LINEを使っていて、見知らぬユーザーから突然メッセージが届いたり、電話がかかってきたりした経験はないでしょうか。
こうした知らない人からのメッセージは気味が悪いばかりか、不正サイトに誘導されたり、個人情報を盗み取られたりなど、重大な被害に発展するおそれもあります。また、最近は手口が巧妙化しており、知り合いやキャンペーンを装ってメッセージを送ってくるケースも増えているので注意が必要です。
本記事では、LINEでこうした迷惑メッセージ・電話が来たときの対処法、および以後受信しないようにする対策を紹介します。
知らない人からLINEが届いたらすぐに確認したい3つのこと
まず、見覚えのない人からLINEが届いたときに真っ先に確認したいことを3つ紹介します。
返信しない/友だち追加しない
近年は「久しぶり!」などと知り合いを装ってくるケースも増えていますが、安易に友だち追加したり「だれ?」などと返信したりするのは避けましょう。
アカウント名に覚えがなければ、何も反応せずこちらの情報を与えないのが無難です。

たとえ相手が本当に知り合いで用事があったとしたら、こんな曖昧なメッセージは送ってこないはず。また、一向に返事がないことが分かれば、LINE以外の手段でも連絡をとってくるでしょう。
既読を付ける程度であれば問題ありませんが、不用意に相手に絡むのはおすすめできません。
リンクをタップしない/添付ファイルを開かない
最近は、アンケートやキャンペーンなどの名目でURL(リンク)を送りつけてくるケースが増えています。送られてきたメッセージ内にリンクが記載されているときは、絶対に開いてはいけません。

リンクをタップすると不正サイトに誘導され、個人情報を抜き取られるなどの被害に遭うおそれがあります。
また、ファイルが送信されてきた場合も、絶対に開かないください。添付ファイルを経由してマルウェアに感染させようとしている可能性があります。
通報してすぐにブロック/トークルームを削除


[通報]ボタンを押したら、通報理由を選んで送信する
自身の友だちリストに登録されていない人とのトークルームには、「友だちではないユーザーです」の表記とともに「追加」「ブロック」「通報」のボタンが表示されます。
明らかな迷惑メッセージが届いた場合はすぐに通報し、二度とメッセージを受け取らないように を押してトークルームを削除しましょう。「もしかしたら覚えてないだけで知り合いなのかも?」と不安が残る場合は、トークルームを非表示にしてしばらく様子をみるのも手です。
今後の対策のために、相手がどうやってあなたのアカウントを友だち追加したのか把握しておくとよいでしょう。

友だちリストにある[すべてを見る]ボタンをタップ

一番上の「知り合いかも」欄をタップ

一方的に友だち追加されているアカウントが一覧で表示される
一方的に友だち追加されている人は、友だちリストの「知り合いかも?」欄に記載されているはずです(すでにブロックしてしまった人は、ブロックリストから復活させると「知り合いかも」に戻ります)。
この「知り合いかも?」欄の各アカウント名の下に、どの手段で友だち追加されたのか記載されています。記載されるのは、電話番号/LINE ID/QRコードの3パターン、もしくは空欄です。以下の記事でそれぞれ考えられる状況を詳しく解説しています。参考にしてください。
知らない人から届く迷惑トーク・電話への対策まとめ
LINEで迷惑メッセージ・電話が来るなら、友だち追加を制限したりメッセージをシャットアウトしたりする設定を駆使して対策をとりましょう。
「メッセージ受信拒否」設定をオンにする
迷惑メッセージ対策として最も有効なのが「メッセージ受信拒否」設定です。

Aさんが「メッセージ受信拒否」をオンにしていると、Aさんの友だちリストにないBさんのメッセージは届かない
「メッセージ受信拒否」をオンにすると、自分が友だち追加していない相手からのメッセージ/通話を一切受信しなくなります。
この設定を有効化しておくことで、知らないアカウントと関わるのを未然に防げるというわけです。



「ホーム」タブ右上の設定ボタン
をタップ。メニューから[プライバシー管理]に進み「メッセージ受信拒否」のスイッチをオンにしましょう。「メッセージ受信拒否」は迷惑メッセージ対策としては便利ですが、注意が必要な機能でもあります。
たとえば「自分のLINEアカウントを第三者に紹介してもらう」「友だち追加のQRコードを提示した(読み取ってもらった)」といった場合、相手があなたにメッセージを送っても一切届きません。
知り合いを友だち追加する際は、念のため一時的にオフにしておくことをおすすめします。
「友だち追加許可」の設定をオフにする
迷惑メッセージを受け取らないためには、見知らぬユーザーに勝手に友だち追加されないように対策することも重要です。
「友だち追加許可」設定がオンになっていると、「電話番号検索」や「友だち自動追加(電話帳の同期)」の対象となるため、知らない人から友だち追加されてしまう確率が高まります。できるだけ、オフにしておきましょう。



「ホーム」タブで設定ボタン「電話番号」経由で友だち追加されることはありません。
→ と進み、「友だちへの追加を許可」の設定をオフにします。この設定がオフになっている限り、「IDによる友だち追加を許可」の設定をオフにする
ランダムに英数字を入力して検索し、偶然あなたのLINE IDがヒットして友だち追加された可能性もあります。
LINE IDは一度設定したものを変更できません。そのため、知らない人からの友だち追加を回避するには「LINE IDによる検索を許可」設定をオフにするのが効果的です。


「ホーム」タブ右上の設定ボタン
をタップ。メニューから[プライバシー管理]に進み「IDによる友だち追加を許可」のスイッチをオンにしましょう。なお、名前+誕生日など簡単なIDを利用している場合は、検索でヒットしやすい傾向にあります。注意してください。
友だち追加用のQRコードを更新する
念のため、LINEのQRコードを更新しておきましょう。かなりまれなケースですが、あなたのQRコード画像やQRコードから生成したURLがどこかから流出している可能性もあります。
QRコードを更新すれば、既存のQRコード画像やURLは無効になり、以後読み込んでも友だち追加できなくなります。


ホーム画面でLINEアプリのアイコンを長押しします。
iPhoneは、展開したメニューで[マイQRコード]をタップし
ボタンを押せばOKです。Androidスマホは、展開したメニューで[QRコードリーダー]→[マイQRコード]と進み ボタンを押してください。他サービスのセキュリティも強化させる
もし、あなたの電話番号が悪意のある第三者に不正に入手されていたとすると、SMS(ショートメール)で不正サイトに誘導されたり、電話番号を登録している他のサービスに不正ログインが試みられたりといった二次被害があるかもしれません。

パスワードの使いまわしは避ける、SMSのスパムブロック設定を有効にしておく、二段階認証を設定しておくなど、できる限りの対策をしておきましょう。