【インスタグラム】ダイレクトメッセージ(DM)の使い方 総まとめ──送り方からプライバシー設定まで
Instagram上で、1対1もしくは複数人グループでクローズドに直接やりとりができるダイレクトメッセージ(DM)。
本記事では、インスタグラムのDMで写真や動画などのメッセージを送受信する基本的な使い方から、既読機能や通知、オンライン表示(緑の丸)など特有の仕様面まで詳しく解説。DMを使う上で知っておくべきプライバシー設定についても紹介しています。
インスタグラム公式の呼称は「Instagram Direct」または「ダイレクト」ですが、一般には「DM」「ダイレクトメッセージ」という呼び方が多くなっているため、本記事では便宜上、後者で表現しています。
インスタグラムのダイレクトメッセージ(DM)とは?
ダイレクトメッセージ(DM)では、LINEのトークのように、インスタ上で特定の相手と個別にやりとりができます。
テキストや消える写真・動画(消えないものも可)だけでなく、お気に入りのストーリーやフィード投稿、紹介したいユーザーのプロフィール情報などもシェア可能。複数人でグループを作り、チャットのようにやりとりすることもできます。
DMで送受信できるものは下記のとおりです。
- 撮影またはライブラリからアップロードした写真や動画
- GIFアニメ
- フィード/ストーリー投稿
- 消える写真と動画、およびメッセージ
- プロフィール
- テキスト
- ハッシュタグ
- 地域(位置情報)
- いいね(ハートやリアクションスタンプ)
- ライブ動画
- ボイスメッセージ
フォローしていない・されていない人にも送れるので、インスタ上で交流を深めるのに活用している人も多いでしょう。LINEのような「既読」機能もついており、相手が読んでくれたことをすぐに確認できます。
DMを使ってメッセージを送る方法
DMで新規メッセージを送るには、まずフィード画面右上の吹き出しアイコンをタップし、右上の新規作成ボタンを押します。
上の検索欄にアカウント名を入力するか、「おすすめ」に表示されたアカウントの中からメッセージを送る相手を決定し、[チャット]をタップすればOKです。
あるいは、相手のプロフィール画面の[メッセージ]を選択することでも、DMでチャットを開始できます。
インスタDMで使える9つの便利な機能
DMではメッセージの送受信だけでなく、写真・動画やインスタの投稿のシェア、複数人でのチャットやビデオ通話といった機能も利用できます。DMのおすすめ機能を紹介していきます。
ストーリーや投稿、プロフィールのシェア
他人のアカウントプロフィールや投稿、ストーリーをDMでシェアができます。
プロフィールのシェア
相手のプロフィール画面右上にあるメニューボタン[]から[このプロフィールをシェアする]をタップし、送る相手を選び[送信]します。
フィード投稿のシェア
フィード投稿の場合は、投稿のすぐ下にある紙飛行機マークをタップして、送る相手を選んで[送信]します。
ストーリーのシェア
ストーリーをシェアするには、再生中に右下に表示される紙飛行機マークをタップし、送る相手を選択後に[送信]します。それぞれ、送信した相手のDMにシェアされるようになります。
DMでシェアしたストーリーが、相手側の画面では非表示になっている
なお、非公開アカウント(鍵アカウント)のフィード投稿・ストーリーのシェアに関しては、シェアする相手(DMの受信者)も当該アカウントをフォローしていないと内容が表示されません。

消える写真・動画の送信
DMでは、相手が一度閲覧すると削除される「消える写真・動画」を送ることができます。
相手とのDMスレッド内の左下にあるカメラアイコンをタップし、画面下部の白いシャッターボタンを1回押せば写真が、長押しすれば動画が撮影されます。左にある小さいサムネイルボタンからは、端末内にある画像や動画も選択可能です。
撮影(選択)した写真や動画をどのように送るかについて、画面下にある設定を左右に切り替えて選びます。
一回表示 | 1回再生されたら消える |
---|---|
リプレイを許可 | 2回再生されると消える |
チャットに保存 | 送った写真・動画がDM上にずっと残る |
真ん中の送信ボタン(アイコン)をタップすれば送信完了です。
1回再生の写真が送られた場合の相手の画面
1回表示またはリプレイ表示の消える写真・動画を受信した側は、視聴を開始すると画面上部にライトが表示されます。これが右端に到達した瞬間に写真・動画の閲覧が終了。1回再生だった場合は再生後の閲覧はできず、リプレイ再生だった場合はもう一度だけ閲覧が可能です。
消える写真・動画はDMのスレッド一覧画面の下からも送れる
右:1回表示やリプレイ表示、チャット保存の選択ができない
ダイレクトを開いたすぐの画面の一番下にあるカメラアイコンからも、消える写真・動画は同じく送ることができます。ただし、「一回表示」「リプレイ許可」といった選択ができません。デフォルトで「リプレイ許可」の設定になるため、相手が写真・動画を2回再生すると、当該コンテンツはDM上から消えてしまいます。

消えるメッセージモード
相手とのスレッドを上方向にスライドさせると、画面が「消えるメッセージモード」へと切り替わります。消えるメッセージモード中に送受信したやり取りは、次回スレッドを開いたときに消滅するといった仕組みで、プライベート性の高い会話をするときなどに便利な機能でしょう。
メッセージを受け取った側の画面
上の画像のように、消えるメッセージモード中に届いたメッセージを既読にすると、次回スレッドを開きたときには当該メッセージは消えてしまいます。モードはグループや複数人のスレッドにも適用されます。
左:自分側の画面右:相手側の画面
画面上の[消えるメッセージモードをオフにする]をタップすると、モードが解除されます。解除は、モードの設定者だけでなく、相手側もおこなえます。
注意したいのは、消えるメッセージモード中に画面をスクショ撮影すると、その履歴が残ってしまう点。「○○さんがスクリーンショットを撮影しました」とスレッド上に表示されてしまうため、相手スクショしたことがバレてしまいます。

メッセージへのいいね(ハートやリアクションスタンプ)
写真や動画などを含むあらゆるメッセージには、ダブルタップで「いいね」のハートマークが付けられます。相手のメッセージに「いいね」すると、その通知がDMに届くようになっています。
メッセージを長押しすれば、顔文字なども選択できるようになります。絵文字右側の[+]マークをタップで、より多くの絵文字が表示されるので、メッセージに合ったリアクションスタンプを付けるといいでしょう。
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GIFスタンプやボイスメッセージの送信
メッセージ入力欄の横にあるボタンから、GIFアニメスタンプやボイスメッセージも送れます。
GIFアニメスタンプ
顔マーク(スマイルボタン)からGIFアニメが選択できます。
検索欄に入力したキーワードに関連したスタンプ一覧が表示されるほか、画面下の顔マークか[GIF]を切り替えて好みのGIFスタンプを探せます。
ボイスメッセージ
音声を録音して送信できるボイスメッセージ機能もあります。メッセージ入力欄に表示されるマイクのアイコンを長押ししながら、スマホのマイクに向かって話すと音声の録音がスタート。マイクアイコンから指を離せば、自動的にボイスメッセージが送信されます。
送信されたボイスメッセージは、再生ボタン[▶]をタップすると聞こえます。
グループ/複数人チャット
DMでは、複数人グループの作成も可能です。
DM画面右上の新規作成ボタンをタップしたら、おすすめのユーザーから選ぶか、ユーザー名を手入力してメンバーを追加します。[次へ]を選べば、グループの作成は完了です。
グループには名前をつけることもできるので、わかりやすい名前にしておくとよいでしょう。
グループでは、誰がメッセージを既読にしたかがわかるようになっていますが、最新のメッセージにのみ適用されます。そのため、表示されていないユーザーがどこまで読んだかは、ここからは判断できないというわけです。

ビデオチャット(通話)
DMには、互いの顔を見ながら通話できる無料のビデオチャット機能があります(通話料はかかりませんが、Wi-Fi環境以外ではモバイル通信量を消費します)。
DMのスレッドからビデオチャットを開始したい相手を選び、トークスレッド内の右上にあるビデオアイコンを押すと発信が開始されます。
着信した側の画面
ビデオ通話がかかってきた側は、画面上のチェックボタン(参加する)をタップするか、画面のボタンを右方向(または上方向)へスライドすると、通話を開始できます。
6人までであれば、複数人でビデオチャットも可能です。作成済みのグループ/複数人スレッド内でビデオアイコンをタップすると、そのスレッド内のメンバー全員とビデオチャットが楽しめます。
ビデオ通話について詳しくは以下の記事で解説しています。

メッセージの取り消し
LINEの送信取消と同じように、DMで送ったメッセージをお互いのスレッド内から削除する機能があります。取り消したいメッセージや画像を長押しし、[送信を取り消す]をタップするだけでOKです。
取り消し後、スレッドにはその痕跡は残りません。
左:送信取り消し前右:送信取り消し後
ただし、プッシュ通知によってロック・ホーム画面に届いたメッセージから、送信取り消しがバレてしまうリスクがあります。
取り消した瞬間に、「送信者が送信を取り消したため、このメッセージは表示できなくなりました。」と表示された通知が新たに届いてしまうからです。
DMのプッシュ通知のオン・オフ
頻繁にDMでやりとりをしていると、メッセージ受信の都度届くロック・ホーム画面へのプッシュ通知が煩わしく感じるかもしれません。その場合は、プッシュ通知を「オフ」にしておくのがおすすめです。
プロフィール画面右上のメニューボタン[]から設定ボタン[]へと進み、[お知らせ]を選択します。
[メッセージ]の項目で「メッセージ」を[オフ]にすればOKです。特定の相手やグループスレッドのプッシュ通知を切る方法は後述しています。

DMでは「既読」や「オンライン中」が相手にバレる
DMを利用する上で注意しておきたいのが、「既読」と「オンライン」の機能でしょう。
DMにおける「既読」の仕様
DMには、相手がメッセージを読んだことがわかる「既読」機能が備わっています。LINEのようにメッセージ1つずつに付くわけではなく、最新のメッセージにのみ表示される仕様なのが特徴です。
上のように、インスタのDMの「既読」は最新メッセージにのみ表示されるため、「相手が自分のメッセージをここまで読んだ」ということがわかります。
さらにメッセージを送ると、「既読」マークは消えてしまいます。あくまでも互いにやりとりをする場であり、どちらかが一方的に情報提供するという使い方には向いていないようです。

オンライン表示(緑の点)の意味
ダイレクトメッセージのスレッド一覧画面では、オンライン中に緑の点(ドット)が写真アイコンの脇などに表示される仕様になっています。また、ダイレクトメッセージを交わした相手のユーザーネームの下に「○○時間(分)前にオンライン」といったように表示されます。
相手のオンライン時間がわかるということは、裏を返せば自分がいつインスタを使っていたのかも知られるということ。自分のアクティビティステータス表示はデフォルトでオンになっているため、自分のオンライン状況がバレたくない人は設定から表示をオフにしておきましょう。
プロフィール画面右上のメニューボタン[]から設定ボタン[]をタップし、[プライバシー設定]へと進みます。[アクティビティのステータス]で設定をオフにすれば、非表示にすることができます。
ただし、自分のオンラインマークを非表示にすると、他のアカウントのオンラインステータスもわからなくなります。

DMを安全に使うためのプライバシー設定
インスタのDMでは、知らないアカウントから勝手にメッセージが送られるのを未然に阻止したり、メッセージの受信をブロックしたりと、安心して使うためのプライバシー設定がおこなえます。
「アカウントの制限」でDMだけの受信拒否ができる
「アカウントの制限」を利用すると、特定の相手からのコメントやDMをブロックできます。アカウント自体をブロックするわけではないため、DMだけを受け取りたくない相手には有効でしょう。
DMのスレッドから相手とのメッセージ画面を開き、右上の[i]マークをタップします。次の画面で[制限する]を選ぶとアカウント制限が適用されます。
アカウントを制限した相手からのメッセージは、DM画面右上の[メッセージリクエスト]に移されます。そのため、スレッドとして画面上に表示されないというわけです。ホーム・ロック画面やアクティビティにメッセージ受信通知が届くこともありません。
リクエスト画面からメッセージを開いても相手側に既読は付かず、トーク画面下で[制限を解除]を選ばない限り、DMのやりとりが開始できない仕様です。ただしアカウント制限は、コメントやDMのオンラインマーク(緑の点)にも影響があります。詳しくは下記記事で解説しています。

フォローしていないアカウントからのメッセージリクエスト拒否
自分がフォローしていない人からメッセージが届いた場合、その人からのメッセージを受け取るか否かを選択できます。
フォローしていない人からダイレクトメッセージが届くと、「○○さんがメッセージを送信する許可を求めています」という通知が届きます。
フィード上では新着の通知はありませんが、DMのスレッド一覧画面では「リクエスト○件」と表示されています。[リクエスト○件]をタップすると、メッセージ送信リクエストの一覧が開きます。
一覧から相手のスレッド部分をタップすると、メッセージがすべて読めるようになります。この時点で相手に既読はつきません。当該メッセージに返信したい場合は[承認する]をタップしましょう。
もし知らない人から不快な内容やスパムが送られてきた場合は、[ブロック]を選択すると以後そのアカウントからはメッセージリクエストさえ届かなくなります。

知らないアカウントから勝手にグループへ追加されないようにする設定
フォローしていないアカウントから、勝手に知らないグループへ追加されるのを防ぐ設定方法があります。
プロフィール画面右上のメニューボタン[]から設定[]をタップしたら[プライバシー設定]を開きます。続いて[メッセージ]を選択してください。
画面を下にスクロールし、「グループの設定」で[グループにあなたを追加できる人]をタップ。次の画面で[Instagramでフォロー中の人のみ]にすればOKです。
メッセージのミュート(通知オフ)
特定の相手やグループDMからのメッセージ通知をオフにできるのが「ミュート」です。
iOS版では相手とのスレッドを左へスワイプ後に[ミュート]を選択し、もう一度[ミュート]をタップします。Android版では、相手とのスレッドを長押しして[メッセージをミュート]をタップしてください。
ミュートした相手とのスレッドには、ミュートマークが付きます。相手とのメッセージが非表示になったり、メッセージが届かなくなったりするわけではないため注意してください。

ブロックした/されたときにDMで生じる現象
インスタで(自分や相手のアカウントを)ブロックしたりされたりすると、DMの既読や共有したコンテンツの表示などに変化が起きます。
DMにおける「既読」は最新メッセージにのみ表示されるため、最後に送ったメッセージに既読がつけば「相手が自分のメッセージをここまで読んだ」ということになります。ところが、ブロックされてしまうと相手にはメッセージが届かないので、ブロック後に送ったメッセージにはいつまで経っても既読がつきません。
また、ダイレクトメッセージ内で過去に「相手の投稿」を共有していた場合、ブロックされると投稿部分に「投稿を見ることができません」と表示されるようになっています。
単純に該当の投稿を相手が削除しただけなら、右上の画像のように「この投稿は削除されたため利用できません」と表示されるため、この違いからブロックの存在に気が付くユーザーも少なくないでしょう。
検証したInstagramのバージョン:iOS版170.0.0.29.479、Android版170.0.0.30.474