LINEやTwitter、Facebookなどと同様に、Instagramにも「ブロック」機能があります。本記事では、インスタグラムにおけるブロックが「された側」と「した側」にどのような影響を及ぼすのかを、注意点とともに詳しくまとめました。
DM・いいね・コメント・フォロー等の変化や、通知の有無、ブロックが相手にバレるのかといったよくある疑問についても答えます。
ブロック「されると」どうなる?
インスタグラムのブロックは、自分の投稿した写真や動画を相手に見られないようにするための機能です。ここでは、インスタグラムでブロックされた側に生じる、主な現象をまとめました。
以下で解説する挙動に当てはまるなら、ブロックされている可能性は高いと言えるでしょう。
それぞれの現象について、詳しく解説していきます。
相手のプロフィールが表示できない


DM(ダイレクトメッセージ)のやりとりから、相手のプロフィールページへ遷移すると、iOS版では「ユーザーが見つかりませんでした」と表示されてしまいます。このとき、相手のプロフィール画像やユーザーネームなどは表示されているため、アカウント自体は存在していることが判明。ブロックされていることが確定するわけです。
Android版では、プロフィール情報部分(アイコンや紹介文など)が消え、本来なら投稿が並ぶプロフィールグリッドの画面が表示されます。投稿はすべて消え、フォローボタンなども見当たらず、あきらかに通常のプロフィール画面とは異なる状態です。ブロックされたときに限りこのような現象が起きるため、ブロックされていることが確定します。
相手のフィードやストーリーなど、あらゆる投稿が非表示になる
ブロックされると、前述のようにプロフィールが表示できなくなります。
これまでのフィード投稿やストーリー、ハイライト、リールなども非表示になるため、相手の投稿がすべて閲覧できなくなります。



コレクション(保存済み)からも投稿が消える
相手の投稿をコレクションに保存していた場合も同様に、相手の投稿が保存済みの投稿一覧から消えます。
DMで送ったメッセージに既読が付かない

ブロックされた場合のDM画面
インスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)には、相手がメッセージを読んだことがわかる「既読」機能があります。「既読」は最新メッセージにのみ表示される仕様のため、最後に送ったメッセージに既読がつけば「相手が自分のメッセージをここまで読んだ」ということになります。
ところが、ブロックされてしまうと相手にはメッセージが届かなくなります。その結果、ブロックされた後に送ったメッセージには、いつまで経っても既読がつきません。
DMで共有した「相手の投稿」が見られなくなる


ダイレクトメッセージ内で、過去に「(ブロックされた)相手の投稿」を共有していた場合、ブロックされると投稿部分に「投稿を見ることができません」と表示されます。
単純に該当の投稿を相手が削除しただけなら、右上の画像のように「この投稿は削除されたため利用できません」と表示されるため、ブロックではないことがわかります。
自分の投稿に相手をタグ付け(メンション)できない


フィードやリール投稿の作成画面で相手をタグ付けするところまで進めたとしても、投稿後の写真や動画には、付けたはずの相手のタグが反映されません(タップできない)。


ストーリーでも同じように、相手をメンションする操作自体は可能な場合があります。
ただし、投稿後にメンション部分(@+ユーザーネーム)をタップしても、その相手のプロフィールには遷移できません。第三者も同様に、そのメンションをタップしても何も起こりません。
ビデオチャット/音声通話で発信できない
インスタグラムのDMには、ビデオチャットや音声通話(ビデオなし)がおこなえる機能があります(通話料はかかりませんが、Wi-Fi環境以外ではモバイルデータ通信量を消費します)。

相手とのDMスレッド内で右上にあるビデオアイコン(または電話マーク)を押すと、すぐに発信されます。


ブロックされていると発信後すぐに、iOS版インスタグラムで「通話終了」と表示され、Android版インスタグラムでは画面がフリーズしてしまいます。
自分の通信状態が悪い場合を除き、発信後すぐに上のような画面に切り替わるなら、ブロックされている以外の要因は考えにくいでしょう。
ブロックされたと断定する前に知っておくべき「制限」機能
前述のブロックされると生じる現象が確認できているなら、ブロックの存在はほぼ確定でしょう。ただしインスタには、ストーリーだけを閲覧不可にしたりDMの受信を拒否したりと、一部だけを制限する機能も用意されており、ブロックとは似て非なるケースもあります。
相手のストーリーだけが閲覧できない「親しい友達」「非表示設定」
相手のプロフィール画面の閲覧やDMでのやりとりはできるのにもかかわらず、なぜか相手のストーリーが自分に表示されない場合は、以下のようなブロック以外の原因が考えられるでしょう。
原因1:相手の「親しい友だちリスト」にあなたが入っていない


ストーリーの公開範囲は、フォロワー全員にするか、投稿主が指定する「親しい友達」にするかを選択できるようになっています。この「親しい友達」にあなたが含まれていないなら、ブロックの有無にかかわらずストーリーが表示されません。
原因2:「ストーリーズを表示しない人」リストにあなたが入れられている
特定の相手にストーリーだけを非表示にする設定が存在します。いわゆる「ストーリー限定のブロック」といえる機能です。


「ストーリーズを表示しない人」リストに入れられていしまうと、相手のストーリーが非表示になってしまいます。フィード画面上部のストーリーリングに、相手のストーリーやライブ配信が反映されることもありません。
ストーリーの非表示設定について詳しくは、以下の記事で解説しています。
DMが届かなくなる「アカウントの制限」
ブロック以外にも、DMの受信を拒否する機能として「アカウントの制限」があります。


アカウント制限の対象に設定されると、送信したメッセージはすべて相手のメッセージリクエストに移動してしまいます。
メッセージの通知がスマホのロック画面やアクティビティに届くこともありません。相手がアカウントの制限を解除しない限り、あなたとのDMは再開できない仕組みになっているのです。
投稿へのコメントは拒否または非表示にできる
投稿へのコメント機能を制限する機能が存在します。


コメントをブロックする相手を設定できる
コメントしたのにもかかわらず、それに対して相手から反応がまったくない場合、「コメントブロック」の可能性が出てくるでしょう。プライバシー設定の[コメント]にある「コメントをブロックする相手」にあなたが含まれていれば、相手の投稿にコメントしてもそれが相手や第三者に対して非表示になります。

ストーリーのコメント拒否設定
ストーリーのコメント欄が消えているパターンは、相手がストーリーでのメッセージ返信を拒否していることが原因です。


プライバシー設定の「ストーリーズ」からコメントの拒否ができる
投稿主がプライバシー設定のストーリーズで「返信」をオフにしていると、フォローに関係なく全員が投稿主のストーリーへコメント(リアクション)ができない仕組みになっています。
タグ付けが反映されない「タグ付けの拒否」
第三者からの投稿への「タグ付け」は、事前に許可・不許可を設定できます。ブロックされていないのにタグ付けができないなら、相手がタグ付けの不許可設定を実行していると考えられます。


相手が投稿のタグ付けを許可するユーザーを「誰にも許可しない」に設定していると、あなたがタグ付けしようとしても「タグ付けはできません」と表示されてしまうか、タグが投稿に反映されなくなります。
ブロック「すると」どうなる? 相手をどこまで遮断できるのか
インスタグラムでは、ブロックした側にもいくつかの変化が生じます。ブロックした相手のプロフィールや投稿などが非表示になる一方で、自分と相手との接点が一部残るケースもあります。
それぞれの現象について、詳しく解説していきます。
相手のプロフィール画面がほぼ非表示になる

ブロック後であっても、DMのスレッドなどから相手のプロフィールへ遷移できます。しかし相手のプロフィールには、これまでの投稿やストーリーハイライト、フォロー数などが表示されません。
[ブロックを解除]から簡単にブロックを解けますが、再度フォローする必要があるため注意してください。
相手のフィード投稿やストーリーが見られなくなる
フィードに流れてくる相手の投稿やストーリーズも消えます。
前述のように、相手のプロフィール画面でも表示されないため、ブロックを解除しない限り相手の投稿は見られません。
相手からのいいねが自分の投稿から消える


ブロックしたユーザーからの「いいね」は、タイムラインやアクティビティから削除されます。ただし、投稿へのコメントは削除されず、残ったままになります。
ブロックした相手からのコメントを閲覧したくないなら、当該コメントを削除するといいでしょう。コメントを左方向へスライドまたは長押しして、ゴミ箱ボタンをタップすればOKです。
DMでメッセージの送受信/ビデオチャットができない(グループスレッドは例外)


ブロックしても、DMのスレッド一覧には相手とのスレッドが残ったままです。しかしスレッドを開くと、一番下に「このアカウントをブロックしました」と表示され、メッセージ入力欄が消えています。ビデオチャット用のボタンもブロック後は消えてしまうため、こちらからの発信は不可能です。
スレッド内の画面下に表示された[削除]をタップすれば相手とのスレッドを消すことが可能。ブロック中、相手から送られたメッセージを受信することはありません。
ただし、ブロック済みの相手が含まれる「グループ(複数人)スレッド」では、メッセージのやりとりができてしまいます(詳しくは後述)。
ブロックしたことがバレる可能性は? 通知の有無や注意点
ブロックをする上で気になるのが「相手にバレるのか」「完全にブロックはできているのか」といったことでしょう。ここでは、インスタグラムにおけるブロックに関して、注意すべき点や知っておきたい知識などを集めました。
インスタのブロックはバレる可能性が高い


ブロックされている側から見ると、ブロックした側のプロフィール画面は上の画像のように表示されます。iOS版ではプロフィールアイコンは表示されている状態なのに紹介文や投稿がなくなり、Android版ではプロフィール情報自体が消えてしまいます。
このように、プロフィール画面を確認するだけで、ブロックされているかどうかが相手にバレる可能性は十分にあるでしょう。
ブロックの解除だけではフォロー関係に戻れない

ブロックの解除は、相手のプロフィール画面から簡単におこなえます。ただし、ブロックを解除したことでフォロー関係が元に戻るわけではないので注意してください。
ブロック前の状態に戻るには相手にフォロー申請する必要がありますが、申請した瞬間に相手に通知が届きます。その通知から、相手をブロックしてしまったことがバレてしまうリスクがあるのです。
グループ(複数人)スレッド内では相手とやりとりができてしまう


DMのグループスレッドでは、ブロックの有無にかかわらずメッセージのやりとりができてしまいます。
グループスレッドを開こうとすると「このグループにはあなたがブロックしている人がいます」と注意喚起されますが、この画面でグループスレッドを削除したり退出したりはできません。


グループスレッドから退出
ブロックした相手が、グループスレッドであなた宛てにメッセージを送ってくる可能性もあるでしょう。それを避けるには、グループスレッドからの退出が有効です。
具体的には、グループスレッド内左上のグループ名部分をタップ後、一番下にある[チャットを退出]を選択すればOK。退出と同時にグループスレッドも一覧から消えます。
ブロック後はアカウントを非公開設定(鍵垢)にしておくべき
いくらブロックしたところで、スマホやPCのブラウザ(SafariやChromeなど)からログインせずInstagram(ウェブ版)にアクセスした場合、誰からも投稿を見られる可能性があります。投稿内容を絶対に見られたくないなら、アカウントを非公開設定にしておくといいでしょう。
非公開アカウントにすると、自分が承認したユーザーだけに投稿を見せられます。非公開設定の手順は以下の通りです。



プロフィール画面右上のメニューボタン
から[設定]をタップします。続いて、非公開アカウントを[オン]にし、[非公開に切り替える]を選択すればOKです。非公開設定にしておけば、ウェブ版Instagramや外部サービスなどから検索されたとしてもアカウントがヒットすることはなくなります。