インスタライブを視聴・配信する方法──見逃し動画の見方、アーカイブ、通知設定も解説
Instagramのストーリーズに搭載されている「ライブ」機能(インスタライブ)。手軽にリアルタイムで動画の配信が最大4時間までおこなえますが、そもそも視聴したことすらないユーザーも多いかもしれません。
本記事では、インスタライブの視聴方法をはじめ、コメントや質問の送り方、配信を見逃さないための通知設定、閲覧履歴(足跡)の仕様などを解説。また自分がライブ配信する手順、ウェーブやアーカイブ機能についても紹介しています。
インスタグラムの「ライブ配信」とは?
インスタグラムのストーリー機能の一つに「ライブ配信」があります。“ライブ”とある通り、芸能人や著名人などがストーリー上にリアルタイムで配信する動画を視聴できるため、まるで生放送番組を見ているかのような感覚です。
ライブ配信中は、配信者へコメントやいいねを送ったり、「質問」機能を使って質問を投げてみたりと、配信者と閲覧者の間でコミュニケーションをとることも可能です。ライブの配信時間は最大4時間となっています。
リアルタイムで見逃してしまったライブ配信であっても、配信者がIGTVとしてそのライブをシェアしていれば、あとからでも視聴ができる仕組みになっています。
Instagramライブの配信が最大4時間に、ライブ動画をアーカイブする新機能も発表(Facebook)
インスタライブを視聴する方法(コメント・質問・シェアなど)
インスタライブの視聴方法はもちろん、コメントや質問、動画のDMへのシェア、参加リクエストなど、見る側ユーザー向けの使い方を一通り紹介します。
インスタライブは、iOS/Android版アプリとPC版(パソコンのブラウザで使えるウェブ版)のどちらでも視聴可能です。ただし配信については、スマホアプリ版のみ対応となります。
1. ライブ配信を視聴する
アプリ版インスタグラム
フィード画面を開いて上部のストーリーズ欄(トレイ)を見ると、現在ライブ中のアカウントには[LIVE]と表示されています。これをタップすれば、フォロー中アカウントのライブ配信が視聴できます。
フォローしていないユーザー(公開アカウント)であっても、ライブ動画の視聴は可能です。検索などから相手のプロフィール画面を表示し、アイコン付近に[LIVE]と表示されていれば、それをタップしてライブ配信を見られます。
PC版インスタグラム
PC版インスタグラムでも、画面上部のストーリーズ一覧(トレイ)からインスタライブの閲覧が可能です。アカウント名の横に[ライブ動画]と表示されたものがインスタライブなので、クリックして視聴開始できます。
ただし、PC版インスタグラムでのインスタライブでは、ハートの送信やライブのシェア、質問などがおこなえません。
2. コメントやいいね(ハート)をする
ライブ配信中にハートを送っていいねしたり、リアルタイムでコメントしたりできるのも、インスタライブの特徴です。
右下のハートマークをタップすると「いいね」ができ、視聴者がいいねをすれば、画面右下からハートマークが浮かび上がるようになっています。ハートを長押しすると連続でハートを出現させられます。
「いいね」だけでなく、画面下のコメント欄からは、配信者に対してリアルタイムでコメントを送信できます。投稿したコメントは、ユーザー名などとともに画面上に流れていくため、配信者の目にとまれば、その場であなたのコメントにリアクションしてくれるかもしれません。
コメントは、送信してしまった時点でライブ配信画面に反映されます。一度送信したコメントをその場で削除することはできません。
とはいえ、ライブ配信ではユーザーからのコメントや絵文字などが随時更新されるので、過去のコメントは画面からフェードアウトする仕組みです。ユーザーからのコメントが多いライブ配信では、自分のコメントが画面に映る時間は一瞬でしょう。
コメントが更新され、過去のものはフェードアウトする
コメント履歴が残ってしまうケースとしては、「IGTV」動画が挙げられます。
一度終了したライブ動画はIGTVとしてシェアできるため、ライブ配信を見逃してしまった人や、もう一度見返したいユーザーにとってはありがたい機能です。ただしIGTV動画を再生すれば、ライブ配信中に送った自分のコメントも表示されます。
3. 配信者に「質問」をする(はてなマーク)
画面の右下にクエスチョン「?」マークのボタンが表示されていれば、配信者へ質問を投げることができます。質問はコメントとは異なり、送信した質問はその場で画面上に配信されません。
配信者の画面
閲覧者から寄せられた質問は、配信者しか見られないようになっています。画面下の[?]ボタンをタップすると表示される質問一覧から、ライブ配信中に答えたいものを選択すると、それが閲覧者側にも表示される仕組みです。
閲覧者全員の画面上にも質問内容が表示されるので、それに対して投稿者がライブ中に答えるといった使い方ができます。ライブ配信をおこなっている芸能人や著名人へ質問を送れば、数ある質問から自分のものが選ばれる可能性もあるということです。
質問ボタンが見当たらない?
配信者が質問機能をオフにしていると、[?]ボタンがライブ画面に表示されません。その場合は、質問内容をコメント欄から送るといいでしょう。他のコメントに埋もれてしまう可能性もありますが、配信者の目に止まれば質問に答えてくれるかもしれません。
4. ライブ配信をDMでシェアする
ライブ配信動画は、インスタグラムのDM(ダイレクトメッセージ)を経由して友達へシェアできるようになっています。画面の右下にあるシェアボタンをタップし、友達を選択後に[送信]するだけでOKです。
シェアされた側の画面
シェアされたライブ動画は、DM(ダイレクトメッセージ)に届きます。相手が[ライブ動画を見る]を選択すると、すぐにライブ動画へ参加できます。
5. ライブ動画への参加(コラボ)リクエストを送る
リアルタイムでライブを視聴しているときには、ライブ動画への参加リクエスト(いわゆる「コラボ配信」のリクエスト)を配信者に送れます。“参加リクエスト”を送ると、配信者側が承認次第、LINEのグループ通話のように画面が分割され、一緒にライブ動画の配信が始まる仕組みです。
視聴中のライブ配信上に表示される[リクエスト]をタップし、次の画面で[リクエストを送信]を選択すると、相手にライブ動画への参加リクエストが送信されます。
配信者側の画面
配信者の画面には、リクエストが届きます。配信者がリクエストを承認後、カメラとマイクのアクセスについての許可をするとすぐに画面が分割され、2人同時のライブ配信がスタートします。
ライブ配信に参加すると、配信者と自分、両方のフォロー/フォロワーにライブ動画が配信されるようになります。
6. ライブの視聴をやめる(終了する)
ライブ配信動画の視聴をやめたくなったら、画面を左へスワイプして次のストーリーを表示させるか、あるいは右上の[×]で終了させてください。
視聴開始時の「ウェーブ」は配信者からの挨拶のようなもの
ライブを視聴し始めたときに、相手から「ウェーブ」が届いたと画面に通知されることがあります。
この「ウェーブ」とは、配信者からあなたへの挨拶のような意味を持ち、「見に来てくれてありがとう」や「視聴してくれてるのわかってるよ」といった意思表示をリアルタイムで送れるツールになっています。
配信者側の画面
ライブ配信を誰かが視聴し始めると、上の画像のように配信者の画面にウェーブボタンが表示されます。これをタップすれば、その視聴者にウェーブが送られるという仕組みです。
ライブ配信動画の視聴は閲覧履歴(足跡)が残る
インスタグラムでライブの視聴を開始すると、ライブ画面上に「(ユーザー名)さんが視聴し始めました」と表示されるので、配信者や他の視聴者に知られることになります。しかし視聴者が多いライブでは、自分と投稿者の画面のみに表示され、他の視聴者には表示されないようです。
またコメントをすると、他の視聴者の画面にもあなたのコメントは表示されます。ただし視聴者の多い人気ライブでは、必ずしもすべて表示されるわけではなく、視聴者それぞれの画面で表示されるコメントは異なるようです。
ライブ配信をしているユーザーからは視聴者が確認できる
配信者は、ライブ配信時に目のマークをタップすると、いつでもその時に視聴しているユーザー名を確認できます(左上の画面)。
ライブ終了後には、視聴していたユーザーのアイコン、視聴人数が表示されます。ただし、視聴人数が多い場合は、全員分のアイコン確認はできないようです。

見逃してもライブがIGTVにシェアされていれば視聴できる
ライブ配信を終了後、配信者がそのライブ動画をIGTVへシェアすれば、見逃したライブも後から視聴可能です。ライブ動画のIGTVへのシェアや保存方法については、後述しています。
IGTV動画は、相手のプロフィール画面のIGTVタブをタップするか、フィードに流れてきたIGTV投稿から再生できます。配信者がIGTVへシェアしていれば、リアルタイムで見られなかったライブ動画を何度でも閲覧可能です。

ライブ配信が始まったときに届く「通知」を設定する
フォローしている人のライブ配信を見逃したくない場合、配信が開始された際に通知が届く設定にしておくと便利です。
1ライブ配信通知設定をオンにする
まずは自分のプロフィール画面(タブ)のメニューボタン[]を開き、一番下にある設定ボタン[]からオプションメニューを開きます。設定メニューの中から[お知らせ]を選びます。
次に[ライブとIGTV]を開き、ライブ動画の設定を[オン]にしてください。これでフォローしている人の配信が始まったときに通知が届くようになります。
2特定アカウントのライブ動画通知をオンにする(見逃し防止)
特定のアカウントのライブ配信通知を受け取ることも可能です。タイミングやフォロー中アカウントの数が多いと、ライブ配信の通知を逃すことも考えられるため、見逃したくないアカウントがいるならば個別に通知設定しておくのがおすすめです。
相手のプロフィールページ右上のベルマークをタップし、[ライブ動画]を選択します。続いて、「すべてのお知らせをオンにする」を選択すればOKです。

インスタライブは録画して保存できる?
他人のインスタライブを保存する機能は、Instagramでは提供されていません。そのため、スマホやパソコンに備わっている「画面録画」機能を使って、リアルタイムで録画・保存するほかありません。
具体的な方法は下記記事で解説しています。どうしても録画したいインスタライブがあるなら、参考にしてみてください。

自分でインスタライブを配信する方法
インスタライブは、最大4時間のリアルタイム動画を配信可能です。ここでは、インスタライブを配信する手順を解説していきます。なお、PC版Instagramからのライブ配信はできません。
1撮影の開始
画面を右方向へスライドさせ、ストーリー作成画面を表示させたら、画面下のメニューから[ライブ]画面に切り替えます。中央のシャッターボタンをタップすれば、ライブ配信が始まります。
ライブ配信開始前に、画面左側に表示されたボタンをタップすると、そのライブにタイトルが付けられます。タイトルはライブ配信中の左上に表示されるので、視聴者にライブのテーマを伝えるのに一役買うでしょう。
2いいねやコメント、閲覧中ユーザーの確認
左:スマイルマークでエフェクト右:視聴者の確認
ライブ配信中は、新しい視聴者やいいね、コメントなどが画面上に流れていきます。回転矢印アイコンをタップすると配信中でも撮影をイン(前面)カメラとアウト(背面)カメラで切り替えられるほか、スマイルアイコンからキラキラやハートなどのエフェクトも楽しめます。
また、画面上部の[LIVE]をタップすれば経過時間を、目のマークをタップすればその時に視聴しているユーザーの確認ができるようになっています。
3視聴者をライブ配信へ招待する(コラボ配信)
ライブ動画の配信中に視聴者をゲストとして迎え入れ、会話しながら2画面で一緒に配信できる機能があります。
ライブ配信画面の下にある、顔マークが2つ重なったアイコンをタップすると、現在のライブ視聴者一覧が表示されます。一緒にライブ配信をしたい人を1人選び、[追加する]を選択してください。相手側へ申請が届きます。
相手が承認する前であれば[キャンセル]することも可能です。
ゲスト側が承認すると、ライブ配信画面が2つに分割されます。上に配信者、そのすぐ下にゲストが表示され、各々の端末(アカウント)から配信される形になります。

4コメントの禁止と非表示の設定
視聴者からのコメントを一切受け付けない方法も用意されています。
コメント入力欄の[…]をタップし、[コメントをオフにする]を選択すれば、視聴者がコメントを書き込みできなくなります。
また[ライブ配信リクエストをオフにする]を選ぶと、ライブ配信の視聴者からのリクエストが送られてこなくなります。
5リクエスト(コラボ)の承認
インスタライブのリクエストでは、視聴者が配信者へ向けてライブ配信への参加を要求できます。
リクエストが届くと、人が重なったアイコン部分に通知が届き、リクエストが届いた旨が画面に表示されます。
[リスト]を見るをタップすると、リクエストをしたユーザーの一覧が表示されます。その中から1人を選択し[追加する]、次の画面で[◯◯とライブ配信を開始]をタップしてください。
「○○の参加待ち」と表示された後、相手がライブ配信へ参加してきます。画面は2分割され、上段が自分、下段にはリクエスト者が映るようになり、コラボ配信をおこなえます。
6撮影の終了とIGTVへのシェア/端末への保存
画面右上の[×]をタップし、[今すぐ終了]を選択すればインスタライブが終了します。
終了後、すぐに[IGTVへシェア]または[動画をダウンロード]ボタンが表示されます。ライブ動画を自分のプロフィール画面に公開しておきたいときは、[IGTVへシェア]を選択してください。
通常のIGTVを投稿する場合と同じように、カバー写真の選択やタイトル、キャプションの入力をして[投稿する]をタップしましょう。
プレビューを投稿を[オン]にしておけば、当該ライブ動画がプロフィール画面・フィードに投稿されるため、ライブ動画の配信を見られなかったユーザーにもライブ動画を公開できます。
IGTV動画は、プロフィール画面のIGTVタブから見られるほか、フィードの投稿として流れます。
IGTVで公開したライブ動画は、ストーリー上で告知もできます。
ストーリー作成画面で右上のリンクボタンをタップし、[IGTV動画]をタップしたら、告知したいライブ動画を選択し[完了]でOKです。あとはストーリーを投稿してください。
閲覧者側の画面
閲覧者は、ストーリーの画面下部に表示された[動画を見る]を上方向にスワイプすると、そのままIGTV動画を視聴できる仕組みです。
ライブ配信の公開/非公開設定
ライブ配信では、指定したアカウントやフォロワー以外のアカウントから見られないようにする非公開設定が可能です。
それぞれの手順を解説します。
指定したフォロワーにだけ非公開にする
ライブ配信は通常、すべてのユーザーに向けて公開されますが、指定したフォロワーにだけ非公開にすることもできます。
まず、ストーリー投稿画面などから設定ボタン[]をタップします。ストーリーズコントロールの画面に遷移するので、[ストーリーを表示しない人]を選びます。
ライブ配信を公開したくない相手を選択し、[完了]をタップすればOK。この設定はいつでも変更できるので、ライブ配信の時だけ見られないようにするといった使い方も可能です。
ただし、ここで選んだアカウントは、ストーリーズの配信時も非公開になります。
フォロワー以外の全ユーザーに対して非公開にする
また、フォロワー以外のユーザーから見られたくない場合には、自分のプロフィール画面(タブ)を開き、メニューボタン[]から設定ボタン[]をタップし、[プライバシー設定]へと進みます。
次の画面で、[アカウントのプライバシー設定]から「非公開アカウント」を[オン]に設定すればOK。これでフォロワー以外のユーザーからライブ配信は見られなくなります。
この設定もいつでも切り替えられるので、ライブ中だけ非公開にするなど使い分けるといいでしょう。

ライブアーカイブで過去のライブ動画を確認(保管期間30日)
インスタライブの配信後30日間限定で、ライブ動画は「アーカイブ」に自動保存されるようになっています。
プロフィール画面右上のメニューボタン[]から[アーカイブ]を開いたら、画面上のメニューを展開させて[ライブアーカイブ]をタップします。
配信後30日以内のライブ動画一覧が表示されます。動画をタップすると、IGTVへの投稿または端末への保存ボタンが表示されます。
配信直後でなくても、あとから保存や投稿ができる点は便利です。ただし、配信後30日が過ぎたライブ配信は保存期間を経過し、削除されてしまうので注意してください。

検証したInstagramのバージョン:iOS版169.0.0.21.133、Android版169.1.0.29.135