恋人と別れたときや友だちとけんかしてしまったとき、あるいは知らないアカウントから突然メッセージが来たときなど、LINE(ライン)の友だちをブロックした経験がある人は少なくないはず。
さらに、勢いでその友だちをブロックリストから「削除」をしてしまうと、自分のLINEから相手アカウントの存在が完全に消されることになります。一時の感情でブロック削除はしたけれど、やはり友だちに復活させたいと考え直すこともあるでしょう。
そこで本記事では、LINEでブロックした後、削除してしまった相手を再追加して友だちリストに戻す方法を紹介します。また、友だちに復活させる際、相手に通知などが届いてしまうのか、トーク履歴は復元するのかといった気になる点についても解説します。
LINEで相手をブロック削除する際の注意点と方法
まずは、LINEで友だちをブロックしてから削除する際の注意点と手順を紹介します。
ブロックして削除する前の注意点
LINEで友だちをブロックした後に削除すると、再度復活させる方法は多くありません。場合によっては自力で復活させることができないケースもあります。そのときにIDなどを相手に直接尋ねる必要が出てくるため、相手にブロックしたことを察知される確率が上がってしまいます。
そこで、もう二度と連絡をとらない迷惑アカウントや、気軽に復活できる公式アカウント以外は、ブロックまでに留めておくことをおすすめします。どうしても削除したい場合、ブロック後に削除しても、その相手とのトークルームは残しておくようにしましょう(非表示でも可)。
LINEでブロックして削除する手順

ブロックしているアカウント
ブロック削除は、すでにブロック済みの友だちを「ブロックリスト」から削除することを指し、完全にLINEでの関係を断つことになります。
なお、単なる「友だち削除」は友だちを非表示にして削除(非表示削除)しただけであり、ブロック削除とは異なります。



「ホーム」タブの設定ボタン
を開き、[友だち]→[ブロックリスト]と進みます。
iOS版LINEの場合。複数選択可

Android版LINEの場合。複数選択不可
iOS版LINEであれば削除したい友だちを選択(複数選択可)して[削除]→[削除]とタップ、Android版LINEであれば[編集]→[削除]とタップ(複数選択不可)して完了です。
なお、ブロックをやめて復活させたいときは、その相手のところにある[ブロック解除]をタップするとブロックリストから友だちリストに戻り、ブロック状態が解除されます。
LINEでブロック削除した相手を復活させる方法
ブロックして削除した友だちを復活させるには、大きく分けて以下の4つの方法があります。状況に応じて使い分けてください。
ブロック削除した相手の復活方法 | メリット・デメリット |
---|---|
1. 過去のトークルームから相手を友だち追加する | 自分1人でおこなえる上、トーク履歴も元通り使えるなど最も手軽。ただし、トークも削除済みの場合は利用できない |
2. 別の友だちから相手のアカウントを紹介してもらう | 協力者が必要だが、相手の設定に依存せず内密に再追加できる。やり方がやや複雑なので協力者にお願いするのが面倒 |
3. ID検索・電話番号検索・QRコード等で友だち追加する | 自分だけでおこなえるが、相手が友達追加を許可していないと利用不可。自分も年齢認証が必要になる(QRコード除く) |
4.ブロック削除した相手を加えたグループを作ってもらう | 自分とブロック削除した相手のLINEアカウントを知っている協力者が必要。協力者にグループを作成してもらうだけなので、グループのメンバーリストから手軽にブロックを解除できる |
方法1:過去のトークルームから相手を友だち追加する
削除した相手とのトークルームや、その相手も参加しているグループトーク/複数人トークが残っていれば、簡単に友だちに再追加できます。
4つの方法のうち、最も手軽で素早く削除した友だちを復活させるだけでなく、ブロックしていたという事実がバレることもないのでおすすめの方法です。
1対1トークの場合


ブロックを解除して友だちに再追加
ブロック削除した相手とのトークが残っているなら、トーク画面から[ブロック解除]→[追加]の順にタップしてください。その相手のブロックが解除されて再び友だちに追加できます。
復活させたい相手とのトークルームを「削除」ではなく「非表示」にしていた場合、すでに友達から削除していたとしてもトークルームの「非表示リスト」でトークを再表示後、友達に再追加できます。

iOS版LINE

Android版LINE
「ホーム」タブで設定ボタン
→[トーク]→[非表示リスト]と進み、該当する相手が見つかったら[編集]→[再表示]を選択すればトークルームが再び表示されるようになります。グループトーク/複数人トークの場合
削除した相手との1対1トークが残っていなくても、その相手が含まれているグループトークまたは複数人トークがあれば、ここから友だちリストに復活させることも可能です。


トークルームでメニューボタン
→[メンバー]と進みます。


ブロックを解除して友だちに再追加
そのグループトークまたは複数人トークに参加しているメンバーが一覧表示されます。再追加したい友だちを選択し、[ブロック解除]→[追加]をタップ。これで友だち再追加は完了です。
ブロック削除する以前のように、メッセージを送ったり通話したりできます。
方法2:別の友だちから相手のアカウントを紹介(連絡先シェア)してもらう
友だちリストに復活させたい相手とのトークが残っていなければ、連絡先共有機能によって共通の友だちから紹介してもらうことで友だち追加できます。

以降では、あなたがブロック削除した「Aさん」を、共通の友だちである「Bさん」に紹介してもらう手順を解説します。
- あなた:友だち(Aさん)をブロック削除した本人
- Aさん:あなたにブロック削除された相手
- Bさん:あなたにAさんを紹介(連絡先を共有)してくれる友だち
※BさんはあなたとAさんの両方を友だち追加している必要がある。
紹介する側の操作



Bさん(あなたにAさんを紹介してくれる友だち)の操作手順
あなたとのトークルームを開き、[+]→[連絡先]とタップ。[LINE友だちから選択]を選択します。


あなたがブロック削除した相手を選択
友だちリストが表示されるので、ブロック削除された人(Aさん)を選択し、[転送]をタップ。これで、BさんからあなたにAさんの連絡先が届きます。
紹介された側の操作



BさんとのトークルームにAさんの連絡先が送られる
Bさんとのトーク画面を開き、送ってもらったAさんの連絡先をタップします。続けて[ブロック解除]→[追加]をタップすれば、あなたはAさんを再度友だち追加できます。これでAさんにメッセージを送ったり、通話したりできるようになります。
方法3:ID検索・電話番号検索・QRコード等で友だち追加する

ID/電話番号検索(年齢確認が必要)

QRコードの読み取り
LINEでブロック削除した相手でも、「ID検索」「電話番号検索」「QRコード」といった通常の友だち追加と同じ方法で、再度友だちとして復活させることが可能です。それぞれの手順は以下の記事を参照してください。
LINEで友達追加する方法とは? シーン別に最適なやり方を紹介
ただし、ID検索では相手のLINE IDを、電話番号検索では相手の電話番号を知っていて、かつ相手が検索を許可する設定にしている必要があります。さらに、あなた(友だち追加する側)が年齢確認を完了していなければ、ID検索と電話番号検索は利用できません。
また、QRコードを読み取るには、相手と対面しなければなりません。ブロック削除した相手とおこなうと、当然ブロックして削除したことが相手にバレてしまうため現実的ではないでしょう。
方法4:ブロック削除した相手を加えたグループを作ってもらう

協力者にブロック削除した相手を加えたグループを作ってもらう
協力者にブロック削除した相手を加えたグループを作ってもらえれば、そのグループのメンバーリストからブロック削除した相手を復活させることができます。
この方法は、自分とブロック削除した相手のアカウントを知っている共通の友だちがいることが条件になるので事前にお願いしておきましょう。
グループ招待する側(協力者)の操作



「トーク」タブ右上の吹き出しボタンをタップし、[グループ]を選んだら招待する友だちを選んで[次へ]を押してください。



[グループを作成]をタップし、グループのプロフィールを設定していきます。「友だちをグループに自動で追加」を必ずオンにして右上の[作成]を押すとグループの作成は完了です。
自動追加をオフにしているとブロック削除した相手がグループに参加するまでブロックの解除ができないので、相手にバレないようにするためにも協力者には自動追加はオンにするようお願いしておきましょう。
グループに招待された側(ブロック削除した側)の操作


グループに招待されたら、トーク画面のメニューボタン
をタップして[メンバー]を選んでください。


ブロック削除した相手をタップし、[ブロック解除]→[追加]と進めばブロック削除した相手を復活させることができます。
ブロック削除した友だちの復活に関するよくある疑問と答え
LINEでブロックして削除した友だちを復活させるにあたって、よくある疑問点と答えをまとめています。
ブロック削除した相手を再び友だち追加すると通知される(バレる)?
LINEで友だちをブロック削除した後、そのユーザーを何らかの手段で友だちとして再登録したとしても、相手に通知が届くことはありません。
自分が一方的にブロック削除している場合、相手にはこちらのアカウントが友だちとして登録されたままの状態です。そのため原則として、ブロック削除後に再度友だち追加したとしても、相手に通知が届くということはありません。


「お知らせ」に「○○と友だちになりました」と表示されるのは自分だけ
ブロック削除したユーザーを友達に再追加すると、「ホーム」タブ上部のベルマークのお知らせ内に「○○と友だちになりました」と表示されます。しかし、これは自分だけに表示されるもので、相手には通知されません。
ブロック削除した相手から連絡がくることはある?
ブロック削除した相手のアカウントは自分のアカウントから完全に消去された状態になるので連絡がくることはありません。
ブロック削除した相手から連絡がくることはありませんが、相手がアカウントを新しく作り直した場合はメッセージが届く可能性があります。
その相手が以前使っていたアカウントと同じ名前やプロフィールアイコンに設定したアカウントを作成し、LINE IDなどから自分(ブロック削除した側)を友だち追加すればメッセージを送ることはできます。

自分に対する友だちの自動追加をオフにしておく

ID検索をオフ、メッセージの受信拒否をオンにしておく
事前にメッセージの受信拒否や友だち追加の拒否設定などをしておけば、相手がアカウントを作り直しても連絡がくることはありません。
ブロック削除前のトーク履歴も復活する?
ブロックして削除した際、トークルームが残っている状態で友だちに再追加すれば、ブロック削除以前のトークをそのまま使用できます。

トークを削除していなければ、ブロック削除前のトークはそのまま
ブロック削除したとしても、トーク履歴も消失するわけではありません。個別のトークルームを削除していなければ、ブロック削除からの復活後にトークを再開させることは可能です(トークルームを削除していた場合については次項で解説)。
トーク履歴も削除していたらバックアップから復元できる?
ブロック削除した相手のトークルームを削除した場合、バックアップをとっていればトーク履歴を復元できる可能性があります。
ブロック削除と同時に相手のトークルームも削除してしまうケースは少なくないでしょう。トーク履歴は、バックアップをとっていれば復元できる可能性があります。

Android版LINEならアプリからトーク履歴のバックアップや復元が可能
Android版LINEであればアプリ内の設定から、iOS版LINEであればアプリを再インストールすることでバックアップからのトーク復元が可能です。
ただし、iOS版LINEでブロック削除した相手とのトーク履歴を復元しようとすると、その他の友だちとのトーク履歴が消失する恐れもあるため慎重に実行してください。
削除したトーク履歴の復活については、以下の記事で詳しく解説しています。
お互いのブロック削除を復活できる?
あなたと相手の双方がブロック削除していた場合、あなた1人でお互いのブロック削除を復活させることはできません。
あくまでも、ブロック削除から復活させられるのはブロック削除している本人だけであり、あなたは相手から自分に対するブロック削除に干渉することはできないというわけです。
もちろん、共通の友だちから相手の連絡先をシェアしてもらうなどブロック削除から復活させる方法をお互いに実行すれば双方のブロック削除は解除され、通常の友だち関係に戻ります。