インターネット回線「BIGLOBE光」でも知られるビッグローブの手掛ける格安SIM「BIGLOBEモバイル」。細かなデータ容量プランを用意する一方で、データ無制限プランがないため、データ容量を気にせず使う目的で「楽天モバイル」への乗り換えを検討している人もいるのではないでしょうか。
楽天モバイルは1GBまでは0円で、20GB以上はどれだけ使っても3278円(税込)というワンプランを用意しています。データ無制限という点では、BIGLOBEモバイルよりも優れているように感じられますが、それぞれの使用状況によってメリットだけでなく、デメリットも生じてしまうことがあります。
この記事では、BIGLOBEモバイルから楽天モバイルに乗り換える際の手順を解説した上で、乗り換えによるメリットとデメリット、どんな人が乗り換えにおすすめなのかを紹介しています。
BIGLOBEモバイルから楽天モバイルに乗り換える手順
まずはじめに、実際にBIGLOBEモバイルから楽天モバイルに乗り換える手順を解説します。楽天モバイルの契約には「楽天アカウント」を発行している必要があります。まだ持っていない人は無料で作成しておきましょう。
- 乗り換えるスマホのSIMロック解除が完了しているか?
- 乗り換え後に使うスマホは楽天モバイルの対象端末か?
- 乗り換え後に使うスマホのOSバージョンがアップデートされているか?(iPhone 12以下はiOS 14.4以上、iPhone 13シリーズはiOS 15以上。AndroidスマホはAndroid 11以上)
BIGLOBEモバイルでMNP転出の手続き(MNP予約番号の取得)
現在BIGLOBEモバイルで利用している電話番号を楽天モバイルでも引き続き利用する場合、BIGLOBEモバイルの会員サポートページよりMNP転出手続きをおこない、MNP予約番号を発行しましょう。


BIGLOBE会員サポートページのメニューから[BIGLOBEの退会・解約]を選択します。BIGLOBEの各種サービスからの退会を選択する画面が表示されたら、「モバイルサービスの解約」から[BIGLOBEモバイル]をタップしてください。



続いて、MNP転出か、MNP転出をせずに解約するかといった選択肢が表示されるので、[MNP転出をご検討の方]をタップ。MNP転出の流れや注意事項に関する説明を確認したら、「MNP転出手続きをする」にチェックを入れ、[WebでMNP転出手続きをする]→[MNP予約番号の発行]と選択します。
ここでBIGLOBE IDでのログインが求められます。BIGLOBEのユーザIDとパスワードを入力してログインしてください。


ログイン完了後に、利用中の電話番号が表示されます。MNP転出をする電話番号で間違いがなければ、[確認画面へ]をタップします。
最後に契約内容などを確認したら[MNP予約番号を発行し、解約予約する]でMNP予約番号の発行手順は完了です。ただし、MNP予約番号の発行だけでは、BIGLOBEモバイルが解約されたことにはなりません。

発行したMNP予約番号は、BIGLOBEモバイルの契約時に登録したメールアドレス宛に送信されてきます。
楽天モバイルの公式サイトから楽天アカウントにログイン
まずは、楽天モバイルの公式サイトにアクセスしてください(下記ボタンから遷移できます)。



トップページの上部から[お申し込み]→[ログイン]と進み、ユーザIDとパスワードを入力して楽天アカウントにログインしてください。
プラン・オプション・SIMタイプを選択する

ログインできたら、「プラン」からRakuten UN-LIMIT VIの[プランを選択する]をタップします。



必要に応じて通話や保証などの有料オプションを選択してください。契約後の追加・解約も可能です。次にSIMタイプを「SIMカード」または「eSIM」から選択してください。
ここでは「SIMカード」を選択し、乗り換えおよび開通までの手順を紹介します。
オプションとSIMタイプを選択したら、[この内容で申し込む]をタップします。申し込みと同時に端末も購入する場合は、[製品選択へ進む]をタップして端末を購入してください。
本人確認をおこなう


「契約者情報が正しいことを確認しました」にチェックを入れると、本人確認の手順に移ります。
本人確認方法のうち、「書類画像をアップロードで確認」「AIかんたん本人確認(eKYC)」「受け取り時に自宅で確認」のいずれかを選択してください。
- 書類画像をアップロードで確認:本人確認書類を撮影し、アップロードする
- AIかんたん本人確認(eKYC):本人確認書類と自身の顔を同時に撮影。eSIM対応スマホでeSIMを申し込んだ場合、最短5分で回線の開通が可能
- 受け取り時に自宅で確認:SIMカードの受け取り時に配達員に本人確認書類を提示する(eSIMを選択した場合、後日スタートガイドが配達された際に提示)
本人確認方法を選択したら[次へ進む]をタップし、画面の案内に従って本人確認をおこなってください。
BIGLOBEモバイルで発行したMNP予約番号を入力


BIGLOBEモバイルで利用していた電話番号を継続して利用するため、「他社からの乗り換え(MNP)」を選択してください。
乗り換える電話番号および手順「1」で発行したBIGLOBEモバイルのMNP予約番号を入力し、有効期限を選択します。有効期限は7日以上残っている必要があり、残り日数が6日以下だとMNP予約番号を再発行しなければなりません。
入力を済ませたら[次へ進む]をタップします。
支払い方法などを設定し、SIMカードの申し込み完了



支払い方法やポイントの利用、SIMカードの配送先(自宅または店舗を選択可。ここでは自宅を選択)などを選択したら、[申し込む]をタップ。申し込み内容を確認し、[この内容で申し込む]をタップしてください。



端末を購入しない場合は[この内容で申し込む]をタップ。「重要事項説明・利用規約」を読み進めたら、最後に[同意して申し込む]をタップしてください。
これで申し込みは完了です。数日後にSIMカードが届くので、それまで待ちましょう。
SIMカードが自宅に届く

申し込みから数日で自宅にSIMカードが届きます。申し込み状況や申込者の居住地によって異なりますが、今回の検証では申し込みの2日後に届きました。
SIMカードと一緒にスタートガイドも同封されています。利用開始の手順や開通における注意事項などが記載されているので、あわせて参考にしましょう。
楽天モバイルへのMNP転入手続きをおこなう
楽天モバイルに乗り換えるには、まずMNP転入手続きをおこない、回線をBIGLOBEモバイルから楽天モバイルに切り替えるという手順をとります。手続きをせずSIMカードを挿し替えても回線が切り替わるわけではないので、注意しましょう。


手順「2」と同様の方法でmy楽天モバイルにログインしたら、メニューボタン →[my楽天モバイル]と進んでください。
SIMカードを申し込んだ回線のステータスが「準備中」になっているはずです。タップして選択し、申し込んだ回線の電話番号を確認したうえで[転入を開始する]をタップします。

「MNP転入を開始する」をタップすると、BIGLOBEモバイル回線は解約される

「MNP予約番号は送信済みです」と表示されたのを確認
MNP転入における注意事項を確認したら、[MNP転入を開始する]をタップしてください。これでMNP転入手続きは完了です。
[MNP転入を開始する]をタップすると、その瞬間にBIGLOBEモバイルは自動で解約となります。
楽天モバイルのSIMカードに挿し替える

MNP転入手続きが完了したら、楽天モバイルの回線で利用するスマホにSIMカードを挿入します。スマホの電源を切り、BIGLOBEモバイルのSIMカードから楽天モバイルのSIMカードに挿し替えてください。
SIMカードの取り出しピンがなければ、ペーパークリップなどで代用できますが、その際は無理に押し込まないよう注意してください。
楽天モバイル回線の開通完了

楽天モバイルのSIMカードを挿し替えたら、スマホの電源を入れてみましょう。回線が楽天モバイルに切り替わっています。

my楽天モバイルの[申し込み履歴]で回線のステータスが「回線開通完了」と表示されていれば、回線が開通してネットワークを利用できている状態です。
これでBIGLOBEモバイルから楽天モバイルへの乗り換え作業は完了です。
使用済みのSIMカードはどうする?
タイプA(au)のSIMカードを使用していた場合、解約後にSIMカードの返却は不要です。自身で破棄してください。
一方で、タイプD(ドコモ)のSIMカードは貸与品であるため、解約後に返却する必要があります。BIGLOBEモバイルの解約後20日以内に、以下の住所まで郵送で返却してください(送料は自己負担)。
〒277-0834
千葉県柏市松ヶ崎新田字水神前13-1 ロジポート北柏501
ビッグローブ株式会社 「BIGLOBEモバイル」/「BIGLOBE 3G」SIMカード返却センター
(※SIMカードを封筒に入れて普通郵便で郵送)
BIGLOBEモバイルから楽天モバイルに乗り換えるメリット・デメリット
BIGLOBEモバイルから楽天モバイルに乗り換えるにあたって、メリットとデメリットはユーザーの最も気になるポイントでしょう。今回は、BIGLOBEモバイルから楽天モバイルに乗り換える際のメリットとデメリットについて、以下の4点ずつを挙げています。
- 高速データ通信を無制限で使える(楽天回線エリア内)
- 国内通話とSMSを無料で利用できる
- 契約期間の縛りや各種手数料が発生しない
- eSIMに対応している
- 地域によっては回線対応エリアが未成熟
- 手持ちの端末が楽天モバイルに対応しない可能性がある
- インターネット(BIGLOBE光)などとのセット割などが適用されなくなる
- シェアSIMが利用できなくなる
本記事内に記載されている価格は、特に断りがない限りすべて税込価格で表記しています。
メリット1:高速データ通信を無制限で使える(楽天回線エリア内)

BIGLOBEモバイルでは、1GB/3GB/6GB/12GB/20GB/30GBから容量別のプランを選択(音声SIMの場合)し、契約通信量を使い切ると通信速度は最大で200kbpsに制限されてしまいます。基本データ超過時に追加容量の購入は可能ですが、100MBごとに330円(税込)かかってしまいます。
一方、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」なら、楽天回線エリア内であれば高速データ通信を無制限で利用できるため、速度制限の心配をする必要はありません。楽天回線エリア外ではパートナー回線(au回線)となり、月間高速データ容量は5GBとなりますが、5GBを使い切ったとしても最大1MbpsとBIGLOBEモバイルよりも通信速度が速いことがわかります。
メリット2:国内通話とSMSを無料で利用できる

電話帳画面

通話画面

Rakuten Linkユーザー同士のグループチャット画面
楽天モバイルのユーザーは、「Rakuten Link(楽天リンク)」という専用の通話・メッセージアプリを利用できます。
楽天モバイル | BIGLOBEモバイル | |
---|---|---|
国内通話 |
0円 ※国内通話は一部対象外番号あり ※基本通話料は22円/30秒 |
9.9円/30秒(BIGLOBEでんわ利用時) ※基本通話料は22円/30秒
【通話オプション】
|
国内SMS |
0円 ※通常のSMS利用時は全角70文字/3.3円 |
1回の送信あたり3.3〜33円 |
本来、楽天モバイル回線で通話すると30秒ごとに22円、SMSなら70文字あたり3円の利用料金が発生します。しかしRakuten Linkを利用すれば、Rakuten Linkユーザー同士の通話はもちろん、他キャリアの携帯電話番号や固定電話番号との国内通話(一部例外の番号あり)、さらにSMSも無料で使えます。

対するBIGLOBEモバイルも、専用アプリ「BIGLOBEでんわ」を使えば半額の9.9円/30秒で通話できます。さらに「3分かけ放題」(月額660円)や「10分かけ放題」(月額913円)のオプションに加入すると3分または10分以内の通話が何度でも無料になりますが、無料時間を超過すると30秒ごとに9.9円の通話料金がかかってしまいます。
また、通話オプションの「通話パック60」(月額660円)なら月間累計60分、「通話パック90」(月額913円)なら月間累計90分までの通話料金は無料ですが、それを超えると基本通話料金(9.9円/30秒ごと)が発生します。ただし、かけ放題と通話パックともに、「BIGLOBEでんわ」アプリからの発信が必須となります。
ビジネスなどで通話やSMSを頻繁に利用するという人であれば、楽天モバイルを利用したほうが料金を気にせず使えるでしょう。
メリット3:契約期間の縛りや各種手数料が発生しない

回線を契約する際、いわゆる「○年縛り」があるかどうか、契約・解約時に手数料が発生するかどうかも気になるポイントです。楽天モバイルなら契約期間による縛りはなく、契約や解約する際に手数料が発生することもありません。
楽天モバイル | BIGLOBEモバイル | |
---|---|---|
契約事務手数料(新規・他社からの乗り換え) |
0円 |
|
MNP転出手数料 | 0円 |
0円(音声通話SIMのみ12カ月目まで1100円) |
契約解除料 | 0円 | 0円 |
その他手数料 | 0円 |
|
BIGLOBEモバイルの場合、プラン申し込み時やSIMカードの発行時に手数料が発生します。また、基本的に契約期間の縛りはありませんが、音声通話SIMのみ最低利用期間が設定されています。最低利用期間は、サービス開始月の翌月を1カ月目として12カ月目までの期間です。この間にBIGLOBEモバイルを解約すると、1100円(税込)の契約解除料が発生します。
楽天モバイルなら契約や解約などによる手数料はかからないので、契約するハードルはBIGLOBEモバイルよりも低いと言えるでしょう。
メリット4:eSIMに対応している

楽天モバイル契約時にSIMカード(nanoSIM)かeSIMのどちらかを選択できる
楽天モバイルは、eSIMに対応しています。eSIMとは、物理型タイプのSIMカードとは異なり、端末一体型のSIMを指します。
端末にSIMカードとeSIMの両方を設定すれば、電話番号やモバイル通信を使い分けることも可能です。また、海外旅行の際に現地のSIMカードと挿し替える必要がないため、SIMカードを紛失してしまう心配もありません。
楽天モバイルの場合、契約時にSIMカード(nanoSIM)かeSIMか選択できます。どちらを選択しても事務手数料は発生しません。契約の用途にあわせて選ぶといいでしょう。
eSIMのメリット・デメリットとは? 楽天モバイルでの契約・設定手順や使い方を徹底解説
一方のBIGLOBEモバイルはeSIMに対応しておらず、SIMカードしか選択できません。普段使いするぶんにはSIMカードでも不自由はありませんが、電話番号やモバイル回線を1つの端末で使い分けたい、1日でも早く回線を開通したい人は、eSIMに対応した楽天モバイルのほうがメリットが大きいと言えます。
デメリット1:地域などによっては回線対応エリアが未成熟
BIGLOBEモバイルから楽天モバイルに乗り換えるにあたって最も気になるのは、回線対応エリアがどれくらい充実しているかでしょう。

楽天モバイルは、2022年2月に楽天回線エリアの人口カバー率が96%を突破したことを発表しました。当初の計画では人口カバー率が96%に到達するのは2021年夏頃の見込みだったため、回線エリアの拡大ペースが遅れていることがわかります。
対するBIGLOBEモバイルは、回線契約時にドコモ/auから回線を選択できます。4G回線の人口カバー率は、ドコモ回線が99.6%、au回線が99.9%(いずれも2018年度末時点)。格安SIMながら、大手キャリアの成熟した回線エリアを利用できるのがBIGLOBEモバイルのメリットでもあります。
数字だけを見れば楽天モバイルと大手キャリアの差はわずかにも思えますが、楽天モバイルの回線は地方や山奥、都市部でも一部の屋内や地下などで繋がらない可能性があるのです。回線の繋がりやすさという面では、ドコモ・auの回線を利用しているBIGLOBEモバイルのほうが優勢といえるでしょう。

楽天モバイルの回線対応エリアは公式サイトで確認できる
とはいえ、楽天モバイルは自社回線エリア外ではパートナー回線としてau回線を使用しているため、楽天モバイルの回線エリア外で利用する人でも日常の生活で困ることはあまりないでしょう。楽天モバイルは自社の基地局の設置を進めており、回線対応エリアは順次拡大しています。
ただし、動画をたくさん視聴したりオンラインゲームをプレイしたりしたい人は、楽天モバイルの回線エリア外なら最適とはいえません。楽天モバイルの契約を検討している人は、公式サイトで回線エリアを事前にチェックしておくべきでしょう。
デメリット2:手持ちの端末が楽天モバイルに対応しない可能性がある

Androidスマホで人気のPixelシリーズも、対応端末はPixel 4以降のみ
楽天モバイルは、対応する端末が少ないというデメリットがあります。特にAndroidスマホは、BIGLOBEモバイルに比べると楽天モバイルの対応機種は圧倒的に少ないです。
たとえばAndroidスマホで人気のPixelシリーズの対応端末はPixel 4以降のみであり、Pixel 3未満は対応していません。
一方のBIGLOBEモバイルは、iPhoneとAndroidスマホあわせて700機種以上。対応端末の数では圧倒的にBIGLOBEモバイルのほうが多くなっています。
現状の楽天モバイルではiPhoneのほぼ全機種を利用できるので、BIGLOBEモバイルから楽天モバイルに乗り換えた際にそのままiPhoneを使いたいという人は、問題なく利用できるでしょう。とはいえ、「BIGLOBEモバイルでは使えていた端末が、楽天モバイルに乗り換えたら使えなくなってしまった」ということがないよう、乗り換えの際は必ず対応端末を確認するようにしましょう。
また、BIGLOBEモバイルは、自身の端末が動作するかを確かめられる「お試しSIM」の貸し出しもおこなっています。使用しているスマホが、BIGLOBEモバイルの動作確認端末の一覧にない場合でも、お試しSIMを利用して、通信ができるかを確認することができます。
デメリット3:インターネット(BIGLOBE光)とのセット割などが適用されなくなる

BIGLOBEモバイルでは、インターネットサービス「ビッグローブ光」をセットで契約すると、毎月の料金から最大330円割引になるセット割サービスがあります。また、割引額は110円と下がるものの、フレッツ光とのセット割サービスも用意しています(いずれも2022年4月現在、システム改修のため新規受付を停止中)。
家のインターネット回線と、スマホの携帯回線をセットでお得に契約している人は、BIGLOBEモバイルを解約してしまうと以降の割引が受けられなくなります。

楽天モバイルにも、楽天ひかりとセットで契約することで月額基本料が1年間無料になる特典が用意されています。ただし、BIGLOBE光からの移行が必要となるので、解約にかかわる費用や、楽天ひかりの初期費用などが別途発生する場合もあります。
家の通信をすべてBIGLOBEでまとめていた人にとっては、セット割が使えなくなる点や、移行の手間などがデメリットに感じられるかもしれません。
デメリット4:シェアSIMが利用できなくなる

BIGLOBEモバイルには、家族を代表して契約したデータ容量を複数の端末でシェアできる「シェアSIM」というサービスがあります。SIMをシェアする際には、シェア用のSIMカードを発行します。データ通信のみであれば1枚のSIMにつき月額220円で利用でき、LINE通話などで普段連絡をとる家族なら格安の月額料金で回線の利用が可能です。
また、1人ずつ別々の回線を契約しなくてもよいため、回線ごとの基本料金などのダブリを解消し、携帯料金の無駄の節約にもつながります。
一方で、楽天モバイルはデータ容量やSIMをシェアできるサービスはないため、家族全員がそれぞれ回線を契約して持つ必要があります。
楽天モバイルに向いている人とは?
ここまで、BIGLOBEモバイルから楽天モバイルに乗り換えた場合のメリットとデメリットを紹介しました。それらを踏まえたうえで、どんな人がBIGLOBEモバイルから楽天モバイルへの乗り換えに向いているのかまとめてみます。
毎月大量のデータ容量を使用する人

30GB以上は料金が変わらず、データ容量も無制限になる
BIGLOBEモバイルと楽天モバイルの大きな差は、データ容量の制限の有無でしょう。BGLOBEモバイルは、最大のデータ容量プランでも30GBまでしか用意されていない一方で、楽天モバイルは30GB以上は料金が変わることなく無制限のデータを利用できます。
外で動画をたくさん見る人や、オンラインゲームをプレイする人、家に固定のインターネット回線を設置していない人などは、データ無制限の楽天モバイルへの乗り換えを検討するべきでしょう。
また、データ容量の消費量が多い人は、乗り換えによって月々の料金を抑えることもできます。たとえば、BIGLOBEモバイルの30ギガプランを契約する場合、毎月7205円(税込)のプラン料金がかかります。それに加えて、容量が足りなくなってしまったときは、100MBごとに330円(税込)の追加料金を支払ってデータ容量を購入する必要があります。
楽天モバイルの場合は、30GB以上はどれだけの容量を使っても3278円(税込)で、単純にプラン料金で比較してみても4000円程度安くできる計算になります。データ容量は無制限なので、30GB以上使ったとしても追加の容量購入などは必要ありません。
通信制限や月々の料金など、使用するデータ容量の大きさが原因で困っている人は、楽天モバイルのほうが適していると言えます。

「Rakuten UN-LIMIT VII」の料金プラン
楽天モバイルは新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VII」の提供を開始すると発表しました。2022年7月1日より「Rakuten UN-LIMIT VI」から自動的に「Rakuten UN-LIMIT VII」に切り替わります。
無料のキャリアメールサービス「楽天メール」が利用できるようになるほか、楽天マガジンやYouTube Premiumを最大3カ月無料で提供します。
一方、月間データ使用量が1GB未満だと0円になる仕組みは廃止となり、最低月額料金は1078円となります。7月1日以降すぐさま0円での利用ができなくなるわけではなく、10月末までは実質0円で利用できます。
回線の契約と同時に端末も新しく購入する人
楽天モバイルが実施している豊富なキャンペーンは魅力のひとつ。その中には、端末をお得に購入できるキャンペーンも含まれています。回線の乗り換えと同時に端末も購入したいと考えている人にとっては、楽天モバイルはおすすめです。

たとえば、Rakuten Hand(端末価格:1万2980円)ならポイント還元により実質0円で購入できます。「Rakuten UN-LIMIT VI」の契約と同日中にRakuten Handを購入し、Rakuten Linkを利用するだけで、購入金額分以上の楽天ポイントが後日付与されます。

また、楽天モバイルはiPhoneの端末価格が4キャリア最安値とうたっており、他キャリアよりも安く購入できます。
それに加えてキャンペーンを活用することで、ポイントも還元されます。最新機種であるiPhone 13(端末価格:9万6470円)も最大3万5000ポイントが還元されるため、実質6万1470円で購入できるのです。
そのほかのiPhoneも最大3万〜3万5000ポイントが還元されます。iPhoneの購入を検討している人はチェックしておきましょう。
楽天サービスを多く利用している人
楽天市場や楽天ブックス、楽天マガジン、楽天ペイ、ラクマなどをはじめ、楽天の各種サービスを頻繁に利用する、いわゆる「楽天経済圏」で生活する人は、楽天モバイルへの乗り換えがおすすめです。
楽天モバイルの毎月の利用料金に対して、100円(税別)ごとに1ポイントの楽天ポイントが貯まります。さらに、貯まったポイントを利用料金の支払いに使うことも可能です。
また、楽天モバイルは「楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の対象にもなっています。楽天SPUは、対象サービスを契約したり特定の支払い方法で買い物したりするなどの条件を満たすと、楽天ポイントの付与率がアップする仕組みです。
楽天モバイルを契約しているだけで楽天市場での買い物でポイント付与率が+1倍となり、楽天モバイルのキャリア決済で支払えばさらに+0.5倍となります。そのほか、楽天SPUには様々な達成条件があるので、複数を適用させればそのぶん楽天ポイントも貯まりやすくなります。
楽天ポイントをさらに貯めたい人は、楽天カードもおすすめです。普段の買い物で楽天ポイントを貯めて楽天モバイルの支払いに利用するといった使い方もできます。
楽天モバイルでキャンペーン中の狙い目機種
楽天モバイルは、豊富な端末購入キャンペーンを実施しているのも魅力のひとつ。BIGLOBEモバイルから楽天モバイルに乗り換える際は、端末の購入をあわせて検討するのもいいでしょう。
ここでは楽天モバイルが実施している端末購入キャンペーンのうち、狙い目となる機種を紹介しています。
iPhone 13シリーズ・iPhone 12シリーズ・iPhone SE 第3世代

楽天モバイルの申し込みと同日にiPhone 13シリーズ・iPhone 12シリーズ・iPhone SE 第3世代のいずれかを購入すると、合計最大3万ポイントの楽天ポイント(期間限定ポイント)が付与されます。
キャンペーンを適用するには以下の条件を満たす必要があります。
- 楽天モバイルを新規・他社からの乗り換え・プラン変更(移行)で初めて申し込む
- 申し込みと同日に対象製品を購入する
- 申し込みの翌月末日までに開通手続きを完了し、Rakuten UN-LIMIT VIのプランを開始する
- 申し込みの翌月末日までに楽天リンクで10秒以上の通話をする
iPhone 13シリーズ(iPhone 13Pro Max / iPhone 13 Pro / iPhone 13 / iPhone 13 mini)またはiPhone SE 第3世代であれば最大3万ポイント、iPhone 12シリーズ(iPhone 12Pro Max / iPhone 12 Pro / iPhone 12 / iPhone 12 mini)であれば最大2万5000ポイントの付与となります。
iPhone 13シリーズ | iPhone 12シリーズ | iPhone SE 第3世代 | |
---|---|---|---|
初めての申し込み | 5000ポイント | 5000ポイント | 5000ポイント |
iPhoneを購入 |
|
※新規契約の場合はポイント付与なし |
※他社からの乗り換え(MNP)の場合のみ。新規契約・プラン変更の場合はポイント付与なし |
iPhoneアップグレードプログラム | 5000ポイント | 5000ポイント | 5000ポイント |
OPPO A55s 5G、Xperia 10 III Liteなど

楽天回線と同時に楽天モバイル公式楽天市場店で対象のAndroidスマホを購入すると、最大2万円オフとなるクーポンをもらえます。さらに、初めての楽天回線申し込みで5000円相当の楽天ポイントをもらえるキャンペーンも実施されています。
クーポン付与の対象となるAndroidスマホは以下の通りです。
- 2万円オフクーポン:Rakuten Hand 5G、Rakuten BIG s、OPPO A55s 5G、OPPO Reno5 A、Xperia 10 III Lite
- 1万5000円オフクーポン:AQUOS Wish、AQUOS sense6、AQUOS zero6
- 7980円オフクーポン:Rakuten Hand
おすすめは? 楽天モバイルのAndroidスマホ全11機種レビュー【2022】
また、以下の条件を満たすことで楽天ポイント5000ポイント(期間限定)をもらえます。
- クーポン対象の端末購入と同日に楽天モバイルを申し込む(新規・他社からの乗り換え・プラン変更)
- 申し込みの翌月末日までに開通手続きを完了し、Rakuten UN-LIMIT VIのプランを開始する
- 購入した端末を利用し、申し込みの翌月末日までに楽天リンクで10秒以上の通話をする
これらのキャンペーンを組み合わせると、最大実質2万5000円分がお得になります。たとえばOPPO A55s 5G(本体価格3万2800円)の場合、実質7800円で購入できる計算です。