の記事で解説しているので参照してください。
Amazonプライムはいつ解約すべき? いくら返金される?
Amazonプライムでは、解約のタイミングを選ぶことができます。また、未使用分を返金する仕組みもあります。それぞれ確認していきましょう。
Amazonプライムの解約タイミング
Amazonプライム会員の解約タイミングには、以下の2通りがあります。
- 次回更新日での解約
- 今すぐ解約(即時解約)

次回更新日での解約を選んだ場合、次の会員資格更新日で自動的に解約されます。「更新のタイミングまではAmazonプライムを使い続けたいけれど、それ以降は使いたくない」というユーザー向けの解約方法です。
Amazonのシステム上、Amazonプライムの契約期間は日にち単位ではなく秒単位で定められています。そのため、次回更新日での解約を選択した場合、プライム特典を利用できなくなるのは、現在利用中のAmazonプライムを契約した時刻(更新時刻)となります。たとえば、次回更新日で解約する年間プランが2023年1月1日9時41分0秒に契約したものであれば、次回更新日は2024年1月1日、プライム特典を利用できなくなる日時は2024年1月1日9時41分0秒前後となるわけです。
即時解約を選ぶと、解約手続きを済ませた時点からプライム会員の特典を利用できなくなります。次回更新日までに得られるプライム会員のメリットよりも返金を受けるメリットの方が大きいと考えるユーザー向けの解約方法です。なお、ユーザーの利用状況によって即時解約を選択できない場合があります。
解約ではなく「一時停止」できる場合も
Amazonプライムの解約手続きを進めていった際、次回更新日での「一時停止」を選択できることがあります。
次回更新日での解約と次回更新日での一時停止は、いずれを選んでも次回更新日でプライム特典を利用できなくなります。
Amazonの担当者によれば、両者で異なるのは、解約または一時停止した後でAmazonプライムを再開したいときの手続き。解約した場合は改めて支払い方法の設定などをおこなう必要がありますが、一時停止であれば再開ボタンを1クリックするだけで再開できるとのことです。


Amazonプライムの次回更新日を確認する
更新日のタイミングは、Amazonアプリから確認できます。
アカウントタブで[アカウントサービス]→[プライム会員の情報の設定・変更]→[プライム会員情報の管理]と進みましょう。「会員資格更新日」に次回の更新日が表示されています。
Amazonプライム解約時の返金
Amazonプライムには解約時の返金制度が用意されています。

Amazonプライムの返金制度は、Amazonプライムの特典をどれだけ利用したのかをAmazonのシステムで自動算出し、未使用分を返金するというものです。
たとえばプライム会員の契約期間中、まったくAmazonプライム特典を利用していないユーザーであれば、全額が返金されます(利用規約)。いっぽう、契約開始直後での解約であっても、特典の利用頻度が高ければ返金される金額が少なくなったり、返金がなかったりすることもありえます。特典の利用がある場合に返金額を自動算出する方法は明示されていないため、ユーザー側で返金額を計算することはできません。
返金がある場合はクレジットカードに返金されます。Amazonによる返金手続きは1〜3営業日ほどかかり、返金の期日はクレジットカード会社によって異なるようです。月額支払いでも年額支払いでも返金額の算出方法は同じです。
なおプライム特典の利用頻度が高く返金がない場合、「今すぐ解約する」を選択できないことがあります。返金がないのであれば即時解約ではなく次回更新日での解約としたほうが、ユーザーにとって長くプライム特典を受けられるメリットがあるためです。「今すぐ解約する」を選択できないことによるユーザー側のデメリットはありません。

全額が返金されることも
結局、Amazonプライムはいつまでに解約すべき?
前述のとおり、Amazonプライムでは解約のタイミングを選択でき、利用状況に応じて返金制度があります。これらを踏まえると、結局いつ解約するのがよいでしょうか。
「ほとんどAmazonプライム特典を利用しておらず、これからも利用するつもりはない」という人は、即時解約しても問題なさそうです。そのタイミングで解約してしまって、返金額を確保したほうが有利といえるでしょう。
反対に、これまでそれなりにAmazonプライム特典を利用してきたという人は、次回更新日での解約のほうがベターかもしれません。利用頻度が高いとそもそも返金額が期待できないため、契約期間ギリギリまでAmazonプライム特典を享受したほうが得策と考えられます(もちろん、特典利用でさらに返金額が減るリスクもありますが)。更新日の前に解約することを忘れないようにしましょう。

Amazonプライムの無料体験期間でもキャンセル可能、自動更新しない設定も存在

無料登録期間の場合、有料プランへの移行前に解約できる
Amazonプライムには、新規加入すると30日間の無料体験を利用できます。30日間は有料会員と同じく、お急ぎ便やプライムビデオなどの特典が無料で利用できるというものです。
無料体験期間中だけAmazonプライムを利用したい、解約を忘れて課金されてしまうのが心配といった人は、あらかじめ有料会員に自動更新されないよう設定しておくのがおすすめです。
有料会員に自動更新されないようにする設定は、有料会員が解約するときと同様の手順です。解約手続きのページで[(日付)特典と会員資格を終了]を選択すれば、無料体験期間終了日に自動解約となり、有料会員に移行することはありません。
Amazonプライムの無料体験期間を利用できるのは、1人につき1回までです。もし無料体験期間を終えているユーザーが退会後にもう一度加入した場合、再び無料体験期間を利用することはできません。

Amazonプライムの解約に関するよくある疑問と答え
Amazonプライムを解約する際によくある疑問点とその答えをまとめています。
解約時の返金は日割り計算?
解約時の返金は日割り計算ではありません。解約時に返金がある場合、返金額はユーザーの利用状況によって決まります(詳細)。
たとえば、更新日直前までまったくプライム特典を利用していなければ全額が返金される場合もありますし、更新日当日にプライム特典を数多く利用すれば解約時に返金されないという場合もあります。
年額払い(年会費)でも返金される?
年額払いでAmazonプライムに加入しているユーザーが解約する際も、利用状況によって返金される場合があります(詳細)。
返金される条件などは月額払いの場合と同様です。利用状況によっては返金されないこともあります。
解約したのにプライムビデオなどを利用できる?
Amazonプライムを解約したのにプライムビデオなどのプライム特典を利用できるのは、解約のタイミングが次回更新日までであることが考えられます(詳細)。
前述の通り、プライム会員の利用頻度が高くて返金がない場合、「今すぐ解約する」を選択できず、次回更新日での解約しか選択できなくなります。
そのため、解約手続きした日から次回更新日(=解約される日)まではプライムビデオなどのプライム特典を利用できるのです。
解約後、再登録したら無料体験期間は適用される?
Amazonプライム会員を解約後、再登録しても無料体験期間は適用されません(詳細)。
Amazonプライム会員の無料体験期間は1つのアカウントにつき1度しか適用されません。
すでに無料体験期間を適用しているアカウントでAmazonプライム会員を解約し、もう一度Amazonプライム会員に登録したとしても、無料体験期間は適用されず初月から料金が発生することになります。
解約するとAmazonポイントは消える?
Amazonプライム会員を解約しても、所有しているAmazonポイントが消えることはありません(詳細)。

AmazonポイントはAmazonプライム会員とは異なるサービスであるため、Amazonプライム会員を解約してもAmazonポイントに影響はありません。
死亡した人のプライム会員を解約するには?
プライム会員のユーザーが死亡した場合、代理人がカスタマーセンターに問い合わせてアカウントを閉鎖する必要があります(詳細)。
代理人は原則として配偶者・親・子供・兄弟のいずれかに該当する人物のみです。カスタマーセンターに問い合わせると、代理人に案内メールが届くので、必要書類(死亡届・死亡診断書・「除籍」の記載がある戸籍謄本や住民票のいずれか)を添付して返信することで、死亡したプライム会員のアカウントを閉鎖できます。
アカウントが閉鎖されるため、プライム会員が解約されるほか、ほしい物リストやAmazonポイントなどもすべて削除・消失します。