インスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)では、メッセージの送受信だけでなく「音声通話」も可能です。電話をしながらお気に入りのインスタ投稿を画面共有したり、通話の途中に他のメンバーを追加したりといった便利な機能も使えます。
本記事では、インスタで音声通話を使う方法や、発着信時に起こる挙動の解説、便利機能の紹介や着信を拒否するとどうなるのかといった疑問にも答えていきます。
インスタで音声通話を使う方法
インスタグラムでは、LINEの無料通話などと同じように、無料で音声通話ができる機能があります(通話料はかかりませんが、Wi-Fi環境以外ではモバイル通信量を消費します)。
本記事で解説する通話機能はインスタのDM画面から使えるもので、通常の電話のように音声だけの通話です。ビデオ通話(ビデオチャット)とは異なります。
音声通話を発信する(1対1または複数人)
インスタの音声通話を発信する方法を解説します。



音声通話は、DMのスレッド内から使えます。電話をかけたい相手とのスレッドを開き、画面右上の電話マークをタップすると発信が開始されます。
1対1スレッドはもちろん、グループ(複数人)スレッドへの発信も可能です。


発信が開始されると、呼び出し中の画面へ切り替わります。相手が着信を取れば通話が開始され、通話中の人数に従って画面が分割される仕組みです。
このとき、通話中アカウントのアイコンが画面に表示されます。

発信側の画面

着信側の画面
相手が着信を取らなかった場合は、「応答なし」の画面になります。相手側には、右画像のようにスレッド内に不在着信が残ります。
音声通話の着信に応答する
音声通話がかかってきたときの挙動や、着信の取り方などを解説します。


iOS版インスタグラムでの着信時の挙動です。上の画像のように、ロック画面やホーム画面に着信通知が届きます。
ロック画面では、スライドで応答[>]ボタンを右に向かってスライドさせると音声通話がスタート。ホーム画面では、チェックボタンをタップで応答です([×]を選択すると着信が強制終了する)。


Pixel 3a(Android 11)でのインスタ通話の着信画面
Android版インスタグラムでの着信時の挙動です。上の画像のように、ロック画面・ホーム画面に着信通知が表示されます。
ロック画面では、着信ボタンを上にスワイプすると通話が始まります。ホーム画面では、[参加する]をタップして応答できます([拒否]を選択すると着信が強制終了する)。

着信に気づかなかったり、着信通知が消えるまでボタンを押さなかったりすると、不在着信が残ります。DMスレッド内に「音声通話の不在着信がありました」といった通知が表示される仕組みです。
音声通話で使える便利な機能まとめ
音声通話中に是非使ってみてほしい機能を紹介します。
お気に入りのインスタ投稿を通話しながら共有
音声通話中、過去に自分が「いいね」した投稿や、「コレクションに保存(保存済み)」に追加した投稿などを画面共有できる機能があります。

通話中画面の下に表示される[メディア]ボタンをタップしてください。



画面共有可能な投稿が表示されます。画面下のタブを切り替えて共有する投稿を選択していきます。
- 「ハート」タブ(左):これまでに「いいね!」してきた投稿
- 「ブックマーク」タブ(中央):コレクション保存(保存済み)に追加している投稿
- 「コンパス」タブ(右):ランダムに表示されるおすすめの投稿


選択した写真・動画投稿が画面いっぱいに展開され、通話中のアカウント同士で閲覧できます。現時点で共有できる投稿は、上で示した3つのタブに表示されているものに限ります。
共有を終了するには、画面右上の[削除]をタップしてください。
通話中の画面切り替え(マルチタスク機能)
音声通話中に画面を切り替えられる「マルチタスク」機能を使えば、通話をいちいち中断せずに、連絡をとったり他のアプリを開いたりといった操作が可能です。


iOS版インスタグラムの画面
iOS版インスタグラムでは、通話画面左上にある四角いアイコンをタップします。
通話中の画面が、通話する直前に開いていた画面に切り替わります。Instagramアプリ上には自分と相手のアイコンが小さく表示され、指で動かして位置を調整することも可能です。
インスタ以外のアプリなどを開いても通話は継続されます。ただし、マルチタスク画面からInstagramアプリを閉じると、音声通話も終了する点に注意してください。


Android版インスタグラムの場合(Pixel 3a:Android 11)
Android版インスタグラムでは、通話中画面の左下にある[<]などの戻るボタンをタップします。通話する直前に開いていた画面に切り替わります。


iOS版インスタグラムで通話画面に戻す
iOS版インスタグラムで通話画面に戻すには、インスタアプリ画面上にあるアイコンをタップするか、画面左上にある通話中ボタン(時間)を選択してください。

Android版インスタグラムで通話画面に戻す
Android版インスタグラムで通話画面に戻るには、まずインスタのDMスレッド一覧画面を開きます。続いて通話相手とのスレッドに表示されている[参加]ボタンをタップすればOKです。
通話途中でも他のユーザーを追加(招待)できる
通話中の会話に、新しくユーザーを追加(招待)できる機能があります。


通話中画面で、右下にある[追加]をタップ。続いて通話に参加してほしい相手を検索し、[追加]をタップしてください。
相手が着信をとれば、通話に参加してきます。

通話途中でメンバーを追加すると、相手の参加・不参加にかかわらず、そのメンバーとの複数人スレッドが自動作成されます。
もちろん、すでに作成済みの複数人(グループ)スレッドから音声通話をかけることも可能です。
着信を拒否・放置するとどうなる? 通知や履歴の有無
突然の着信に困って、着信拒否(終了)してしまった、あるいは着信に気づかなかった場合の通知や履歴について解説します。
応答拒否(キャンセル)後は「既読」表示に注意
音声通話の呼び出しを拒否(キャンセル)すると、発信者側には「応答なし」と表示されます。


発信者側の画面
DMスレッド内では、「音声通話が終了しました」のメッセージ通知が残るようになっています。このとき注意すべきなのが既読マークです。
インスタの既読表示は、最新のメッセージにつく仕組み。応答拒否後すぐにスレッドを開いてしまうと「音声通話が終了しました」の部分に既読マークがつき、「わざと応答キャンセルした?」と相手に思われかねません。
着信に気づかなかったパターンでは不在着信が残る

発信した側の画面

着信した側の画面
着信に気づかず一定の時間が過ぎると、発信者の画面には「応答なし」と表示されます。ここまでは呼び出しを拒否(キャンセル)したときと同じ挙動です。
着信した側のスレッド内に不在着信履歴が残ります。この履歴から、着信があったことがわかるでしょう。
特定の相手からの音声通話を拒否する2つの方法
特定の相手からの音声通話を拒否する方法を2つ紹介します。
方法1:「アカウントの制限」を使う
「アカウントの制限」は、制限対象者からのコメントやDMを抑制できる機能です。特定の相手に適用することで、ブロックすることなく音声着信を拒否できます。



相手とのスレッド画面で、ユーザーネーム部分をタップします。詳細メニューの[制限する]→[アカウントを制限する]を選択すれば、相手からの着信が拒否できます。
ただし、着信だけでなく、通常のメッセージも届かなくなる点に注意してください(メッセージリクエストに移動する)。
方法2:アカウントを「ブロック」する
アカウントをブロックすることでも、着信拒否が可能です。ブロックには、投稿やプロフィールの閲覧の制限、フォロー解除などの効果も付随します。
相手をブロックするほどでもない場合は、先に解説した「アカウントの制限」を利用するのがおすすめです。



相手とのスレッド画面で、ユーザーネーム部分をタップします。詳細メニューの[ブロック]→[ブロック]と進めば、相手からの着信を拒否できます。
着信の通知をオフにすることも可能
着信拒否にはなりませんが、着信通知をロック・ホーム画面に表示させない方法があります。


相手とのスレッド画面で、左上のユーザーネーム部分をタップします。詳細メニューで、「通話のお知らせをミュート」をオンにしてください。


相手から音声通話(ビデオ通話)を着信しても、ロック画面・ホーム画面に着信は表示されなくなります。
ただし、着信を拒否したわけではないため、インスタの「ホーム」タブ右上のDM(吹き出し)マークに通知が届きます。DMスレッドを表示すると着信中がわかるようになっており、[参加する]をタップで音声通話に参加できます。