楽天モバイルと楽天カードは、どちらも楽天グループが提供するサービスです。セットで利用するとお得になりそうなイメージはあるものの、具体的なメリットを把握している人は意外と少ないかもしれません。
そこで本記事では、楽天モバイルと楽天カードを組み合わせることで得られる具体的なメリットを、実際に活用している筆者が詳しく解説します。
前提:楽天カードによる直接的な「割引」は存在しない
まず、多くの人が勘違いしがちなポイントを整理しておきます。他のキャリアのように、「楽天カードを持っているだけで、楽天モバイルの月額料金が自動的に300円引きになる」といった直接的な割引制度は存在しません。
楽天モバイルの基本料金は、楽天カードの有無にかかわらず以下の通り一律です。
Rakuten最強プランは3GBまで1078円、3GB〜20GBが2178円、20GB以上で3278円の従量課金制。Rakuten最強U-NEXTはU-NEXTの見放題込みで月額4378円。
楽天カードと楽天モバイルをセットにするメリットは、月額料金の直接値引きではなく、「ポイント還元による実質的なコストダウン」にあります。
また、楽天ブラックカードや楽天プレミアムカードの利用者は「ギガ割引クーポン」を利用できますが、こちらも「1100円割引券」のように月額料金から直接引かれるわけではありません。あくまで「データ通信量」が減ることで、自動的に料金プランの段階が下がり、結果的に安くなる仕組みです。
楽天カードセット使いで楽天モバイルが「実質」安くなる3つの理由
直接的な基本料金の値引きがないのに、なぜセット使いが推奨されるのか。その理由を3つ説明します。
理由1:楽天モバイルの月額料金は「楽天ポイント」で支払えるから
楽天モバイルでは、月々の支払いに「楽天ポイント」を充当できます。楽天カードの利用で貯まった通常ポイントはもちろん、使い道に困りがちな「期間限定ポイント」も1ポイント=1円として自動的に支払いに充てられます。
後述するように、楽天カードユーザーは楽天ポイントが圧倒的に貯まりやすいため、結果的に楽天モバイルの月額料金を安く抑えられるというわけです。工夫次第で、楽天モバイルの月額料金を0円に近づけることも可能です。
理由2:楽天カードのユーザーは楽天ポイントが圧倒的に貯まりやすいから
楽天カードと楽天モバイルをセットで使うことで、楽天ポイントをかなり効率よく貯めることができます。
「楽天マジ得フェスティバル」活用で2万〜3万ポイント獲得可能
楽天カード会員限定で開催される「楽天マジ得フェスティバル」は見逃せません。このキャンペーンを経由して楽天モバイルに申し込むことで、楽天ポイント2万ポイントを獲得できます。さらに、楽天カードに同時にすれば更に1万ポイント加算され、合計3万ポイントも獲得可能です。
3万ポイントを獲得すれば、最初の数か月〜1年程度の通信費が実質無料になる計算です。これほどまとまったポイント還元を受けられるのは、楽天カードを保有している人だけの特権といえます。
SPU(スーパーポイントアップ)で楽天市場の還元率が常時+6倍
楽天モバイル契約者は楽天市場での買い物ポイントが常時+4倍になります。さらに楽天市場での買い物を楽天カードで支払えば、さらに+2倍ポイントが加算されるので、常時+6倍の楽天ポイントを獲得することが可能です。
毎月楽天市場で一定額の買い物をする人の場合、付与されるポイントだけで楽天モバイル料金(3GB以下なら税込み1078円)を賄えてしまうケースも珍しくありません。
楽天モバイルの支払いで貯まる楽天ポイントが2倍になる
楽天モバイルの支払い方法に楽天カードを設定することで、合計2%の楽天ポイントを獲得できます。月額2980円を支払う人の場合は、年間で708ポイントが貯まる計算です。
他社のクレジットカードでも独自のポイントは貯まりますが、楽天ポイントであれば貯まった分をそのまま翌月の通信料の支払いに充当できるため、実質的な支出を直接的に減らすことが可能です。
理由3:楽天カードの上位カード会員なら「ギガ割引クーポン」を使えるから
楽天カードの上位カード(有料カード)会員向けに配布される「ギガ割引クーポン」は、特定の条件を満たすことで、月々のデータ容量から一定のギガ数が割引される仕組みです。
これまで「ポイント還元」がメインだった楽天モバイルにおいて、直接に近い形で請求額を下げられる可能性のある、貴重な手段の一つとなっています(詳しくは後述)。
ギガ割引クーポンは、楽天カードの中でも「楽天プレミアムカード」または「楽天ブラックカード」の会員のみが受けられる特典です。残念ながら、通常(年会費無料)の楽天カードや楽天ゴールドカードは対象外となります。
ギガ割引クーポンを獲得する
「楽天モバイル」と「楽天カード」をセットで使う6つのメリット
楽天モバイルの支払いを楽天カードにすることで、分割手数料の節約やポイント還元率の向上など、さまざまな特典を受けられます。
メリット1:同時申し込みで3万ポイントを獲得できる
楽天マジ得フェスティバルに参加できるのが、「楽天モバイル」と「楽天カード」をセットで使う最大のメリットといっても過言ではありません。楽天カードの利用状況に応じて、以下の特典を獲得できます。
| 【特典1】楽天モバイル申し込みで2万ポイント | 【特典2】楽天カード新規入会特典の増量 | |
|---|---|---|
| 内容 | 楽天カード会員が、初めて楽天モバイルを契約すると20000pt獲得 | 楽天カードの新規契約で貰えるポイント数が5000pt→10000ptにアップ |
| 期間 | 2026年3月19日(木)10時から4月13日(月)10時まで | 2026年3月19日(木)10時から4月6日(月)10時まで |
| 適用条件 |
|
|
楽天カードと楽天モバイル、どちらかの特典を獲得することもできますし、両取りすることもできます。例えば、すでに楽天カードを持っている人が楽天モバイルに申し込む場合、特典1のみ適用され、20000ポイント獲得となります。まだ楽天カードを持っていない人は、特典1と2を両取りでき、合計30000ポイント獲得となります。
これから両方に申し込む人は、取りこぼしがないよう一番お得な楽天モバイル・楽天カードの同時申し込みのやり方を事前に確認しておいてください。
メリット2:楽天モバイルで端末を購入する際の分割手数料(24回払い)が無料
楽天モバイルでiPhoneやAndroid端末を購入するなら、楽天カードでの支払いがお得。端末代金を楽天カードで支払うと、24回または48回の分割手数料が「無料」になるからです。
5万円の24回払い実質年率15%だと、だいたい8160円の手数料が発生する
クレジットカードの分割払いサービスを利用する場合、だいたい24回払いで年率15%前後の手数料が発生するケースがほとんど。たとえば本体価格が5万円の端末を24回払いに設定した場合、最終的に手数料だけで8160円発生してしまうことになります。
楽天カードなら分割手数料が発生しない
その点、楽天カードに限って手数料無料で24回の分割払いができます。5万円の端末を24回払いで買ったパターンなら、きっちり2083円だけ毎月支払えばいい計算になります。通常の分割払いと比較すると分かるように、分割手数料が発生しないのは実はかなり大きなメリットです。
さらに、楽天カードユーザーは、iPhoneの分割払い(48回払い設定)がお得になる「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」も利用できます。分割払いを検討しているなら、楽天カードを使わない手はありません。
※分割払い手数料のシミュレーション結果(金額)は実際の支払いと異なる場合があるため、あくまでも目安としてください。
メリット3:「買い替え超トクプログラム」を利用できる
楽天モバイル買い替え超トクプログラム(旧iPhoneアップグレードプログラム)は、楽天カード保有者のみが利用できるお得なサービス。48回の分割払いで購入したiPhoneを25カ月目以降に返却することで、端末代金の最大半額の支払いが免除されます。
さらに現在、iPhone 16eとiPhone 17eの購入時に「買い替え超トクプログラム」を適用することで月額1円で購入できるキャンペーンも開催中。通常よりもかなりお得に最新機種を利用できます。
iPhone 16eを前半24か月は月額1円で利用可能
現状、楽天モバイルで最も安くiPhoneを購入する方法がこの「買い替え超トクプログラム」です。買い替え超トクプログラムを利用するためだけに楽天カードを発行しても損はないでしょう。
ただ、「返却時に故障していたらどうなる?」「結局損をしないか?」と不安な人も多いはず。申し込み前に買い替え超トクプログラムの実録レビューと注意点を確認しておくのがおすすめです。実際に利用した感想や、見落としがちなデメリットまで把握した上で、納得して手続きを進めましょう。
メリット4:楽天市場での買い物で+6倍の楽天ポイントを獲得できる
楽天モバイルと楽天カードをセットで使うことで、楽天市場での買い物が格段にお得になります。 その理由は、楽天の「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」により、ポイント還元率が大幅にアップするからです。
楽天SPUとは、楽天の各種サービスを利用することで、楽天市場でのポイント還元率が上がる仕組みのこと。楽天モバイルと楽天カードをセットで使うと、楽天市場で合計7倍の楽天ポイントを獲得できます。内訳は以下の通り。
| 楽天市場の利用 | 1倍(楽天市場による通常ポイント) |
|---|---|
| 楽天カード利用 | +1倍(SPUによるポイント付与) |
| +1倍(楽天カードによるポイント付与) | |
| 楽天モバイル契約(Rakuten最強プラン) | +4倍(SPUによるポイント付与) |
楽天モバイルと楽天カードのユーザーは、通常ポイント(1倍)+楽天カード利用(+2倍)+楽天モバイル契約(+4倍)=合計7倍のポイントを常時獲得できます。
たとえば、1カ月間に楽天市場で2万円(税抜)ほど買い物をした場合、楽天モバイルと楽天カードのユーザーは合計1400ポイントを獲得できます。一方、通常のユーザーは通常の1倍(200ポイント)のみなので、その差は1200ポイントにもなります。これが毎月積み重なれば、年間で約1万4000ポイント(=1万4000円相当)もの差が生じるのです。
後述するように、楽天モバイルの月額利用料金は楽天ポイントを1ポイント=1円として充当できるシステムです。楽天市場で毎月2万円〜3万円の買い物をする人で、かつ月間データ通信量を3GB以下に抑えられる人なら、SPU特典によって楽天モバイルの維持費をほぼゼロにすることも可能です。
特設ページにアクセスし、[エントリーはこちら]をタップ
「エントリーが完了しました」と記載されていればOK
楽天モバイルの特典ポイントを獲得するには、特設ページでの事前エントリーが必要になりました。楽天市場で買い物をしたり、楽天ふるさと納税で寄付をしたりする前にエントリーを済ませておきましょう。
現時点では毎月のエントリーなどの定期的な手続きは不要と案内されています。一度エントリーすれば、+4倍の楽天ポイントが継続して付与される仕組みです。また、楽天カードのSPU特典を獲得するにあたってはエントリーは不要です。
メリット5:楽天モバイルの支払いで貯まる楽天ポイントが2倍になる
楽天モバイルを契約しているユーザーには、毎月の支払い額に対して1%の楽天ポイントが還元されます。
さらに、支払い方法を楽天カードに設定すると、楽天カード利用分として追加で1%の楽天ポイントが付与されます。つまり、楽天モバイルの支払いを楽天カードにするだけで、合計2%分の楽天ポイントを獲得できることになります。
他のクレジットカード(例:PayPayカード、dカードなど)を利用しても、楽天モバイルの1%還元特典は適用され、クレジットカード側のポイントも獲得できます。しかし、楽天ポイントを1P=1円として楽天モバイルの支払いに使えるという点で考えると、楽天カードのほうが有利です。
- 楽天カード:楽天ポイントが貯まり、楽天モバイルの支払いに充当可能
- 他社カード:各社独自のポイント(dポイント、PayPayポイントなど)は貯まるが、楽天モバイルの支払いには使えない
たとえば、楽天モバイルの請求金額が毎月2980円だったとして、楽天カードで支払った場合は毎月楽天ポイントを59ポイント獲得できます(小数点以下は切り捨て)。
この楽天ポイント59ポイントを毎月の楽天モバイルの支払いに充当すると、年間で708円安く利用できるという計算に。たったの数百円の違いですが、数年間払い続けると大きな差が生じるはずです。楽天カードを選ぶことで、実質的に通信費の節約につながるというわけです。
メリット6:Rakuten最強プランが5GB・もしくは10GB分お得に(上位カード限定特典)
2025年7月より、「楽天プレミアムカード」または「楽天ブラックカード」と「楽天モバイル(Rakuten最強プラン)」をセットで利用しているユーザーには、毎月以下の「ギガ割引クーポン」が進呈されます(Rakuten最強U-NEXTは対象外)。
| 対象のカード | クーポン内容 | 年会費(税込) |
|---|---|---|
| 楽天ブラックカード会員 | 当月のデータ使用量から10GBが差し引かれる | 3万3000円 |
| 楽天プレミアムカード会員 | 当月のデータ使用量から5GBが差し引かれる | 1万1000円 |
クーポンは「1100円割引券」のように月額料金から直接引かれるわけではありません。あくまで「データ通信量」が減ることで、自動的に料金プランの段階が下がり、結果的に安くなる仕組みです。
たとえば月に7GB使用した場合、楽天プレミアムカード会員であれば5GBが差し引かれるので実質2GB分の利用としてカウントされ、月額料金は通常2178円(税込)→1078円(税込)に切り替わります。つまり、1つ下の料金帯に収まることで、1100円(税込)の節約が可能になります。
クーポンは月間のデータ使用量が多い人ほど、恩恵が大きくなる設計です。特に20GB前後の利用者にとっては、料金が1段階下がるかどうかの分岐点にクーポンが作用するため、非常に効果的だといえます。
ただし注意点として、クーポン適用後にデータ利用量が0GB相当になった場合でも、最低料金1078円(税込)は必ず請求される点は押さえておきましょう。つまり、たとえクーポンで全量が相殺されたとしても、完全無料にはならないというわけです。もともと月間3GB以下の利用ですでに最低料金が適用されているユーザーにとっては、クーポンを使っても料金が変わらないため、節約効果は限定的です。
その他にも、ギガ割引クーポンを使う前に知っておくべき注意点はいくつか存在します。せっかくの特典を無駄にしないよう、事前に運用のコツを把握しておきましょう。
| 年会費 |
11,000
|
|---|---|
| 還元率 |
1.00%
100円ごとに1ポイント
|
| ポイント |
楽天ポイント
|
| ウォレット |
Apple Pay
Google Pay
|
|
QUICPay
楽天Edy
| |
| 申込条件 |
原則20歳以上の安定収入のある方
|
| 審査/発行 |
ー
/
最短1週間
|
| 支払い |
毎月末日締め 翌月27日引落 |
楽天ポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)。誕生月は、楽天市場・楽天ブックスの買い物でポイント還元+1倍
海外空港ラウンジを無料で利用できるプライオリティ・パス(最高ランクのプレステージ会員)がタダで使える(2025年1月以降、無料利用は年間5回までにダウングレード予定)
楽天証券の投信積立クレジット決済でポイント還元率が通常の0.5%から1%にアップ
ETCカード年会費が無料
| 年会費 |
33,000
|
|---|---|
| 還元率 |
1.00%
100円ごとに1ポイント
|
| ポイント |
楽天ポイント
|
| ウォレット |
Apple Pay
Google Pay
|
|
QUICPay
楽天Edy
| |
| 申込条件 |
楽天プレミアムカード保有(12カ月以上)+12カ月間の請求額が合計500万円以上
|
| 審査/発行 |
ー
/
最短1週間
|
| 支払い |
毎月末日締め 翌月27日引落 |
楽天ポイントの基本還元率が1%(100円につき1ポイント=1円相当)。楽天市場では3%以上の還元率。楽天証券の投信積立で2%還元
自動付帯の海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険、国内外の空港ラウンジ利用などトラベル関連の付帯保険・サービスが充実
楽天プレミアムカードの各種特典に加え、コンシェルジュサービスの提供あり
【検証】月々の支払いはどこまで下がる?実質負担額をシミュレーションしてみた
実際に、楽天カード(年会費無料の通常タイプ)を日常的に利用している筆者のモデルケースで、月々の実質負担額をシミュレーションしてみました。
| 項目 | 付与率 | 貯まるポイント |
|---|---|---|
| 楽天市場での買い物(月2万円) | 合計7倍 | 1400pt |
| 実店舗などで楽天カードを利用(月1万円) | 1%還元 | 100pt |
| 楽天モバイル支払いポイント(1078円)※ | 2%還元 | 19pt |
| 合計 | - | 1519pt |
※楽天モバイル契約特典(1%分)は消費税にポイントが付かない
筆者のように楽天市場で月に2万円程度、楽天カードで月に1万程度の買い物をする人なら、獲得したポイントだけで楽天モバイルの基本料金を完全にカバーできてしまいます。
たとえば上のケースでは基本料金(3GB以下)の支払い額を相殺してもなお、400ポイント以上が手元に残る計算です。この余ったポイントは、翌月のデータ利用量が増えた際の補填や、コンビニやスーパーなど実店舗での買い物に回すことができます。
もし「お買い物マラソン」や「5と0のつく日」などのポイントアップキャンペーンを利用すれば、さらに効率よくポイントを貯めることができます。最新の楽天市場ポイントアップカレンダーとセール予想を参考に、最もポイントがもらえる日を見極めてから買い物を楽しんでください。