Instagramでブロックされると、基本的に相手の投稿した写真や動画が見られなくなります。では、相手と直接メッセージのやりとりができるDM(ダイレクトメッセージ)はどうなるのでしょうか。
本記事では、インスタでブロックされたときに起こるDMの挙動について徹底解説。DM特有のオンライン表示(緑の丸)や、既読・スレッド・メッセージ履歴への影響のほか、DMを経由してブロックされたかほぼ見分けられる確認方法も紹介します。
インスタでブロックされたらDMに起こる7つの現象
インスタのDMにはメッセージのやりとり以外にも、グループスレッドやビデオチャット、オンラインマークの表示などの機能が備わっています。ブロックされたとき、それらのDM機能に生じる7つの現象について解説します。
ただし、これらの現象が起きているからといって、必ずしも相手にブロックされていることが確定するわけではありません。ブロック以外の原因も考えられるという点に留意してください。
その1:オンラインマーク(緑の丸)が消える
DMの一覧を見てみると、現在インスタを開いているユーザーがひと目でわかる「緑のオンラインマーク」が相手のアイコンに点灯していることがあります。

ブロックされる前の状態

ブロックされた後はオンラインマークが消える
ブロックされる直前には緑の丸がついていましたが、ブロックされた後にもう一度DMを開くとオンラインマークが消えました。ブロックされると、現在相手がインスタグラムを閲覧しているか否かがわからなくなるのです。
緑のオンラインマークがつかない原因は、ブロックされている以外にも複数存在します。
- 相手がずっとインスタグラムを開いていない
- 相手がオンラインマークの表示設定をオフにしている
- 相手からアカウントの制限をされている
相手がずっとインスタグラムを開いていなければ、当然オンラインマークは表示されません。また、意図的にオンラインマークの表示設定をオフにしている可能性もあります。その場合、相手以外のユーザー全員に緑の点が表示されないように設定されているだけなので、ブロックではないでしょう。
ただし望まないやり取りを防ぐために、相手から「アカウントの制限」をされている可能性もあるので、ブロックされていなかったとしても安心はできません。
その2:既読がつかなくなる
インスタグラムのDMには、送ったメッセージに「既読」がつく機能があります。

最新のメッセージにのみ既読がつく
ただし、LINEのように送ったメッセージすべてに既読がつくわけではありません。インスタのDMは、相手がスレッドを開いて閲覧した「最新のメッセージにのみ」既読がつく仕様になっています。

ブロックされてしまうと、いくらメッセージを送ったところで相手には届きません。当然、メッセージに「既読」がつくこともないわけです。
ただ、この場合も既読がつかないとはいえ、すぐにブロックされているとは断定できないでしょう。既読がつかないのには、以下の原因も想定できます。
- 通信環境が悪くてメッセージが届いていなかった
- 相手がメッセージに気づいていない
- 相手がメッセージを無視している
- アカウントを制限されている
通信環境が悪くて相手にメッセージが届いていなかった、相手がメッセージに気づかなかったなど、単純な原因の可能性もあるでしょう。
一方悪いケースでは、相手がメッセージを無視していたり、相手からアカウントを制限されたりしていて、メッセージに既読がつかないという原因も考えられます。その場合は相手がこちらを不快に感じているかもしれないので注意が必要です。
その3:チャットルームとメッセージ履歴は残ったまま

相手とのチャットやメッセージ履歴は残ったまま
ブロックされても、相手とのスレッド(メッセージの履歴)はDM画面から消えません。ブロックした側の画面にも、手動で削除しない限りスレッドは残っています。
その4:音声通話/ビデオチャット発信後、すぐに「応答なし」になる
インスタグラムのDMには、相手とビデオ通話ができる「ビデオチャット」と、「音声通話(ビデオなし電話)」という機能が存在します。

電話マークまたはビデオマークをタップ

すぐに「応答なし」と表示されて通話が切れる
相手とのDM画面の右上にある電話マーク(音声通話)またはビデオマーク(ビデオチャット)をタップすると、すぐに発信されます。このときブロックされていると、瞬時に「応答なし」と表示されます。ブロックしている側には着信も入りません。
しかしこのケースも、この事象だけでブロックされているとは言い切れないのが現状です。
- 相手がビデオチャットに気づかず応答しなかった
- 通信状況が悪くて相手につながらなかった
- アカウントを制限している
相手がビデオチャットに気づかず応答しなかったり、通信状況によってはうまくつながらなかったりするケースもあるでしょう。
相手がこちらとの着信を拒否する目的でアカウントの制限をしていることもあるので、ブロックでなかったとしても安心はできません。
その5:グループスレッド内では相手にもメッセージが届く

グループスレッドはブロックの有無にかかわらず既読がつく
ブロックされていても、複数人でチャットができるDMのグループスレッド内であれば、相手にメッセージが届きます。そのため、グループスレッドに受信したメッセージを相手が読めば、ブロックの有無にかかわらず既読がつきます。
また、グループ内の誰が読んだかがわかるように、既読マークの横にアカウント名も表示される仕様になっているのもグループスレッドの特徴です。
グループスレッドでは相手の既読がつくのに、1対1のDMにはまったく既読がつかないならば、ブロックの存在を疑ってもいいでしょう(ただし、この場合も確実にブロックであるとは断定できません)。
その6:DMで共有した「相手の投稿」が見られなくなる

相手にブロックされた場合

相手が投稿を削除した場合
DMで過去に「相手の投稿」を共有していた場合、ブロックされると投稿部分に「この投稿を見ることができません」と表示されてしまいます。
単純に該当の投稿を相手が削除しただけなら、右上の画像のように「この投稿は削除されたため表示できません」との表示があるため、ブロックではないことがわかります。
しかし「投稿を見ることができません」と表示されたからといって、ブロックされたとは限りません。相手がその投稿をアーカイブして非表示にしたり、相手が自分自身のアカウントを一時停止したり、アカウントを完全に削除したりした場合でも、ブロックされたときと同様に、「投稿を見ることができません」と表示されるからです。
その7:新規で個人チャット・グループチャットを作成できない

検索してもアカウントが表示されない
ブロックされていると、その相手と個人・グループ含めて新しくチャットを始めることができません。
チャットで新規メッセージ作成時には、メッセージの宛先を選びますが、相手のアカウント名で検索しても、アカウントが表示されません。

相手のプロフィール画面
相手のプロフィール画面からDMを送ろうとしても、DMを送るためのボタンが表示されないようになっています。
ただ、チャットを新規で作成できないだけでは、ブロックされたことの判断基準にはなりません。他にも考えられる原因があるからです。
- 相手がアカウントを一時停止した
- 相手がアカウントを完全に削除した
相手がアカウントの一時停止・削除をした可能性もあります。そのときもブロックと同様に、新規のチャットを作成できません。
ほぼ確定? DM経由でブロックされたか確認する方法
上述のように、DMに起こる現象だけでは「相手にブロックされている」と断定するのは難しいでしょう。ところがDMから相手のプロフィール画面を表示させると、ブロックされているかどうか確認できます。

ブロックされている可能性のある相手とのDMスレッドを表示させ、[プロフィールを見る]をタップします。
すると相手のプロフィール画面が表示されますが、ブロックされているときは下のような画面になります。

iOS版アプリの場合

Android版アプリの場合
- iOS版:相手のアイコン画像とユーザー名は表示されているのに、フォロワー数や投稿が消え、「ユーザーが見つかりませんでした」と表示されている
- Android版:相手のアイコン画像、ユーザー名、フォロー/フォロワー数も表示されているが、投稿が見えなくなっていて「このアカウントは非公開です」と表示されている
iOS版とAndroid版で見え方が異なりますが、相手のプロフィールが上の画像のような表示であれば、ブロックされたことがほぼ確定的だと言えます。
相手がアカウントを一時停止または完全に削除したときも、ブロックされた状態の相手のプロフィール画面と非常に似た表示になるので、違いを比較してみましょう。

相手にブロックされている場合

相手がアカウント一時停止またはアカウント削除している場合
iOS版アプリの場合、明らかに異なるのはアイコン画像とユーザー名の部分です。
ブロックのときだけアイコン画像とユーザー名がブロック前と同じ状態で表示されています。
一方で、アカウントの一時停止・削除の場合はアイコンが人型になって消えており、ユーザー名は「 Instagramユーザー」に変わっていることがわかります。

相手にブロックされている場合

相手がアカウント一時停止・削除した場合
続いてAndroid版アプリで比べてみました。ブロックされているときのプロフィール画面には、アイコン画像とユーザー名が変わらず表示されたままで、「このアカウントは非公開です」となっています。
対してアカウント一時停止とアカウント削除の場合は、 アイコン画像が初期化され、ユーザー名が「 Instagramユーザー」になっていて、「投稿がありません」と表示されます。
Instagramアプリの今後のアップデートによっては、ブロック/アカウント一時停止/アカウント削除した状態のプロフィール画面表示が変わる可能性もあります。
ブロックされた? DMに生じる疑わしい現象の正体を解説
今まで相手と普通にDMで会話をできていたのに、突然相手のDMが通常と違う表示に変わると、「ブロックされたのでは?」と思わず疑ってしまう人もいるはずです。ここでは、DMに起こるブロックと混同してしまいがちな現象の正体について解説します。
中には気にしなくてもいいものもありますが、望まないやりとりを防ぐ「アカウントの制限」をされている可能性を含む事象もあるので、ブロックされていなかったとしても安心はできません。
一度ついたはずの相手の「既読」表示が消えた

相手がメッセージを読むと既読がつく

相手から新しいメッセージが届くと既読が消えた
DMを送った相手がメッセージを読むと、既読がつきます。しかし、相手から返信が来た瞬間、表示されていた既読の文字が丸々消えてしまいました。さらに、こちらから返信をしたらすぐに既読がついたので、相手は自分の返信をちゃんと見てくれていることがわかります。
既読が消えた理由はブロックされているからではなく、インスタの仕様で消えるようになっているからです。インスタのDMでは、最新のメッセージにのみ既読がつきます。つまり、「相手が返信を返してきた場合は既読も一緒に消える」仕様になっています。
LINEの既読とは機能が異なるので、インスタの既読が消えたとしても、相手とDMのやりとりができているのであれば心配する必要はありません。
DMで友達のアカウント名が「 Instagramユーザー」と表示されている


DMを見ていると、友達のアカウントプロフィール画像が初期化され、ユーザーネームも「 Instagramユーザー」という表記になっていることがあります。
これが起きる原因は、その友達が何らかの理由でインスタグラムのアカウントを削除したか、あるいはアカウントの一時停止をしたからです。
こちらがブロックされたり、アカウント制限されたりしたわけではないので、安心していいでしょう。