Instagramの「メッセージリクエスト」とは、知らない人からDMが来たときに、受信するか否かを選択できる機能のことです。リクエストが届くと「承認」するか「削除」するか、またはDM送信者を「ブロック」するかの選択肢が表示されるようになっており、メッセージリクエストに馴染みのない人にとっては、どれを選べば良いか判断に迷うケースもあるでしょう。
本記事では、メッセージリクエストの概要や、注意事項について解説。また、メッセージリクエストに対して取り得る全選択肢を実際に試み、それぞれがもたらす結果や影響について検証しています。実際にメッセージリクエストが届いた時の参考にしてください。
インスタのメッセージ(DM)リクエストとは?
インスタのメッセージリクエストの概要や特徴、その使い方について簡単に説明します。
メッセージリクエストはDMを受信するか否かを選べる機能

リクエストが届くと、DMのスレッド一覧画面の右上に「リクエスト(◯件)」と表示される
インスタのメッセージ(DM)リクエストとは、フォローしていない相手からメッセージ(DM)が来たときに受信するか否かを選択できる機能のことです。リクエストが届くと「○○さんがメッセージを送信する許可を求めています」という通知とともに、DMのスレッド一覧画面の右上に「リクエスト(◯件)」と表示されます。
メッセージリクエストは、以下2つのいずれかに当てはまる場合に届きます。
条件1:自分がフォローしていない相手から初めてDMを受信した場合

リクエストは、自分がフォローしていない人から初めてDMを受信した際に表示されます。
ちなみに、自分がフォロー中の相手から送られてきたDMは「メッセージ」欄に表示されます(一方的にフォローしている場合を含む)。一方、自分がフォローしていない相手から送られてきたDMは「リクエスト」欄に表示されます(一方的にフォローされている場合を含む)。
なお、設定を変更すればフォロー外からのリクエストを一切受け取らないようにすることも可能です。
アカウントの新規作成時は、デフォルトでフォロー外からのリクエストも受け取るように設定されています。この設定は、フォロー外のユーザーからリクエストを受け取らないように変更することもできます。



右上のメニューボタンから[設定]を開き、
→[メッセージ]へ進みます。

すると「メッセージコントロール」画面が開き、「Instagramでのフォロワー」と「その他のInstagram利用者」という項目が表示されます。
「Instagramでのフォロワー」は相手が自分をフォローしており、かつ自分がフォローしていない人を指し、「その他のInstagram利用者」はフォロー・フォロワーではないすべてのInstagramの利用者を指します。
それぞれ「リクエストを受信しない」を選択すれば、リクエストにDMが届かなくなります。
条件2:「アカウント制限」に設定している相手からDMを受信した場合
アカウントを制限している相手からDMを受信した場合も、DMは「リクエスト」タブに表示されるようになっています。
「アカウントの制限」とは、インスタグラムにおけるプライバシー設定のひとつ。対象者からのコメントやDMを制限する効果があります。


特定の人物のアカウントを制限すると、その人からのメッセージはスレッドごと「リクエスト」へ移動します。制限を解除すると、再びスレッド一覧に戻る仕組みです。
18歳未満のユーザーの場合、メッセージリクエストを受け取る設定に変更するには保護者の承認が必要です。
設定を変更しない限り、メッセージリクエストにメッセージが届くことはありません。
「メッセージを送信する許可を求めています」通知が届く

メッセージリクエストが届くと、「メッセージを送信する許可を求めています」という通知が届きます(端末の設定でプッシュ通知をオンにしている場合)。

ここで注意したいのが、新着リクエストを受信してもDMアイコンにバッジが付かない点です。通常、新着メッセージを受け取るとホーム画面右上のDMアイコンに通知バッジがつきますが、メッセージリクエストの場合はそれがありません。
プッシュ通知をオンにしていない場合、かなり気づきにくいので見逃さないように注意しましょう。
メッセージリクエスト状態のDMは読んでも既読がつかない

リクエストを受け取った側は、その内容を相手の画面上に既読を付けずに読むことができます。メッセージ内容を確認したうえで[承認]ボタンをタップすると、その時点で既読が付く仕組みです。リクエスト状態のままでは、返信できません。
届いたメッセージリクエストに対する操作と効果
メッセージリクエストが届くと、DMの受信を「承認」するか、届いたDM自体を「削除」するか、またはDMを送った相手を「ブロック」するかを選択できます。
それぞれの選択がどのような効果を生むのか、また相手にはどのような影響があるのか、実際に2台のスマホを使って検証してみました。
「承認」するとどうなる?
メッセージリクエストを承認した場合に生じる効果・影響は以下の通り。
- DMに既読がつくようになる
- 通話ができるようになる
- お互いのアクティビティステータス(オンライン中)がわかるようになる

メッセージリクエストの画面で
ボタンをタップすると、即座にリクエスト一覧から消えスレッド一覧に追加されます。この時点で相手のメッセージに既読が付くほか、返信・通話などがおこなえるようになります。しかし、あくまでDMの受信のみを承認したのであって、フォロー/フォロワー関係になったわけではありません。

加えて、お互いのアクティビティステータス(オンライン中)がわかるようになります。
とはいえ、あらかじめアクティビティステータスを非表示に設定している場合は、承認後もお互いに表示されません。安心してください。
「削除」するとどうなる?
メッセージリクエストを削除した場合、削除した相手からのメッセージリクエストは二度と送られてこなくなります。


メッセージリクエストの画面で
をタップし、「メッセージリクエストを削除しますか?」の確認メッセージで[削除]を押すと、リクエストは削除されます。削除したリクエストは元に戻せないので、慎重におこないましょう。また、自分がフォローしていない相手からのリクエストは一度しか受け取れないため、一度削除すれば新しくメッセージが送られてくることもありません。
フォロー外の人からのメッセージリクエストは一度のみ受けられる仕様ではあるものの、自分がアカウントを制限している相手は別です。アカウントを制限している相手は、リクエストが削除されたとしても何度でも再送できるようになっています。


その場合、リクエストを削除する際に「新しいメッセージを非表示にする」をオンにして削除をすれば、相手から送られてくる新しいリクエストは非表示にすることが可能です。非表示にしたリクエストはすぐ目に入らないように「非表示のリクエスト」に格納されるようになっています。
ただし、「新しいメッセージを非表示にする」設定は二度とリクエストを受け取らないようにするものではありません。これ以上リクエストを受け取りたくないのであれば、後述する「ブロック(無視・報告)」を選んでください。
「ブロック」するとどうなる?
メッセージリクエストの画面でブロックをタップすると、さらに「アカウントをブロック」「報告する」という2つのメニューが表示されます。
どちらを選んでもメッセージリクエスト上から削除されるのは同じですが、それ以降に生じる効果が異なります。
- 「アカウントをブロック」:以降は相手からのDMを一切受信しなくなるほか、投稿の閲覧などさまざまな機能が制限される
- 「報告する」:スパムや不適切の報告完了と同時に相手のアカウントがブロックされる
「アカウントをブロック」を選択した場合
を選ぶと、文字通り相手のアカウント自体をブロックします。


メッセージリクエストの受信を拒否できる効果に加え、お互いの投稿を見られなくなったり、タグ付けされなくなったりとさまざまな機能に影響があります。
ブロックの効果については以下の記事で詳しくまとめているので、実行する前にチェックしておくのがおすすめです。
「報告する」選択した場合
あまりにも不快なメッセージやスパムが送られてきたときは、
を選択して運営に通報するのもひとつの手です。
をタップすると報告する理由が一覧で表示されるので、内容に応じて選択してください。報告完了と同時に、相手のアカウントがブロックされます。
メッセージリクエストについてのよくある疑問と答え
Instagramのメッセージリクエストについて、よく挙がる疑問点とその答えについてまとめています。
リクエスト画面にある「非表示のリクエスト」とは?
リクエストを「新しいメッセージを非表示にする」をオンにして削除した場合や「非表示ワード」をオンにしている場合、該当するDMが「非表示のリクエスト」に移動します。
非表示のリクエストとは、プライバシー設定のひとつで、以下のような条件に当てはまるDMを直接目にしなくて済むように、スレッドごとリクエストを非表示にできる機能です。
- 「新しいメッセージを非表示にする」をオンにして削除したリクエスト
- 不適切な言葉が含まれるリクエスト


「非表示のリクエスト」に該当するDMが届いても、プッシュ通知が送られることも「リクエスト(〇件)」の数字が増えることもありません。

リクエスト一覧画面を開いても文面は表示されず、ユーザーがなるべく内容を見ないように配慮された仕様になっています。


メニュー
から[設定とプライバシー]に進み、[やり取りの制限]と[非表示ワード]でそれぞれ有効化できます。見たくない言葉や絵文字などのリストをカスタマイズすることも可能です。なお、適用されるのはあくまで「リクエスト」に該当する人からのDMのみ。自分がフォローしている人、もしくはすでにリクエストを承認した人から届くメッセージは対象外です。
誤って削除してしまったメッセージリクエストは復元できる?
相手のリクエストメッセージを「削除」した場合、復元することはできません。


一方、「ブロック」した場合は、ブロックを解除すればメッセージリクエストを復活させられます。
メニューボタン
から[設定とプライバシー]へ。[ブロックされているアカウント]と進み、リクエストからブロックした人を選択して[ブロックを解除]をタップすれば、リクエストが元に戻ります。リクエストを放置すると勝手に消える?
メッセージリクエストに有効期限などはなく、自動的に消えることはありません。
届いたメッセージリクエストに気づかず、放置してしまっていた人も少なくないはず。メッセージリクエストは、放置が原因で消えるといったことは起こり得ません。
ただし、相手が意図的にメッセージの送信を取り消した場合はリクエストの一覧から削除されるので、勝手に消えたと勘違いする場合もあるでしょう。
リクエストを一切受け取らないようにするには?
初期設定ではリクエストを受け取らない設定になっています。もしリクエストが届いた場合は、設定からリクエスト自体を一切受け付けないように変更できます。


右上のメニューボタン
から[設定とプライバシー]を開き、[メッセージとストーリーズへの返信]へ進みます。

[メッセージコントロール]をタップすると「Instagramでのフォロワー」と「その他のInstagram利用者」という項目が表示されます。

「Instagramでのフォロワー」項目で「リクエストを受信しない」にチェックを入れると、相手が自分をフォローしていて、かつ、自分がフォローしていない人からのリクエストの受け取りを拒否できます。
「その他のInstagram利用者」項目で「リクエストを受信しない」にチェックを入れると、フォロー・フォロワー関係にないすべてのインスタ利用者からのリクエストの受け取りを拒否できます。
メッセージリクエストをオフにするとどうなる?
「リクエストを受信しない」にチェックを入れると、フォローしていないユーザーからのメッセージリクエストが届かなくなります。
メッセージリクエストをオフにすると、自身がフォローしていないアカウントからはDMのリクエストに加えて、ストーリーコメントも受信しなくなります。
知らない人からのメッセージを見なくて済むメリットがある一方、知り合いだった場合にも受信を拒否してしまう可能性がある点に留意しましょう。