LINE(ライン)には、特定のトークルーム内で予定を共有できる「イベント」というカレンダー機能があります。LINEではこのほかに「スケジュール(日程調整)」という機能も用意されているため、どう使い分ければよいのか分かりづらいと感じるユーザーも少なくないようです。
そこで本記事では、LINEのイベントとスケジュールの特徴を比較しつつ、トークルームでイベントを作成・共有する方法や参加確認など、イベント機能の使い方についてわかりやすく解説します。
LINEの「イベント」機能とは?
イベント機能
LINEの「イベント」とは、トークルームごとに友だちと予定を作成できるカレンダー共有の機能です。イベントのタイトルと日時、場所を入力し、トークルーム内で予定を共有するのが基本的な使い方。イベントの参加可否を確認したり、イベント日時が近づいたらトークルームで通知(リマインド)したりもできます。
ところでLINEには、イベントと似たような「スケジュール(日程調整)」という機能もあります。いずれも友だちと予定の共有や出欠の確認をおこなえる機能ですが、どちらかと言えばイベント機能は予定の共有に、スケジュール機能は出欠の確認に重きを置いたものとなっています。
イベント機能には、時刻や場所の入力に加えてリマインダーも備わっているため、スケジュール機能と比べても予定を詳細に設定できます。
- イベント機能:特定の友だちと予定を共有する
- スケジュール機能:グループなどで予定の出欠を調整する
いずれも予定を友だち・グループと共有できるという点では共通していますが、イベント機能は決まった友だちと予定を共有する場合に使い、大人数で日程を調整する必要があればスケジュール機能を利用するといった具合に両機能を使い分けると便利でしょう。
【作成者側】イベントを作成・編集・削除・通知設定する
まずは、イベント作成者サイドの操作について解説します。イベントの作成者のみが以下の操作をおこなえます。
トークでイベントを作成・共有する
トークルームにおいてイベントを新規作成する手順を解説します。ここではiOS版LINEで解説していますが、Android版LINEでも操作手順は共通です。
1トークルームのメニューから「イベント」を選択
イベントを共有したいトークルームを開き、画面右上のメニューボタン[]から[イベント]を選択します。
カレンダーまたはイベントの一覧画面のどちらかが開く
カレンダーまたはイベントの一覧画面が表示されるので、画面右下の[+]ボタンをタップしてください。
2イベントを作成する
イベント作成画面に移動したら、イベント名(必須)とイベント日時(必須)、場所(任意)を入力します。
イベント名や日時、場所などを入力・設定する
イベント日時は[終日]にチェックを入れるか、チェックが外れているときは開始時間(必須)と終了時間(任意)を設定する必要があります。
また「参加確認」は、イベント機能を活用するためのオプションです。[参加確認]にチェックを入れると、各ユーザーがイベントへの参加可否を「参加」「不参加」「未定」の3択で表明できるようになります(詳しくは後述)。
「通知を送信」にチェックを入れると、指定した日時にイベントの通知(リマインド)が届きます(詳細は後述)。イベントの内容を入力したら、画面右上の[完了]をタップしてください。
3イベントがトークルームに投稿される
左:イベントの詳細画面右:イベントを作成するとトークルームに投稿される
イベントを作成すると、トークルームに投稿されます。トークルームのメンバーは[もっと見る]をタップすると、イベントの詳細を確認できます。
作成したイベントを編集・削除する
自身が作成したイベントは、タイトルや日時、場所などを編集(変更)できます。
トークルームで自身が作成したイベントのサムネイルから[もっと見る]をタップ。詳細画面を開いて[編集]をタップします。
左:編集前右:編集後
イベント作成の画面と同様の画面に移動するので、追加・変更・修正したい箇所を入力し、右上の[完了]をタップすれば内容の変更が完了です。
作成したイベントを削除
イベントを削除するには、イベントを開いて下部にある[削除]を選択し、さらに[削除]をタップします。なお、最後に編集した日から1カ月間更新がないと自動的に削除されます。
編集または削除をおこなうと、トークルーム内で上のようなメッセージが投稿され、トークに参加する友だちに通知されます。
イベントの通知(リマインド)を設定する
実際に通知される投稿
作成したイベントは、通知(リマインド)設定しておくと指定した日時にトークルーム内で知らせてくれます。リマインド通知はトークルーム参加者全体に届くので、うっかり予定を忘れることがなく便利です。
左:[通知を送信]をタップ中:[終日]にチェックを入れていない場合右:[終日]にチェックを入れている場合
イベントの編集画面で[通知を送信]をタップすると、通知する日時を選択できます。選択できる範囲は、「終日」にチェックを入れているかどうかで異なります。
「終日」にチェックを入れていれば[当日の0時][当日の正午]などから選択できます。一方、チェックが入っていない場合は[イベント開始時][5分前][1日前]などから選択します。
【参加者側】イベントの確認・出欠選択・アナウンス登録
イベント作成者以外(作成されたイベントに参加する側)が実行できる操作を解説します。iOS版LINEで解説していますが、Android版LINEでも操作手順は共通です。具体的には以下の操作が可能ですが、同じ操作はイベント作成者もおこなえます。
イベント参加の意向を選択(回答でコメントはできない)
[参加確認]にチェックが付いていると(画面左)、[参加][不参加][未定]を選択できるようになる(画面右)
イベントの作成者が[参加確認]にチェックを入れた状態でイベントを作成すると、閲覧・回答者側のユーザーは[参加][不参加][未定]のいずれかを選択できるようになります(未選択のままでいることも可能)。選択するとイベント詳細画面で参加可否が表示され、ほかのユーザーの回答も確認できます。
イベントでは参加の表明のみが可能で、スケジュールのように回答にコメントを付けることはできません。なお、自分の回答は他のユーザーも閲覧できます。
終了したイベント/今後のイベントを確認する
過去に終了したイベントおよび今後のイベントは、一覧またはカレンダーで確認できます。
サムネイルの[イベント]ボタンをタップしてみましょう(またはメニューボタン[]→[イベント]をタップ)。
左:イベントをリスト表示。(1)[今後]/[終了]を切り替え、(2) カレンダー表示に切り替え中:終了したイベントを表示右:イベントをカレンダー表示。リストボタン[]をタップするとリスト表示に切り替わる
イベントの一覧画面が開きます。画面右上の[今後]をタップし、[終了]を選択すると、過去に終了したイベントが一覧表示されます。
画面上部のカレンダーボタン[]をタップするとカレンダー表示に、リストボタン[]をタップするとリスト表示に切り替わります。
カレンダーでは左右にスワイプすると月を切り替えて過去・今後の予定を確認できます。
イベントをアナウンスに登録する
アナウンス機能でイベントをトークルームの上部に固定表示
イベントの詳細画面で[アナウンスに登録]をタップすると、トークルーム上部にイベントのサムネイルをピン留めしておくことができます。
トークルームを開けば常に目に入るだけでなく、メッセージが続いてイベントのサムネイルがトークに埋もれてしまった場合でも瞬時にイベントを確認できるため、忘れることがなく安心です。
端末のカレンダーアプリに予定を登録する(iOS版のみ)
iOS版LINEユーザーの場合、作成されたイベントを標準のカレンダーアプリに登録できます。現状、この機能はAndroid版LINEでは利用できません。
1「端末のカレンダーに保存」をタップ
[端末のカレンダーに保存]をタップすると、確認画面が開く
イベントの詳細画面で[端末のカレンダーに保存]をタップすると、カレンダーアプリに追加するための確認画面が表示されます。
2(任意)通知日時を指定する
通知する日時を選択(任意)
[通知]を選択すると、指定した日時に通知が届きます。設定は任意のため、通知が不要であれば操作する必要はありません。
なお、この通知日時はイベント作成時に設定した通知とは異なるものです。
3カレンダーアプリに追加する
[カレンダーに追加]→カレンダーのカテゴリを選択して[完了]→[完了]でカレンダーアプリに登録
[カレンダーに追加]をタップし、カレンダーのカテゴリを選択して右上の[完了]をタップ。確認画面で再び[タップ]しましょう。
左:カレンダーアプリにイベントの内容が反映された右:通知を設定していると、その日時に知らせてくれる
カレンダーアプリに作成したイベントが追加されました。通知設定をしている場合、指定した日時に通知が届きます。
イベント機能に関するよくある疑問と答え
LINEのイベント機能に関して、よくある疑問点について答えをまとめています。
イベント作成後に通知しない方法はある?
イベントを作成・編集・削除するとサムネイルは必ず投稿される
イベント作成後にはトークルームにサムネイルが投稿され、共有したグループ・友だちに通知が届きます(受信する側の通知設定が有効の場合)。
このとき、イベント作成者がサムネイルや通知をしないようにする方法はありません。
LINEの通知設定 完全ガイド──基本のオン/オフ切り替え方法から便利ワザまで
Googleカレンダーと同期(連携)できる?
作成したイベントは、Googleカレンダーと直接同期することはできません。ただしiPhoneであれば、標準のカレンダーアプリとGoogleカレンダーを同期することで、LINEで作成したイベントがGoogleカレンダーにも反映されます。
Googleカレンダーで使用しているGoogleアカウントにログイン
iPhoneの「設定」アプリを開いて[カレンダー]→[アカウント]→[アカウントを追加]と進み、[Google]を選択します。Googleアカウントのメールアドレス(または電話番号)とパスワードを入力し、Googleアカウントにログインしてください。
左:[端末のカレンダーに保存]をタップして「イベントの詳細」画面を開く中:Googleアカウントを選択右:Googleカレンダーアプリの画面
ログインできたら、iPhoneのカレンダーアプリに予定を登録する方法と同様に、[端末のカレンダーに保存]を押して「イベントの詳細」画面で[カレンダー]をタップします。イベントを同期したいGoogleアカウントを選んでください。
これで、iPhoneのカレンダーアプリに登録したLINEのイベントがGoogleカレンダーにも同期されます。
イベントを作成するとタイムラインに投稿される?
イベントを作成しても、それがタイムラインに投稿されることはありません。
また、イベント作成後にトークルームに表示されるサムネイルをタイムラインに投稿(シェア)することもできません。ノート投稿などとは仕様が異なります。
検証したLINEのバージョン:iOS版11.2.0、Android版11.3.1