LINE(ライン)で起こりがちなのが、すぐに返信したくないメッセージにうっかり既読を付けてしまうミス。そんなときに「既読」表示を削除して未読状態に戻したい、と考える人は少なくないはずです。
しかし、結論から言えば、既読を未読の状態に戻す方法はありません。既読にしたくないのであれば、既読をつけないようにするほかないのです。
LINEにおける既読・未読の仕組みをざっくり踏まえた上で、メッセージを意図せず既読にしないようにするための「うっかり既読」防止策や既読回避策を4つ紹介します。
LINEで既読を付けたメッセージはどうやっても未読には戻せない

先に述べたように、トークルームを開いて既読状態にしてしまったメッセージを未読に戻す機能は、現状のLINEアプリにはありません。
たとえトークルームからメッセージを削除しても、トークルームを丸ごと消しても、LINEアカウント自体を消したとしても、相手の画面に付いた既読は未読には戻らないのです。

うっかり既読にしてしまったものの、「返信する時間がない」「ゆっくり返信内容を考えたい」というとき、既読のまま放置するのはなるべく避けたほうが無難です。
というのも、人によっては既読状態で長い間放置されていることで「怒らせてしまったか」「なにか問題があったのか」と余計な心配をかけてしまう可能性があるからです。後で返信する旨を軽く伝えるか、もしくはスタンプ1個だけでも送っておくと自分も相手もモヤモヤせずに済むでしょう。
4つの「うっかり既読」防止策
既読メッセージは二度と未読には戻せないので、できるだけ既読をつけないようにするほかありません。そこで、うっかり既読をつけてしまうミスを防止するのに効果的な方法や、既読をつけずにメッセージを読める方法を4つ紹介します。
方法1:トークルームを開いたまま放置しない
メッセージを受信しても、トークルームを開かなければ既読になりません。そのため、まずはトークルームを開いたまま放置しないことが最重要です。
アプリの起動と同時にトークルームが開いてしまう
トークルームを開いたままの状態でLINEアプリを閉じると(iPhoneでは下から上にスワイプ/ホームボタン、Androidスマホでは「戻る」ボタンなど)、次にLINEアプリを開いたとき、トークルームが開いた状態で表示されてしまいます。
未読のメッセージがある場合は、意図せず既読をつけてしまうおそれがあるのです。


メッセージの返信や確認等を済ませたら、こまめにトークリスト(一覧)の画面に戻るクセを付けておくといいでしょう。
また、LINEアプリを起動させる際には、LINEアプリを再起動するときの操作と同じように、いったんマルチタスク画面でLINEアプリを強制終了させてから開くようにするとさらに安心です。
方法2:メッセージの内容通知をオンにしておく
LINEアプリの設定画面で「メッセージ通知の内容表示」をオンにしておけば、新着メッセージを受信したときに送信者の名前とメッセージの一部がバナー表示されます。

iPhoneで表示されるメッセージ通知

Androidスマホで表示されるメッセージ通知
LINEアプリを起動せずともメッセージの内容をある程度確認できるので、優先して返信すべきかどうかを判断できます。
その反面、ロック画面や操作中の画面を第三者に見られると、メッセージを読まれてしまうリスクも。気にならない場合のみ設定しましょう。また、通知をタップしたりスワイプしたりすると、トークルームが開いてメッセージに既読がついてしまいます。十分に注意してください。


LINEの「ホーム」タブで設定ボタン
から に進み、 のトグルをオンにすれば通知にメッセージ内容が表示されるようになります。なお、一番上に表示される「通知」がオフになっていると、メッセージ通知の内容表示項目が表示されません。「通知」をオンにした上で先に進みましょう。
方法3:既読をつけずにメッセージ内容をのぞき見する【iPhone/Android】

LINEには、裏ワザ的に既読を付けずにメッセージを読む方法が存在します。うっかり既読を防ぐという面からは少し外れますが、これらの方法を使えば心理的・時間的負担を感じずゆっくり返信を考えることができるでしょう。
OSごとに利用できる方法が異なるので、自身が使っているスマホに合わせてチェックしてください。
iPhoneはトークルームを長押ししてメッセージをのぞき見できる


強く押し込まなくても1〜2秒ほど軽く指を置いておくだけで反応する
iOS 13以降(もしくは3Dタッチ)を搭載したiPhoneでトークリストの中からトークルームを「長押し」(ロングタップ)すると、そのトーク画面がポップアップ表示されます。このポップアップ画面の範囲内であれば、メッセージに既読を付けずに内容を確認できるというわけです。
ただし、過去のメッセージまで遡ってスクロールできないのが難点。確認できるメッセージ内容は、ポップアップで浮かび上がったトーク画面の範囲内のものに限定されるので、大量の未読メッセージが溜まっていると、すべてを確認できないおそれがあります。
Androidスマホは「既読回避」アプリを利用する

既読回避アプリのひとつ「あんりーど」

既読回避アプリのひとつ「既読回避サポーター」
Androidスマホで既読をつけずにLINEメッセージを読むには、いわゆる「既読回避アプリ」を使うのが便利です。
既読回避アプリとは、LINEやInstagramなどで受信したメッセージを本体アプリを開かずに読むことのできるアプリの総称で、Androidスマホ向けにGoogle Playでいくつか提供されています。
既読回避アプリ上でメッセージを確認すれば、LINEアプリで既読がつくことはありません。なお、既読回避アプリを使うとメッセージを読んだだけで満足してしまい、返信を忘れる「未読スルー」が起こりがちです。読んだらLINEアプリから返信するように意識しましょう。
方法4:機内モードを活用する【iPhone/Android】

端末の機内モードを活用して通信を一時的に遮断すれば、その状態でLINEのトークルームを開いても既読にはなりません。既読をつけずに未読メッセージが読めるというわけです。
ただし、機内モードをオフ(通信を再開)にする操作を誤ると、その瞬間に既読がついてしまうリスクも伴います。この手法は、うっかり既読を防ぐというよりも、既読をつけずに読む方法の一つとして押さえておきましょう。
iPhoneで機内モードを活用する
iPhoneの場合、まずは読みたいメッセージを受信します。通信状態でLINEアプリを開く必要がありますが、直前にLINEを閉じたときの画面がトークルームだった場合、LINEを開いた瞬間にトークルームが開き、既読がついてしまいます。
それを防ぐため、まず一度マルチタスク画面でLINEを終了しましょう。その後、LINEを起動します。


トークリスト一覧で該当メッセージを受信していることを確認したら、端末を機内モードにします。このとき、Wi-Fiはオフにしましょう。

この状態でトークルームに入れば、既読をつけないままメッセージを読むことができます。
ただし、機内モードでLINEのメッセージを読んだ場合、機内モード解除後にLINEを起動した時点で既読がついてしまいます。これはLINEが開いている状態だけでなく、バックグラウンドでLINEが起動している状態でも同様です。既読をつけたくない場合には、マルチタスク画面でLINEを終了してから機内モードを解除するようにしましょう。
Androidで機内モードを活用する
Androidの場合、端末を機内モードにし、さらにWi-Fiをオフにした状態でLINEを開くと、既読をつけずにメッセージを読むことができます。



検証端末:AQUOS wish
Androidスマホでは、画面の上からスワイプして表示させる「クイック設定パネル」で機内モードとWi-Fiのオン/オフの設定ができます(機種、OSによって表示画面は異なります)。
ただし、機内モード解除後にLINEを起動すると既読がついてしまうので注意が必要です。バックグラウンドでLINEを起動している状態で機内モードを解除したときも同様に既読がついてしまうため、既読をつけたくない場合には、LINEを終了してから機内モードを解除するようにしましょう。
そのほか既読・未読についてのよくある疑問と答え
ここからは「既読を未読に戻せないのか」というテーマ以外に、よく挙げられる既読・未読についての疑問について紐解きます。
既読が表示されるのはどのタイミング?
LINEのメッセージに「既読」マークが付くタイミングは、新着メッセージがある状態のトークルームを開いたときです。メッセージを受信したり、通知が表示されたりするだけでは、既読はつきません。
既読マーク下に表示されている時刻の意味は?
既読マークの下に記載してある時刻はメッセージの「送信時刻」です。

既読マークの下に記載してある時刻はメッセージの「送信時刻」であって、既読になった時刻ではありません。既読が付く瞬間にトークルームを目視していない限り、相手がいつ既読にしたのか把握するのは難しいでしょう。
既読が時間差で表示される設定はある?
LINEでは、トークルームを開いたタイミングとメッセージ横に既読マークが付くタイミングをずらすような設定項目や方法は存在しません。
既読が時間差で表示される設定自体はありませんが、どちらかの通信環境が悪かったり、一方が機内モードにしていたりといった状態にある場合、トークルームを開いてから既読が表示されるまでタイムラグが発生する可能性はあります。
とはいえ、そのような状況はなかなか珍しいので、基本的には自分側がトークルームを開くタイミングと相手側のメッセージ横に既読が付くタイミングは、ほぼ同時だと考えておいていいでしょう。