LINEに知らない人から届く迷惑トーク・電話への対策まとめ
LINE(ライン)を使っていて、友達ではない見知らぬユーザーから突然トークメッセージが届いたり、時には電話までかかってきたりした経験はないでしょうか。本記事では、LINEでこうした迷惑メール・電話が来てしまう原因を紐解きつつ、以後受信しないように拒否する設定などの対策を紹介します。
iOS版LINEの画面で解説していますが、発生する事象や設定の操作手順はAndroid版LINEも同様です。
LINEで見知らぬユーザーから迷惑トーク・電話が届く理由
知らない人から突然LINEのメッセージが届くと、「友だちではないユーザーです」という案内が表示されます。そもそも友だちとしてつながっていないのに、なぜメッセージが届くのかと心配する人も少なくないはずです。
LINEでは友だちに追加した相手に対し、自分が相手に友だち追加されていなくてもメッセージを送ることが可能です。そのため、知らないユーザーからトークや通話が来る背景として、自分だけが一方的に相手に友だち追加されてしまっている状態であるということがいえます。
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なぜ勝手に友だち追加されてしまうのか
勝手に友だち追加される主な原因としては、具体的に以下のようなケースが想定されます。
- ID検索で自分のLINE IDがヒットして友だちに追加された
- 相手が自分の電話番号を保有しており、友だちとして自動または手動で追加された
- 機種変更などで友だちの電話番号が変わった後、その電話番号を別の人が取得した
- 同グループ内にいる友だちでないユーザーから追加された
- トーク上で自分の「連絡先」が共有(紹介)されて追加された
- 自分のQRコードやURLが流出した
(1)や(2)の原因については、IDや電話番号による友だち追加を許可しない設定にすることが対策になります。(3)はまれなケースですが、同様に友だち追加を許可しない設定、または友だち以外からのメッセージを受信しない設定にすれば回避できます。
(4)と(5)の原因に関しては、相手が同じグループに属していたり、友だちが別の友達にあなたを紹介していたりというケースがほとんどであるだけでなく、設定上も未然に防ぐことはできません。
また、(6)の原因に該当することもまれですが、万が一流出してしまった場合でもQRコードを更新することで対応できます。
本記事では、実際に見知らぬユーザーからメッセージが届いた時の対処法を紹介したのち、友達でないユーザーからのメッセージを完全シャットアウトする予防策、さらには不用意に友だち追加されないようにする設定について解説します。
(3)のケースはなぜ起こる?
(3)の「機種変更などで友だちの電話番号が変わった後、その電話番号を別の人が取得した」というケースについて具体的な例を挙げて解説します。以下の条件が満たされると、知らない人に友だち追加される可能性があります。
- あなたがAさんの電話番号をスマホのアドレス帳に保有(このとき、AさんはLINEアカウントに電話番号を登録しておらず、あなたとLINEの友だちではない)
- 機種変更などに伴って、Aさんがスマホの電話番号を変更(あなたのスマホのアドレス帳では番号は変更されていない)
- あなたとまったく面識のない別人のBさんが、スマホの契約時などに未使用となったAさんの電話番号と同じ番号を偶然に取得
- BさんがLINEアカウントを新規作成する際、Aさんが以前使っていた電話番号と同じ番号でLINEに登録
- あなたが「友だち自動追加」をオン、Bさんが「友だちへの追加を許可」をオンに設定
これらの条件が重なると、Aさんのものだと思っていた電話番号が、実はまったく知らないBさんの電話番号としてLINEに登録されているため、「知り合いかも?」からBさんに友だち追加される可能性があります。BさんにAさんの電話番号を悪用する意図がなくても、このような事象が起こりうるのです。
【注意】安易に返信したりURLを開いたりしない
スパムである可能性があるため、知らない人から送られてきたリンクは開かない
知らない人からLINEが届いた場合、それはスパムアカウントである可能性があります。相手が知らない人であれば、安易に返信したり通話をかけたりするのはやめましょう。
また、メッセージにURLが添付されていた場合は、絶対に開かないようにしましょう。既読を付ける程度であれば問題ありませんが、URLを開くことで不正なサイトなどに誘導し、個人情報を抜き取られるなどの被害に遭う可能性もあります。
もしLINE以外のツール(インスタグラムやTwitterのDM、SMS、メールなど)で連絡が取れるようであれば、実際に先方に確認してから返信すると安全です。
対策1:迷惑アカウントを通報してからブロックする
前述の通り、突然メッセージを送ってくるユーザーはスパム業者などであることも多く、乗っ取り犯への対応と同様、何も返信せずこちらの情報を与えないのが基本です。
その上でブロックしてしまえばよいのですが、不快な内容や頻度が高い場合などには、運営に通報して悪質なアカウントであることを知らせましょう。

ブロックしても相手はそもそも知らないユーザーなので特段気にする必要もないですし、通報したことが知られることもありません。ブロックおよび通報後は、ブロックリストから完全に削除しておきましょう。
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対策2:友だち以外からのメッセージ受信拒否
それでも、また別のユーザーから迷惑メッセージ・電話が届く可能性はあります。自分が友だち追加していない人からのメッセージ(電話)を受信しない設定も用意されています。
手順は簡単です。LINEの「ホーム」タブで設定ボタン[]→[プライバシー管理]と進み、[メッセージ受信拒否]の設定をオンにしましょう。
以後、友だち以外からのメッセージをすべて拒否できます。

対策3:電話番号やID検索などによる「友だち追加許可」の設定を見直す
ID検索や電話番号による友だち自動追加の機能は便利ですが、見知らぬユーザーに不用意に友だち追加されるリスクも孕んでいます。
スパム業者などが適当に電話番号を自身の電話帳に登録し、その番号が偶然にもあなたの電話番号だった場合、形式上あなた(のアカウント)は相手のLINE友だちとして追加されることになります。このため必要に応じて、友だちへ追加されることを制限する設定も検討しましょう。
電話番号で友だち追加されないようにする方法
「ホーム」タブで設定ボタン[]→[友だち]と進み、[友だちへの追加を許可]の設定をオフにします。
これにより、電話帳同期による友だち自動追加や、電話番号による検索から手動で友だちに追加されることを防げるようになります。
LINEの「友だち自動追加」と「友だちへの追加を許可」の違い
LINEで友達を「電話番号」で検索して追加する方法
ID検索で友だち追加されないようにする方法
一度設定したLINE IDは削除または変更できません。そのため、IDで友だち追加(検索)されないようにするには、「ホーム」タブで設定ボタン[]→[プライバシー管理]と開き、[IDで友だち追加を許可]をオフにします。
これで、ID検索の結果に自分が表示されなくなります。万が一LINE IDが流出したとしても、友だち追加されなくなるというわけです。
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QRコードを更新する方法
何らかの事情で、自分のLINE QRコードや友だち追加用URLが不特定多数に知られてしまった場合、QRコードを更新することで従来のQRコードやURLを刷新(無効化)することが可能です。
方法は、LINEの「ホーム」タブで設定ボタン[]→[プライバシー管理]と進んで、[QRコードを更新]をタップすれば完了です。
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検証したLINEのバージョン:iOS版10.19.0、Android版10.20.1