仕事や勉強中のBGMに聴き放題の音楽配信サービスを使っている人は多いでしょう。最新の人気楽曲からJ-Pop、K-Pop、洋楽、ロック、アニメまで、幅広いジャンルに対応しているので聴く人を選びません。
本記事では「Amazon Music Unlimited(アンリミテッド)」と「Amazon Music Prime(プライム)」の2つのサービスを比べて、そのメリットやデメリットを紹介していきます。プライムからアンリミテッドへのアップグレードを検討している人や、他の聴き放題サービスと比べたいという人は参考にしてください。
Amazon Music「アンリミテッド」と「プライム」を比較(一覧表あり)
Amazon Music Prime | Amazon Music Unlimited | |
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楽曲数 | 200万曲 | 9000万曲 |
月額料金(税込) |
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年額料金(税込) |
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支払い方法 |
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音質(ビットレート) |
最大320kbps |
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付帯サービス | Amazonプライム特典 | なし |
無料体験 | 30日間 | 30日間 |
「Amazon Music Prime(アマゾンミュージックプライム)」と「Amazon Music Unlimited(アマゾンミュージックアンリミテッド)」は、どちらもAmazonが提供する音楽配信サービスです。
両者は基本的に同じサービスですが、Amazon Music PrimeはAmazonプライムに用意された特典で、プライム会員だけが使うことができます。これに対して、Amazon Music Unlimitedは非プライム会員も登録できます。Amazon Music UnlimitedはPrimeの上位版という位置づけです。
以上を踏まえて、それぞれのサービスの違いを見ていきましょう。
聴き放題の楽曲数の違い
プライムとアンリミテッドの一番大きな違いは楽曲数です。プライムが200万曲に対して、アンリミテッドは9000万曲の楽曲を用意しています。
プライムとアンリミテッドでは機能面での違いが少ないので、料金の差はそのまま楽曲数にも反映されます。詳しい料金プランの違いについては後述しています。
画面上では一見、プライムとアンリミテッドの対応曲を見分けることができません。しかしプライム会員が楽曲を検索すると、再生できない曲やプレイリストには「Music Unlimited」のアイコンが付きます。その曲をタップしても音楽は再生されず、アンリミテッド版への登録案内が表示されます。
プライムでも最新の人気曲が多数配信されていますが、いざアーティストや楽曲を指定して聴こうとしても思うように聴けず、物足りなさを感じることがあるかもしれません。
料金プランの違い
Amazon Music PrimeはAmazonプライム特典の一つなので、プライム会員の料金だけで追加料金はかかりません。
Amazonプライムは、月間500円または年間4900円(いずれも税込)で利用できる会員制プログラムです。Amazon Music Primeで聴ける曲が200万曲に限られているとはいえ、広告や再生制限なしで音楽を楽しめるコストパフォーマンスに優れたサービスです。
大学生や専門学生(高等専門学校含む)であれば、プライムスチューデントを利用できます。料金は半額の月額250円・年額2450円で、Amazon Music Primeはもちろん、通常のAmazonプライムとほぼ同じ特典を利用可能になります。
一方のAmazon Music Unlimitedは、一度に1台の端末でのみ聴く「個人プラン」、6台まで同時に再生して家族で楽しむための「ファミリープラン」、学生限定の「学生プラン」、EchoまたはFire TVいずれか1台で利用する「ワンデバイスプラン」があります。
個人プランの月額料金は980円です。聴き放題のサブスクリプションとしては標準的な料金設定ですが、プライム会員であればさらに100円安い月額880円または年額8800円の会員限定料金を選べます。
ファミリープランは月額1480円で、プライム会員なら10カ月分の料金で1年間使える年額1万4800円のプランも選択できるようになります。また、学生プランとワンデバイスプランは、プライム登録の有無は関係なくどちらも月額480円です。
音質の違い
Amazon Musicの音質には、「標準」「HD(音楽CDと同程度)」「Ultra HD(音楽CDよりも高音質)」の3つがあります。
プライムは標準以外に音質を選べませんが、アンリミテッドは再生する曲の音質を3つから選ぶことができます。以前はアンリミテッドもHD・Ultra HDは別のサービスとして別途料金がかかっていましたが、現在は追加料金なしで利用できるようになっています。
音楽の配信サービスでは、音質の違いをサンプルレート(Hz)やビット深度(bit)で示します。数値が高ければ高いほど音質がよくなります。Amazon Musicのそれぞれの音質の違いは表の通りです。
標準(SD) | 高音質(HD) | 超高音質(Ultra HD) | |
---|---|---|---|
ビット深度 | 16bit | 16bit | 24bit |
サンプルレート | 44.1kHz | 44.1kHz | 44.1〜192kHz |
平均ビットレート | 320kbps | 850kbps | 3730kbps |
標準(SD)と高音質(HD)はどちらも44.1kHz/16bitでストリーミングされますが、これはCDの規格と同じです。違うのは平均のビットレート(1秒あたりのデータ量)です。HDで採用されているのはロスレス圧縮と呼ばれているもので、圧縮による音質の劣化をなくすことで高音質(高ビットレート)を実現しています。つまり、より音楽CDに近い音質で聴けるというわけです。
Ultra HDは、HDよりさらに高音質になります。しかし、iPhoneやAndroid端末は標準で48kHz/24bitしか対応していないため、最高音質で楽しむには、ハイレゾ対応をうたう機材(DACや対応イヤホンなど)を別途用意する必要があります。
またアンリミテッドは、ドルビーアトモスや360 Reality Audioといった立体音響技術を使った3Dオーディオフォーマットにも対応しています。iPhone XS以降など対応の端末やイヤホンを利用することで立体的な空間オーディオを楽しめるのも、プライムとの大きな違いです。
付帯するサービスの違い
プライム会員に登録すると、Amazon Music Primeはもちろん、その他にもさまざまな特典を受けることができます。主な特典の例は以下の通り。
- Amazon Music Unlimitedを特別料金で利用できる(前述)
- お急ぎ便やお届け日時指定便などが無料で使える
- プライムビデオで対象の映画やドラマが見放題
- Prime Reading(プライムリーディング)で対象のKindle本1000冊以上が読み放題
- Amazon Photosで容量無制限&無圧縮で写真をクラウド上に保存できる
- Prime Try Before You Buy(洋服や靴を購入前に自宅で試着ができるサービス)が使える
- Amazonフレッシュで生鮮食品や日用品などを最短4時間で当日配送してくれる
- Amazonライフで生鮮食品や惣菜などを最短2時間で届けてくれる
一方でアンリミテッドだけに登録しても、上記のようなサービスは付帯しません。
さらに、プライム・アンリミテッドはどちらも、初回登録者は30日間の無料体験がついています。無料体験中に解約すれば料金も発生しないので、気軽にサービスを試してみましょう。
30日間の無料体験を試す
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Amazon Musicのプライムとアンリミテッド、どっちがおすすめ?
最後にAmazon Musicのプライムとアンリミテッドが、それぞれどんな人におすすめなのかまとめました。
プライム会員特典だけで十分なら「プライム」
Amazon Music PrimeはAmazonプライムの特典に含まれていて、プライム会員であれば追加料金なしで使えるのがメリットです。
すべての曲が聴き放題になるわけではないため、自分の聴きたい曲が再生できない可能性もありますが、それでも用意されている200万曲の楽曲は無制限で楽しむことができます。プライムビデオやPrime Reading、お急ぎ便が無料で使えるなど、プライム会員のすべてのサービスを受けられるので、お得感は申し分ありません。
30日間の無料体験もあるので、Amazonのサービス全般を利用しているなら、まずはこちらから試すとよいでしょう。
無料体験や登録はこちら
楽曲数や音質にこだわるなら「アンリミテッド」
Amazon Music Unlimitedは9000万曲の楽曲が聴き放題で、楽曲数は音楽配信サービスの中でもトップクラスの品揃えを誇っています。
音質も標準/HD/Ultra HDの3種類から選べます。ドルビーアトモスや360 Reality Audioといった立体音響技術を使った3Dオーディオフォーマットにも対応しており、ユーザーはより没入感のある多次元的なオーディオ体験を楽しめます。音質やラインアップにこだわりを持っている人なら、最初に選ぶサブスクリプションサービスとしておすすめです。
プライム会員であればAmazon Music Unlimitedの料金が少し安くなったり、お得な年額プランを選択できたりします。最初にプライム版をお試しで聴いてみて、それでは物足りないと感じたら、アンリミテッドにアップグレードを検討するというのもありでしょう。
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