LINE(ライン)のトーク画面に「メンバーがいません」「メンバーなし」などと表示されることがあります。
これは相手がLINEアカウントを削除した場合や、自分がグループトークから強制退会させられたことなどが原因です。「ブロックされた」と考える人もいるかもしれませんが、ブロックとは関係ありません。
本記事では、LINEに「メンバーがいません」「メンバーなし」と表示される理由を解説。また、そのようなトークを元通り復活(復元)できるのか、削除しても大丈夫なのかといった、気になる疑問にも答えています。
「メンバーがいません」「メンバーなし」と表示される理由
LINEのトーク画面に「メンバーがいません」あるいは「メンバーなし」と表示されるのは、大きく3つの理由があります。
「メンバーがいません」か「メンバーなし」のどちらが表示されるのかは、iOS版LINEかAndroid版LINEか、あるいは原因によって異なります。
理由1:相手のアカウントが消えた(1対1のトークの場合)
1対1(個人同士)のLINEトークで「メンバーがいません」あるいは「メンバーなし」と表示される理由のひとつは、トークの相手方がLINEのアカウントを削除したからです(機種変更でアカウントを引き継がなかった場合や、引き継ぎに失敗した場合も含む)。


【iOS版】トークリスト(左)とトークルームの名前(右)はいずれも「メンバーがいません」となる
相手がLINEアカウントを削除した場合、iOS版LINEではトークリストとトークルームの名前がいずれも「メンバーがいません」と表示されます。


【Android版】トークリスト(左)は「メンバーがいません」、トークルームの名前(右)は「メンバーなし」となる
Android版LINEであれば、トークリストは「メンバーがいません」、トークルームの名前が「メンバーなし」となります。
iOS版/Android版いずれもメッセージ入力欄には「トーク相手がいません」と表示されてしまい、相手にメッセージを送ることはできません。
なお、相手がLINEアカウントを削除しているとトーク画面などに「Unknown」と表示される場合もあります。
理由2:グループトークで自分が強制退会させられた
グループトークで、他のメンバーによって自分が強制退会させられた場合も「メンバーがいません」または「メンバーなし」と表示されます。


【iOS版】トークリスト(左)とトークルームの名前(右)はいずれも「メンバーなし」となる
iOS版LINEでは、トークリストとトークルームの名前がいずれも「メンバーなし」と表示されます。


【Android版】トークリスト(左)は「メンバーがいません」、トークルームの名前(右)は「メンバーなし」となる
Android版LINEの場合、トークリストは「メンバーがいません」、トークルームの名前は「メンバーなし」となります。
なお、トーク画面には「○○(相手)が○○(あなた)をグループから削除しました」と表示されることから、自分が誰に強制退会させられたのかがわかります。
また、メッセージ入力欄には「トーク相手がいません」と表示され、メッセージの送信はできません。強制退会させられる前までのトーク履歴は残っています。
理由3:複数人トークでメンバー全員が退出(トーク削除)した
複数人トークで自分以外のメンバー全員が退出した場合も、「メンバーがいません」または「メンバーなし」と表示されます。
現在、複数人トークはグループトーク機能に統合されたため、複数人トークを新規作成することはできません。しかし、機能統合前に作成された複数人トークはそのまま残されているため、現在でも本項目で紹介する事象が起こるケースはあります。


【iOS版】トークリスト(左)とトークルームの名前(右)はいずれも「メンバーがいません」となる
iOS版LINEの場合、トークリストおよびトークルームの名前はいずれも「メンバーがいません」と表示されます。
トーク画面のメッセージ入力欄は「トーク相手がいません」となり、メッセージの送信はできません。


【Android版】トークリスト(左)は「メンバーがいません」、トークルームの名前(右)は「メンバーなし」となる
Android版LINEであれば、トークリストは「メンバーがいません」、トークルームの名前は「メンバーなし」となります。メッセージを送ったとしても、相手には届かず、自分の画面に表示されるのみです。
相手からブロックされたわけではない
「メンバーがいません」「メンバーなし」「トーク相手がいません」といった表現から、“友だちからブロックされたのかもしれない”と不安になるユーザーも少なくないでしょう。しかし、相手からブロックされたわけではありません。
ほとんどは、相手がLINEアカウントを削除したか、アカウントの引き継ぎに失敗した、あるいはグループトークで強制退会させられたのが理由です。
ブロックされているとどのような現象が起きるのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
「メンバーがいません」「メンバーなし」のトークは復活できる?
「メンバーがいません」「メンバーなし」と表示されたトークルームに再び相手を追加するなどして、トークを元通りに復活できるのかどうかを解説します。
1対1のトーク:復活できない
1対1のトークで相手がアカウントを削除した、あるいは引き継ぎ失敗によりトークがなくなってしまったケースでは、当該トークの復活はできません。
アカウントを削除した相手が仮に以前と同じ電話番号を使ってLINEに再登録しても、別アカウントとしての扱いになります。退出したアカウントとして復活することはありません。
相手がアカウントを再登録していたのであれば、改めて友だち追加してはじめから1対1トークをやり直しましょう。
グループトーク:再度招待してもらえれば復活できる


グループトークを強制退会させられても、再度招待してもらえれば復活できる
前述のように、強制退会させられたグループトークには「メンバーがいません」「メンバーなし」と表示され、メッセージの送受信ができなくなります。
この点、当該グループに再び招待してもらえれば、グループへの復活(再参加)が可能です。強制退会させられている間のトーク履歴は、グループへの復活後であっても非表示のままですが、アルバムやノートに関してはトークに再参加すれば退会中の投稿も閲覧できます。
複数人トーク:同じメンバーを追加し直せば復活できる


複数人トークの場合、自分1人でもトークに残っていれば、同じメンバーを追加し直すことで復活させられます。メニューボタン
→[招待]と進みましょう。
あとは招待したい友だちを選択して[招待]をタップするだけです。
過去のトークはそのままに、同じトークルームを使ってやりとりを再開できます。ただし、招待された側には新しい複数人トークが作成された形となるため、過去のトーク内容は表示されません。
なお、自分も複数人トークから退会してしまってトークが完全に削除されている場合、複数人トークの復元はできません。現在、複数人トーク機能はグループトーク機能に統合されており、トークの新規作成ができなくなっているためです。
同じメンバーでトークを再開したいなら、グループトークを新規作成しましょう。
「メンバーがいません」表示のトークは削除しても大丈夫?
「メンバーがいません」状態となったトークでも、トーク履歴は残っています。メッセージを送れないものの、アルバムや写真の閲覧は可能です。
このままトーク履歴を残しておくこともできますが、もし不要だと感じるなら削除してしまいましょう。相手側には通知されないため安心してください。

iOS版LINE

Android版LINE
トークリストで当該トークを長押しし、[削除]をタップ。確認画面で[削除](iOS版)または[はい](Android版)をタップすれば完了です。
iOS版LINEでは、トークを左方向にスワイプして[削除]→[削除]の順にタップしても削除できます。
「メンバーがいません」トークはスパムの可能性も
「メンバーがいません」「退出しました」などと表示されているトークは、スパムアカウントからのメッセージである可能性があります。その実態や対策について紹介します。
「友だち追加」設定の仕組みを悪用

相手がアカウントを削除しているとブロックできないので通報する
「友だちへの追加を許可」の設定を有効にしていると、あなたの電話番号を保有しているユーザーは、自動であなたを友だち追加できるようになります。この仕組みを利用して、スパムメッセージを送りつけられる事象が見受けられます。
上の画像のように、スパムメッセージを送りつけた相手がアカウントを削除(あるいは、運営などにアカウントを削除された)場合、メッセージのやりとりやブロックはできませんが、画面上部に[通報]ボタンが表示されます。不審に思ったら、LINEに通報してください。
スパム対策1:「友だちへの追加を許可」をオフにする
知らない人から友だち追加されるようであれば、「友だちへの追加を許可」の設定をオフにすることを検討してください。
相手があなたの電話番号を知っている場合、一方的にあなたを友だち追加できてしまうため、「友だちへの追加を許可」の設定をオフにすることで友だち追加させないようにするというわけです。


「ホーム」タブの設定ボタン
→[友だち]と進み、「友だちへの追加を許可」をオフにすればOKです。この設定はスパム対策にとどまらず、自分を友だちに追加するユーザーを制限できるため、コミュニケーション環境を構築する上でも有効な一手となるでしょう。
スパム対策2:「メッセージを受信拒否」を有効にする
スパムメッセージのもうひとつの受信対策として、友だち以外からのメッセージの受信を拒否する設定を有効にしておく方法があります。これは、自分が友だちに追加していないユーザーからの一方的なメッセージを受信しないようにする設定です。


「ホーム」タブの設定ボタン
をタップして[プライバシー管理]から「メッセージ受信拒否」をオンにすれば完了です。LINEトークに表示される「メンバーがいません」についてよくある疑問と答え
ここではLINEトークに表示される「メンバーがいません」についてよくある疑問に答えています。
「メンバーがいません」はブロックされた場合も表示される?
ブロックされている場合は「メンバーがいません」とは表示されません。

ブロックされていることが分かるような表示はない
ブロックされている場合、あたかも友だちのままであるかのような状態となり、ブロックされていることが分かるような表示はされません。
詳しくは以下の記事を参考にしてください。
「メンバーがいません」と表示されているトークを削除するとどうなる?
トークルームが削除されるため、これまでのやり取りやアルバムの閲覧などができなくなります。

「メンバーがいません」と表示されているトークを削除すると、再度アクセスできなくなります。トーク履歴を一時的に保存しておきたいなら、トークは非表示にしておくと良いでしょう。
「メンバーがいません」のメンバーが誰だか特定できる?
「メンバーがいません」と表示されているトークも、これまでのやり取りは閲覧できます。そのやり取りから誰だか特定することは可能でしょう。

トークルームは「メンバーがいません」と表示されていたとしても、トーク履歴は残ります。相手にメッセージは送れないものの、作成したアルバムなどの閲覧も可能です。それらのやり取りからそのメンバーが誰なのか推測することは可能です。