【LINE】Androidスマホだけで使える、既読をつけずにメッセージを読む方法
LINE(ライン)のメッセージに既読をつけずに読みたいとき、iPhoneでは長押しによる既読回避法が使えます。しかしAndroidスマホには、残念ながらそのような便利機能は搭載されていません。
そこでおすすめしたいのが、Androidスマホだけで使える「既読回避アプリ」。わざわざインストールするのを億劫に思う人も多いかもしれませんが、スマホに入れておくだけで既読を回避してメッセージ全文を確認できるため、既読をつけることへの心理的負担はもう感じなくなるはずです。
本記事では、LINEの既読回避アプリの特徴や使い方、注意点などを詳しく解説します。おすすめアプリも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
Androidスマホだけで使える「既読回避アプリ」とは?
左:既読回避アプリのひとつ「あんりーど」右:既読回避アプリのひとつ「既読回避サポーター」
Androidスマホで既読をつけずにLINEメッセージを読むには、いわゆる「既読回避アプリ」を使うのが便利です。
既読回避アプリとは、LINEやインスタグラムなどで受信したメッセージを本体アプリを開かずに読むことのできるアプリの総称で、Androidスマホ向けにGoogle Playでいくつか提供されています。
現状iPhone向けアプリは存在しないため、Androidスマホだけの既読回避方法というわけです。
メリット1:最初に設定するだけで自動でメッセージを取得してくれる
既読回避アプリ「あんりーど」のトークリストとトーク画面は本家LINEアプリとそっくり
既読回避アプリは、通知からメッセージ内容を取得して独自に記録します。当該アプリ上でメッセージ全文を読めるので、LINEのトークを開かずに(既読を付けず)に済む、というわけです。
一度設定してしまえば、その後は既読回避アプリが自動的にメッセージを読み込んでくれるので、面倒な操作はありません。
また、相手のアイコンや名前・グループ、スタンプなども表示されるので、本家LINEアプリとほぼ同じ感覚でメッセージを読めるのが嬉しいポイントです。
メリット2:無料で使えるアプリが多い
既読回避アプリは基本的に無料で使えるものが多く、会員登録などの必要はありません。少なくとも、本サイトで紹介している既読回避アプリは、すべて無料で利用できます。
ただし無料であるがゆえ、画面の下部や上部に広告が表示されるケースが多くなっています。後述する「既読回避サポーター」なら広告は一切表示されないので、気になる人はこちらをインストールしましょう。
メリット3:送信取り消しされたメッセージも読める
既読回避アプリのもう一つの大きなメリットは、「送信取り消し」されたメッセージも読めること。
通常、送信取り消しをされると「○○がメッセージの送信を取り消しました」と表示され、その内容はトーク上から削除されます。
しかし、通知から独自にメッセージ内容を記録できる既読回避アプリでは、送信取り消し後も当該メッセージが消えることなく残り続けます。

デメリット1:アプリ使用前に受信したメッセージはさかのぼって確認できない
既読回避アプリのひとつ「既読回避サポーター」のトーク画面
既読回避アプリを使う上で必ず認識しておいてほしい欠点は、アプリ使用前に受信したメッセージは対象外ということ。
通知からメッセージ内容を取得するという仕組み上、リアルタイムで通知を受け取れなかったメッセージは既読回避アプリで読み込めません。
「既読回避アプリ」はあくまでも、今後受け取るメッセージに対する予防策なので、受信済みメッセージの既読を回避したい場合は、他の既読回避方法を試してください。
デメリット2:通知設定によってはメッセージが反映されないこともある
既読回避アプリ「既読回避サポーター」では「メッセージ通知の内容表示」がオフになっていると正常に表示されない
繰り返し述べているように、既読回避アプリは端末に届く「通知」からメッセージ内容を取得します。通知自体を受け取れなかったり、適切な通知設定をしていなかったりすると、既読回避アプリにうまく反映されません。
たとえば、LINEの設定で「メッセージ通知の内容表示」がオフになっていると、上の画像のように既読回避アプリがメッセージの詳細を読み込めず、「新着メッセージがあります」とだけ表示されてしまいます。通知の設定には十分注意しましょう(設定方法は後述)。
デメリット3:基本的に写真や動画は表示できない
既読回避アプリ上では、基本的に写真・動画、ボイスメッセージ、LINE MUSICの楽曲、連絡先・位置情報・ファイルなど、テキスト・絵文字以外のコンテンツは表示できません。
ただし、後述するアプリ「あんりーど」は、Android 10までの端末なら受信した写真の表示が可能です。とはいえ、「あんりーど」であってもAndroid 11以上を搭載したスマホの場合は、OSの制限により写真を閲覧することはできません。
LINEにおける既読回避アプリの設定と使い方
既読回避アプリをインストールしてから実際に使えるようになるまでの手順を、注意点などを踏まえながら解説していきます。
ステップ1:既読回避アプリをインストール
まずはGoogle Playにアクセスし、好みの既読回避アプリをインストールしましょう。
筆者が特におすすめしたいのは「既読回避サポーター」と「あんりーど」です。以下でそれぞれの特徴を紹介するので、選ぶ際の参考にしてください。
既読回避サポーター | あんりーど | |
---|---|---|
価格 | 無料 | 無料 |
写真の表示 | ☓ | ◯(Android10まで) |
スタンプの表示 | ◯ | ◯ |
インスタなど他アプリへの対応 | ◯ | ☓ |
広告表示 | なし | あり |
インスタ等にも対応、広告表示がなくスッキリ見やすい「既読回避サポーター」
「既読回避サポーター」は、これ1つでLINE、インスタグラム、Facebookメッセンジャー、WhatsApp、カカオトークなど複数のSNSやメッセージアプリの既読を回避できるアプリです。
広告表示が一切されず、スッキリと見やすい画面が特徴。ただし以下で紹介するアプリ「あんりーど」と違って、写真は一切表示できません。
「会話」タブの上部にあるボタンをタップするだけで、「インスタDM」⇄「LINE」などメッセージアプリを切り替えられます。複数アプリのユーザーに馴染むようシンプルに設計されているためか、未読数の表示などはありません。
Android 10以前なら写真の表示ができる「あんりーど」
かわいいアイコンが特徴のLINE既読回避アプリ「あんりーど」。LINEに特化しているだけあって、グループトークを区別できたり、フォントサイズを変えられたりと、細部まで作り込まれたアプリです。
ただし、画面下部に常に広告が表示されるので、気になる人は前述の「既読回避サポーター」をおすすめします。
未読数の表示や背景色など、限りなく本家LINEアプリに寄せたUIがポイント。また、搭載 OSがAndroid 10までなら、写真の表示も可能です(Android 11以降を搭載するスマホの場合は、OS側の制限により写真を閲覧することはできません)。
そのほか、おすすめの既読回避アプリを以下の記事にまとめているので、こちらもぜひ参考にしてください。

ステップ2:既読回避アプリに「通知へのアクセス」を許可する
既読回避アプリでメッセージを受信するには、端末側の設定で当該アプリに「通知へのアクセス」を許可しなければなりません。
いずれのアプリも、初回起動時に上のようなポップアップが表示され、[設定する]をタップすればすぐに通知へのアクセスをオン(許可)に切り替えられるようになっています。
ここでは、「初回起動時に設定し損ねた」「利用途中で設定を見直したい」といった人向けに、手動での設定方法を解説します。
まず端末の「設定」アプリを開き、[アプリと通知]をタップします。続いて画面下部の詳細設定ボタン[∨]を押して、[特別なアプリアクセス]を選びましょう。
[通知へのアクセス]を押すると、アクセスを必要とするアプリが一覧で表示されます。利用したい既読回避アプリをタップし、スイッチを「許可」に切り替えましょう。
もし上記手順で進めない場合(Galaxy端末など)は、設定画面の検索窓に「通知へのアクセス」と入力するとすぐに対象の画面が表示されるはずです。
ステップ3:LINEアプリで「メッセージ通知の内容表示」をオンにする
続いて、端末側で通知がオンになっていること、「メッセージ通知の内容表示」がオンになっていることの2点を確認しましょう。
LINEアプリ「ホーム」タブの[]から設定画面を開き、[通知]をタップします。
メニューを開いたら、一番上の「通知」と「メッセージ通知の内容表示」の両方にチェックが入っていることを確認してください。加えて、画像赤枠の「メッセージ通知」の下に「オフ」と記載されていないかチェックします。
オフと記載されている場合は、本項目をタップしてAndroidスマホの端末側の設定画面に移動し、「通知の表示」をオンに切り替えてください。
ちなみに、「通知の表示」さえオンになっていれば、ポップアップ通知やロック画面通知の表示をオンにしておく必要はありません。
注意:メッセージ閲覧後は未読スルーしないように早めに返信する
既読回避アプリを使用する上で起こりがちなのが、メッセージを読んだだけで満足してしまい、肝心の返信を忘れてしまうトラブル。
未読状態が長く続くと、人によっては「怒らせてしまったか」「なにか問題があったのか」と余計な心配をかけてしまいます。メッセージ内容をチェックしたら、なるべく早く返信することを心がけましょう。
なお、既読回避アプリに返信(メッセージ送信)機能はありません。メッセージを返すには、LINEアプリを開いてトークで既読をつけてから送信する必要があります。

その他、Androidスマホで既読をつけずにメッセージを読む方法
先に述べたように、既読回避アプリ使用前に受信したメッセージは閲覧できません。その場合は、以下どちらかの方法でメッセージを読みましょう。
通知にメッセージ内容を表示させて読む
「メッセージ通知の内容表示」がオンになっていれば、ロック画面、ヘッドアップ(ポップアップ)、通知ドロワーといった通知上で送信者と内容の一部を確認できます。
ただし、Androidスマホでは最新の1件、最大2アカウント分のプッシュ通知しかロック画面・通知ドロワーにストックされません。確かに既読はつきませんが、この狭い範囲で内容を把握するのは、あまり現実的ではないでしょう。

機内モードにしてからトークを開く
機内モード(Wi-Fiオフ)中はLINEアプリを操作しても更新されないので、トークルームを開いても相手のLINEに既読が表示されません。
通知上で推測する場合と違い、全文を確認した上でしっかりと返事を考えられるのがメリットです。
- クイック設定パネル(各種設定)を表示し、機内モードをオンにする(Wi-Fiはオフにしておく)
- LINEアプリを開き、トーク画面でメッセージを読む
- 読み終わったら、マルチタスク画面でLINEアプリを終了させる(LINEアプリが起動した状態で機内モードをオフにすると、既読がついてしまうので要注意)
- 機内モードをオフにする
- 機内モード解除後の最初のLINEアプリ起動時に既読がつく
しかし、機内モード解除後の最初のLINEアプリ起動時に既読がつくため、ずっと既読をつけずにメッセージを読んでいられるわけではありません。
既読をつけない状況を維持するためには、しばらくLINEが使えなくなってしまうのでデメリットも大きいです。


検証したLINEのバージョン:Android版10.18.1
検証端末:Pixel 3a(Android 11)、Galaxy A20(Android 10)、AQUOS sense plus(Android 10)