数ある動画配信サービスの中でも、コストパフォーマンスが最も高いと評価されているのが「Amazonプライム・ビデオ」。月額600円(年間プランなら実質492円)で視聴できる見放題作品が多数用意されています。
最もポピュラーな動画配信サービスの一つですが、一方で課金作品の多さや、検索や視聴機能の使いづらさなど、これから登録しようとする人には気になる点もいくつか見受けられます。
本記事では、プライムビデオで実際に見られるコンテンツの紹介に加えて、その魅力と弱点を深く掘り下げます。
Amazonプライム・ビデオとは?
Amazonプライム・ビデオ(以下、プライムビデオ)は、Amazonプライム会員の特典の一部です。プライム会員なら見放題で動画を視聴できるほか、定額の追加料金を支払って好きなチャンネルを個別に契約できる「Prime Videoチャンネル」、最新作などの見放題対象外の作品をレンタルまたは購入できる「レンタル・購入」、スポーツイベントなどを生配信で視聴できる「ライブ配信」など、さまざまな方法で多彩なジャンルのコンテンツが楽しめます。
Amazonプライム会員は追加料金なしで見放題(レンタル・購入作品もあり))

プライムビデオは、Amazonプライム会員(年会費5900円、月額600円)の目玉特典です。
プライム会員に登録すると、追加料金なしでドラマや映画、アニメ、バラエティまで豊富なコンテンツが見放題になるほか、音楽聴き放題サービス「Amazon Music Prime」、対象のKindle本が読み放題の「Prime Reading」 など会費内で同時に数多くのサービスが利用できます。
料金プラン ※1 |
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無料体験期間 | 30日間(Prime Studentは6カ月間) |
見放題作品数 | 約1万以上 |
レンタル作品数 | 約4万以上(見放題対象外の有料作品) |
画質 | SD(標準画質)/HD(高画質)/フルDH(最高画質)/4K(Ultra HD画質) |
同時に再生できる端末の数 | 3台(ただし、同一タイトルの場合は2台まで) |
ダウンロードできる端末※ | スマホ・タブレット(iOS/Android)、Fireタブレット、プライムビデオアプリ対応パソコン(macOS11.4 Big Sur以降/Windows10) |
※ 見放題作品のダウンロードは2台まで
豊富な対応デバイス、パソコンにもダウンロードできる

プライムビデオは、とにかく対応デバイスが豊富です。スマホやタブレットに限らず、新たにプライムビデオアプリ対応パソコン(macOS11.4 Big Sur以降/Windows10・11)へのダウンロードも可能に。デスクトップなどの大きな画面でも、出先で通信料を節約しながら高画質な映像が楽しめます。
また、Oculus Quest/Quest2といったVRヘッドセットを利用して「Prime Video VR」の視聴ができるようになるなど、対象デバイスの幅は年々拡大しつつあります。
- パソコン(Windows/macOS/Chrome OS/Linux搭載)
- Amazonデバイス(Fire TV Stick・Fire TV Stick 4K/Fire TV Cube/スクリーン付きEcho端末/Fireタブレット)
- スマートテレビ・Blu-rayプレーヤー
- スマホ・タブレット(iOS/Android)
- メディアストリーミング端末・CATVチューナー(Google Chromecast/Apple TV/Roku/Oculus/Pico G2 4K/J:COM LINK/KDDI STB ケーブルプラスSTB2/KDDI STW2000とSTA3000、など)
- ゲーム機(Sony PlayStation 3・4・5/Microsoft Xbox Series X・S/Xbox One、など)


ストリーミング時とダウンロード時で異なる画質。変更もできる
ストリーミング再生やダウンロード時の画質は端末や対応コンテンツにより異なります。たとえば、Androidデバイスでは機種によりUltra HD画質で再生できますが、iOSデバイスで再生できるのはHD画質までになります。
またテレビで見る際など、接続されたディスプレイ機器が要件を満たしていない場合、再生可能なフォーマットに調整される場合があります。
Amazonプライム・ビデオで実際に見られるもの

プライムビデオで配信されている作品は、アプリとブラウザで若干分類が異なるものの、取り扱うジャンルは多岐にわたります。人気の作品も含め詳しくは後述しますが、プライム会員特典である見放題作品のほか、定額の月額料金をプラスすることで視聴できる「Prime Videoチャンネル」、最新作や話題作が中心のレンタル・購入作品など、視聴形態も豊富です。
次にあげるジャンルの他に、最近では世界タイトルマッチを含むボクシング試合のライブ配信、「World Baseball Crassic2023」といったスポーツ独占生配信も注目されています。

コンテンツを確認する
Amazonプライム・ビデオ見放題人気作品

カスタマーレビューの星の数と作品ジャンルを指定して絞り込み検索ができる
プライムビデオの見放題対象作品のうち、よく視聴されているのがアニメ作品です。特に、『名探偵コナン』『機動戦士ガンダム』や、『ポケットモンスター』『鬼滅の刃』などの作品はテレビシリーズ、劇場版を含め多数話が配信されており、最近では『王様ランキング』なども注目されています。そのほか、2023年4月時点で人気の代表作には以下のようなものがあります。
見放題対象作品は頻繁に入れ替わるので、見たい作品があったらできるだけ早く視聴することをおすすめします。見放題の期間が終了すると、レンタルまたは購入することで視聴できるようになります。

Amazonプライムビデオの人気作品(2023年4月時点)
Amazonプライム・ビデオチャンネル一覧【有料】


プライムビデオには、Amazonプライムの利用料金に加えて月額料金を支払うことで特定のチャンネルを定期購入できる「Prime Videoチャンネル」が用意されています。
TV番組、スポーツ、ドキュメンタリー、ニュースなど幅広いジャンルを跨ぐ60以上のチャンネルが揃い、ライブ配信をおこなっているものもあります。ほとんどのチャンネルに無料体験期間が設けられており、支払いは希望のチャンネル分だけ。特定ジャンルの旬なコンテンツを求めるユーザーには、見放題以上に魅力的だとも言えます。
衛星放送やケーブルテレビを契約しなくてもそれらの有料チャンネルが見られるほか、月額料金の割引が受けられるケースも。2023年4月時点で次のようなラインナップから選択できます。
ジャンル | チャンネル | 内容 | 月額料金 | 無料体験期間 |
---|---|---|---|---|
日本映画・TV番組 | FODチャンネル for Prime Video | フジテレビの国内ドラマ・バラエティ・映画・海外ドラマなど | 976円 | - |
NHKオンデマンド | 連続ドラマや大河シリーズ、NHKスペシャル、ドキュメンタリーなどの見逃し・アーカイブ映像約7000本 | 990円 | - | |
東映オンデマンド | 東映による、特撮、ドラマ、任侠作品など | 499円 | 14日間 | |
東宝名画座 | 喜劇・特撮シリーズなど東宝の名作映画 | 390円 | ||
シネマコレクション by KADOKAWA | 大映・角川映画・日本ヘラルド映画など約300本以上 | 396円 | ||
日本映画NET | 日本映画を代表する監督の話題作 | 550円 | ||
プラス松竹 | 「必殺仕事人」「男はつらいよ」などの名作邦画 | 330円 | ||
カンテレド―ガCHANNEL |
関西テレビの人気ドラマ、バラエティ、関西ローカル番組など |
356円 | ||
時代劇専門チャンネルNET | 「暴れん坊将軍」「鬼平犯科帳」などの時代劇 | 550円 | ||
読売テレビチャンネル | 読売テレビの過去の人気ドラマ | 350円 | ||
極道戦線 | 極道・任侠・アウトロー作品 | 550円 | ||
マイシアタープラス | 大ヒット邦画から単館系のニッチな洋画まで毎月200作品以上 | 385円 | ||
外国映画・TV番組 | 韓国ドラマ・エンタメ Channel K | 韓国ドラマ・映画・Kポップなどエンタメ | 550円 | |
アジアPremium | 韓国・日本などアジア中心のドラマ | |||
プラスGAGA | さまざまな国や地域の映画作品 | 390円 | ||
シネフィルWOWOWプラス | 30カ国以上で制作されたクラシック映画・カルト・ハリウッド大作など230本以上 | 390円 | ||
韓流チャンネル | 韓国ドラマ・映画・バラエティー番組 | 550円 | ||
MGM | ハリウッドの名作映画やテレビシリーズ | 500円 | ||
エンタメ・アジア | 韓国・中国・台湾・タイなどのアジアドラマ | 660円 | ||
インディーズ フィルム by Rialto | アメリカやイギリスのマニアックな映画 | 490円 | ||
KBS ワールド プラス | 韓流ドラマや音楽バラエティ、ニュースなど | 795円 | ||
アジアドラマチャンネル | 韓国・台湾・中国などのアジアドラマや映画 | 880円 | ||
MTV | 海外恋愛リアリティ番組やオリジナルドラマ | 330円 | ||
スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS- |
最新の海外ドラマとスターチャンネルの厳選良作映画 | 990円 | 7日間 | |
アニメ&キッズ | dアニメストア for Prime Video | TVアニメを中心に3000作品ほどを配信 | 550円 | 30日間 |
アニメタイムズ | 講談社・集英社・小学館の名作アニメ | 437円 | ||
しまじろうとあそぼ | 「しまじろうとあそぼ!」などのしまじろう作品や知育動画 | 380円 | 14日間 | |
東映アニメチャンネル | TVアニメ、TVスペシャル、OVA、アニメ映画が3900本以上 | 350円 | ||
NHKこどもパーク | 「おかあさんといっしょ」「みいつけた!」などのNHK人気子どもコンテンツ | 397円 | ||
ニコロデオン | 「スポンジ・ボブ」「アバター 伝説の少年アン」などのニコロデオン人気子どもコンテンツ | 440円 | ||
マイ★ヒーロー | 東映による、1950〜90年代懐かしの特撮ヒーロー作品 | 499円 | ||
ラフ&ピースマザー セレクト | 幼児~小学生向けの「面白い」をテーマにした教育番組 | 260円 | ||
キッズステーション・オンデマンド | オリジナル知育番組を数多く配信 | 217円 | ||
スポーツ&フィットネス | J SPORTS | サッカー・野球・ラグビー・モータースポーツなどの豊富なスポーツ中継やニュース | 2178円 | |
yoga esse ヨガエス | ダイエット、フィットネス、ヨガのレッスン動画 | 550円 | ||
セントラルスポーツ・フィットネスチャンネル | エアロビクス・ヨガ・ピラティスなどのレッスン配信 | 440円 | ||
新日本プロレスワールド for Prime Video | 新日本プロレスの大会を生配信と過去の試合のオンデマンド配信 | 888円 |
7日間 |
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サッカーLIVEライト | ブンデスリーガ1部全試合とJリーグYBCルヴァンカップの生配信 | 2350円 | ||
バスケットLIVE for Prime Video | B.LEAGUE B1全試合ライブ配信 | 300円 | ||
ブンデスリーガ LIVE | ブンデスリーガ毎節全試合を中心に配信 | 980円 | ||
Tリーグ TV | Tリーグ公式戦全試合ライブ配信 | 198円 | ||
ニュース&ドキュメンタリー | テレ東BIZ SELECT | テレビ東京の経済番組、ドキュメンタリー | 550円 | 14日間 |
HISTORY | 歴史エンターテイメント、ドキュメンタリーなど | 330円 | ||
BBCワールドニュース | 英国BBC放送センターのニュース、ドキュメンタリー、ビジネス情報 | 792円 | ||
日経CNBCプラス | グローバル市場のマーケット・経済情報をリアルタイムで配信 | 990円 | ||
総合バラエティ | 大阪チャンネルセレクト | お笑いライブ、NMB48、全国バラエティなど | 407円 | |
VパラTVプラス | Vシネ・パチンコ・麻雀など大人向けコンテンツ | 499円 | ||
ABCオンデマンド | 朝日放送グループの人気バラエティやドラマ | 399円 | ||
MEN’S NECO+オンデマンド | アクション、ギャンブル、グラビアなどの大人向けコンテンツ | 459円 | ||
MBS動画イズムSelect | MBS(毎日放送)の最新バラエティや過去の人気番組 | 280円 | ||
ファミ劇Neoプラス | 声優・アイドル・オカルト・アニメ・ドラマなど | 550円 | ||
エンタメ~テレ☆バラエティ オンデマンド | ホラー・オカルト・パチンコなどの大人向けコンテンツ | 387円 | ||
よしもと劇場プレミアム | 全国の吉本劇場公演 | 1500円 | ||
ホビー&カルチャー | 釣りビジョンセレクト | あらゆる釣りジャンルを網羅、釣り専門チャンネル | 550円 | |
寄席チャンネル 落語・お笑いSELECT | 落語の独演会、講談・すずらん亭シリーズなど | |||
鉄道チャンネル | 鉄道紀行、旅・グルメなどの鉄道専門チャンネル | 880円 | ||
ミュージック | タカラヅカ・オン・デマンド プレミアムプラン | 宝塚歌劇の舞台やトーク番組 | 1650円 | - |
Qello Concerts by Stingray | 海外トップアーティストのライブ | 490円 | 14日間 | |
ミュージック・エア SELECT | 海外アーティストのライブ&ドキュメンタリー | 298円 | ||
スペシャオンデマンド | スペースシャワーが配信する音楽専門チャンネル | 770円 | ||
ダンスチャンネル オンデマンド | ストリート、フラ、社交、チア、エクササイズなどのダンスコンテンツ | 387円 | ||
その他のカテゴリー | Channel恐怖 | 心霊・ホラー・怪談 | 550円 |
ライブ配信チャンネル


アーカイブはハイライトのほか、特典映像も見られる
プライムビデオは、ドラマや映画などの動画のほかにライブ配信も楽しめます。特に最近ではサッカー、バスケ、プロレス、ボクシングなどのスポーツ中継が注目されています。2023年の「World Baseball Crassic」は最も話題に上ったコンテンツの一つです。
ライブ配信の中には、プライムビデオを契約していれば誰でも見ることのできるチャンネルもあれば、有料チャンネルの契約が別途必要になる場合もあります。たとえば、2023年のWBCで侍ジャパン以外の全試合を見る際は、別途「J SPORTS」チャンネルの加入が必要です。
ライブ配信はストリーミング配信のみで、ダウンロードできません。ただし、ライブ配信後も見逃し配信は視聴可能です。
Amazonプライム・ビデオ、6つの魅力
プライムビデオの魅力は、コストパフォーマンスと独自のラインナップ、おすすめやレビューなどレコメンド機能の工夫にあると言えるでしょう。他の動画配信サービスに比べてユーザー数が多いのでレビューの信頼度も高く、自分ひとりではなくウォッチパーティーで誰かと一緒に楽しめるという点も魅力です。
コストパフォーマンスが最高(他社との料金比較表あり)
プライムビデオ最大の魅力は、コストパフォーマンスの高さにあります。
プライムビデオは、Amazonプライム会員に用意されている特典の一つ。前述のように、Amazonプライムには「お急ぎ便」「お届け日時指定便」などの配送特典をはじめ、1億曲以上がシャッフル再生の聴き放題で楽しめる音楽配信サービス「Amazon Music Prime」や、「Kindle Unlimited」のタイトルから1000冊以上が読み放題となる「Prime Reading」、容量無制限のフォトストレージ「Amazon Photos」など、さまざまなサービスが用意されています。
プライムビデオもそのうちの一つで、追加料金なしで利用できます。

プライム会員には年間プランと月間プランがあり、前者は年5900円、後者は月600円。1カ月あたりの費用は、年間プランで492円という安さです。U-NEXTやNetflixなど他の定額制動画配信サービスと比べてもリーズナブルといえます。4K配信まで格安で利用できるのもプライムビデオの魅力です。
さらに学生限定の学割プラン(Prime Student)なら、プライムビデオを含む全特典が6カ月間無料なだけでなく、会費も通常の半額(月額300円/年額2950円)で利用できます。
豊富な見放題独占配信・オリジナル作品


見放題になるのはプライムビデオで配信されているコンテンツの一部です。見放題対象外のコンテンツは、レンタルまたは購入するか、プライムビデオチャンネルに登録して視聴します。プライムビデオには随時新しいタイトルが追加され、コンテンツの総数は日々変化しています。
最近ではAmazonオリジナル作品に加えて、邦画や人気アニメの劇場版など、プライムビデオで見放題独占配信される作品が増えてきています。全世界興行収入319億円を突破した大ヒット映画『ONE PIECE FILM RED』がプライムビデオで独占配信を開始したことも話題になりました。
オリジナル作品も『バチェラー』シリーズ、『マスクドシンガー』『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』などのバラエティや、『仮面ライダーアマゾンズ』のような特撮系など、クオリティが高く支持層の厚い作品が数多くあります。

有料コンテンツの価格はレンタルか購入かによって、またタイトルや画質などによって大きく異なります。一般的なレンタル作品の価格は200円から500円程度。旧作は冒頭話が0円、それ以降のエピソードも200円前後でレンタルできるものが多く、見逃していた作品を見るのにちょうどよい価格設定です。
購入作品は、1000円から2500円(ドラマの場合1シーズン単位)程度のものが多いようです。レンタル期間は30日間で、再生後の視聴期限は作品によって異なります(48時間〜7日間)。
独自のおすすめ機能で次に見たい作品に困らない

プライムビデオでコンテンツを視聴すると、表示される作品が次々と変わります。トップページで紹介されるカテゴリーの順番が視聴履歴に基づいて変わったり、「〇〇を視聴した人へのおすすめ」といった表示が現れ、似た系統の作品が見つかります。

また、一つ作品を選ぶと「この作品を観た人はこんな作品も観ています」というように、同じようなタイプの作品がおすすめされます。ここでおすすめされる作品は「アニメ」「ドラマ」のような大きなカテゴリーではなく、「日本国内の医療系ドラマ」「異世界転生系のアニメ」といった具合に、ユーザーの好みがより強く反映された内容になっています。
たとえば2018年にTBSテレビ系で放送された『アンナチュラル』というドラマは、法医解剖医の主人公が死因に関わるさまざまな事件と向き合っていく法医学ミステリーですが、このドラマを視聴した後には「医療ドラマ」「ミステリー」「刑事ドラマ」がおすすめとして羅列表示されます。ユーザーの視聴傾向にスピーディーに対応するのが特徴です。
ユーザー数が多く、評価(レビュー)が参考になる

日本国内の動画配信サービスで、最も会員数が多いとみられるのがAmazonプライムビデオです。多数のユーザーによる評価・レビューは偏りが少なく、参考になります。新作が配信されてすぐにレビューが投稿されることが多いのも魅力です。
また特徴的なのが、ユーザーの投稿したレビューが全文読める点です。もちろんネタバレには十分に注意しなければなりませんが、いいところや悪いところが克明に書かれていることが多く、作品を決める際の指標になります。ただし、アプリ版では評価を表す星の数しか表示されずユーザーレビューが見られないので、ブラウザから確認する必要があります。
ウォッチパーティーで友だちと一緒に楽しめる
お気に入りの番組やシリーズ作品を、友達とチャットしながら一緒に楽しめる「ウォッチパーティ」機能も人気です。友達や離れて暮らす家族と同じコンテンツを視聴できるほか、SNS上でウォッチパーティーへの参加者を募って大人数でワイワイ見るという楽しみ方も増えているようです。


参加できるのは最大100人まで。ホストと参加者全員がAmazonプライム会員に登録済みであるか、対象動画をレンタルまたは購入している必要があります。ライブコンテンツやPrime Videoチャンネルでは利用できません。
各作品の詳細ページ横にある「ウォッチパーティー」アイコンをクリックし、チャット用の名前を作成して、招待リンクを他のユーザーとシェアするだけで簡単に始められます。
ウォッチパーティーを作成したユーザーが、再生や一時停止、巻き戻し、早送りなど一連の操作をおこなえる仕組みです。退出や視聴の再開は自由ですが、一度退出するとリアルタイムなチャット体験からは切り離されます。
ウォッチパーティ対応端末
- Fire TV
- スマホ(iPhone/Android)
- iPad、タブレット(AndroidタブレットまたはFireタブレット)
- パソコンブラウザ(Internet ExplorerとSafariを除く)
6つのプロフィールを追加可能、家族で個別に視聴履歴が管理できる


「Prime Videoプロフィール」を設定すると、1つのアカウント内で最大6つのプロフィール(子ども用含む)が管理できます。各自の視聴履歴に基づいたおすすめコンテンツのほか、シーズンの進捗状況、ウォッチリストなどが個別に表示され、家族みんながそれぞれで楽しめるのが特徴です。
ブラウザ版あるいはアプリ版プライムビデオのプロフィールアイコンから
(Android版の場合: )を選択して登録します。子ども用プロフィールを設定すると、12歳以下の視聴に適したコンテンツのみが表示されます。Amazonプライム・ビデオ、4つの弱点
あくまで、Amazonプライム会員特典の一つであるプライムビデオ。十分内容は充実していますが、他の動画配信サービスと比較して気になる点もいくつか挙げられます。
配信終了に注意、作品の入れ替わりが割と激しい
まず一つ目の気になる点は、タイトルの入れ替わりが頻繁にあるということです。
どの動画配信サービスでも、同じ作品がいつまでも配信されているわけではありません。契約が更新されるタイミングなどで、タイトルの入れ替えがおこなわれますが、プライムビデオではこの作品の入れ替わりが割と頻繁です。

「もうすぐ配信終了」カテゴリー一覧

「もうすぐ配信終了」カテゴリで確認すると、相当数の作品が無料でなくなるのがわかると思います。気になる作品をとりあえずウォッチリストに登録し、「あとで見ればいいや」と思っていた場合に悔しい思いをするのは避けたいものです。
一部の作品は期間をおいて再登場することもありますが、どれだけ待てばいいか誰にもわかりませんし、そもそも保証もありません。ウォッチリストに追加した作品は溜めておかず、なるべく早めに見るのがおすすめです。
見放題以外の有料コンテンツが多い

「第1話だけ見放題」という作品も多い
実際にプライムビデオで見たい作品を探してみると、「プライムビデオチャンネル」の作品や「レンタル・購入」の作品が案外多いことに気付きます。プライムビデオ全体では5万本以上の作品が配信されていますが、見放題は1万本程度とさほど多くありません。これはプライムビデオに限ったことではなく、他の動画配信サービスでも同様のケースが見受けられます。
特にプライムビデオが他のサービスに先駆けて限定・先行配信している作品、海外ドラマの最新エピソードや人気シリーズは、有料であるケースが多くなっています。この点、プライムビデオが動画配信専門サービスではなく、あくまでAmazonプライム会員特典の一部である点を意識する必要がありそうです。
見逃し配信やリアルタイム配信を無料で提供している動画配信サービスに比べると、プライムビデオは「見放題作品の中に今見たいコンテンツがない」という不満につながりやすいかもしれません。
字幕と吹替の切り替えや倍速視聴ができないなど、機能面が物足りない


同じタイトルの作品でも吹替版と字幕版は別々に提供されている
海外ドラマや映画で語学の学習をしたいと考えている人にとって、プライムビデオが最適とは言い難いでしょう。字幕を非表示にすることはできますが、再生途中で字幕と吹き替えが切り替えられないほか、英語字幕も用意されていないためです。動画の再生速度を変更することもできません。
HuluやNetflixなど、英語字幕が用意されている動画配信サービスを使ったほうが効率が上がります。
検索機能が使いにくい

検索機能がいまいち使いにくい点も、プライムビデオの弱いところです。キーワードを入力しても、目当ての作品とは別の作品が大量に流れてきてしまいます。最新の作品を検索してみると、配信開始されているにもかかわらず検索結果に出てこないという現象もしばしば見られます。

「ドラマ」カテゴリーの検索結果
また、見たい作品を探そうとジャンルを指定したとしても「アクション・アドベンチャー」「アニメ」「コメディ」「ドラマ」といった大雑把なジャンルしか指定できません。そのうえ、「ドラマ」カテゴリーで探そうとしてもなぜかアニメが検索結果に出てきてしまうなど、検索機能は割とめちゃくちゃな印象です。
視聴履歴や過去の検索履歴が参照されていると思われますが、おすすめ機能と目的が一緒になってしまっているようで、検索機能自体の使い勝手がいいとは言えません。
まとめ:プライムビデオがおすすめの人は?

月単位換算にすると492円(年間プラン)で利用できるプライムビデオは、現状最もコストパフォーマンスの優れた動画配信サービスです。
プライム会員になれば、ショッピングの送料は無料になるし、音楽も聴けて、本も読める。そのうえ動画が見放題です。ユーザー数が多いのもプライムビデオの魅力の一つと言えるでしょう。それを踏まえて、プライムビデオをおすすめしたいのは以下のような人です。
- とにかく安く動画配信サービスを利用したい人、よくAmazonを利用する人
- 幅広いジャンルの作品を観たい人
- プライムビデオの独占配信・オリジナルコンテンツに興味がある人
- 友だちと一緒に動画を楽しみたい人
プライムビデオには幅広いジャンルの人気作品が用意されていて、ラインナップにあまり癖がありません。誰でもある程度は満足できるでしょう。また、ある特定のジャンルへの関心が強いなら、プライムビデオチャンネルを利用すれば専門チャンネルを個別に登録できます。たとえばスポーツの生配信を観たい人は「J SPORTS」、アニメを観たい人は「dアニメストア for Prime Video」などを追加することでラインナップがさらに充実し、満足度は各段に上がるはずです。
Amazonプライムには月額プランと年間プランがありますが、10カ月以上使う可能性があるなら年間プランがお得です。ただし、特典を利用していない場合を除いて、途中解約時に返金を受けることはできません。まずは30日間の無料体験に登録し、サービスの内容を確認しつつじっくり加入プランを検討するのがよいでしょう。