クレジットカードの「締め日と引き落とし日」は毎月の収支に関わる重要な要素。給料や報酬の入金日に合わせて無理のない支払い計画を立てたい、複数のクレカで引き落とし日が被らないようにしたいなど、自分にとって都合のいい支払いができるクレカを選びたいものです。
本記事では、数あるクレジットカードの中で「楽天カード」の締め日・引き落とし日について紹介。残高不足時や当日入金時にどうなるのかや、分割・ボーナス払い設定などについても解説しています。これから楽天カードを申し込もうと思っている人も、すでに楽天カードを利用している人も参考にしてください。
楽天カードの締め日・引き落とし日
楽天カードの締め日および引き落とし日は、通常の買い物時と楽天市場での買い物時で異なります。それぞれの締め日・引き落とし日について確認していきましょう。
通常の買い物の場合

いつもの買い物に楽天カードを利用した場合は、毎月1日〜当月末日までのカード利用分が、翌月27日に引き落とされます。27日が土日・祝日など金融機関の休業日と被っている場合は、翌営業日が引き落とし日になります。
- 締め日:毎月末日(当月1日〜末日利用分で締められる)
- 請求確定額通知:翌月の12日以降
- 引き落とし日:翌月の27日(金融機関が休業日の場合は翌営業日)
月末最終日に当月の利用分が締められます。その後、最終的な請求額が翌月12日以降にメールで通知され、27日に引き落とされる流れです。
例えば2024年4月のカード利用分は、以下のようなスケジュールで引き落とされます。
- カード利用期間:4月1日〜4月30日(当月の末日)
- カードの締め日:4月30日(当月の末日)
- 確定請求額の通知:5月12日以降(翌月にメールで届く)
- 引き落とし日:5月27日(翌月)
楽天市場での買い物の場合

楽天市場での買い物時のカード締め日および引き落としのスケジュールは、通常利用時とは異なります。
- 締め日:毎月25日(前月の26日〜当月の25日までの利用分)
- 請求確定額通知:翌月の12日以降
- 引き落とし日:翌月の27日(金融機関が休業日の場合は翌営業日)
前月の26日から当月の25日までの利用分が請求されます。楽天市場のお買い物マラソンや楽天ふるさと納税などで高額利用をするときは、通常の買い物時と締め日が違う点に注意。翌月27日の請求だと思って月末近く(26日〜末日)に楽天市場で大きな買い物をすると、引き落としは翌々月の27日になってしまい、収支計画が崩れてしまう可能性も考えられます。
例えば2024年4月の楽天市場でのカード利用分は、以下のようなスケジュールで引き落とされます。
- カード利用期間:3月26日〜4月25日(当月利用分)
- カードの締め日:4月25日(当月)
- 確定請求額の通知:5月12日以降(翌月にメールで届く)
- 引き落とし日:5月27日(翌月)
【比較表】他社クレカの締め日・引き落とし日まとめ
複数枚のクレジットカードを使い分けている人や、給料などの振込日が毎月固定されている人にとって、カードの締め日・引き落とし日は日々の収支計画に大きく関わってくるもの。ここでは、主要クレジットカードの締め日・引き落とし日をまとめたので、楽天カードを検討しているユーザーは参考にしてください。
締め日(利用分) | 引き落とし日 (金融機関の休業日の場合、翌営業日に引落) | |
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楽天カード |
|
翌月27日払い |
PayPayカード | 当月の末日(当月1日〜末日利用分) | 翌月27日払い |
dカード | 当月15日(前月16日〜当月15日の利用分) | 翌月10日払い |
auPAYカード | 当月15日(前月16日〜当月15日の利用分) | 翌月10日払い |
イオンカード | 当月10日(前月11日〜当月10日の利用分) | 翌月2日払い |
三井住友カード(NL) |
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Oliveフレキシブルペイ | 当月の末日(当月1日〜末日利用分) | 翌月26日払い |
UCカード | 当月10日(前月11日〜当月10日の利用分) | 翌月5日払い |
三菱JFJカード | 当月15日(前月16日〜当月15日の利用分) | 翌月10日払い |
JCBカード | 当月15日(前月16日〜当月15日に利用分) | 翌月10日払い |
AMEXカード |
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セゾンカード | 当月10日(前月11日〜当月10日に利用分) | 翌月4日払い |
JALカード | 当月15日(前月16日〜当月15日の利用分) | 翌月10日払い |
ANAカード | 当月15日(前月16日〜当月15日の利用分) | 翌月10日払い |
エムアイカード | 当月5日(前月6日〜当月5日の利用分) | 翌月26または27日払い |
高島屋カード | 当月10日(前月11日〜当月10日の利用分) | 翌月4日払い |
ルミネカード(ビューカード) | 当月5日(前月6日〜当月5日の利用分) | 翌月4日払い |
Amazon Mastercard | 当月の末日(当月1日〜末日利用分) | 翌月26日払い |
エポスカード |
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オリコカード | 当月の末日(当月1日〜末日利用分) | 翌月27日払い |
残高不足時に当日入金はOK? 分割やボーナス払いなど、引き落とし・支払いの仕組み
楽天カードの締め日・引き落としについて、残高不足だとどうなるのか、分割・ボーナス払いへの変更はいつまで対応しているのかといったよくある疑問についてまとめました。
引き落とし日に残高不足だとどうなる?
残高が不足していると引き落としが中止されます。このとき、引き落とし日の翌日から請求額が支払われるまでの期間、請求額に対して所定の年率を乗じた額の遅延損害金が発生します。
楽天カードでは、以下の3つのいずれかの方法で未払い請求額の支払いが必要です。
対象者 | 具体的な支払い方法や特徴 | |
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方法1:支払い口座からの再振替 |
支払い口座を登録している人 |
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方法2:楽天カード指定口座への銀行振り込み |
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方法3:振込依頼書での振込 |
口座登録がない人 |
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※自動引き落とし対象の金融機関:楽天銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、北海道銀行、北陸銀行、横浜銀行、千葉銀行、広島銀行、福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、常陽銀行、肥後銀行、八十二銀行、ゆうちょ銀行
引き落とし日の翌日から発生する遅延損害金は、ショッピング利用分で年率14.6%、キャッシング利用分は年率20%(うるう年は年366日として計算)です。
また、再引き落としへの対応および再振込が遅くなると、個人信用情報期間に遅延情報が登録されてしまい、今後のクレカ作成やローン契約の際に審査が通らなくなるなどの事態も想定されます。支払い日に間に合うように、引き落とし日の前日までには資金を用意しておきましょう。
引き落としのタイミングや手数料など楽天カードに関する問い合わせについては、以下の記事で解説しています。
引き落とし日の当日に入金しても間に合う? 引き落とし時間は?
登録している口座の金融機関によって引き落とし時間が異なるため、当日入金では間に合わない可能性があります。
引き落とし日の当日に入金をした場合は、翌日に記帳をすることで引き落としができたかどうかの確認ができます。
当日入金では引き落としができないリスクが高いため、支払い日の前営業日までに引き落とし口座への入金をしておきましょう。
楽天カードの支払い料金調整で「あとから分割払い」はできる?
はい、できます。ショッピング1回払いの利用分を、楽天カードアプリや楽天e-NAVIから分割払い(3回〜)に変更可能です。
あとから分割払いの利用条件は以下になります。
設定可能回数 | 3、5、6、10、12、15、18、20、24、36回 |
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当月請求分の変更可能日 | 当月1日〜24日まで(口座登録がない場合は10日まで) |
分割払い手数料(年率) |
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2回払いの設定 | 不可(店頭では可能) |
そのほか注意事項 |
|
当月分の支払いのうち、1回払いに設定している請求を分割支払いに変更できるのが「あとから分割払い」です。当月24日まで変更できるので、支払いの締め日が近づいてきたタイミングでも調整が可能です。
ただし、あとから分割払いは3回払いからの対応。必ず手数料(年率)がかかるので注意してください。また、一度分割支払いの変更手続きをおこなった請求は、違う分割回数に再度変更することはできません。
楽天カードのあとから分割で2回払いの設定はできる?
いいえ、できません。楽天カードのあとから分割払いサービスでは、3回〜の分割設定が可能です。
楽天カードでは、2回払いの手数料は無料です。そのため、すでに請求されている金額に対して2回払いを適用させたいというユーザーも少なくないはず。この点、あとから分割払いは2回払いへ対応していません。
2回払い設定は、店頭での楽天カード利用時に直接スタッフに依頼する、またはオンラインショッピングでの支払い時に設定することで利用できます(2回払い不可の加盟店もある)。
知っておくべき、楽天カード引き落とし時のメリット
ここでは、楽天カードの引き落としに関して知っておくと“得”な情報を紹介します。
その1:楽天ポイントを支払い(引き落とし)に充当できる

楽天
楽天カードの当月分の支払い(ショッピング利用分)に、貯めた楽天ポイントを充当できる「ポイントで支払いサービス」があります。楽天ポイントのうち、通常ポイントを1ポイント1円として充当可能です。
設定方法はかんたん。ポイントで支払いサービスのページへアクセスし、利用ポイント数を入力して申し込むだけでOKです。ただし、サービスの受け付け期間は毎月12日〜最長24日までで、登録している口座の金融機関によって、受付締切日が異なります。
楽天銀行 | 支払い日から2営業日前の前日(最長24日まで) |
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静岡銀行 | |
みずほ銀行 | 支払い日から3営業日前の前日(最長23日まで) |
りそな銀行 | |
ゆうちょ銀行 |
支払い日から4営業日前の前日(最長22日まで) |
三菱UFJ銀行 | |
三井住友銀行 | |
七十七銀行 | 支払い日から5営業日前の前日(最長19日まで) |
百十四銀行 |
ポイント支払いサービスは、最低で50ポイント以上から利用できます。また、1回の手続きで利用できるポイント数の上限は、会員ステータスによって異なります。
- ダイヤモンド会員:50~50万ポイントまで
- ダイヤモンド会員以外:50~3万ポイントまで
前月の請求分が未払いのままのユーザーは、本サービスが使えません。また、手続き完了後のポイント利用取り消しや、ポイント数の変更もできないようになっています。
その2:引き落とし口座を楽天銀行に設定するとポイントが貯まる
楽天カードの引き落とし口座の金融機関を楽天銀行に設定し「ハッピープログラム」にエントリーすると、毎月最大9ポイントが自動的に付与されます。
「ハッピープログラム」は楽天銀行ユーザー専用の優遇プログラム。条件をクリアすることで会員ステージが決まり、そのステージごとにさまざまな恩恵が受けられるというものです。
上記の条件をクリアすることで会員ステージがアップし、口座引き落としで獲得できるポイント数が変わります。ハッピープログラムへのエントリーだけでも3ポイントは確実にもらえるので、まずはエントリーページより設定をしておきましょう。
ハッピープログラムでは、給与・賞与の受け取り時のポイント付与やATM手数料や他行振込手数料の無料回数増加、などの得点も用意されています。楽天銀行の口座をもっているなら、このプログラムを利用しない手はないでしょう。
その3:楽天銀行口座での引き落としで普通預金金利率が増える

楽天
楽天銀行の預金金利は、年0.02%(税引後は年0.015%)に設定されています。これは、大手銀行の金利(税引前0.001%)と比べると20倍高い数値です(楽天銀行調べ)。さらに楽天カードでの引き落とし口座を楽天銀行にすると、普通預金金利が年0.04%(税引後は年0.031%)にまでアップします。

楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行に新規設定し、引き落としをスタートさせると、もれなく200ポイントが付与されるキャンペーンが開催されています。本キャンペーンにはエントリーが必要です。