「ライン、教えてよ」といったときに、よく使われるのがLINEの「ID」です。LINE ID(ラインアイディー)を使うと、友だちの追加がより手軽におこなえる一方で、検索には年齢確認が必要だったり、その存在意義や登録・設定などの方法がわかりにくかったりする面もあります。
そこで本記事では、LINE IDとは何なのか、特徴や注意点をわかりやすく解説。LINE IDを登録して友だち検索に活用する方法についても紹介します。
「LINE ID」とは? その特徴と注意点
LINE IDは、LINEだけで利用できるユーザーの識別記号です。
IDというと、サービスのログインに使うものというイメージがありますが、LINE IDはLINEのログインには使いません。LINEアカウントとは別物と考えてください。また、プロフィールに表示される名前である「表示名」とも違います。
LINE IDは、友だちを探して追加するときに利用します。
LINE IDを相手に伝えることで、ID検索を通じて友だちに追加してもらえる仕組みです。逆に、LINE IDを教えてもらったときは、相手の電話番号を知らなくても友だちに簡単に登録できるのです。
設定・登録は必須ではない
LINE IDはあくまで友だち追加するための手段の1つなので、必ず登録・設定しなければならないものではありません。
仮にLINE IDを登録していなくとも、LINE IDで検索したり/検索してもらったりできなくなるだけで、それ以外の機能は問題なく利用できます。
とはいえ、LINE IDは口頭やメモ書きで伝えて友だち追加ができる数少ない手段です。「電話番号は知られたくないけどLINEは交換したい」といった場合にも便利に使えるので、設定しておくと何かと便利でしょう。
利用にはお互いに年齢確認が必要
LINE IDは、一度設定すると変更はできません。万が一流出すると知らないユーザーから友だち追加され、迷惑メッセージが届きやすくなるというリスクがあります。
そのため青少年保護の目的から、「18歳未満」のユーザーはLINE IDの検索が使えないようになっており、年齢確認が必須となっています。
ID検索は、検索する側・される側の双方とも契約している通信事業者の年齢確認が完了している必要があります。
もし年齢確認で18歳未満とされた場合、または年齢確認ができない格安SIM(MVNO)ユーザーの場合は、ID検索を利用できません。2022年3月時点で、LINEの年齢確認に対応するキャリア・格安SIMは以下の通りです。
- NTTドコモ(ahamo含む)
- au
- ソフトバンク(LINEMO含む)
- 楽天モバイル
- ワイモバイル
- UQモバイル(「くりこしプラン +5G」契約中のユーザーのみ)
- LINEモバイル
- IIJmio
- mineo
- イオンモバイル
LINE IDは変更・削除・複数作成できない
LINE IDは一度作成すると、あとから変更・削除することはできません。どうしても変更・削除したい場合は、アカウントを削除して作り直すほかないのです。
LINE IDを使いたくない時は、ひとまず「IDで友だち追加を許可」の設定をオフにして、IDで検索されるのを避けましょう(後述)。
LINE IDを登録・設定する方法
LINE IDを登録する手順を紹介します。前述のように、一度設定したIDは変更・削除できないため、どのようなIDにするのか慎重に登録をおこなってください。
LINE ID検索で友だち追加をする方法
ここからは、実際にLINE IDで検索・友だち追加するまでの手順を「検索する側」と「検索してもらう(される)側」に分けて説明します。検索する相手側の準備ができていることを確認してから、検索を実行しましょう。
1. 検索する側・される側:双方が年齢確認を済ませる
LINE ID検索を利用するには、各通信事業者が提供するサービスを通じて年齢確認をおこなう必要があります。
前述の通り、年齢確認できるのは大手キャリア(ドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル)やワイモバイル、LINEモバイルなどのほか、一部の格安SIM(IIJmioやmineoなど)に限られます。それ以外の格安SIMでは年齢確認できないので注意が必要です。
年齢確認は「ホーム」タブから設定ボタン
→[年齢確認]と進み、「未確認」や「不明」と表示されている年齢確認結果の項目をタップしてください。続いて、通信事業者のアカウント(dアカウントやau IDなど)でログインし、利用規約や注意事項を一読します。
問題なければ、「実行」などのボタンをタップして暗証番号などで認証を済ませてください。あとは、通信事業者のデータベース上で18歳以上であると判断されれば、年齢確認は完了です。
2. 検索される側:自分のLINE IDを確認して相手に教える
自分のLINE IDは、いつでも簡単に確認できます。「ホーム」タブの設定ボタン
をタップ。メニューから[プロフィール]を選択します。「ID」項目の横にある文字列が、自分のLINE IDです。ちなみに、LINE IDはコピペできない仕様です。メールやSMSでLINE IDを伝える場合、1文字ずつ打つと誤って入力するかもしれないので、スクリーンショットを添付して送るのが手っ取り早いでしょう。
3. 検索される側:「IDによる友だち追加」の設定をオンにする
登録しておくと便利なLINE IDですが、知らないユーザーからID検索されてLINE IDが流出し、スパムなどの迷惑なメッセージが届いてしまうリスクがあります。
そんなリスクを回避するためにあるのが、「IDによる友だち追加を許可」の設定です。「IDによる友だち追加を許可」をオフにしている場合は、ID検索してもアカウントはヒットしません。
逆に、検索をしてもらいたい場合は、この設定をオンにしておく必要があります。オンにするには、[プロフィール]または[プライバシー管理]を選択して「IDによる友だち追加を許可」を切り替えるだけです。
なお、「IDによる友だち追加を許可」をオンにするにあたっても、検索時と同様に年齢確認を済ませなければなりません。年齢確認が済んでいないユーザーはこの設定が強制的にオフのままとなります。
4. 検索する側:相手のLINE IDを入力して検索・友だち追加する
準備ができたら、ようやく検索・友だち追加の手順に入ります。
LINEの「ホーム」タブから友だち追加ボタン
をタップし、友だち追加画面に進んで[検索]を選択します。相手のLINE IDを入力してください。検索したIDに紐付いたアカウントが検出されるので、本人に間違いがなければ下にある[追加]をタップすれば、友だち追加ができます。
5. 検索される側:「知り合いかも?」に相手が表示されたら追加する
相手からID検索・友だち追加をされると、「知り合いかも?」に「LINE IDで友だち追加されました」と相手のアカウントが表示されます。
「知り合いかも?」は、相手に一方的に友だち追加をされているときに表示されます。問題なければ、自分も相手を友だち追加しましょう。
アカウント名の横にある友だち追加ボタン
をタップすると、お互いに友だち追加しあっている状態になります。LINE IDで検索・友だち追加できないときの対処法
上記の手順を踏んだにもかかわらず、LINE IDの検索ができない、もしくは年齢確認ができない格安SIM・スマホユーザーのため、IDの検索機能自体が利用ができないときに試したい対処法をまとめました。
検索回数の上限に達したら時間をおいてから再度試してみる
LINE ID検索の回数には、上限が設けられています。短時間に何回も連続でLINE IDを検索すると、「規定の検索回数を超過しました。一時的にID検索機能をご利用頂けません。」と表示され、ID検索できなくなります。
その場合は少し時間をおいてから、再度検索してみましょう。