LINE(ライン)のソーシャル機能である「タイムライン」。その存在自体は知っていても、「どんな使い方をすればよいのか知らない」という人が多いでしょう。この記事では、LINEタイムラインの基本的な使い方や注意点を解説しつつ、ディスカバーやストーリー、リレーといった発展的な使いこなし方までまとめています。
LINEのタイムラインは、動画プラットフォーム「LINE VOOM」にリニューアルされました。詳しくは下記記事を参照してください。
LINE VOOM(ブーム)とは? 投稿・フォロー・公開設定など使い方まとめ
LINE VOOMはいらない? 非表示やフォロー拒否など使わない人向け設定
LINEのタイムラインとは? その特徴と注意点
LINEの「タイムライン」とは、自分の近況や知らせたいことなどを、テキストや画像、動画などでLINEの友だちに共有(投稿)できる機能です。
左:「タイムライン」タブでは自分や友達、公式アカウントが投稿した内容を閲覧できる右:「ディスカバー」タブでは友だち以外のおすすめ投稿を閲覧できる
タイムラインは、自分や友達・公式アカウントの投稿が見られる「タイムライン」タブと、友だち以外のおすすめ投稿を閲覧できる「ディスカバー」タブに分かれています。
各投稿へはコメントやいいねを付けて感想を伝えられるうえ、それに対して返信もおこなえます。TwitterやInstagramのようなSNSが、LINE内にあるとイメージしてもらえればいいでしょう。
自分のタイムライン投稿は「プロフィール(ホーム)」で確認できる
左:プロフィール画面で「投稿」をタップ右:タイムラインでの自分の投稿が一覧表示される
プロフィール画面(ホームとも呼ばれます)とタイムラインは表裏一体の存在であり、どちらからでも投稿の作成や修正、削除が可能です。
プロフィール画面での投稿はタイムラインに反映され、自分のタイムライン投稿はプロフィール画面の「投稿」タブにまとめて表示されます。
左:アイコン画像の変更を知らせるタイムライン投稿右:誕生日を公開設定にしている場合はタイムラインに投稿される
表裏一体の存在であるがゆえに、プロフィール画面でのアクションが、意図せずタイムラインに流れてしまう可能性もあるので注意が必要です。
たとえば、プロフィール画面でアイコン画像を変更した際や、誕生日を公開設定にしているユーザーの誕生日当日には、自動でその旨がタイムラインに投稿されます。
タイムライン投稿にはさまざまなコンテンツを添付できる
写真・音楽・位置情報・スタンプを添付した投稿の例
タイムラインにはテキストのほか、写真や動画、位置情報、スタンプ、URLリンク、GIFアニメ、スライドショー、LINE MUSICの楽曲などさまざまなコンテンツを添付して投稿できます。
ただし、1回あたりの投稿で添付できる数には下記の通り制限があり、一度に多くのコンテンツを添付することはできません。
- テキスト:1万字まで
- スタンプ/画像/コミックメーカーの画像/動画(最大5分)/スライドショー:合わせて最大20個まで
- サウンドスタンプ/アニメーションスタンプ/ポップアップスタンプ:それぞれ1個まで(通常のスタンプと一緒に添付できない)
- URLリンク/位置情報:それぞれ1個まで
- LINE MUSICの楽曲:1曲まで
さらに、タイムラインで共有された複数の写真や動画は、一括保存ができないため1点ずつダウンロードする必要があります。旅行やイベントなど、大量の写真や動画を共有したいケースでの活用には向きません。そうしたケースでは、グループトーク等でのアルバムやノートによるシェアが有用でしょう。
LINE「アルバム」の使い方──作り方から写真追加、応用テクまで完全ガイド
LINE「ノート」機能の使い方──編集・削除の方法や通知の仕様、リレー投稿など
タイムラインの公開範囲に注意
公開範囲は「全体公開」「自分(あなた)のみ」「すべての友だち」「選択した友だち」の4つから選択できる
タイムラインに投稿するときには、その内容をどの範囲のユーザーに見せるかを1回の投稿ごとに選べるようになっています。
全体公開 | 誰でも見られる(ディスカバーに表示される対象となる) |
---|---|
自分(あなた)のみ | あなただけが見られる(ホームで過去の投稿をあなただけが閲覧できる) |
すべての友だち | あなたのLINE友だち全員が見られる |
選択した友だち | 投稿する時に作成する「リスト」に入れた友だちのみが見られる(タイムラインの友だち公開設定が「非公開」になっている友だちは選べない) |
デフォルトの「全体公開」のままにしていると、後述するディスカバーに表示され、不特定多数のLINEユーザーの目に触れてしまう可能性があります。
意図しない範囲まで自分の投稿が拡散されないように、投稿前には必ず公開範囲をチェックしておきましょう。
LINEタイムラインの基本的な使い方
LINEタイムラインの楽しみ方は、大きく分けて「自分が発信したいことを投稿する」「友達の投稿にいいねやコメントをする」の2通りです。
本項では、それぞれの操作方法を注意点なども含めてやさしく説明していきます。
タイムラインに投稿する
1「タイムライン」タブもしくはプロフィールから投稿画面に移動する
左:[+]ボタンをタップ右:[投稿]を選択する
新たに投稿を作成したい場合は、「タイムライン」タブ、もしくはプロフィール画面の「投稿」タブからおこなえます。
なお、「カメラ」をタップすると撮影した写真をその場ですぐに投稿でき、「リレー」を選択すると他のユーザーと共同してアルバムを作成できます。
2テキストを入力する
左:右下にある虹ボタンをタップ右:背景色の変更や文字に動きを加えられる
まずはトークなどと同じ要領で、「今なにしてる?」の部分にカーソルを合わせてテキストを入力してみます。
テキストだけの投稿に限り、文字色や背景色の変更をおこなえます。よりテキストを目立たせたい場合に使うと効果的でしょう。
3写真や動画、音楽を添付する
左:写真マークからはライブラリの写真を添付できる右:[]からはLINE MUSICの楽曲や位置情報、GIFアニメなどを添付できる
テキスト入力欄の下に並んだ各アイコンを押すと、テキスト以外のコンテンツを添付できます。自身の好きなコンテンツを添付して、投稿を彩りましょう。
4公開範囲を設定する
画面上部の「全体公開」をタップすると公開範囲を選択できる
投稿内容を入力し終えたら、最後に公開範囲を設定しましょう。
デフォルトの「全体公開」状態のままだと、LINEで一切つながりのない不特定多数のユーザーの目に触れる可能性があります。自分の投稿を拡散したくない人は、「すべての友達」に変更しておくのがおすすめです。
さらに公開範囲を狭めたい場合は、[親しい友だちリストを作成]をタップ。ここで投稿を見せたい友達を選択し、友だちリストを作成しておけば、親しい友達にのみ投稿が公開されます。
5投稿ボタンをタップ
公開範囲が設定できたら、右上の[投稿]ボタンを押しましょう。これで、タイムラインへの投稿は完了です。実際のタイムラインには、右上のように表示されます。
自身のプロフィール画面を見ると、「投稿」タブにタイムラインに投稿した内容が反映されているのが確認できます。
タイムラインの投稿内容を削除・修正する
タイムラインで自身の投稿右上のメニューボタン[]をタップしメニューから「修正」もしくは「削除」を選択
タイムライン投稿は、投稿したあとでも削除や内容の修正が可能です。間違って投稿してしまった場合のために、手順を覚えておきましょう。
ちなみに、投稿の修正や削除をおこなったところで、他ユーザーに通知されたり、新たに最上部に表示されたりすることはありません。修正や削除した事実がタイムライン上で目立つ心配はないので安心してください。
友だちの投稿にコメント・いいねを付ける
顔マークで「いいね」、吹き出しマークで「コメント」ができる
友達の投稿に「いいね」を付けて反応したり、コメントしてコミュニケーションを取れるのもタイムラインの楽しみ方のひとつ。いいねボタンを1タップで親指を立てた顔マークといいねが付き、いいねボタンを長押しすると6種類の表情アイコンから好みのものを選べます。
ただ、「いいね」はそのいいねした投稿をシェアする機能も持ち合わせているので注意が必要です。
左:再度顔マークの「いいね」ボタンをタップするといいねを取り消せる右:消したいコメントを左へフリック(Android版では長押し)するとコメントを削除できる
コメントやいいねを誤って付けてしまった場合は、上の手順で削除・取り消せます。なお、いいねやコメントを取り消しても、投稿主に通知されることはありません。
「いいね」した投稿が全体公開に設定されていた場合、自分のタイムライン上に「○○(自身の名前)がこの投稿を気に入ってます」といった形で投稿が勝手に共有(シェア)されてしまいます。
不用意に「いいね」をすると、投稿主とはLINEでつながっていないユーザーにも投稿がシェアされてしまうので注意が必要です。
意図しない共有を回避するには、顔マークをタップではなく長押ししましょう。「タイムラインにシェア」のチェックマークを外した上で顔マークを選択すれば、自分のタイムラインに投稿が共有されるのを防げます。
LINEタイムラインをもっと使いこなす方法
ここでは、前述の基本的な使い方では説明していない、LINEタイムラインの楽しい機能や詳細な便利設定を紹介します。
タイムラインの通知をオフにする
標準設定では、タイムライン投稿にいいねやコメントなどのアクションがあると、その都度通知が届くようになっています。この通知が煩わしく感じるのであれば、オフにしておくことが可能です。
「ホーム」タブの設定ボタン[]→[通知]→[タイムライン通知]の順にタップして進みます。
ここで、タイムライン通知のオン・オフを細かく設定できます。通知が必要ない項目をオフに切り替えましょう。
「ディスカバー」機能で友だち以外のおすすめ投稿を楽しむ
2020年3月からタイムラインに「ディスカバー」機能が実装され、友だち以外のタイムライン投稿が見られるようになりました。
タイムラインの「ディスカバー」タブで他ユーザーの投稿が見られる
ディスカバーでは、一般ユーザーや公式アカウントが全体公開でタイムラインに投稿した写真・動画のおすすめが表示されます。
表示される投稿は、タイムラインでのクリックやいいね、コメントなどのアクションを基にパーソナライズされ、一人ひとり違ったものが表示されているようです。
左:気になるアカウントの「フォロー」ボタンをタップ右:以後そのユーザーの投稿がタイムラインに流れてくる
ディスカバー内で気になったアカウントを「フォロー」すると、そのユーザーを友だちに追加することなく、タイムライン上で最新投稿をチェックできます。
つまり、LINEのメッセージ機能と切り離して、タイムライン上でのみ相手と繋がれるようになったのです。
さらに、2020年9月からは「マルチアカウント」機能が追加され、タイムライン投稿専用のアカウントを作成できるようになりました。写真や動画の閲覧数に応じて、収益化も可能です。
LINEのディスカバー機能については、以下の特集でくわしく解説しています。
投稿から24時間で消える「ストーリー」機能を使う
左:「+ストーリー」タップして新規投稿を作成右:投稿から24時間で消える仕様
LINEのストーリーは、通常のタイムライン投稿とは別枠でテキストや動画、写真をシェアできる機能。投稿から24時間で消える仕様になっており、タイムラインよりも手軽に投稿できるのが特徴です。ストーリー投稿があると、タイムライン上部のトレイとプロフィール画面にリング状で表示されます。
下記記事では、LINEストーリーの基本的な使い方をはじめ、自分の投稿が誰に見られているのか、友だちのストーリーを見ると既読(足跡)が残るのかなど、気になる点についても解説しています。
共同でタイムライン上にアルバムを作る「リレー」機能を使う
左:タイムラインタブの[+]ボタンから「リレー」をタップ右:リレー投稿の「参加」をタップして写真を追加できる
タイムラインの「リレー」とは、トピックごとの投稿まとめを、他のユーザーと一緒にタイムライン上で作成・共有できる機能です。
タイムライン上で、他のユーザーと共同してアルバムを作成するような機能だと考えればよいでしょう。誕生日の投稿もリレー機能が採用されています。
下記記事では、リレー投稿の新規作成や、リレーへの参加、投稿にいいね/コメントする方法のほか、リレーに投稿した写真・動画・テキストを修正/削除するなど、一連の使い方を紹介しています。
LINEタイムラインについてよくある疑問と答え
LINEのタイムラインに関するよくある疑問点と、それに関する回答をまとめてみました。
Q1:タイムラインに流れてきた友だちの投稿を非表示にするとどうなる?
A:自分のLINEタイムライン上でその投稿が消える(非表示になる)だけです
投稿の右上にある[]から非表示化が可能
タイムライン上の投稿を非表示にしても、他人のタイムライン表示には一切影響しません。そのタイムライン投稿自体が消えてしまったり、投稿主に通知されてしまったり、ということもないので安心してください。
Q2:タイムライン上の広告は非表示にできる?
A:特定の広告を非表示にすることはできますが、広告表示自体は消せません
広告投稿の右上にある[]から非表示化が可能
タイムラインの広告表示自体は消せません。LINEが無料のアプリである以上、仕方のないことなのでしょう。
しかし、不快に感じた広告があれば、上記の手順で非表示にすることも可能です。非表示化した広告は、以後タイムラインに表示されなくなります。
Q3:ノート投稿はタイムラインで公開される?
A:ノート投稿は、自分を含むトークメンバーのタイムラインに表示されます
トーク参加メンバー全員のタイムラインにノート内容が表示される
ノート投稿は、確かにタイムラインに表示されますが自分を含むトークメンバーのタイムラインにしか表示されません。
あくまでノートを見逃さないためのリマインド的な機能であり、ノートに投稿した内容がトークメンバーの範囲を超えて他人に見られてしまう、ということはないので心配無用です。
Q4:ディスカバーは非表示にできる?
A:残念ながら、ディスカバー自体を消す(非表示)にする設定はありません
左:「ホーム」タブの設定ボタンから[タイムライン]をタップ右:「人気の投稿をトップに表示」をオフに切り替える
ただ、上記の手順で「人気の投稿をトップに表示」をオフに切り替えると、これまでタイムラインのトップに固定されていたディスカバー投稿が表示されなくなります。
これで、意図的に「ディスカバー」タブをタップしたり、タイムライン投稿を遡ったりしない限り、ディスカバーが目につくことはないでしょう。
検証したLINEのバージョン:iOS版10.16.2、Android版10.17.0