LINE(ライン)のトークが突然消えてしまう状況に陥ったら、どう対処したらいいのでしょうか。本記事では、LINEのトーク履歴・トークルームが消えたときに考えられる原因を挙げ、それぞれのケースにおける復元・対処方法を紹介します。
一度消えてしまったトークも復元できる可能性は残されているので、該当する原因とともに対処法を確認してみてください。
LINEの「トーク履歴」が消えたときに考えられる原因と復元方法
そもそもLINEのトーク履歴は、どれだけ古いものであっても「勝手に」消えることはありません。消えてしまった場合は、何らかの原因があるはずです。
LINEの「トーク履歴」が消えた原因として、以下の4つが考えられるので対処法とともに解説します。
原因1:機種変更前にトーク履歴をバックアップしていなかった
LINEのトーク履歴が消える理由の一つとして、「機種変更」が原因となっているケースが多く挙げられます。なかでも目立つのが、単純に「トーク履歴をバックアップしていなかった」ことを要因とするトーク履歴の消失です。
トーク履歴は、端末にインストールされているLINEアプリ内に保存される仕様です。機種変更後に復元するには、事前に旧端末でiCloudやGoogleドライブにバックアップしておく必要があります。
【対処法】旧端末のLINEアプリでバックアップをとれるか試す
旧端末が手元にあり、かつバックアップの存在に気づいたのがアカウントの引き継ぎ中もしくは引き継ぎ直後なら、バックアップに間に合う可能性が高いです。
旧端末のLINEアプリを操作してトーク履歴のバックアップをとることで、新端末で元通りに復元させられます。
原因2:異なるOSのスマホに機種変更した(iOS⇄Android)
LINEのトーク履歴は、同じOS間(iOS同士/Android同士)の機種変更の場合だと新端末に引き継げますが、異なるOS間の機種変更では新端末に引き継げません。
それぞれのOSで利用しているデータの保存サービスが異なるため、「Googleドライブ」に保存したトーク履歴のデータを「iCloud」を使って復元することはできないのです(逆もしかり)。
【対処法】テキストデータやスクショを友だちに送ってもらう
原因3:LINEアプリをアンインストール(削除)した
LINEアプリをアンインストールすると、トーク履歴はすべて消えてしまいます。機種変更時と同じく、バックアップをとっていない限りはトーク履歴を復元できません。
【対処法】バックアップをしている場合は復元可能
トーク履歴のバックアップがあるなら、トーク履歴を復元できます。トーク履歴の復元は、Android版LINEは「設定」からいつでも可能ですが、iOS版LINEはアプリインストール直後のログイン過程でしかおこなえません。
また、そもそもバックアップが存在しない場合、残念ながら消えたトークは復元できません。相手側のLINEでトークが消えていないのであれば、必要部分のテキストデータを送信してもらうなどして対処しましょう。
原因4:アップデートなどで不具合が発生している
先にも述べたように、本来、LINEのトーク履歴が勝手に消えることはありません。
しかし、直前に機種変更やアンインストール、トーク履歴の手動削除などをしていないのにもかかわらず、トーク履歴全体が消えたり、特定の1人とのトーク履歴だけが消えたりしたのであれば、LINEアプリに何らかの問題が生じているおそれもあります。
実際、過去にもOSやアプリのアップデート時に不具合が生じており、2019年にはLINEで「友だち」や「トーク」が消える現象が発生しました。
【対処法】LINEに問い合わせる
状況を整理した上で、LINEに問題を報告しましょう。問い合わせフォームのほか、LINEの公式アカウント「LINEかんたんヘルプ」などからもおこなえます。
その他に考えられること
上で紹介した4つの事象が、消えたと考えられる原因の大半を占めていますが、なかには手動でトーク履歴を消してしまったという事例もあります。操作ミスなど考えられる原因を紹介します。
キャッシュデータと一緒にトーク履歴を消してしまった
LINEアプリの動作が重いときなどにストレージ容量を減らす目的で、不要なキャッシュデータを消すことがあります。iOS版LINEアプリでは、そのデータ削除の画面で「キャッシュデータ」とともに誤って「すべてのトーク履歴」を選択しやすくなっています。
LINEのキャッシュを削除するときは、トーク履歴まで削除しないように気をつけましょう。
第三者により手動でトーク履歴を消去された
機種変更やアンインストールなどをおこなっていないのに勝手にトークが消えてしまった場合、第三者の故意・過失によってトークが手動削除されてしまった可能性も最悪考えられます。
心当たりがある場合は、LINEにパスコードを設定することをおすすめします。一度消されたトーク履歴は復元できませんが、パスコードを設定しておけば、LINEアプリ起動時に設定したパスコードの入力が求められるので、第三者にLINEを閲覧・操作されるのを防ぐことができます。
トークの相手が送信取り消しをした
トーク画面を開いた時に、相手のみのメッセージ履歴が消えていた場合、相手が「送信取り消し」機能を使ったことが考えられます。
勝手に消えてしまったわけではないので、気になる人は相手に理由を聞いてみるなどして確認しましょう。
LINEの「トークルーム」が消えたときに考えられる原因と復活方法
トーク履歴以前に「トークルーム」ごと消えてしまったという場合もあるでしょう。その場合に考えられる主な原因は以下の3つです。
原因1:トークルームを非表示にした
トークリストは、一時的に「非表示」にできます。iOS版では左スワイプで簡単におこなえるので、なにかの拍子に非表示にしてしまったということも考えられます。
「非表示」になるとトークルームが削除されたかのような印象を受けますが、トーク履歴を含めトークルームのデータは完全に残っており、簡単に再表示できます。
【対処法】トークルームを再表示する
「ホーム」タブの設定ボタン
→[トーク]→[非表示リスト]へ進みます。非表示中のトークルームの[編集]ボタンから[トークルームを再表示]をタップすると、トークルームを再表示できます。そのほか、新規メッセージを受信することでもトークルームは復活します。
原因2:トークルームを削除した
個々のトークルームを削除することも可能です。ただし非表示にした場合と違い、トークルームを削除するとやりとりしたメッセージ(トーク履歴)はすべて削除されてしまいます。
【対処法】友だちリストでトークルームを復元させる
「ホーム」タブの友だちリストで削除してしまった友だちやグループを選択→[トーク]とタップするか、グループ内のメッセージを受信することで、トークルーム自体は復活させられます。
しかし、消えてしまったトーク履歴は戻りませんので、バックアップをとっていない限り、復元するのは難しいでしょう。
原因3:グループ・複数人トークから退会した/退会させられた
グループ・複数人トークから自分で退会すると、グループトークがトークリストに表示されなくなります。
また、誰かに退会させられた場合は、グループ名が「メンバーがいません」と表示されてトークリストに残ります。
【対処法】LINEグループに招待してもらい参加しなおす
退会したLINEグループに招待してもらって参加し直せば、グループのトークルームは復活します。
自分から退会した場合は、バックアップをとっていない限り、トーク履歴は削除された状態となります。
ただし、相手によって退会させられた場合、直前までのトーク履歴は残ったままになるのでいつでも見られます。