LINEで友だちを「削除」する前に確認しておきたい注意点
LINEで友だち削除する場合、以下の点に注意が必要です。実際に友だちを削除する前にチェックしておくといいでしょう。
「ブロックリストから削除」と「友だちリスト(非表示リスト)から削除」で効果が異なる
LINEの友だちを削除するには、「ブロックリストから削除」(=ブロック削除)と「友だちリスト(非表示リスト)から削除」(=非表示削除)の2つの方法があります。まずは両者の違いについて簡単に確認しておきましょう。
ブロックリストから削除 | 友だちリスト(非表示リスト)から削除 | |
---|---|---|
メッセージの送受信 | × | ○ |
音声通話・ビデオ通話の発着信 | × | △ (着信はメッセージで受信するが、自ら発信できない) |
LINE VOOM | 変化なし(※) | 変化なし(※) |
※VOOM内でブロックやフォロー解除が実行されない限り、友達削除はVOOMの投稿に影響を及ぼさない
「ブロックリストから削除」は、いわば特定の相手とのLINE上での関係を拒絶するための機能。メッセージの送受信や通話の発着信を双方向でできなくなるなど、相手との接触をほとんど断つことができます。
一方、友だちリスト(非表示リスト)から削除は、あくまで特定の相手を友だちリスト上から消すための機能です。友だち関係は解除されますが、メッセージの送受信は通常どおりおこなえます。
友だちを自らのLINEから「削除」できるという点は共通していますが、上記のように両者は質的に異なるものです。どちらの削除方法を選択するかによって、相手とのLINE上の関係性が変わってくるでしょう。
削除「された」側にはほとんど影響がない
相手をブロックリストから削除したり、友だちリスト(非表示リスト)から削除したりしても、削除された側にはほとんど影響がありません。
相手の友だちリスト上には自身のアカウントが存在し続け、トーク履歴や共有していたアルバムやノートも閲覧できる状態です。もちろん、削除したことが相手に通知やメッセージで伝えられることもありません。
削除した事実が相手にバレづらい仕様になっているのは嬉しいところです。しかし、逆に相手のLINE上からあなた自身のアカウントを消したいと考えている場合は、ブロックリストからの削除も友だちリスト(非表示リスト)からの削除も、効果的とはいえません。
相手のLINE上から自身のアカウントを消すには、相手に依頼して消してもらうか、自らのLINEアカウントを削除するほかないでしょう(後述)。
相手とのトークルームは消さずに「非表示」にしておくと安心
友だちを削除した後も、相手とのトークルームは消えることなく、そのまま残ります。ここで、トークルームさえも削除して相手の存在を完全消滅させるのは、あまりおすすめできません。
というのも、トークルームを削除してしまうと、再度復活させる方法はかなり限られます。LINE IDを相手に聞いたり、QRコードを読み取ったりといった必要が出てくるため、削除した事実を相手に察知される確率も上がってしまうでしょう。
また、相手と共有したアルバムやノートの確認や削除をしたくなっても、トークルームを削除したら二度とアクセスできません。
したがって、もう二度と連絡をとらなくてよい迷惑アカウント以外は、トークルームを削除せず非表示にしておくと安心です。非表示にしておけばトークリストから隠せるうえ、トークルーム非表示リストからいつでも復活できます。
ブロックリストから削除したら/されたらどうなる?
「相手との関係を完全に絶つ」という意味では、ブロックするだけでなく、ブロックリストから削除するのが効果的です。ブロック効果が持続した状態で、かつ友だちリストに戻すことも容易ではなくなります。
実際にブロックリストから削除するには、まず相手をブロック友だちリストで相手を長押しし、[ブロック]をタップしてください。これで相手をブロックできます。
相手をブロックできたら、次にブロックリストから相手を削除します。「ホーム」タブの設定ボタン
→[友だち]→[ブロックリスト]の順にタップして進みます。iOS版LINEなら削除したい相手を選択して[削除]→[削除]、Android版LINEなら削除したい相手の横にある[編集]から[削除]をタップすれば完了です。
削除「した」側のLINEに起こる現象
削除した側では、友だちリストおよびブロックリストから相手のアカウントが消えて、そのままブロックの効果が持続します。以下、ブロック削除するとどのような影響が生じるのかを箇条書きで紹介します。
- 現象1:友だちリストからブロック相手が消える
- 現象2:ブロック相手宛てにメッセージが送信できなくなる
- 現象3:ブロック相手とのトークルームでノート・アルバムの新規投稿ができなくなる(トークルームが残っていれば閲覧は可)
- 現象4:ブロック相手に無料通話を発着信できなくなる
- 現象5:ブロック相手宛てにLINEスタンプがプレゼントできなくなる
- 現象6:ブロック相手がLINEゲームのランキングから消える
- 現象7:LINE Payでブロックした相手に送金できなくなる
各現象の詳細については、以下の記事を参照してください。
単なるブロックとの違いは、「友だちリストへの戻しやすさ」です。
ブロックや非表示の効果は、あくまでも「一時的」なものです。ブロックリストには相手のアカウントが存在した状態なので、いつでも友だちリストに復活させられます。ところが、ブロックリストから相手を「削除」した場合、自分のLINE上から相手のアカウントが完全に消えてしまうことになります。
LINEでブロック削除した友だちを復活させる方法 相手を再登録してリストに戻すには
トークルームや共通のグループが残っていない場合、相手にバレずに再び友だちリストに復活させるのは困難です。安易に削除してしまうと、取り返しのつかないことになりかねないので注意してください。
ブロック削除「された」側のLINEに起こる現象
ブロックされた側に起きる主な現象は以下の通りです。基本的に、ブロックされると相手との連絡手段が途絶えることになります。
- 現象1:相手に送ったトークメッセージに既読がつかなくなる
- 現象2:LINEの無料通話を発信しても相手が応答しない
- 現象3:相手を新しくグループに招待できない(ずっと承認待ちになる)
- 現象4:グループトークに相手を追加できない
- 現象5:LINEスタンプが相手にプレゼントできなくなる
- 現象6:相手のホーム画面の投稿がほとんど見られなくなる
各現象の詳細については、以下の記事を参照してください。
される側にとっては、ブロック削除も単なるブロックも、効果は同じです。削除された側のLINEには大きな変化は見られず、友だちのままであるかのような状態が持続します。
もし相手がLINEで確認ワザなどを用いてブロックされた事実に気がついても、自身が「削除」されているか否かについてまでは判断できないでしょう。
友だち(非表示)リストから削除したら/されたらどうなる?
LINEアプリでは、「ホーム」タブ画面のリスト上から即座に友だちを削除できるようになっています。
友達リストから削除すると、その相手が友だちリストから消え、LINEにおける友だち関係を一方的に解除できます。これにより、非表示リストからの削除(非表示削除)と同じ効果が生じます。具体的にどのような現象が起こるのか、以下にまとめました。
非表示削除「した」側のLINEに起こる現象
- 現象1:友だちリストから相手が消える
- 現象2:相手からのLINE通話を着信しない(着信通知はメッセージで届く)
- 現象3:「メッセージ受信拒否設定」をオンにしている場合、相手からのメッセージを受信しない
友だちリストから削除した場合は、その相手との「友だち」関係が一方的に解除されます。セキュリティ上、LINEには「友だち」ではない相手とのやりとりを制限する機能が搭載されており、メッセージや通話機能に少なからず影響が及ぶので注意が必要です。
相手からのLINE通話を着信しない(着信通知はメッセージで届く)
削除した相手とのトークルームには、「友だちではないユーザーです」のメッセージとともに、「追加」「ブロック」「通報」ボタンが表示されます(これらのボタンは相手には表示されません)。
この状態のトークルームでも、メッセージの送受信やトーク履歴やアルバム・ノートの閲覧は可能です。しかし、音声通話・ビデオ通話機能に限っては、削除した相手からの着信ができないようになります。
上の画像のように、メッセージで着信通知が届くようになっていますが、友だちでない相手には自分から通話を発信することもできません。つまり、友だち追加するまでは、通話機能が一切使えない状態となってしまうわけです。
「メッセージ受信拒否」設定をオンにしている場合、相手からのメッセージを受信しない
友だちリストから削除した相手は、友だち関係が解除された状態になります。
そこで注意が必要なのが、友だち以外のアカウントからメッセージを受信しない「メッセージ受信拒否」設定の存在です。この設定をオンにしている場合、友だち追加していない相手からのメッセージが一切届かなくなってしまいます。
意図せずブロックとほぼ同じ状況になってしまう可能性があるので、友だちを非表示リストから削除する場合は「メッセージ受信拒否」設定に注意しましょう。
LINE VOOMに削除相手の投稿が流れてこなくなる
2022年5月現在、全体公開の投稿をはじめとする相手が公開範囲に含まれるLINE VOOMの投稿は、ブロック削除していても相手からは見られるように仕様変更されています。一方で、LINE VOOMでブロック(アカウントのブロックとは別物)すると、全体公開投稿であっても閲覧できなくなります。
LINE VOOM(旧タイムライン)は基本的に、相互に友だちリストに追加し合っている相手の投稿のみが表示される仕組みです。非表示後に削除すると、相手が友だちリストから消えるため、お互いのLINE VOOMに投稿が表示されなくなります。
詳しくは、後述の「非表示削除された側のLINEに起こる現象」を確認してください。
非表示削除「された」側のLINEに起こる現象
ブロックと同様、非表示削除された側のLINEには、目立った変化は起こりません。
削除された旨が通知されることもなく、メッセージの送受信も通常どおり可能です。また、あらためて友だち追加されても、削除された側のLINEには「新しい友だち」として表示されることもありません。
2022年5月現在、全体公開の投稿をはじめとする自分が公開範囲に含まれるLINE VOOMの投稿は、非表示削除されていても見られるように仕様変更されています。一方で、LINE VOOMでブロック(アカウントのブロックとは別物)されると、全体公開投稿であっても閲覧できなくなります。
ただ唯一、「LINE VOOM」には変化が起こります。非表示リストから削除されると、相手の新規投稿が公開範囲を問わずLINE VOOMに表示されなくなるのです。また自分の投稿も、非表示削除した相手のLINE VOOMには流れません。
前述したように、LINE VOOMに投稿が表示されるのは、原則として相互に友だちに追加し合っている場合だけです。どちらかが一方的に相手を友だち追加している状態では、お互いの投稿は表示されないというわけです(全体公開投稿を除く)。
また、相手のホーム(プロフィール画面の「投稿」ページ)を開いた場合、「全体公開」の投稿は閲覧できますが、「友だち公開」に設定されている投稿は非表示になります。
LINEで削除した相手をバレずに「復活」させる方法
削除した相手であっても、やはり友だちに復活させたいと考え直すこともあるでしょう。ここでは、相手にバレずに友だちに再追加する方法を紹介します。いずれの方法でも「新しい友だち」や「知り合いかも?」に表示されることはありません。
上記以外にも友だち追加の方法はありますが、LINE IDを聞き出して検索したり、QRコードを読み込んだりと相手に対してアクションを起こす必要があるため、削除したことに気づかれる可能性が高くなります。
なお、友だち自動追加の設定をオンにしていても、ブロックリストや友だちリストから削除した相手は再び自動追加されない仕様です。
方法1:トークルームで「追加」ボタンを押す
削除した相手とのトークルームが残っていれば、いつでも簡単に友だちに再追加できます。ブロックリストから削除した場合、まず[ブロック解除]をタップし、その後に表示される[追加]をタップ、という手順を踏みましょう。
繰り返しになりますが、友だち追加後、相手に通知されたり「新しい友だち」や「知り合いかも?」に表示されたりすることはありません。
方法2:共通のグループ(複数人)トークで相手のプロフィールアイコンから再追加する
削除した相手と共通で参加しているグループトークまたは複数人トークがあれば、相手にバレずに友だちに再追加できます。
参加しているグループのメンバーリストから、友だち追加したい相手のアカウントをタップして選びましょう。
相手のLINEのホーム画面が表示されるので、[追加]をタップすれば友だち追加完了です。なお、ブロックしている場合はここで解除することもできます。
方法3:別の友だちから相手を紹介(連絡先共有)してもらう
削除してしまった相手を別の友だちから「紹介」してもらうことで、再び友だち追加することが可能です。
教えてもらった側は、送ってもらった連絡先をタップし、ホーム画面で[追加]をタップするだけ。簡単に相手を再度友だち追加できます。
LINEの友達削除に関する気になる疑問と答え
友達を削除すると通知などで相手にバレないのか、自分が相手のLINEから削除されたことを確認できるのかといった、よくある疑問についてQ & A形式で答えをまとめました。
削除した相手を復活させると通知される?(バレる?)
削除後に再度友だち追加しても、相手に通知されません(詳細)。
お互いに初めて友だち追加するユーザー同士では、追加方法によって「◯◯があなたを友だち追加しました」という通知が届くことはあります。
しかし、ブロックリストもしくは非表示リストから削除した場合、相手のLINE上ではお互いに友だちとして登録されたままの状態が保持されています。削除した側が再度友だち追加したとしても、相手側の友だちリストには特に変化がなく、通知がいくこともありません。
また、原則として「新しい友だち」や「知り合いかも?」にも表示されないので安心してください。
相手の友だちリストから自分のアカウントを削除させる方法は?
相手の友だちリストから自分を消去する手段は、LINEの機能として用意されていません。
相手の友だちリストに自分が存在していることがどうしても許容できない場合、唯一残された手段は、自分のLINEアカウントを削除(退会)するというもの。それにより、相手の友だちリストから自分を消すことが可能です。
自分が相手に削除されたかどうか確認する方法は?
削除された事実を確実に判断する方法はありません。
メッセージに既読がつかなかったり、無料通話に応答がなかったりといった状況が続いて、「削除されたのでは」と不審に思うこともあるでしょう。
ただ、ブロックされた事実を確認することはできても、ブロックリストから「削除された」ことの確証までは得られません。非表示削除された場合も同様です。
唯一、相手の友だちリストをその場で目視して自分がいるかチェックすれば、削除されているかどうかを確認できますが、現実的ではないでしょう。
自分の友だちリストから勝手に友だちが削除されることはある?
勝手に削除されるような機能はありませんが、友だちが自身のアカウントを削除すると、リストから「消える」ことはあります。
友だちリストから突然その友だちがいなくなり、トークも「メンバーがいません」と表示されている場合、相手がLINEアカウントを削除したことが原因です。その多くは、(相手の)アカウント引き継ぎ失敗と考えられます。
なお、ブロックや削除をされても、自分の友だちリストから相手が消えることはありません。
公式アカウントを削除するには?
公式アカウントを完全に削除する際は、「友だちリスト」の「公式アカウント」からブロック削除しましょう。
公式アカウントをブロック削除する方法は、友だちをブロック削除する時と同じです。詳しくは下記記事も参照してください。