iOS版LINE(ライン)では、トークリスト画面を長押しするだけで「既読」を付けずにメッセージが読めます。難しい操作や手順のない便利なテクニックですが、使う際にはiPhoneなどのモデルやiOS・LINEアプリのバージョンなど、満たしておくべき条件と注意点があります。
本記事では、長押ししてLINEの既読を回避する方法を紹介した上で、利用時の注意点を紹介。長押しがうまくできない場合の対処法も解説しているので、参考にしてください。
iPhoneだけの既読回避法:LINEトークを長押し(ロングタップ)して読む


強く押し込まなくても1〜2秒ほど軽く指を置いておくだけで反応する
既読を回避してメッセージを読むには、まずLINEアプリの「トーク」タブを開いてトークリスト(一覧)を表示させます。続いて、未読があるトークを長押し(ロングタップ)します。
すると、トークルームの一部が浮き上がるように表示されます。この浮き上がった範囲に限られますが、既読を付けずにメッセージ内容をチェックできます。長押しして浮き出たトークルームを見ても既読はつかず、また未読のバッジも消えません。

トークリストに戻りたいときは、ポップアップで表示された画面とメニュー以外の場所をタップしてください。トーク部分や、メニューの[既読]をタップすると既読が付いてしまいます。
長押し既読回避テクニックを使う際の注意点
前述した長押しによるLINEの既読回避テクニックは非常に便利ですが、利用するには満たしておくべき条件や知っておきたい注意点があります。
注意1:iOS 13以上を搭載、または3D Touch対応のモデルが条件
長押しによる既読回避法は、以下2つの条件をどちらも満たしているiPhoneで利用できます。
- 搭載OSがiOS 13以上であること、もしくは3D Touchに対応した機種であること
- LINEアプリがバージョン9.16.5以上である
長押しによるLINEの既読回避テクニックは、iOS 13以降の触覚タッチまたは3D Touch機能により動作するものです。
そのため、3D TouchにもiOS 13にも対応していない(サポート対象外)iPhoneでは、残念ながら長押しによる既読回避テクニックは使えません。具体的な対象機種は以下のとおりです。
- iPhone 13/13 Pro/13 Pro Max
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 12/12 Pro/12 Pro Max
- iPhone 12 mini
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro/Pro Max
- iPhone XS/XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8/8 Plus
- iPhone 7/7 Plus
- iPhone SE
- iPhone 6s/6s Plus
注意2:操作を誤ると既読が付いてしまうおそれがある


最も注意したいのが、長押しで表示させたトークルーム、もしくはメニューの既読をタップすると、既読がついてしまうこと。
せっかく既読を回避してメッセージが読めたのに、最後に操作を誤ってしまえば本末転倒です。繰り返しになりますが、トークリストに戻りたいときは、ポップアップで表示された画面とメニュー以外の場所をタップしてください。
注意3:トークルームを開いたまま放置しない
トークルームを開いたままの状態でLINEアプリを閉じるとアプリの起動と同時にトークルームが開いてしまう
トークルームを開いたままの状態でLINEアプリを閉じると(下から上にスワイプまたはホームボタンを押す)、次にLINEアプリを開いたときトークルームが開いた状態で表示されます。未読のメッセージがある場合は、LINEアプリを開くだけで既読をつけてしまうおそれがあるのです。
メッセージの返信や確認などを済ませた後は、こまめにトークリストの画面に戻るクセを付けておくといいでしょう。また、LINEアプリを起動させる際には、いったんマルチタスク画面でLINEアプリを強制終了させてから開くようにするとさらに安心です。
長押し既読回避がうまくできないときの対処法
トークの長押しでLINEメッセージをチェックする方法がうまくいかない場合は、以下で挙げている対処法を試してみてください。
LINEアプリとiOSバージョンを最新版にアップデートする
前述したように、既読回避テクニックを使うには、iOS 13の触覚タッチ(または3D Touch)に対応していて、かつiOS版LINEアプリのバージョンが9.16.5以上である必要があります。
古いバージョンを利用していて条件に当てはまらない場合は、それぞれ最新版にアップデートしてください。LINEアプリやiOSバージョンのアップデート方法・注意点については、以下の記事で解説しています。
iPhoneの触覚タッチ・3D Touchの反応速度を調節する
触覚タッチ・3D Touchが有効になるまでに必要な時間を調整できます。誤操作が多い場合には、設定を変更してみてください。


iPhoneの設定アプリから[アクセシビリティ]を選択し、[タッチ]へと進みます。


続いて[触覚タッチ]もしくは[3Dタッチおよび触覚タッチ]をタップします。タッチの継続時間を「速く」または「遅く」のどちらか好みのほうに設定してください。
「遅く」になっていると、長押ししてもなかなか反応しないように感じるかもしれません。タイミングのテストセクションで、タッチの感覚を試しながら調整するといいでしょう。
LINEの長押し回避法を使う上でよくある疑問と答え
iPhoneだけで使える長押し既読回避法について、過去のメッセージまで遡れるのかどうか、長文の場合の表示範囲はどうなるのかといった疑問に答えていきます。
長押し表示させたトークルーム(未読メッセージ)はスクロールできる?
長押しで表示させたトークルームは上下にスクロールできません(詳細)。

長押しによる既読回避法で表示されるトークルームでは、最初の未読メッセージから表示されます。そのため、複数の未読メッセージが溜まっているパターンでは、最新のメッセージが表示可能な範囲内に収まらず、結果として表示できない可能性があるのです。
長押しにより浮かび上がったトークルームをスクロールしようとしてうっかりトークルームを開いてしまい、既読がついてしまわないように注意してください。
長文の未読メッセージを全文確認することはできる?
長押し表示によって浮き出た範囲よりも長い文章の場合、全文の確認ができません(詳細)。

長押し既読回避法で表示される未読メッセージの範囲には限界があります。前述したように、浮き出したトークルームは上下にスクロールができないため、範囲内に収まらない文章量だと全体の内容が表示できないでしょう。
写真や動画、スタンプなども、長押し既読回避法で見られる?
写真や動画、スタンプ、ノート、アルバムまで、トークルームに表示されたサムネイルの状態で閲覧できます(詳細)。

ただし、長押し既読回避法を使って浮かび上がった範囲内に収まらないものは見られません。
動画の場合、表示されている部分が少ないパターンでは再生されないことがあります(他の未読メッセージやスタンプなどが同時にあると再生されない可能性が高い)。