LINEの年齢確認(年齢認証)は、LINE ID検索や電話番号を使った友だち検索などを利用する際に必要となります。すべての回線で年齢確認が可能なわけではなく、一部の格安SIMでは年齢確認できない場合があります。
この記事では、LINEで年齢確認する方法はもちろん、対応しているキャリア・格安SIM(MVNO)の最新情報、年齢確認できないケースなどについて解説します。
- 「ホーム」タブの設定ボタン →[年齢確認]と進み、[年齢確認結果]をタップ(年齢確認前は「未確認」と表示されている)
- 自分が契約している通信事業者を選択
- 通信事業者の専用ページにログイン
- 年齢確認が完了し、「18歳以上」または「ID検索可」と表示される
※画像付きの詳しい手順は後述
LINE年齢確認できる回線・できない回線まとめ

年齢確認をしないと部分的に機能制限される
LINEの年齢確認では、各通信事業者の年齢判定サービスを利用して18歳以上かどうかを判別します。ユーザーが契約時に申し込んだ生年月日、もしくは利用者登録制度に登録した利用者の生年月日をもとに認証がおこなわれます。
認証の結果、18歳未満とされればLINE ID・電話番号による友だち検索などの機能は使えず、18歳以上であればすべての機能を制限なく利用することができます。
年齢確認ができる回線
- NTTドコモ(ahamo、irumo、eximo含む)
- au
- ソフトバンク(LINEMO含む)
- 楽天モバイル(「Rakuten最強プラン」契約中のユーザーのみ)
- ワイモバイル
- UQモバイル(「くりこしプラン +5G」契約中のユーザーのみ)
- IIJmio
- mineo(マイネオ)
- イオンモバイル
- LINEモバイル(新規申込終了)
- povo 1.0(新規申込終了)
2024年6月時点で、年齢確認できる回線はドコモ・au・ソフトバンクのキャリア3社のほか、一部の格安SIM(MVNO)が対応しています。2021年3月にはIIJmioやmineo(マイネオ)といった格安SIMにも対応しました。楽天モバイルは、Rakuten最強プラン(キャリア回線)を契約している場合、LINEの年齢確認が可能です。
大手キャリアが提供するオンラインプランの中では、ドコモのahamo、irumo、eximoとソフトバンクのLINEMOが年齢確認に対応しています。ただし、年齢確認に対応しているLINEモバイルやpovo 1.0は、サービスこそ継続しているものの新規申込はすでに終了しています。

2021年3月よりmineoやIIJmioなどの格安SIMにも年齢確認が対応した
年齢確認ができない回線
- povo 2.0
- OCN モバイル ONE(新規申込終了)
- HISモバイル
- y.uモバイル
- J:COMモバイル など
年齢確認ができない回線は上記の格安SIMです。
auのpovo 2.0は、年齢確認に非対応となっています。一方で、新規申込を終了しているpovo 1.0は年齢確認が可能です。そのほか、OCNモバイルやBIGLOBEモバイルなども年齢確認できない格安SIMとなっています。
なお、楽天モバイルが提供している旧来の格安SIM(ドコモ回線やau回線を使用したサービスで、すでに新規申込受付は終了)はLINEの年齢確認に非対応です。
LINEの年齢確認(年齢認証)をする方法
LINEの年齢認証は、「設定」画面またはID/電話番号による検索機能を使おうとすると表示される「年齢確認」画面からおこなえます。このほか、LINEアカウントの新規作成時にも年齢確認のステップが用意されています。ここでは、設定からの手順を紹介します。
iOS版LINEで解説していますが、Android版LINEでも操作手順は同様です。
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LINEの設定画面から「年齢確認」を開く
「ホーム」タブ右上の設定ボタン
をタップ[年齢確認]をタップ
[年齢確認結果]をタップ
LINEアプリの「ホーム」タブから設定ボタン
→[年齢確認]と進み、[年齢確認結果]をタップします。年齢確認されていない状態の場合、「未確認」(または「不明」)と表示されています。
-
契約している携帯電話会社を選択
3大キャリアほか一部格安SIMも選択可
契約している携帯電話会社によっては、上記のように契約中の回線を選択する画面が表示されます。
格安SIMを利用している人は、[その他の事業者をご契約の方]をタップし、該当する格安SIMを選択してください。
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通信事業者の専用マイページにログイン
ドコモの場合
楽天モバイルの場合
mineoの場合
各通信事業者のマイページへのログインが求められます。
たとえばドコモなら「dアカウント」、楽天モバイルなら「楽天会員ログイン」、mineoなら「eoID」での認証操作となります。そのほか、auなら「My au」、ソフトバンクとワイモバイルなら「My SoftBank」といった具合です。
いずれの場合もIDとパスワードを入力し、ログインしてください。
-
年齢確認が完了
18歳以上であると認証された状態
ログインが完了すると、契約状況に基づいて年齢確認がおこなわれます。
すぐにLINEの「年齢確認結果」の画面へ切り替わり、18歳以上であることが確認されれば「18歳以上」または「ID検索可」と表示されます。
LINEの年齢確認をするとできるようになること

「ホーム」タブの友だち追加ボタン→[検索]と進むと、ID検索・電話番号検索できる
LINEで年齢確認を完了させることで下記3つの機能が使えるようになります。これはLINEを利用している18歳未満のユーザーがトラブルに巻き込まれないように保護する役割で制限されているものです。
実のところ、年齢確認を完了していなくてもほとんどの機能を利用できます。年齢確認が必要になる主なケースは、LINE IDと電話番号による友だち検索です(LINE IDの設定自体は年齢確認不要)。
QRコードや連絡先の共有機能、友だち自動追加などによる友だち追加方法もありますが、その場にいない相手を友だち追加する際はLINE IDや電話番号による検索を利用するのが便利です。
LINE IDを使った友だち検索

LINE IDによる友だち検索
LINEだけで利用できるユーザーの識別記号である「LINE ID」を用いて友だちを検索する方法です。LINE IDは、プロフィールに表示される「表示名」やLINEアカウント、メールアドレス・パスワードとは別物です。


友だち検索する側・検索される側いずれも年齢確認が必要
LINE ID検索では、検索する側と検索される側いずれも年齢確認が必要となります。
年齢確認が完了していない場合、検索する側は検索自体ができず、検索される側は「IDによる友だちの追加を許可」をオンに設定することができません。
年齢確認が完了し、18歳以上と認証された場合は、「ホーム」タブ右上の設定ボタン
から、[プライバシー管理]をタップし、「IDによる友だち追加を許可」設定をオンにすることで、自身が検索にヒットするようになります。電話番号を使った友だち検索

電話番号による友だち検索画面
電話番号検索は、相手がLINEアプリに登録した電話番号を入力することにより、該当するユーザーを友だちとして検索・追加することができる機能です。LINE ID検索と同様に、目の前にいない相手を友だち追加するのに便利な方法です。

「設定」から[友だち]をタップ

「友だちへの追加を許可」をオンにする
検索する側は年齢確認が必要ですが、検索される側は年齢確認不要です。ただし、検索される側が「友だちへの追加を許可」をオンにしていなければ、検索する側が年齢確認を完了していても検索にはヒットしません。
QRコード・リンクによるLINEグループへの招待

グループに参加するには年齢確認が必要
QRコードやURLリンクを共有してグループトークに招待・参加する場合にも年齢確認が必要です。この機能を使うには、LINEアプリをバージョン12.4.0以上にアップデートしたうえで年齢確認が完了していることが前提になります。
これまで友だち追加しているユーザーしかグループに招待できませんでしたが、QRコードやリンクを使うことで友だち以外のユーザーでもグループに招待可能になりました。なお、グループに招待する側も参加する側も両方とも年齢確認が完了した18歳以上のユーザーである必要があります。

年齢確認済みで18歳以上の場合

年齢確認がまだ/18歳未満の場合
年齢確認済みで18歳以上の場合は、グループトークの画面右上にあるメニューボタン
→[招待]と進むと、従来の友だちリストから招待する方法に加えて、「QRコード」「招待リンク」「メール」「SMS」の4つから招待方法を選択できます。年齢確認がまだの場合や18歳未満の場合は、これらの機能が表示されず、使用できません。


年齢確認ができている場合はQRコードやリンクを簡単に共有できる
[QRコード]または[招待リンク]を選択すると招待用のQRコードが表示され、QRコードを相手に読み取ってもらうことでグループに招待できます。
[リンクをコピー]をタップすると招待用リンクがコピーされるので、メールやメッセージなどで共有すれば、相手はグループに参加できるようになります。
[メール][SMS]を選択すれば、メールやSMSで招待用のQRコードやリンクを簡単に共有できます。
LINEオープンチャットとLINEミーティングは年齢確認不要に

LINEオープンチャットのトップページ

カテゴリーの種類も豊富

LINEオープンチャットのトークルーム
かつて、LINEの「オープンチャット」では非公開トークルームの参加および作成には年齢確認が必須でした。
しかし現在はモニタリング性能の向上により、未成年が巻き込まれやすい不健全な出会いの場の取り締まりが強化されたこと、MVNO端末における非公開ルームの利用ニーズが高まったことを受け、年齢確認をしなくても非公開のトークルームの参加・作成が可能となりました。
なお、検索結果やカテゴリなど未成年に相応しくないオープンチャットのトークルームは、表示が制限される場合があります。


LINEミーティング機能も年齢確認が不要になった
また、「LINEミーティング」機能も年齢確認が不要になりました。LINEミーティングはURLを通じてLINEの友だち以外の人ともビデオ通話・音声通話ができる機能です。
以前まで利用するのに年齢確認が必要でしたが、スマホ版LINEアプリのバージョン11.1.0以上、PC版LINEのバージョン6.6.0以上では、年齢確認をしなくてもLINEミーティングの機能を利用できるようになっています。
LINEの年齢確認に関するよくある疑問と答え
LINEの年齢確認について、よく挙がる疑問点とその答えをまとめています。
どうしても年齢確認ができない場合は?
各社のマイページから年齢情報提供の設定状況を確認しましょう。
個人契約でかつ18歳以上であるにもかかわらず、上記の手順で操作しても「18歳以上」または「ID検索可」と表示されないときは、各社のマイページで年齢情報提供の設定状況を確認してみます。

dアカウントにログインし、末尾の[お客様サポート]をタップ

「メール・各種設定」タブをタップ

[年齢判定機能の設定]から確認・変更する
ドコモの場合を例に挙げると、下記のフローで確認と設定が可能です。
- dアカウントでMy docomoにログインし、末尾にある[お客様サポート]をタップ
- 「メール・各種設定」タブを開く
- 「セキュリティ・トラブル」から[年齢判定機能の設定]を開き、[設定を確認・変更する]をタップ
契約者とは別の人が携帯電話を利用している場合など、利用者情報の登録をしたいときにも上記の手順で設定できます。
詳細は各通信事業者の公式サイトを確認してください。それでも年齢確認できない場合は、通信事業者もしくはLINEに問い合わせてみましょう。
年齢確認は解除できる?
完了した年齢確認を解除させることはできません。

ID検索を拒否するには[IDによる友だち追加を許可]をオフにする

電話番号検索を拒否するには[友だちへの追加を許可]をオフにする
年齢確認を一度してしまうと、それを解除することはできなくなります。ただし、年齢確認がデメリットになることは特にありません。年齢確認によって解放された機能のオン/オフは、設定
から変更可能です。知らない相手にID検索されたくない場合は、設定の「プライバシー管理」から[IDによる友だち追加を許可]をオフにします。電話番号検索をされたくないなら、設定の「友だち」から[友だちへの追加を許可]をオフにすればOKです。
18歳未満や法人契約のユーザーが年齢確認するとどうなる?
18歳未満の場合は一部機能が制限されます。法人契約の場合は年齢確認ができません。
通信事業者の年齢判別サービスによって18歳未満と判定された場合は、一部機能が制限されます。
法人契約の場合は、ユーザーの生年月日を通信事業会社に登録していないとLINE側で年齢確認ができません。
年齢確認を回避して友だち検索などの機能は使える?
使えません。年齢確認を回避してLINE ID検索や電話番号検索などを利用する方法はありません。

Chrome拡張機能版LINEで年齢確認未完了のままLINE ID検索をした時の画面
かつてはChrome(クローム)拡張機能版LINEを使用すれば、格安SIM(MVNO)ユーザーでも年齢確認なしでID検索が可能でした。しかし現在は、Chrome拡張機能版LINEでも年齢確認をしていなければID検索を利用できない仕様に変わっています。
年齢確認しないとどうなる? しないほうがいい?
年齢確認をしないと、一部の機能が制限されます。しないほうがいい理由は特にありません。
上述のとおり、年齢確認をして18歳以上と認証されない場合は、IDや電話番号による友だち検索とQRコード・リンクによるLINEグループへの招待ができません。また18歳未満の場合は、年齢確認が完了していてもこれらの機能は青少年保護の観点から利用できません。
年齢確認を完了させることでのデメリットも特にはないので、「年齢確認はしないほうがいい」と断言することはできません。