LINE(ライン)のブロック機能を使えば、かかわりたくない相手からのメッセージや電話を受け取らずに済みます。ただ、LINEでのつながりはリアルな人間関係と直結する場合も多いため、ブロックしたら/されたらどうなるのか、どんな影響があるのか、相手にバレるのかなど心配ごとは尽きません。
そこで本記事では、LINEブロックのあらゆる疑問を検証し、一問一答形式で分かりやすく答えをまとめました。2024年最新版のLINEアプリ(iPhone/Android)の仕様に基づいた完全ガイドとなっています。
ブロックに関する基本的な疑問に回答
まずは、LINEのブロック機能についての基本的な疑問についてまとめました。
ブロックとは?
LINEのブロックとは、相手からのメッセージ・音声通話・ビデオ通話などを拒否する機能のことです。
通常、LINEで新着メッセージが届くと「トーク」タブに表示されます。これに対して、ブロックした相手からの新着メッセージや着信は一切表示されません(既存のグループトークを除く)。通知が来ることもなく、自動的に「なかった」ことにされます。
また、自分から相手にメッセージを送信したり、通話を発信したりすることもできなくなります。
ブロックのやり方は?
友だちリストでブロックしたい相手を長押しし、「ブロック」を選択します。
ブロック方法は複数ありますが、友だちリスト上でおこなうのが一番スムーズでしょう。トークルームを開く必要がないので、未読メッセージに既読をつけたくないときにも有効です。



「ホーム」タブで友だちリストを表示し、ブロックしたい相手を長押し(ロングタップ)します。メニューから
を選択すればOKです。なお、状況によってはブロック操作がおこなえないことがあります。相手がすでにアカウントを削除していたり、ブロックできないアカウントであったりする可能性が考えられます。
ブロックした相手と連絡をとるには?
LINEアプリの設定画面から「友だち」→「ブロックリスト」へ進むとブロックを解除できます。
ブロックを解除すれば、メッセージの送受信や通話の発着信も通常どおりおこなえます。



「ホーム」タブの設定ボタンから
→ と進み、解除したい相手を選んでブロック解除をタップ。これで相手のブロック状態を解除できます。このとき[削除]をタップしないように注意してください。友だちが完全にLINE上から削除されてしまい、相手への連絡手段が絶たれてしまいます。
ブロックされた相手と連絡をとるには?
共通のグループトークや複数人トーク経由なら、ブロックされている相手にもメッセージを送れます。
自分と相手がともに参加している共通のグループトーク/複数人トークでは、ブロック前と同じように交流できます。ただし、ブロックされる前にすでに共通のグループトーク/複数人トークがある場合に限ります。
ブロックされた後は、グループトーク/複数人トークに相手を招待できなくなってしまうためです。
ブロックの影響・効果に関するよくある疑問と答え
ブロックの具体的な効果・影響についての疑問に回答します。
相手をブロックしたらどうなる?
LINEでブロックした相手とは、LINE上の接点がほとんどなくなります。
ブロックした相手とかかわらなくて済むように、さまざまな機能が制限されます。

一方で、グループトーク/複数人トークではブロック前と同じように交流できるなど、ブロック前と変わらない機能もいくつかあります。
また、後述する「プロフィールの更新」などは、ブロックしている相手にも公開されるので注意が必要です。
相手にブロックされたらどうなる?
ブロックされた側に極端な変化は起こりません。
ブロックされた側のLINEには大きな変化は見られず、友だちのままであるかのような状態が持続します。
以下で挙げているほとんどの現象は、いずれもブロックにかかわらず起こり得るものです。単体ではブロックされた事実を確信させるまでには至らないでしょう。

既読がつかないのは、ブロックされた際に生じる典型的な事象のひとつ
- 現象1:相手に送ったトークメッセージに既読がつかなくなる
- 現象2:LINEの無料通話を発信しても相手が応答しない
- 現象3:相手を新しくグループに追加できない
- 現象4:LINEスタンプが相手にプレゼントできなくなる


現象3:自分をブロックしているユーザーはグループトークに追加できない
全体的に気づかれにくい仕様になっています。現象3または現象4を試さない限り、自分がブロックされたことを確信するのは難しいはずです。
LINEとしては、安易にブロックを勘付かれないほうがお互いのためになることが多い、という判断なのでしょう。
ブロックしたことは相手にバレる?
ブロックしたことは、相手に気づかれにくい仕様になっています。そのため「即座」にバレる可能性は低いはずです。
ただし、いずれは相手にバレると思っておいたほうがいいでしょう。
というのも、今やLINEのブロックは誰もが知る機能です。直接的に通知で知らされることはなくても、いつまでも既読がつかないこと、メッセージに反応がないことから、ブロックを勘付かれる可能性は高いといえます。
次項で紹介する「スタンプのプレゼント」を相手がおこなえば、あなたがブロックしていることはほぼ確実にバレてしまいます。
ブロックされているか確認する確実な方法は?
自分がブロックされているか否か判断するには、スタンプのプレゼントが効果的です。
メッセージにずっと既読がつかなかったり、無料通話に応答がなかったりとブロックが疑わしい状態が続いたら、「スタンプのプレゼント」によるブロック確認方法を試してみてください。
実際に購入する必要はないので、お金はかかりません。メッセージや通知が相手に届くといった痕跡も一切残らないため、水面下でこっそり調べたい場合にも有効です。


方法は簡単。スタンプショップで適当にスタンプを選び、
ボタンを押します。続く画面でブロックされているか確認したい相手を選びましょう。

ブロックされていない場合は、左画像のように購入画面へ進みます。一方「○○はこのスタンプを持っているためプレゼントできません。」と表示されたら、ブロックされている可能性が高いといえます。
もっとも、贈ったスタンプを相手が偶然所持している場合も同じ文言が表示されます。別のスタンプ・絵文字等で何度か試してみて、すべて「プレゼントできません。」と出てしまったら、ほぼ確実にブロックされていると判断できるでしょう。
ほかにも、協力者を募ってグループトークを作成する方法など、ブロックの確認方法はいくつか存在します。気になる人は以下の記事を参照してください。
ブロックが既存のグループトークに与える影響は?
既存のグループトーク/複数人トークに対してはブロックの効力はありません。
すでにお互いが参加しているグループトークでは、ブロックしている相手とも通常どおりメッセージの送受信、グループ通話の発着信ができます。
ただ、このことから「グループトークでは反応があるのに1対1のトークでは一向に既読がつかない」という不自然な状態が生まれ、ブロックを勘付かれるかもしれません。
ブロックが新規のグループトークに与える影響は?
自分がブロックしている・されている相手を新しくグループに追加・招待することはできません。

ブロックされている相手であってもグループに招待する操作自体は普通に実行できるため、即座にブロックがバレることはないでしょう。
しかし「招待したグループにいつまでも参加しない」「反応がない」といったことから、ブロックを怪しまれる可能性は十分にあります。
ブロックしている相手にもアイコンは公開される?
アイコンをはじめ、BGM・ステータスメッセージ・カバー背景などはブロック中の相手にも引き続き公開されます。
そのほか、LINE VOOM(旧タイムライン)に掲載した投稿は、公開範囲内に含まれるユーザーなら誰でも閲覧できます。これは、ブロックした相手も例外ではありません。

アカウント名(名前)やアイコンなどプロフィールに関する情報は、ブロックした相手にも見られてしまうケースが多い
- プロフィール情報(アイコン/アカウント名/ステータスメッセージ/BGM/カバー背景など)
- LINE VOOMの投稿(相手がその投稿の公開範囲に含まれる場合。LINEストーリーも含む)
- LINEギフトの誕生日カレンダー
- プロフィールの更新内容(最近更新されたプロフィールに表示される)
ブロックを解除するとどうなる?
基本的には、ブロック前の状態に戻ります。
友だちリストに相手が復活し、メッセージの送受信、通話の発着信等ができるようになります。トークルーム自体を消していない限り、トーク履歴もそのままです。
ただし、ブロック中に相手から届いたメッセージ/着信/グループへの招待などは、さかのぼって見ることができません。

一方、「アルバム」「ノート」「イベント」に関しては、ブロック中に相手が投稿した内容でもブロックを解除すれば閲覧できます。
(ブロック中に)相手の画面で未読だったあなた宛のメッセージは、ブロック解除後のあなたの操作によって既読になったりならなかったりします。詳しくは下記記事を参照してください。
ブロックを解除されるとどうなる?
基本的にはブロック前の状態に戻ります。この際、改めて「友だち追加されました」などの通知が表示されることはありません。
ブロック解除された瞬間から、相手にメッセージや着信が届くようになります。とはいえ、目に見える大きな変化は起こらないので、直接的にブロック解除に気づく要素はほとんど「ない」といっていいでしょう。
ブロックすると/されると誕生日は表示される?
自分が相手をブロックした場合、あるいは自分が相手にブロックされた場合、「ホーム」タブに表示される誕生日リストからは名前が消えることになります。

自身が追加している友だちの中に誕生日当日・1週間以内のユーザーがいる場合、「ホーム」タブに「誕生日が近い友だち」(誕生日当日の友だちがいる場合は「今日が誕生日の友だち」)が表示されます。
相手をブロックしている場合、あるいは相手にブロックされている場合、その友だちは「誕生日が近い友だち」または「今日が誕生日の友だち」に表示されなくなります。
たとえば、今日が誕生日の友だち「Aさん」がいたとします。あなたがAさんをブロックしていると、Aさんはあなたの「今日が誕生日の友だち」リストに表示されません。また、反対にAさんがあなたをブロックしている場合も同様に、あなたの「今日が誕生日の友だち」リストにAさんは表示されません。
ただし、誕生日を友だちに公開するかどうかは設定で選択できるので、「誕生日が近い友だち」または「今日が誕生日の友だち」に表示されないからといって必ずしもブロックされているとは限りません。
ブロックに類似する機能に関する疑問に回答
そのほかブロックに似て非なる「非表示」「削除」などの機能について、疑問と答えをまとめました。
「ブロック」と「非表示」はどう違う?
「非表示」は、特定の相手を友だちリストから一時的に「隠す」だけの機能です。

ブロックと同様、友だちリストで相手を長押しして表示される項目のため混同しがちですが、効果はまったく異なります。
あくまで増えすぎた友だちリストを整理したり、見られたくない交友関係を隠したりといった用途で使われるものなので、メッセージの送受信や通話などの基本機能には何も影響しません。
「ブロック」と「削除」はどう違う?
「削除」は、特定の相手を友だちリスト上から「消す」だけの機能です。
削除するとその相手との「友だち」関係が一方的に解除されますが、基本的にメッセージの送受信には影響を及ぼしません。

ただし、知らない人からの迷惑メッセージ対策で「メッセージの受信拒否」設定を有効化している場合は、削除した相手からのメッセージを受信しなくなってしまいます。ほかにも、通話機能に少なからず影響が及ぶので注意が必要です。
友だちを削除したときの効果については以下の記事で詳しく解説しています。
「ブロック」と「ブロック削除」はどう違う?
「ブロック削除」すると、ブロック効果が持続した状態でかつ相手を友だちリストに戻せなくなります。
LINEのブロック機能は、あくまでもLINE上の友だち関係を「一時的」に停止するもの。ブロックを解除すれば再び連絡を取れるようになるので、「相手との関係を完全に絶つ」という意味では不十分です。
そこで、もう二度と連絡をとりたくない相手に対しては、ブロックリストから相手を削除する行為、いわゆる「ブロック削除」が有効です。



方法は簡単。相手をブロックした後、「ホーム」タブ右上の設定ボタン
→ → に進み、ブロックリストから削除したい相手を選択。 をタップすればOKです。ただ、ブロック削除すると、再び友達として復活させるのはかなり困難になります。場合によっては取り返しがつかないことにもなりかねません。ブロック削除は、よく考えた上で慎重におこなってください。