仕事や勉強中のBGMに聴き放題の音楽配信サービスを使っている人は多いでしょう。最新の人気楽曲からJ-Pop、K-Pop、洋楽、ロック、アニメまで、幅広いジャンルに対応しているので聴く人を選びません。
本記事では「Amazon Music Unlimited(アンリミテッド)」と「Amazon Music Prime(プライム)」の2つのサービスを比較し、そのメリットやデメリットを紹介していきます。プライムからアンリミテッドへのアップグレードを検討している人や、他の聴き放題サービスと比べたい人は参考にしてください。
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Amazon Music「アンリミテッド」と「プライム」を比較(一覧表あり)
| Amazon Music Unlimited | Amazon Music Prime | |
|---|---|---|
| 楽曲数 | 1億曲以上 | 1億曲以上 |
| 再生方法 |
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| 料金 |
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| 支払い方法 |
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音質(ビットレート) |
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最大320kbps |
| 付帯サービス | Audible内の作品を月1冊まで追加料金なしで聴ける(個人プラン、ファミリープラン) | Amazonプライム特典 |
| 無料体験 |
30日間(不定期で3カ月無料キャンペーンなどを開催) |
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「Amazon Music Unlimited(アマゾンミュージックアンリミテッド)」と「Amazon Music Prime(アマゾンミュージックプライム)」は、どちらもAmazonが提供する音楽配信サービスです。
ともに1億曲以上の楽曲を配信し、楽曲を聴く際は「Amazon Music」アプリを使用するという共通点があります。しかし再生方法や料金プランが大きく異なるように、両者はまったく別物のサービスです。
Amazon Music Unlimitedは聴き放題のサブスクサービスで、1億曲以上の楽曲を制限なく再生できます。Amazon Music UnlimitedはPrimeの上位版という位置づけです。対するAmazon Music Primeは、Amazonプライム特典のひとつであり、追加料金がかからない反面、Amazon Music Unlimitedと比べて多くの機能が制限されています。
混同を避けるため、本記事ではAmazon Music Unlimitedを「アンリミテッド」、Amazon Music Primeを「プライム」または「ミュージックプライム」と記載します。
Amazon Music Unlimitedは2026年2月、料金改定に伴う値上げを実施しました。
新規加入者は値上げ後の新料金が適用されます。既存のAmazon Music Unlimited登録者は2026年3月10日以降の最初の請求日から新料金が適用されます。
| 旧料金(値上げ前) | 新料金(値上げ後) | ||
|---|---|---|---|
| 個人プラン | 非プライム会員向け |
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| プライム会員向け |
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| ファミリープラン | 非プライム会員向け |
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| プライム会員向け |
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(※)学生プラン、ワンデバイスプランは料金の変更なし
Amazon Music Unlimitedの値上げと時を同じくして、Amazon Musicの新サービス「Amazon Music Standard」の提供も開始しました。Amazon Music Standardは、Amazon Music Unlimitedで「Audible」の対象作品が月1冊まで追加料金なしで聴ける特典を取り除いた廉価版サブスク。料金は値上げ前のAmazon Music Unlimitedと同じです。
少しでも安くAmazon Musicの聴き放題を楽しみたい人は、Amazon Music Standardも検討するといいでしょう。
「アンリミテッド」と「プライム」の違い
アンリミテッドとプライムは、Amazon Musicにおいてもまったく異なる音楽配信サービスです。ここでは「再生方法」「料金プラン」「音質の違い」「付帯するサービス」の4つに焦点を当て、違いを詳しく解説します。
再生方法の違い
アンリミテッドもプライムも1億曲以上の楽曲を楽しめる点は同じですが、再生方法が大きく異なります。
プライムは基本的にシャッフル再生のみ
プライムだとスキップの回数制限もある
プライムの再生方法は基本的にシャッフル再生です。好きな楽曲を自由に選ぶことはできず、アルバムやプレイリストでの再生に限られます。アルバムやプレイリストのスキップも1時間に6回までの回数制限があります。
作業中/ワークアウト中にBGMとして流したいときや、特に聴きたい曲が定まっていないときは問題ないですが、目当ての曲だけを聴き続けることができないのが難点です。
「曲を選んで再生」というマークが付いているプレイリストは、オンデマンド再生などにも対応している
ただしプライムでは、好きな曲を選んで再生したり回数無制限でスキップしたりできる「厳選プレイリスト」があらかじめ用意されています。また、ユーザーで好きな楽曲を追加(15曲以上の追加が必要)して自由にオンデマンド再生・スキップできるプレイリストを2つまで作成できます。
厳選プレイリストも自身が作成したオンデマンド再生できるプレイリストも、オフライン再生にも対応しています。
アンリミテッド版は自由に曲を選んで再生できる
一方、アンリミテッドは自由に好きな曲を選んで再生できるオンデマンド再生に対応します。スキップの回数制限もありません。
楽曲を端末ダウンロードすればオフライン再生ができるので、データ通信量の消費を気にする必要もありません。
初回30日間無料
料金プランの違い
Amazon Music Unlimitedの料金プラン
アンリミテッドは、基本プランとなる「個人プラン」、6台まで同時に再生できる家族向けの「ファミリープラン」、学生限定の「学生プラン」、EchoまたはFire TVいずれか1台で利用する「ワンデバイスプラン」があります。
個人プランの月額料金は1180円。プライム会員であればさらに100円割引の月額1080円で利用できるほか、割安な年額1万800円の年間払いを選べます。年間払いなら2カ月分の料金がお得になります。
ファミリープランは月額1980円で、プライム会員なら10カ月分の料金(年額1万9800円)で1年間使える年間払いも選べます。学生プランは月額500円、ワンデバイスプランは月額480円でプライム登録の有無は関係ありません。
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ミュージックプライムはAmazonプライム特典の一つなので、プライム会員の料金だけで追加料金はかかりません。
Amazonプライムは、月額600円または年額5900円の会員制プログラム。プライム会員になると、ミュージックプライム以外にもさまざまな特典を受けられます(後述)。ミュージックプライムは基本的にシャッフル再生しかできないとはいえ、1億曲以上の音楽を楽しめるコストパフォーマンスに優れたサービスです。
大学生や専門学生(高等専門学校含む)であれば、学生向けプライム会員の「プライムスチューデント」を利用できます。料金はプライム会員の半額の月額300円/年額2950円で、6カ月間の無料期間があります。プライムスチューデントはミュージックプライムのほか、通常のAmazonプライムとほぼ同じ特典を利用可能です。
音質の違い
アンリミテッドなら最高音質の「HD/Ultra HD」にも対応
プライムで選択できるのは「標準」音質のみ
Amazon Musicの音質には、「標準」「HD」(音楽CDと同程度)および「Ultra HD」(音楽CDよりも高音質)の3つがあります。
プライムで選べる音質は標準のみですが、アンリミテッドは再生する曲の音質を3つから選べます。音楽配信サービスでは、音質の違いをサンプルレート(Hz)やビット深度(bit)で示します。数値が高ければ高いほど音質がよくなります。Amazon Musicのそれぞれの音質の違いは表の通りです。
| 標準(SD) | 高音質(HD) | 超高音質(Ultra HD) | |
|---|---|---|---|
| ビット深度 | 16bit | 16bit | 24bit |
| サンプルレート | 44.1kHz | 44.1kHz | 44.1〜192kHz |
| 平均ビットレート | 320kbps | 850kbps | 3730kbps |
アンリミテッドでUltra HD音質で再生
標準(SD)と高音質(HD)はどちらも44.1kHz/16bitでストリーミングされますが、これはCDの規格と同じです。違うのは平均のビットレート(1秒あたりのデータ量)です。HDで採用されているのはロスレス圧縮と呼ばれているもので、圧縮による音質の劣化をなくすことで高音質(高ビットレート)を実現しています。つまり、より音楽CDに近い音質で聴けるというわけです。
Ultra HDは、HDよりさらに高音質になります。しかし、iPhoneやAndroid端末は標準で48kHz/24bitしか対応していないため、最高音質で楽しむには、ハイレゾ対応をうたう機材(DACや対応イヤホンなど)を別途用意する必要があります。
またアンリミテッドは、ドルビーアトモスや360 Reality Audioといった立体音響技術を使った3Dオーディオフォーマットにも対応しています。iPhone XS以降など対応の端末やイヤホンを利用することで立体的な空間オーディオを楽しめるのも、プライムとの大きな違いです。
HD/Ultra HDの高音質を楽しめる
付帯するサービスの違い
アンリミテッドならAudibleの作品を月1冊まで無料で聴ける
アンリミテッドの個人プランまたはファミリープラン(代表者のみ)のユーザーは、「Audible」で配信されている作品を月1冊まで追加料金なしで聴けます。
Audibleは、小説・ビジネス書・自己啓発書・ライトノベル・児童書・洋書などの書籍を日本の声優や俳優が朗読するAmazonのオーディオブックサービス。家事やランニングなどの最中でも耳で書籍を楽しめます。
画面上部の[audible]から聴きたい作品を探せます。再生画面で[オーディオブックを選択]を選択して再生ボタンをタップすると、作品の朗読が再生されます。月1冊の制限は、更新日を迎えるとリセットされます。
月1冊では物足りないという人は、Audibleの聴き放題プラン(月額1500円)に加入するという選択肢もあります。
Audible作品を月1冊まで追加料金なしで聴ける
Amazonプライムの特典一覧
ミュージックプライムはAmazonプライム会員特典のひとつです。ミュージックプライムのユーザーは、Amazonプライム会員のそのほかの特典を利用できるようになります(上図参照)。
Amazonで対象商品を購入する際にお急ぎ便やお届け日時指定便などが無料になる、Amazonプライムビデオで対象の映画やドラマが見放題となるなど、豊富な特典が用意されています。
また、プライム会員はアンリミテッドの個人プランで月額料金が月100円割引になったり、個人プランとファミリープランでお得な年間払いが選べるようになったりします。アンリミテッドに加入する場合でも、Amazonプライム会員であればメリットがあります。
Amazon Musicのアンリミテッドとプライム、どっちがおすすめ?
最後にAmazon Musicのアンリミテッドとプライムが、それぞれどんな人におすすめなのかまとめました。
オンデマンド再生や音質にこだわるなら「アンリミテッド」
Amazon Music Unlimitedは、1億曲以上の楽曲を自由に選んで再生するオンデマンド再生に対応しています。
プライムはシャッフル再生にしか対応しておらず、スキップにも回数制限があります。より深く音楽を楽しみたいなら、アンリミテッドがおすすめです。
音質も標準/HD/Ultra HDの3種類から選べます。ドルビーアトモスや360 Reality Audioといった立体音響技術を使った3Dオーディオフォーマットにも対応しており、ユーザーはより没入感のある多次元的なオーディオ体験を楽しめます。音質にこだわる人には、アンリミテッドは音楽配信サブスクを選ぶうえで最右翼のサービスです。
プライム会員であれば個人プランの料金が月100円安くなったり、2カ月分お得な年間払いを選択できたりします。最初にプライム版をお試しで聴いてみて、それでは物足りないと感じたらアンリミテッドにアップグレードを検討するというのもありでしょう。
初回30日間無料
プライム会員特典だけで十分なら「プライム」
Amazon Music PrimeはAmazonプライムの特典に含まれていて、プライム会員であれば追加料金なしで使えるのがメリットです。
一部のプレイリストを除いて基本はシャッフル再生のみで、自分の聴きたい曲をピンポイントで再生できないこともありますが、それでも1億曲の楽曲を楽しめます。オンデマンド再生できるプレイリストを2つまで作成できるため、音楽を聴く機会が少ない人や決まった楽曲しか聴かない人はプライムで十分かもしれません。
Amazonプライムに加入すればプライムビデオやPrime Reading、お急ぎ便が無料で使えるなどすべてのサービスを受けられるので、お得感は申し分ありません。30日間の無料体験もあり、Amazonのサービス全般を利用しているならまずはこちらから試すとよいでしょう。