現在、ほとんどのLINEアカウントは電話番号に紐づけされています。その仕組みを利用して、LINEでは電話番号によるユーザーの検索や電話帳の同期による友だち追加ができるようになっています。
QRコードやIDと違って、電話番号は幅広い世代になじみ深く、口頭やメモ書きなどでも伝えやすいため、とても使い勝手のいい友達追加方法といえるでしょう。ただ、いざ友だち追加しようとすると年齢確認を求められ検索機能を使えなかったり、意図しない相手までも友だち追加されてしまったりと、トラブルも発生しがちです。
そこで本記事では、LINE(ライン)で電話番号を使って友だち追加する2つの方法について、実際の手順を注意点などを踏まえながら詳しく解説します。
電話番号を使って友達追加する方法
以降では、それぞれの方法について仕様の詳細や実際の追加手順を解説します。
方法1:電話番号で友だちを検索して追加する手順

電話番号をLINE上で入力することにより、該当するユーザーを友だちとして検索・追加できます。電話番号であれば口頭でも伝えられるので、知り合い同士で友だち追加するにはとても便利な方法でしょう。ところが、検索する側はLINE上で年齢確認を実施する必要があり、利用できる人が限られてしまうのが難点です。
- LINEに電話番号を登録しているユーザーが対象
- 検索機能は年齢認証が完了した18歳以上のユーザーのみ利用可能
- 「友だちへの追加を許可」をオンにしているユーザーが検索の対象
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「検索する側」が年齢確認を済ませる
電話番号検索を利用するには、4キャリア(ソフトバンク、ドコモ、au、楽天モバイル)のほか、LINEモバイル、ワイモバイル、UQモバイル(条件あり)、IIJmio、mineo、イオンモバイルが提供するサービスを通じて年齢確認をおこなう必要があります。
LINEアプリの「ホーム」タブから設定ボタン
→[年齢確認]と進み、各通信事業者ごとに実施される年齢確認を済ませておきましょう。OCNモバイルやBIGLOBEモバイルなど、対象外となっているMVNO(格安SIM)を利用しているユーザーは年齢確認がおこなえません。この場合、後述する「友だち自動追加」機能を使うか、QRコードやURLなど別の友だち追加方法を検討してください。
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検索される側は「友だちへの追加を許可」設定を有効にしておく
検索される側の画面
電話番号検索をする前に、検索したい相手側のLINEで「友だちへの追加を許可」設定がオンになっているか確認してもらいましょう。相手が「友だちへの追加を許可」設定をオフにしていると、いくら正しい電話番号を入力しても検索にヒットしません。
「友だちへの追加を許可」は、「ホーム」タブから設定ボタン
→[友だち]→[友だちへの追加を許可]をオンにすればOKです。しかし、相手が迷惑メッセージ対策などであえてオフにしていることも考えられます。その場合は、無理にお願いするのではなく、QRコードやURLによる友だち追加など他の方法を検討してください。
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友だち追加画面を開く
「ホーム」タブ右上の友だち追加ボタンをタップし、次の画面で[検索](虫眼鏡マーク)を押してください。
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電話番号のオプションを選んで番号を入力
検索画面上部で「電話番号」にチェックを入れます。続いて相手の電話番号を入力し、右横にある虫眼鏡ボタンをタップ。電話番号に該当するユーザーが表示されたら、[追加]ボタンを押してください。
これで、電話番号検索による友だち追加は完了です。同時に相手に「○○があなたを電話番号で友だちに追加しました。」という通知が届きます。
方法2:端末の電話帳(アドレス帳・連絡先)と同期させて友だち追加する手順

「友だち自動追加」は、スマホの電話帳(アドレス帳・連絡先)に電話番号を登録している人を自動でLINEの友だちとして追加できる機能です。
年齢確認なしで利用できる便利な機能ですが、会社の上司や取引先の担当者、疎遠になっている知人など、プライベートでは繋がりたくない人までもLINEの友だちに追加されてしまうリスクがあります。利用する場合は、あらかじめ自動追加したくない人を対象外にしておくなどの対策をしておくといいでしょう(後述)。
- LINEに電話番号を登録しているユーザーが検索の対象
- スマホのアドレス帳(連絡先)に登録している電話番号がLINEと同期される
- 「友だちへの追加を許可」をオンにしているユーザーが自動で友だち追加される
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相手の電話番号が電話帳(アドレス帳・連絡先)に登録されているか確認
iPhoneの画面
友だち自動追加機能を利用するには、端末の電話帳(アドレス帳・連絡先)に相手の電話番号が登録されていて、かつLINEで「友だちへの追加を許可」設定がオンになっている必要があります。
まずは、自身のアドレス帳や連絡先に相手の電話番号が確実に登録されているか確認しましょう。
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LINEでつながりたくない人物の登録名に「#」をつける
スマホの連絡先には気のおけない友人だけでなく、疎遠になってしまった知人、仕事上の取引相手、学校の関係者など親密な人から単なる知り合いまで、立場も関係も異なる様々な人たちが登録されているでしょう。
LINEの「友だち自動追加」設定をオンにすると、そういった区別に関係なく、電話帳に登録されている人をすべて友だち追加の対象にしてしまいます。
iPhoneの画面
この点、特定の人物を友だち自動追加の対象から外す方法があります。
やり方はとても簡単。あらかじめ電話帳の登録名(名字)の前に半角の「#(ハッシュマーク)」を追記しておくだけです。これで、特定の友だちを自動追加の対象外にできます。ただし、すでに友だち追加されているユーザーの名前に「#」を記載しても、友だちリストから勝手に削除されることはありません。
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相手に「友だちへの追加を許可」設定がオンになっているか確認してもらう
相手側のLINE設定画面
LINEに電話番号を登録していたとしても、相手が「友だちへの追加を許可」設定をオフにしていると、友だちに自動追加ができません。相手側のLINE設定で「友だちへの追加を許可」をオンに切り替えてもらう必要があります。
「友だちへの追加を許可」は、「ホーム」タブから設定ボタン
→[友だち]へと進み、「友だちへの追加を許可」をオンにすればOKです。しかし、迷惑メッセージ対策などであえてオフにしていることも考えられます。その場合は、無理にお願いするのではなく、QRコードやURLによる友だち追加など他の方法を検討してください。
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自身のLINEで「友だち自動追加」の設定をオンにする
最後に「ホーム」タブの友だち追加ボタンから「友だち自動追加」をオンに切り替え、[確認]をタップで完了です。アドレス帳の電話番号データとLINEが同期され、「友だちへの追加を許可」設定がオンになっている相手が自動で友だち追加されます。
電話番号検索の場合と同じく、相手には「○○があなたを電話番号で友だちに追加しました。」という通知が届きます。
電話番号によるLINEの友だち追加に関するよくある疑問と答え
電話番号によるLINEの友だち追加について、よく挙がる質問とその答えをまとめました。
LINEで相手を電話番号検索すると通知される(バレる)?
電話番号で検索しても相手に通知が送られることはありません(詳細)。

ただし、相手の電話番号を入力して友だち追加した時点で、相手側のLINEには「電話番号で友だち追加されました」と表示されます。通知の有無についてなど、詳しくは以下の記事で解説しています。
「友だち自動追加」を利用したいのに連絡先がLINEに同期されない
LINEに電話帳(アドレス帳・連絡先)へのアクセス権限が許可されていないことが原因です(詳細)。
LINEに電話帳(アドレス帳・連絡先)へのアクセス権限が許可されないと、LINEアプリが電話番号など連絡先データを取得できないため、友だち自動追加機能も利用できません。


iPhoneの画面



Androidスマホの画面
手元の端末の設定から、LINEに連絡先へアクセスできるように設定してみてください。
- iPhone:端末の「設定」アプリ→LINEを選択→「連絡先」のアクセス許可をオン
- Androidスマホ:端末の「設定」→LINEを選択→「権限」で「連絡先」をタップ→「許可」