Xperiaスマホへの機種変更、データ移行から設定まで全部自分でやってみた

実際に作業して感じた注意点も解説

本記事では、筆者がXperia AceⅢへ機種変更した際におこなったデータ移行の作業内容をすべて解説します。

最新のXperiaスマホには超簡単にデータを移行できる仕組みが搭載されているので、小難しい作業はありません。ショップや業者に頼らず、自分ひとりで機種変更を完了させることは十分に可能です。

「Xperia Transfer 2」アプリは利用できる機種が限られているので本記事では紹介しません。「Xperia Transfer 2」アプリを使わなくても、問題なく機種変更・データ移行はできます。

【図解】Xperiaスマホへの機種変更に伴うデータ移行のやり方と流れ

Xperiaスマホへのデータ移行は、旧スマホが手元に「ある」場合と手元に「ない」場合で作業内容が変わります。それぞれの状況別に、やるべき作業とデータ移行の大まかな流れを確認しましょう。

旧スマホが手元にある場合

まずは、旧スマホが手元にある場合のデータ移行の手順を紹介します。

Xperia データ移行

結論からいうと、旧スマホが手元にあればXperiaスマホへのデータ移行は超簡単です。パソコンなどの機材は一切使いませんし、バックアップ・復元などの面倒な作業もありません。

セットアップ中にデバイス同士をケーブルで接続して、古いスマホの大半のデータを移行できるからです。ただ、この作業で旧スマホのデータを“まるごと”一括で移行できるわけではありません。特に、アプリ内データなどは漏れてしまう可能性が高いです。移行できなかったデータは、新Xperiaのセットアップが完了した後に順次引き継いでいきましょう。

旧スマホが手元にない場合

旧スマホが手元にない、もしくは故障などで操作できない場合は、デバイス同士をつなげてのデータ移行はできません。バックアップデータからの復元を試してみましょう。

旧スマホが手元にない場合

AndroidスマホにはGoogleアカウントに紐付いた自動バックアップ機能(Google Oneへのバックアップ)が搭載されており、デフォルトでオンになっています。ユーザーが意識しなくても勝手にデータをバックアップしてくれている可能性がある、というわけです。

Google Oneに自動バックアップされるデータ
  • 画像ファイルの一部
  • 動画ファイルの一部
  • 連絡先(電話帳)
  • 通話履歴
  • SMSのメッセージ送受信履歴
  • インストールしていたアプリ(有料・無料問わず)
  • アプリ内のデータ(一部のみ)
  • Google Play Point/クレジット残高
  • Google Play ストアの購入履歴
  • ホーム画面の壁紙
  • Wi-Fiネットワークのパスワード
  • Google関連サービスのデータ(Gmail/Googleドライブ/Googleカレンダー/Googleフォト)

自動でバックアップされるデータは上記の通り。重要なデータは網羅されているので、ほとんど元通りに復元できるといっていいでしょう。

ただ、一部の画像、動画ファイルや音楽、文書ファイルなどバックアップ対象外のものもあります。また、LINEのトーク履歴など別途バックアップ作業が必要なデータも、残念ながら消えてしまうかもしれません。

Xperiaスマホへの機種変更でやること完全ガイド

ここからは、Xperia Ace Ⅲ(Android 12)を使って実際のデータ移行方法を紹介します。なお、古い端末はXperia 5とAQUOS sence5Gの2台で検証しています。

新しいXperiaスマホを起動してWi-Fiに接続する

Xperia

本体の電源を入れて起動しましょう。新しいXperiaスマホを立ち上げると、「ようこそ」という画面が表示されるので開始をタップします。

ネットワーク

画面に表示される案内手順に沿って操作し、Wi-Fiまたはモバイルネットワークに接続してください。データの移行自体はBluetooth接続でおこないますが、Googleアカウントへのログインなどのネットワーク環境が必要です。

ご確認いただきたい事項

ソフトウェア使用許諾契約書やプライバシーポリシーを一読し、問題なければ[承諾]をタップします。

ケーブルもしくはワイヤレスでデバイス同士を接続してデータ移行する

アプリとデータのコピー

「アプリとデータのコピー」画面が表示されたら次へをタップ。

以前のスマートフォン

「以前のスマートフォンをご用意ください」の画面で次へを押します。故障や紛失などの事情で旧スマホが手元にない人は、前述したようにGoogleバックアップからの復元を試みてください。

ケーブル接続

続いて「ケーブルをご用意ください」と表示されます。両端子が「USB Type-C」のケーブルを持っている人は、[次へ]に進みましょう。

ただ、残念ながら、最新のXperiaスマホにはUSB Type-Cのケーブルが同梱されていません。USB Type-Cケーブルを所有していない人は、[ケーブルがない場合]を選択してワイヤレスでデータ移行をしてください。

ケーブル接続のほうが素早くデータを移行できるメリットがありますが、ワイヤレス接続でも移行できるデータの種類や量は変わりません。

ケーブル接続での移行手順
ケーブル接続
ケーブル接続

「以前のスマートフォンのケーブルをご用意ください」の画面で[次へ]を選択します。続く画面でも再び[次へ]を押しましょう。

タイプCケーブル

上の画像のように、USB Type-Cケーブルで旧スマホとXperiaをつなぎましょう。旧スマホに「新しい端末にデータをコピーしますか?」と表示されるのでコピーを押します。このまま、コピーが終了するまで旧スマホと新スマホを接続した状態にしておきましょう。

コピー

それぞれケーブルを接続してアクセスを許可したら、旧スマホ側に「新しいデバイスにデータをコピーしますか?」と表示されます。コピーをタップしてください。

Xperia

すると新Xperiaの画面に、旧スマホでログインしていたGoogleアカウントが表示されます。アカウント名などに間違いがなければ、パスワードを入力してログインしましょう。

Xperia

Googleアカウントが認証されると、旧スマホから移行できるデータの一覧で表示されます。デフォルトではすべての項目にチェックが入っているので、問題なければコピーボタンをタップしましょう。

ワイヤレスでの移行手順
ケーブルがない場合

「以前のスマートフォンのケーブルをご用意ください」の画面で[ケーブルがない場合]を選択します。「以前のデバイスを使用してワイヤレスでデータを転送」という画面が表示されるので次へをタップしてください。

Androidスマホ

「古いデバイスでGoogleアプリを開いてください」と表示されたら、デバイス同士を近く(0.5メートル以内)に置いて旧スマホで「Google」アプリを開きます。

デバイスのセットアップ

検索欄に「デバイスのセットアップ」と入力し、検索結果に進みます(もしくは「OK Google、デバイスのセットアップ」と話しかける)。しばらくすると旧スマホにスタートガイドが表示されるので、問題なければ次へをタップしてください。

シェイプを確認

ペアリングが正しくできていれば、新旧スマホに同じシェイプ(模様と数字)が表示されます。シェイプが同じことが確認できたら、旧スマホで次へをタップしてください。

Xperia
Xperia

旧スマホでコピーボタンを押してしばらく待つと、旧スマホでログインしていたGoogleアカウントが自動的に検出されます。アカウント名などに間違いがなければ、パスワードを入力してログインしましょう。

Googleアカウントが認証されると、旧スマホから復元(移行)できるデータの一覧で表示されます。デフォルトではすべての項目にチェックが入っているので、問題なければコピーボタンをタップしましょう。

セットアップを完了させてコピー終了まで待つ

データをコピーしています
Googleサービス

「データをコピーしています」と数秒間表示された後、「Googleサービス」という画面が表示されます。一読して問題なければ、すべてにチェックを入れて[同意する]を押しましょう。

特に「Googleドライブへのバックアップ」はオンにしておくのがおすすめです。新しいXperiaで蓄積されたさまざまなデータが自動的にクラウド(Google One)にバックアップされるので、端末の故障や紛失対策として有用です。

セットアップ

案内に従って画面ロックの設定(PINコードやパスワード、指紋認証)、Googleアシスタント設定などのセットアップを進めましょう。なお、これらの設定は、すべて後から変更可能です。

「セットアップを続行しますか?」の画面が表示されたら、[中断しリマインダーを受け取る]をタップしても構いません。

データをコピーしています
データをコピーしています

セットアップが終わり次第、再び「データをコピーしています」と表示されます。ケーブルやワイヤレスで端末同士を接続したまま、終了まで待ちましょう。

「コピーが完了しました」と表示されたら完了をタップ。旧スマホと新スマホからケーブルを抜いて大丈夫です。ホーム画面が立ち上がり、アプリが順次インストールされはじめます。Wi-Fiに接続した状態を保って、しばらく待ってください。

SIMカードを入れ替える

SIMカード 入れ替え

新しいスマホのセットアップとアプリのインストールが終了し次第、スマホの電源を落としてSIMカードの入れ替えをおこないましょう。eSIMを使っている人は、専用のサイトで機種変更の手続きを済ませればOKです。

なお、旧スマホからSIMカードを抜いても、旧スマホが操作不能になったり初期化したりすることはありません。SIMカードを抜いた後も旧スマホは問題なく使えますし、Wi-Fiに接続されていればアプリ操作やWebサイトのアクセスなどもおこなえます。

必要に応じてAPN設定をおこなう

SIMカードを入れ替えたら、新スマホの電源を入れてモバイルデータ通信ができるか確認します。Wi-Fiをオフにした上で、Googleでなにか適当に検索してみてください。

モバイルデータ通信

上図のように表示されて検索結果が表示できなかった場合、モバイルデータ通信ができていません。以下の手順でAPN設定をおこないましょう。対して、正常に検索結果を表示できた場合は、APN設定が済んでいるのでそのままの状態でOKです。ここは飛ばしてステップ5に進みましょう。

XperiaスマホでAPN設定をする手順
ネットワークとインターネット
SIM

端末の「設定」アプリを開きネットワークとインターネットをタップ。メニューからSIMを選択します。

アクセスポイント名
APN設定

下にスクロールし、アクセスポイント名をタップしてください。すると、挿入しているSIMカードに従って自動的にアクセスポイント名が表示されます。自身の使っている回線を選択してください。

+ボタン
保存

回線が見つからない場合は、右上のボタンをタップしAPNの情報を手入力します。「楽天モバイル APN」などのキーワードでGoogle検索すると、APNの情報が調べられるはずです。必要な項目を埋めていきましょう。

入力できたらメニューボタン​から保存をタップ。最後に、登録したAPNにチェックを入れれば設定完了です。

アプリに再ログインする

基本的にアプリは、ログアウトされた状態で新Xperiaにインストールされます。

旧スマホを操作してIDやパスワードを確認しつつ、新しいXperia側の各アプリでログインを進めてください(Wi-Fiに接続されていれば、SIMカードなしでも旧スマホは利用できます)。

LINEアプリのデータを引き継ぐ

LINEアプリのデータを移行するには、別途引き継ぎ作業をおこなう必要があります。ざっくりとした流れは以下の通りです。

LINEの引き継ぎイメージ

旧スマホが手元にあるなら、旧スマホで表示したQRコードを新スマホで読み取るだけでLINEアカウントの引き継ぎは完了です。トーク履歴のバックアップ・復元さえすれば、元通りにLINEを復元できます。詳しい手順は、以下の記事を参照ください。

ゲームアプリのデータを引き継ぐ

ゲームアプリにも、独自のデータバックアップ・引き継ぎ機能が搭載されているケースが多いです。各アプリの案内に従って、引き継ぎをおこないましょう。

以下、本サイトでもいくつかゲームアプリの引き継ぎ方法を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

各電子マネーのデータを移行する

おサイフケータイデータ移行

“かざして支払う”タイプの電子マネーは、セキュリティ上、複数のスマホに同じアカウントで同時ログインできません。

そのため機種変更の際は、(1)旧スマホで登録した会員情報やチャージ残高などのデータをサービス事業者のサーバーに預ける、(2)新スマホでIDやパスワードでログインしてサーバからデータを受け取る、という作業が必要です。

旧スマホにデータを残したままだと、新しいAQUOSで残高やアカウント情報を引き継げません。スマホを“かざして”支払ったことがある人は、必ずデータの移行作業をおこなってください。

なお、データの移行作業は「おサイフケータイ」アプリや「Google Pay」アプリからはおこなえません。データを預けたり、受け取ったりするのは各サービスの個別アプリからおこなう必要があります。

検証バージョン
Xperia 5
Android
10
Xperia Ace III
Android
12
AQUOS sense 5G
Android
11
EDITED BY
MOEGI