ワイモバイルから楽天モバイルの乗り換えが向いている人は? メリット・デメリットまとめ

料金や内容を比較
ワイモバイルから楽天モバイルに乗り換える手順とメリット・デメリットまとめ

「第4のキャリア」として注目を集めている楽天モバイル。ワイモバイルユーザーの中には、楽天モバイルへの乗り換えを検討している人も少なくないでしょう。ワイモバイルも大手キャリアに比べれば割安な料金体系ですが、楽天モバイルに乗り換えればさらに安く利用できます。

しかし、必ずしもワイモバイルよりも楽天モバイルのほうが優れているとは言い切れません。デメリットも含めてサービスを理解しておく必要があります。

本記事では、ワイモバイルと楽天モバイルのサービス内容や料金を比較しながら、乗り換える際のメリット・デメリット、結局どんな人に向いているのかを解説しています。

本記事内で記載する価格は特に断りがない限り、すべて税込価格で表記しています。

【結論】楽天モバイルに向いている人とは?

ワイモバイルから楽天モバイルへの乗り換えにはメリット・デメリットがありますが、それらを踏まえて楽天モバイルに向いているのはどんな人なのかをまとめました。

なお、メリット・デメリットについて詳しく知りたい人は、「ワイモバイルから楽天モバイルに乗り換えるメリット」以降を参照してください。

スマホの利用料金をもっと安くしたい人

スマホの利用料金

楽天モバイルの最大の魅力はなんと言っても利用料金の安さです。

ワイモバイルの利用料金もドコモ・au・ソフトバンクといったキャリアと比べて決して高いわけではありませんが、スマホの利用料金を少しでも安くしたいという人は楽天モバイルへの乗り換えを検討する価値があります。

楽天モバイル ワイモバイル
  • Rakuten最強プラン
    • 3GBまで:月額1078円
    • 3GB〜20GB:月額2178円
    • データ通信無制限:月額3278円
  • シンプル2 S/M/L
    • 4GBまで:月額2365円
    • 30GBまで:月額4015円 ※
    • 35GBまで:月額5115円 ※

※:2025年6月1日からのシンプル2 データ容量改定に先駆けて、2025年1月1日から5月31日まで先行キャンペーンが開催中。Mは10GB・Lは5GB増量したが、通信速度低下時に無料で追加できる総データ量を指している。2025年6月1日からは増量分も通常のデータ容量として使えるようになる

楽天モバイルは、データ無制限で月額3278円です。ワイモバイルの料金プランで最もギガ数が多い「シンプル2 L」は35GBまでで月額5115円かかるのを考慮すると、非常にお得なのが分かります。さらに、普段あまりモバイルデータ通信を使わない人であれば、月々1078円(3GBまで)の支払いで済ませることができます。

楽天ポイントを貯めている・利用している人

楽天ポイント
Image

普段から楽天カードで決済をしたり、楽天市場で買い物をしたりと、楽天経済圏を利用している人であれば楽天モバイルを検討して損はありません。

楽天モバイルは、楽天市場の「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の対象サービスとなっており、楽天モバイルを契約している人が楽天市場で買い物をすると、楽天ポイントの付与率が+4倍されます。楽天市場の基本付与率である1倍(税抜100円ごとに1ポイント)とあわせれば、合計のポイント付与率は5倍です。SPUのなかでも楽天モバイルはポイントアップの倍率が最も大きいです。

楽天SPU
Image

楽天SPUの対象サービス・達成条件など(一部抜粋)

上表のとおり、楽天モバイル(Rakuten最強プランの契約)以外にも、楽天モバイルのキャリア決済(+2倍)、楽天カード(+1倍)、Rakuten Turboまたは楽天ひかり(+2倍)といった、SPU対象サービスを複数利用すればポイント付与の倍率をさらに増やせます。

2台目のスマホやサブ回線用に契約したい人

乗り換えというより新規契約を検討している人向けになりますが、「プライベート用と仕事用でスマホを分けたい」「災害発生時や緊急時に備えてもう1つ回線を持っておきたい」といったときには楽天モバイルがおすすめ。

月額1078円(3GBまで)から使えるため、普段あまりデータ容量を消費しないサブ回線としてもぴったりです。

楽天モバイルで販売中のiPhone

「買い替え超トクプログラム」を使えばiPhoneが半額になる

キャンペーンで「arrows We2」が実質1円で使える

キャンペーンの併用で実質1円で使えるAndroidスマホもある

自前のスマホやタブレットが楽天モバイルに対応していれば、新たに用意するのはSIMだけで済みますが、端末を用意できなくても焦る必要はありません。楽天モバイルで開催中の端末購入プログラムやキャンペーンを使えば、端末の購入代をおさえられます。

楽天モバイルには「買い替え超トクプログラム」というiPhoneを実質半額で購入できるプログラムがあります。本プログラムを使ってiPhoneSE(第3世代)(64GB)を購入すると、半額の3万1992円(月々1333円・24回払い)で利用できます。また、「Rakuten最強プラン+対象のAndroid製品購入でポイント大還元キャンペーン」と「他社から乗り換えでポイントプレゼントキャンペーン」を併用すれば、実質1円でAndroidスマホを使えるケースもあります。

楽天モバイルで販売中の端末ラインナップをチェック

ワイモバイルから楽天モバイルに乗り換えるメリット

ワイモバイルから楽天モバイルへの乗り換えを検討している人が気になるのは、やはり乗り換えによってどんなメリットがあるのかということでしょう。

自身の利用状況と照らし合わせながら、乗り換えるかどうかの判断材料にしてみてください。

メリット1:スマホの利用料金を安く抑えられる

ワイモバイルから楽天モバイルに乗り換える最大のメリットは、スマホの月額利用料金を安く抑えられるという点です。

【楽天モバイルvsワイモバイル】最強プラン

「Rakuten最強プラン」の料金の仕組み

楽天モバイルが提供している「Rakuten最強プラン」は、データ通信が無制限で月額最大3278円。月間データ使用量が3GBまでなら月額1078円、3GB〜20GBなら月額2178円、20GB超過後はデータ無制限で月額3278円と変動します。

料金も3段階に分かれているため、データ通信を使わなかった月はそのぶん月額料金も安くなります。メイン回線はもちろん、サブ回線として利用したい人にも向いています。

また、家族割サービス「最強家族プログラム」、22歳以下は毎月ポイントが還元される「最強青春プログラム」、12歳以下は毎月ポイントが還元される「最強こどもプログラム」など、お得に使えるプログラムも提供されています。

一方のワイモバイルは、自身の利用したい月間データ使用量を「シンプル2 S(4GB)」「シンプル2 M(30GB)」「シンプル2 L(35GB)」の3プランから選択する料金体系です。

「シンプル2 S」の場合、月間データ使用量4GBで基本料金は月額2365円ですが、楽天モバイルならこれより安い月額2178円で20GBまで使えます。

楽天モバイルとワイモバイル 料金比較
楽天モバイル ワイモバイル
  • Rakuten最強プラン
    • 3GBまで:月額1078円
    • 3GB〜20GB:月額2178円
    • 20GB超過後(データ通信無制限):月額3278円
  • シンプル2 S/M/L
    • 4GBまで:月額2365円
    • 30GBまで:月額4015円 ※
    • 35GBまで:月額5115円 ※

※:2025年6月1日からのシンプル2 データ容量改定に先駆けて、2025年1月1日から5月31日まで先行キャンペーンが開催中。Mは10GB・Lは5GB増量したが、通信速度低下時に無料で追加できる総データ量を指している。2025年6月1日からは増量分も通常のデータ容量として使えるようになる

ワイモバイルには、「おうち割光セット(A)」(SoftBank AirまたはSoftBank 光の契約が条件)や「PayPayカード割」「家族割引」などの割引サービスがあります。たとえば、ワイモバイルの「シンプル2 S」(4GB)におうち割光セット(A)とPayPayカード割を適用すると、楽天モバイルの3GBまでの月額料金(1078円)と同じ値段になります。

ただし、ワイモバイルの割引サービスを使うには、プロバイダーサービスを契約したり、家族でワイモバイルに申し込んだりする必要があるため、条件面で厳しい人もいるはずです。その点、楽天モバイルなら基本料金の時点でお手頃な価格設定となっています。

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メリット2:高速データ通信が無制限

【楽天モバイル】人口カバー率

楽天モバイルは楽天回線エリア内はもちろん、楽天回線エリア外(パートナー回線のau回線エリア)でも無制限で高速データ通信が使い放題というのが大きな魅力です。楽天モバイルの4G回線は、楽天回線エリアとパートナー回線エリア(au回線)あわせて人口カバー率99.9%を達成しています。5G回線の人口カバー率は2023年度末時点で50.6%にとどまっていますが、前年度比では20%上昇しているため、今後5G整備が進んでいくことが期待できます。

楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は毎月のデータ使用量が20GBを超えても、上述の高速データ無制限エリア内なら、データ容量の上限なく高速通信を利用できます。毎月末、データ通信量を気にしたり、速度制限に悩まされたりする必要がありません。

一方のワイモバイルでは、月間データ容量が最も多い「シンプル2 L」でも35GBの上限があります。月間データ使用量が上限に達してしまうと速度制限がかかってしまうため、動画やオンラインゲームといった大容量コンテンツを毎日利用する人にはあまり適したプランとはいえません。

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メリット3:国内通話が無制限で使い放題

Rakuten Link通話画面
Rakuten Link発信画面

Rakuten Linkの利用画面

楽天モバイルなら、専用メッセージアプリ「Rakuten Link(楽天リンク)」を利用することで他キャリアへの国内通話が無料で使い放題となります。

【楽天モバイルvsワイモバイル】楽天リンク

Rakuten Linkを使えば、Rakuten Link同士の通話だけではなく、他キャリアの電話番号や固定電話への国内通話が無料となります(国内無料通話は、0570や188から始まる番号など一部対象外の番号あり)。海外指定72の国と地域でも電話は無料です(2025年5月時点)。

また、Rakuten Link同士なら最大100人までのグループメッセージも利用でき、写真や動画、ファイルも送受信可能です。

楽天モバイルとワイモバイル 国内通話・SMS料金比較
  楽天モバイル(Rakuten Link使用時) ワイモバイル
国内通話 0円
※国内通話は一部対象外番号あり
※通常の電話アプリ利用時は22円/30秒
22円/30秒
  • 【シンプル2 S/M/L向け通話オプション】
    • だれとでも定額+(1回10分の国内通話無料):月額880円
    • スーパーだれとでも定額+(24時間国内通話無料):月額1980円
国内SMS 0円
※iPhoneユーザーがRakuten Linkを使っていない相手にSMSを送る場合、Rakuten Linkからは送れない
※通常のSMS利用時は全角70文字につき3円(税別)
1回の送信あたり3円〜30円(税別)

一方のワイモバイルには専用の通話アプリはなく、30秒ごとに22円の通話料が発生します。

シンプル2 S/M/Lの各プラン向けに、1回10分以内の国内通話が無料になる「だれとでも定額+」(月額880円)、24時間国内通話かけ放題となる「スーパーだれとでも定額+」(月額1980円)の通話オプションを提供しているものの、あまり通話を使わなかった月は月額料金がむしろ割高になってしまう可能性があります。

また、ワイモバイルの国内SMSは送信文字数に応じて1回あたり3〜30円(税別)の送信料が発生しますが、Rakuten Link同士なら文字数にかかわらず無料で利用できます。なお、iPhoneユーザーの場合、相手がRakuten Linkを使っていないとiOS標準のメッセージアプリでの送受信となります。

家族や友達同士でのやりとりにLINEの無料通話を使うケースが多い人でも、お店など固定電話への通話やビジネスシーンなどで音声通話を利用することは少なくないでしょう。月額の通信料が安いだけでなく通話料も抑えられる点は、楽天モバイルを選ぶうえで重要なメリットです。

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メリット4:楽天ポイントを貯めやすくなる

楽天には、対象サービスに申し込むと楽天ポイントの付与率が上がる「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」があります。楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」に契約している人は+4倍の付与率(上限2000ポイント/月)となり、SPUの中でも最も高い倍率です。楽天市場の基本付与率である1倍(税抜100円ごとに1ポイント)と合わせると、合計で5倍の付与率となります。

楽天ポイントを楽天モバイルの月々の支払いに充てても、ポイント利用分に対して楽天ポイントが付与されます。楽天市場でよく買い物をする人なら、貯まった楽天ポイントを楽天モバイルの月額料金全額の支払いに回すことで、毎月の携帯代を実質0円にすることも可能です。

上図のとおり、楽天ポイントの倍率が9倍の人(楽天会員で1倍、楽天モバイルユーザーかつエントリーで+4倍、楽天カード 通常分で+1倍、楽天カード 特典分で+1倍、楽天モバイルキャリア決済かつエントリーで+2倍)なら、楽天市場で毎月1万1000円の買い物をすることで、990ポイントを獲得できます。990ポイントあれば、家族割を適用した月額料金(3GBまでで880円)をまかなえます。家族割対象外の人でも、3GBまでの利用(月額1078円)であれば、たったの88円しか支払いが発生しません。

楽天モバイルのSPU特典を使うには公式サイトからエントリーする必要があります。エントリー方法や注意点などについては下記の記事で解説しています。

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メリット5:乗り換え時の契約事務手数料が無料

契約する回線を乗り換える際には、手数料や解約料が発生するかどうかも気になるポイントです。

各種手数料を比較
  ワイモバイル 楽天モバイル
契約事務手数料(新規・他社から乗り換え) 3850円(オンライン手続きの場合は無料) 0円
機種変更 3850円(オンライン手続きの場合は無料)

0円(「買い替え超トクプログラム」で機種変更するとき、SIMカードを再発行するときは手数料として3300円が発生)

MNP転出(解約)手数料 0円

0円(回線利用開始から1年以内に解約した、または契約解除された場合、プラン料金の月額最低利用金額<1カ月分>が発生)

SIMロック解除手数料 0円
USIMカード再発行手数料 3850円
  • 3300円(SIMカード)
  • 0円(eSIM)
電話番号変更手数料 3850円 楽天モバイルでは電話番号の変更は不可(新規契約時に1100円で電話番号の選択は可能)
名義変更(譲渡)手数料 3850円 改姓・家族間譲渡・第三者譲渡は0円(承継は3300円)

ワイモバイルの場合、新規契約・他社からの乗り換えや機種変更の手続きを店舗でおこなうと3850円の手数料が発生します。オンライン手続きの場合は無料なので、店舗でなくても問題ないという人はオンライン手続きがおすすめです。

一方で、楽天モバイルは契約事務手数料はかかりません。ただし、利用実績の有無に関わらず、回線利用開始から1年以内に解約した、または契約解除された場合、解約事務手数料としてプラン料金の月額最低利用金額(1カ月分)が発生する点には注意が必要です。

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メリット6:iPhoneの品揃えが豊富、購入支援プログラムもある

楽天モバイル
ワイモバイル

楽天モバイルはiPhoneの品揃えが良いが、ワイモバイルは一部の機種しか扱いがない

回線の契約と同時に、端末の買い替え(機種変更)を検討する人も多いでしょう。楽天モバイルは端末の販売もおこなっており、特にiPhoneの品揃えは豊富です。楽天モバイルのオンラインショップではiPhone 13以降すべての機種を販売しています。

一方、ワイモバイルで購入できるのはiPhone 16e・iPhone 15・iPhone 14・iPhone 13・iPhone SE(第3世代)・iPhone 12とやや心許ないラインナップ。iPhone 16やiPhone 16 Proなどは取り扱っていません。回線をワイモバイルのままiPhoneを機種変更しようと思っても選択肢が限られてしまいます。

iPhoneのラインナップをチェック

【ワイモバイルから楽天モバイルに乗り換え】iPhoneの取り揃え

また楽天モバイルでは、48回払いで購入したiPhoneを25カ月目以降に返却することで、端末の本体代金が最大で実質半額となる「買い替え超トクプログラム」が提供されています(楽天カードユーザーのみ利用可能)。

同じくワイモバイルにも、スマホを48回払いで購入し25カ月目以降に返却することでお得になる「新トクするサポート(A)」があります。ただし、前述のとおりワイモバイルはそもそもiPhoneのラインナップが少ない点には注意してください。

ワイモバイルから楽天モバイルに乗り換えるデメリット

ワイモバイルから楽天モバイルへの乗り換えはメリットばかりではありません。手持ちの端末が楽天モバイルに対応していなかったり、キャリア決済を利用できない可能性があったりと注意点もあります。

以下、ワイモバイルから楽天モバイルに乗り換える際のデメリットを4つ紹介します。

デメリット1:ワイモバイルに比べて回線が未成熟

ワイモバイルから楽天モバイルへ乗り換える際に最も懸念されるのが、回線の「繋がりやすさ」でしょう。

【ワイモバイルから楽天モバイル】プラチナバンド

楽天モバイルは2024年6月27日よりプラチナバンドの提供を開始

ワイモバイルと楽天モバイルの回線の差は「プラチナバンド」です。プラチナバンドとは700〜900MHzの電波を中心とする周波数帯の俗称で、ビル群や地下などでも電波が届きやすい性質を持っています。ワイモバイルが回線を使用するソフトバンクは2012年からプラチナバンドの商用利用を開始しており、現在は国内の主要都市部でプラチナバンドに接続できます。

楽天モバイルも、2024年6月にプラチナバンドにおけるサービスの提供を開始しました。しかし、2025年5月現在のプラチナバンドの無線基地局数を調べてみると、ソフトバンクは東京都・神奈川県・千葉県の87箇所に設置されていますが、楽天モバイルは東京都のみの4箇所にとどまっている現状です。

東京に在住する筆者は、楽天モバイルとワイモバイルの両方を契約しており、実際に混雑した街中や地下鉄でスマホを使っていると、ワイモバイルのほうが繋がりやすいと感じます。楽天モバイルは混雑した場所でウェブサイトにアクセスしようとしても、ページが開くまで待たなければならない場面が多々ある一方で、ワイモバイルは、混雑した場所でもネット検索やSNSの動画閲覧がスムーズにおこなえる印象です。

デメリット2:手持ちの端末が楽天モバイルに対応しない可能性がある

楽天モバイルの回線を手持ちの端末で利用する場合、楽天モバイルの対応機種であるかどうかを公式サイトで必ず事前に確認してください。

楽天モバイルで使える機種

ワイモバイルで購入した「Xperia Ace III A203SO」は、楽天モバイルだと4Gデータ通信や通話などに対応していない

たとえば、ワイモバイルで購入した「Xperia Ace III A203SO」で調べてみると、「一部機能がご利用可能な製品です」と表示されます。楽天モバイルで利用できるのは、5Gデータ通信のみで、4Gデータ通信や通話・SMSは利用できません。

手持ちの端末が楽天モバイルに対応していないときは、楽天モバイルで開催中の端末購入プログラムやキャンペーンを活用するのがおすすめです。最新のiPhoneを実質半額で購入できる「買い替え超トクプログラム」や、Rakuten最強プランへの申し込み(他社から乗り換え)と同時にarrows We2を購入すると、端末代が2万2000円割引される【Android対象製品限定】特価キャンペーンなどがあります。

開催中のキャンペーン一覧

2021年10月より前に購入したスマホは「SIMロック解除」が必要な可能性も

手持ちのスマホで楽天モバイルの回線を利用するには、手持ちのスマホの「SIMロック解除」が完了している必要があります。2021年10月以降に販売された機種はSIMロック解除が義務化されていますが、それ以前に購入した端末であればSIMロックがかかっている場合があります。

SIMフリーの端末または楽天モバイルで購入した端末であればSIMロック解除の必要はありませんが、ワイモバイルまたはソフトバンクなどのキャリアで購入した端末の場合、SIMロックが解除されているかを事前に確認してください。

iPhoneのSIMロック確認画面

iPhoneのSIMロック確認画面

iPhoneであれば「設定」アプリから[一般]→[情報]と進み、「SIMロック」の項目を確認します。「SIMロックなし」と表示されていれば、SIMロックが解除されています(iOS 18.4.1の場合)。

Android端末は、設定の[端末情報(デバイス情報)]からSIMのロック状況が分かるようですが、残念ながら対応していない機種がほとんど。キャリアに問い合わせるのが一番確実です。

デメリット3:キャリア決済を使えるのはAndroidスマホのみ

ワイモバイルには「まとめて支払い」というキャリア決済があります。月々の携帯代に加えて、Yahoo!ショッピングやAmazonなどのショッピングサイト、App Store・Google Playストアなどでの利用分をまとめて支払える便利なサービスです。

【ワイモバイルから楽天モバイル】キャリア決済

楽天モバイルでもキャリア決済は利用できますが、iPhoneでは使えず、Androidスマホのみの対応となっています。さらに、キャリア決済が使えるサービスは、Google Playストアでダウンロードしたアプリ内での課金やYouTube Premiumの料金支払いなどに限定されています。

デメリット4:Androidスマホの取り扱いが少ない

楽天モバイルはiPhoneの品揃えこそ豊富ですが、Androidスマホのラインナップは少ないのが欠点です。

楽天モバイルで販売されているAndroidスマホは種類が少ない

楽天モバイルで販売されているAndroidスマホは種類が少ない

2025年5月時点で、ワイモバイルが取り扱うAndroidスマホは49種類あるのに対し、楽天モバイルでは10種類しかありません。また、Androidスマホのなかでも人気のPixelシリーズは販売されていません。

ただし、楽天モバイルでは回線の契約と同時に対象の端末を購入すると、値引きが適用されたりポイント還元キャンペーンを利用できたりします。欲しいAndroidスマホが楽天モバイルにあるなら、キャンペーンを使ってお得に端末を購入するのもおすすめです。

Androidスマホのラインナップをチェック

EDITED BY
AO
AZUKI