iPhoneをSIMロック解除(SIMフリー化)する方法、手続きのやり方と受付条件とは

iPhoneをSIMロック解除(SIMフリー化)する手順とメリット・デメリット

「SIMフリーiPhone」や「SIMロック解除」という言葉を聞いたことがあるけれど、意味もやり方もよくわからない。そんな人向けに、スマホのSIMロック解除とは何なのか、実際にiPhoneをSIMフリー化するための手続き方法はどうするのかなどについて解説します。

SIMロック解除とは?

携帯キャリアで購入したiPhoneは、SIMロックされています。たとえばNTTドコモで契約したiPhoneは、ドコモ製のSIMもしくはドコモに対応した格安SIMしか使えません。要は、購入した自社以外の通信が使えないようにロックしているわけです。

この制限(SIMロック)を解除することが「SIMロック解除」と呼ばれています。

SIMロックを解除すれば他キャリアの回線を使えるようになる

SIMロックを解除すると、SIMフリー端末として使えるようになります。SIMフリー(SIMロックフリー)とは、どの通信会社のSIMカードでも使えるという意味です(SIMカードが端末に対応している必要はあります)。

iPhone SIMロック解除 SIMフリー化

SIMロックの状態では他社のSIMを使うことができない

アップルストアで販売されているiPhoneは、SIMフリーモデルです。通信キャリアに依存することなくSIMが利用できるので、海外に旅行した時には現地のSIMが利用可能。また、格安SIMも利用しやすくなります。

たとえば、auやソフトバンクのiPhoneもSIMロックを解除することにより、ドコモ対応の格安SIMを利用できるようになるので魅力的です。

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2019年9月以降、中古スマホのSIMロック解除が義務づけられたことにも注目です。SIMロック解除に対応したiPhoneであれば、中古で購入した場合でも全キャリアでSIMロックを解除できるようになっています。

SIMロック解除に明確なデメリットはない

iPhone SIMロック解除 SIMフリー化

SIMロックを解除すれば、海外で現地のSIMを利用できる

SIMロックの解除は、通信回線の解約とは異なります。「2年縛りがあるからまだできない」「キャリアのサービスを使いたいから解約しない」などと考える必要はありません。SIMロックを解除したとしても、そのままキャリアの契約を継続して利用し続けることが可能です。キャリアのメールも引き続き使えます。

つまり、SIMロックを解除してもデメリットはないのです。あらかじめSIMロックを解除しておき、格安SIMに乗り換える時点で従来の回線契約を解約することもできます。

格安SIMを使うために必ずしもSIMロックを解除する必要はありません。現在使っているキャリアに対応する事業者を選べば、SIMロックがされたままでも利用可能です。

また、SIMロックを解除して国内では今まで通りに利用し、海外に出かけた時にだけ現地のSIMを使うこともできます。SIMロックを解除しても、保証や修理はそれまで通りに適用されます。

大手キャリアの新料金プランでもSIMロック解除が必須の場合も

ドコモのSIMロック端末でahamoを契約する場合や、auのSIMロック端末でpovoを契約する場合は、端末のSIMロックを解除しなくても新料金プランの契約が可能です。一方で、ソフトバンクの新料金プランであるLINEMOを契約する場合、ソフトバンクやワイモバイルで購入した端末であってもSIMロックを解除する必要があります。

またahamoやpovoを契約する場合でも、サービス元のキャリアで購入した端末以外は必ずSIMロックを解除しなければなりません。もちろん、楽天モバイルなどの回線を契約する際も同様にSIMロック解除が必須となります。

そのため、大手キャリアの新料金プランや格安SIMへの乗り換えを考えている人は、ひとまず自身のiPhoneのSIMロックを解除しておくよいでしょう。SIMロックさえ解除しておけば、どのキャリアを選んだとしてもスムーズに契約から開通まで進めることができます。

SIMロックを解除できるiPhone 一覧

SIMロックが解除できるのは、2015年5月以降に発売された機種で、SIMロック解除に対応しているモデルに限られます。

2021年3月時点でSIMロック解除に対応しているiPhoneのモデルを以下にまとめました。

SIMロック解除対応のiPhone
発売年 モデル
2015年 iPhone 6s、iPhone 6s Plus
2016年 iPhone SE、iPhone 7、iPhone 7 Plus
2017年 iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus
2018年 iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR
2019年 iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
2020年 iPhone SE(第2世代)、iPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max

手元のiPhoneがSIMロック解除済みか確認する方法

iOS 14を搭載するiPhoneなら、「設定」アプリでSIMロック解除ができているか簡単に確認することができます。必要に応じて、iOSをアップデート(バージョンアップ)してください。

iOS 14に満たない場合は、各キャリアのWeb上でのSIMロック解除の手続きフローにおいて確認できるケースもあります。

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「設定」アプリで[一般]→[情報]と進んだ画面で、「SIMロック」の項目を確認します。

ここで「SIMロックなし」と記載されている場合、SIMロック解除されていることを意味します。一方で「SIMロックあり」と表示されているときは、SIMロック解除されていません。

SIMロック解除の条件(ドコモ・ソフトバンク・au)

以下では、大手キャリア3社(NTTドコモ・ソフトバンク・au)におけるSIMロック解除の条件をまとめました。

なお、iPhoneに限らず、キャリアからネットワーク利用制限をかけられている端末(通称、赤ロム)は、いかなる場合であってもSIMロックを解除することはできません。自身の端末がネットワーク利用制限がかけられているかどうかは、各キャリアの確認サイトで照会が可能です。

ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト(ドコモ)
ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト(SoftBank)
ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト(au)

NTTドコモの場合

iPhone SIMロック解除 ドコモ

ドコモと回線契約している場合、もしくはドコモから端末を購入した場合のSIMロック解除の条件を解説します。

原則:端末購入日から100日経過していればSIMロック解除可能

SIMロック解除の対象モデルであれば、端末の購入日から100日経過後にSIMロックの解除対象になります。ドコモ回線の契約を解約している場合でも、端末購入日から100日経過していれば、SIMロック解除が可能です。

また、中古で購入した端末や友人などから譲り受けた端末は、ドコモの販売店から分割払いで購入した場合のみ、購入日から100日経過しないとSIMロックの解除はできません。

例外:端末購入日から100日以内でもSIMロック解除できる場合がある

以下のいずれかの条件を満たす場合、端末の購入日から100日経過していなくてもSIMロック解除の対象となります。

なお、2020年8月19日以降、ドコモから端末を新規購入する時点でSIMロック解除の条件(以下)を満たしていると、ユーザーから申請しなくてもSIMロック解除済の端末が渡されます。

A:ドコモ回線契約中にSIMロック解除をおこなっており、その受付から100日経過している場合

現在契約しているドコモ回線において、過去100日以前に他の端末でSIMロック解除をおこなっている場合は、端末購入日から100日経過していなくてもSIMロックの解除が可能です。

ただし、過去のSIMロック解除の受付は、ドコモ回線契約中におこなわれている必要があります。過去のSIMロック解除がドコモ回線の解約後であった場合は、この条件に当てはまりません。

B:端末の購入金額を一括払い、または分割払いで精算している場合

iPhoneの端末料金の支払いが完了している場合は、その時点でSIMロックの解除が可能になります。

C:ドコモの携帯料金の支払い方法をクレジットカードに設定している場合

端末を分割で購入した人でも、月々の携帯使用料金をクレジットカードで支払いをしている場合、購入日から100日以内であってもSIMロック解除の手続きができるようになります。

ソフトバンクの場合

iPhone SIMロック解除 Softbank

ソフトバンクと回線契約している場合、もしくはソフトバンクから端末を購入した場合のSIMロック解除の条件を解説します。

原則:端末購入日から100日経過していればSIMロック解除可能

SIMロック解除の対象モデルであれば、端末の購入日から100日経過後にSIMロック解除の対象になります。

例外:端末購入日から100日以内でもSIMロック解除できる場合がある

以下のいずれかの条件を満たす場合、端末の購入日から100日経過していなくてもSIMロック解除の対象となります。

A:端末の購入金額を一括払い、または分割で精算している場合

iPhoneの端末料金の支払いが完了している場合は、その時点でSIMロックの解除が可能になります。

B:過去に他の端末でSIMロック解除の実績がある場合

ソフトバンク回線を契約していて、過去にSIMロック解除の実績があるユーザーは、下記の条件をすべて満たす場合、端末購入日から100日以内でもSIMロック解除が可能です。

  • 2017年12月1日(金)以降に、機種変更前の対象回線でSIMロック解除をおこなったことがあること
  • 前回のSIMロック解除受付日から101日目以降であること
  • 前回のSIMロック解除を行った機種が2015年5月以降に発売された機種であること
C:ソフトバンクの販売店からクレジットカード払いで端末を購入している場合

ソフトバンクの販売店からクレジットカード払いで端末を購入した場合は、購入後100日以内でもSIMロックの解除が可能になります。

au(KDDI)の場合

iPhone SIMロック解除 au

auと回線契約している場合、もしくはauから端末を購入した場合のSIMロック解除の条件を解説します。

原則:端末購入日から100日経過していればSIMロック解除可能

SIMロック解除の対象モデルであれば、端末の購入日から100日経過後にSIMロック解除の対象となります。

例外:端末購入日から100日以内でもSIMロック解除できる場合がある

以下のいずれかの条件を満たす場合、端末の購入日から100日経過していなくてもSIMロック解除の対象となります。

A:端末の割賦残債がない場合

端末を一括支払いで購入した場合や、残債を一括で精算した場合は、購入日から100日以内であってもSIMロックを解除できます。

B:過去にSIMロック解除の実績があり、前回のSIMロック解除受付日から100日経過している場合

契約しているau回線で過去にSIMロック解除の実績がある人は、以下の条件を満たす場合に購入日から100日以内でもSIMロックの解除が可能です。

  • 前回のSIMロック解除受付日から100日経過している
  • 前回のSIMロック解除の受付が2017年7月11日以降である
C:端末の割賦代金およびau回線の利用料金の支払い方法をクレジットカードに設定している場合

端末の購入や回線料金の支払い方法にクレジットカードを設定していると、購入日から100日以内でもSIMロックの解除が可能です。

SIMロック解除の手続きには3つの方法がある

SIMロックの解除には、

という3通りの方法が用意されています。

おすすめはWeb上での手続きです。費用も時間もかからないので、Webでの手続きに慣れている人にとっての最適解でしょう。

一方、SIMロック解除が不安だったり、Webでの手続きに不慣れだったりするのであれば、キャリアショップでの手続きだと安心です。

SIMロック解除によってデータが失われることは基本的にありませんが、万が一を考えて、事前にバックアップを取っておきましょう。

iPhoneのデータをバックアップして復元する2つの方法──PC(iTunes/Finder)・iCloudバックアップの違いと手順まとめ

方法A:各キャリアの販売店で手続きする

各キャリアの店頭で解約手続きを申し込む場合には、3000円(税別)の手数料がかかります。

契約や修理などと同じように、店が混んでいるとかなり待たされるのが困ったところですが、処理にはさほど時間が掛かりません。自分の順番が回ってくればすぐに終わります。店舗のスタッフがSIMロック解除の手続きをすべて代行してくれるため、Web上での操作がよくわからない人や自分で手続きをするのが面倒な人におすすめです。

なお、中古で購入した端末や友人などから譲り受けた端末のSIMロックを解除したい場合は、各キャリアの店頭で手続きをおこなう必要があります。いずれの場合であっても、店頭でのSIMロック解除手続きの際には本人確認書類(運転免許証など)の提示が求められるので、忘れずに持参しましょう。

方法B:電話で申し込む

ドコモは、電話でのSIMロック解除の手続きを受け付けています。

携帯電話から局番無しの151に電話を掛けてSIMロック解除を申し込むことができます(手数料は税別3000円)。受付時間は午前9時〜午後8時です。

方法C:Web上で手続きする

キャリアのWebページから自分で手続きする場合には、費用はかかりません。また自宅でもできるため、時間もかからないのが嬉しいポイントです。

SIMロックを解除する作業はとても簡単です。ポイントは、対応機種であること、対応期間であることの2つ。さらに、端末のIMEI番号さえわかっていれば誰でもミスすることなく解除できるでしょう。

手続きが無料である点や、わざわざ店舗に足を運ばなくてもよい点を考えると、Web上での受付が可能であるならば第一選択の方法であると言えるでしょう。

Web上での手続きが可能な条件でドコモ、ソフトバンク、au(KDDI)の3社が共通しているのは「当該キャリアと回線契約をしていて、SIMロック解除の条件を満たした端末」という点です。ただし、それぞれのキャリアごとにWeb上で手続きができる例外的な条件が設定されているので、自身の契約しているキャリアのサイトで確認してみてください。

ドコモ:手続きページ
ソフトバンク:手続きページ
au:手続きページ

Web上でSIMロック解除の手続きをする方法

ここでは、ソフトバンクのSIMロック解除を自分で手続きする方法を説明します。他のキャリアでも手続きの内容はほとんど変わりません。

今回はパソコンのブラウザで手続きしました。パソコンでの作業なら、画面で説明を見ながらiPhoneを操作できるので分かりやすいでしょう。もちろん、iPhoneのブラウザ(Safariなど)からでも手続きできます。

1対応機種の確認

まず、キャリアのウェブページで対応機種であることを確認します。

ドコモ:SIMロック解除対応機種および対応周波数帯
ソフトバンク:SIMロック解除が可能な機種の周波数帯一覧
au:SIMロック解除が可能なau携帯電話などの実装周波数帯一覧

2IMEI番号を調べる

iPhoneの「IMEI番号」は、「設定」アプリの[一般]→[情報]から調べることができます。番号を調べて正しくメモをしておきましょう。

iPhoneの「IMEI」を確認する6つの方法

3SIMロック解除のページを開く

iPhone SIMロック解除 Softbank

ソフトバンクの場合は、My SoftBankをブラウザで開き「契約の確認・変更」のページの関連メニューに「SIMロック解除手続き」があります。

4解除手続きをする

iPhone SIMロック解除 Softbank

画面の指示どおり、SIMロックを解除したいiPhoneのIMEI番号を入力してください。

iPhone SIMロック解除 Softbank

入力したIMEI番号に基づき、iPhoneの機種の詳細が表示されるので、間違い等がないか確認できたら[解除手続きする]をクリックします。これで、My SoftbankでのSIMロック解除手続きは完了です。

もし、画面の指示手順通りに作業してもうまくいかない場合には、作業のIMEI番号の入力ミスか、そもそもSIMロックを解除できない期間でないか等を疑ったほうがよいでしょう。

まとめ:SIMロック解除はメリットしかない

SIMロックの解除後も、元々使っていたキャリアのSIMを挿し込めば以前と同様に利用できます。キャリアの店頭で作業すると、元々使っていたSIMを差し込んだ状態で戻してくれます。対応機種を持っている人は、とりあえずSIMロックを解除しておいてもよいでしょう。明確なデメリットはありません。海外旅行で現地SIMを使うときに役立つほか、急に格安SIMを使いたくなってもすぐに利用可能です。

将来使わなくなったら、iPhoneを初期化して違うキャリアを利用している友人や家族にプレゼントすることもできます。さらに、iPhoneを買い換える際の売却でも、自由度の高いSIMフリー(SIMロックフリー)のモデルは少し高く売れる可能性があります。

EDITED BY
TOKIWA