楽天モバイルが提供する「最強こどもプログラム」は、12歳以下のユーザーを対象に毎月最大440円が割引される子ども支援プログラムです。
最初に「my楽天モバイル」アプリから申し込むだけで13歳の誕生月前月まで割引が適用され、13歳以降は「最強青春プログラム」に自動移行されます。さらに、楽天モバイルの家族割「最強家族プログラム」を併用すると、子どもだけでなく保護者も毎月110円の割引を受けられます。
本記事では、楽天モバイルの「最強こどもプログラム」の利用条件や割引の仕組み、12歳以下のユーザーが楽天モバイルを申し込むうえでの注意点などについて解説します。

楽天モバイルは2025年5月31日までの期間中、5歳〜18歳のユーザーを対象とした「学生応援キャンペーン」を開催しています。以下の条件を満たすと、最大1万4000ポイントの楽天ポイントが付与されます。
- 5歳〜18歳で、楽天モバイルを初めて申し込む
- 支払い方法に楽天カードを設定し、楽天リンクアプリで10秒以上通話(7000ポイント還元)
- 家族割プログラム「最強家族プログラム」を適用する(7000ポイント還元)
データ使用量が3GBまでであればプラン料金は月額968円(家族割適用時)なので、ポイント還元により1年間のプラン料金が実質無料となるお得なキャンペーンです。
楽天モバイルの「最強こどもプログラム」とは?
楽天モバイルの最強こどもプログラムの加入条件や、どれだけお得になるのかなどについて解説します。
12歳以下のユーザーは毎月最大440円割引

「最強こどもプログラム」は、12歳以下のユーザーを対象に毎月のプラン料金が割引される子ども支援プログラムです。
以前はデータ使用量に応じてポイントが還元される仕組みでしたが、2025年2月度の利用料金より値引きに変更されました。ポイント還元から値引きに変更されたことで、特典の内容がわかりやすくなり、ユーザーにとってもお得度を実感しやすくなった形です。
割引金額は月間のデータ使用量によって異なります。データ使用量が3GBまでなら440円割引されて月額638円です。
Rakuten最強プランの基本料金 | 「最強こどもプログラム」の割引金額 | 割引後の月額料金 | |
---|---|---|---|
3GBまで | 月額1078円 | 毎月440円割引 | 月額638円 |
3GB超〜20GB | 月額2178円 | 毎月110円割引 | 月額2068円 |
20GB超過後(データ無制限) | 月額3278円 | 毎月110円割引 | 月額3178円 |



最強こどもプログラムの申し込みはmy楽天モバイルアプリからおこなう(引用:楽天モバイル)
最強こどもプログラムを適用するには、「Rakuten最強プラン」または「Rakuten最強プラン(データタイプ)」の申し込み後に「my楽天モバイル」アプリから子ども本人の楽天アカウントで申し込むだけです。
12歳以下のユーザーはmy楽天モバイルアプリのトップページに最強こどもプログラムの項目が表示されるので、[参加する]をタップすれば申し込み完了です。一度申し込みが完了すれば、13歳の誕生月前月まで毎月適用されます。
プログラム特典が割引ではなくポイント還元だった2025年2月2日以前にWebサイトから最強こどもプログラムのエントリーを完了させていたユーザーは、改めて申し込む必要はありません。
家族割「最強家族プログラム」と併用すればもっとお得に

「最強こどもプログラム」と「最強家族プログラム」を併用すればさらにお得に
最強こどもプログラムは「最強家族プログラム」との併用が可能です。最強家族プログラムは、楽天モバイルの回線を契約する家族のプラン料金から毎月110円が割引される家族割サービスです。

上表のように、子どもの月間データ使用量が3GBまでなら、最強こどもプログラムと最強家族プログラムを併用して月額528円となります。
保護者と子どもが同じ家族グループに追加されていれば、保護者も毎月110円割引されます。保護者がデータ無制限で利用しているなら月額3168円です。

最強家族プログラムと最強こどもプログラムは、楽天モバイルの「紹介キャンペーン」とも併用可能です。紹介キャンペーンは、楽天モバイルの回線契約者が未契約者に楽天モバイルを紹介し、紹介された側が回線を契約すると双方にポイントが付与されるという内容です。
- 紹介した側:紹介された側が楽天モバイルを契約すると1人につき7000ポイント付与
- 紹介された側:電話番号そのまま(MNP)で乗り換えた場合は1万3000ポイント付与、乗り換え以外は6000ポイント付与
たとえば楽天モバイルに加入している保護者が子どもに楽天モバイルを紹介し、子どもが新規契約すれば、保護者は7000ポイント、子どもは6000ポイントもらえます。
そのうえで、最強家族プログラムにより保護者と子どもは毎月110円割引、子どもには最大440円割引が適用されます。子どもに楽天モバイルを使わせようと考えているなら、紹介キャンペーンを利用するのがおすすめです。
実質料金は他3キャリアの子ども向けプランと比べても最安
楽天モバイルは最強こどもプログラムのサービス発表会見で、3GBで月額528円(サービス提供時はポイント還元による実質料金)は他3キャリアが提供する子ども向けプランの中でも最安であるとアピールしています。
対象年齢 | 月間データ使用量 | 割引・ポイント還元適用後の(実質)月額料金 | 割引・ポイント還元の条件 | |
---|---|---|---|---|
楽天モバイル「Rakuten最強プラン」 | 12歳以下 | 3GBまで | 月額528円(基本料金は1078円) |
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ドコモ「U15はじめてスマホプラン」 | 15歳以下 | 5GB | 実質月額1128円(基本料金は1815円) |
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au「スマホスタートプランライト 5G/4G」 | 22歳以下 | 4GB | 月額1078円(基本料金は月額2266円) |
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ソフトバンク「スマホデビュープラン+」 | 5歳〜22歳 | 4GB | 月額1078円(基本料金は月額2266円) |
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実際にRakuten最強プランに最強家族プログラムと最強こどもプログラムの両方を適用した場合、各社が子ども向けプラン(またはスタートプラン)として提供している小容量プランと比較しても楽天モバイルが割安であることがわかります。
他キャリアは特定のクレジットカードを支払い方法に設定することを条件としていたり、割引またはポイント還元が1年間の期間限定だったりします。しかし楽天モバイルなら、最強こどもプログラムおよび最強家族プログラムの条件を満たしている限り割引を受け続けられます。
13歳を迎えると「最強青春プログラム」が自動的に適用される

最強こどもプログラムに申し込んだユーザーが13歳の誕生月を迎えると、自動的に「最強青春プログラム」に移行されます。
最強青春プログラムは、22歳以下のユーザーを対象に毎月110円割引される実質的な学割サービス(22歳以下であれば学生以外も対象)。適用するには初回にmy楽天モバイルアプリからの申し込みが必要ですが、最強こどもプログラムを適用しているユーザーはあらためて最強青春プログラムを申し込む必要はありません。
最強こどもプログラム | 最強青春プログラム | |
---|---|---|
3GBまで | 毎月440円割引 | 毎月110円割引 |
3GB超〜20GB | 毎月110円割引 | |
20GB超過後(データ無制限) | 毎月110円割引 |

13歳の誕生月の前月に「最強こどもプログラム」は終了し、「最強青春プログラム」に自動移行される
最強こどもプログラム利用時に毎月のデータ使用量を3GBまでに抑えられていた人は、割引金額が440円から110円に減ってしまいます。データ使用量が3GB〜20GBまたは20GB超過後だった際の割引金額は、最強青春プログラムに移行しても110円のまま変わりません。
最強青春プログラムは23歳を迎える誕生月の前月まで毎月110円が割引され、23歳の誕生月で割引が終了します。
12歳以下のユーザーが楽天モバイルを申し込む際の注意点
最強こどもプログラムを利用すれば、小学生でも割安な料金でスマホ回線を持てるのが楽天モバイルの魅力です。ただし、12歳以下のユーザーが楽天モバイルを利用するにはいくつかの注意点があります。
回線の申し込みには保護者の本人確認または同意書が必要
楽天モバイルは未成年(18歳未満)でも申し込めますが、未成年者が回線を申し込むには申込者本人の本人確認に加えて保護者の書類提出が求められます。
未成年者の申し込みには、マイナンバーカードや健康保険証、パスポートなどの本人確認書類が必要です。健康保険証やパスポートなど一部の本人確認書類には、補助書類として住民票も提出します。学生証は本人確認書類に使用できません。
また、回線の申し込みには未成年者本人の楽天アカウント(ユーザーIDおよびパスワード)でログインしなければなりません。保護者のアカウントで代理で申し込むことはできないので、未成年者本人がまだアカウントを保有していないなら新規作成してください。アカウントの作成は無料です。
- ウェブで申し込み:保護者の定代理人同意書 兼 支払名義人同意書の記入・アップロードが必要(本人確認書類の提出は不要)
- 店舗で申し込み:保護者の定代理人同意書 兼 支払名義人同意書の記入・アップロード、および本人確認書類の提出が必要

楽天モバイルの法定代理人同意書 兼 支払名義人同意書
申し込む場合は保護者の「法定代理人同意書 兼 支払名義人同意書」の提出が必要です。親権者情報としての名前や生年月日を記入したうえで、アップロードします。店舗での申し込みには、保護者の本人確認書類も求められます。
フィルターオプションの加入が義務付けられている(途中解約可)

未成年者は「あんしんコントロール by i-フィルター」の加入が義務付けられている
18歳未満が回線を申し込む際、携帯電話事業者はフィルタリングサービスを提供することが法律で義務付けられています。楽天モバイルの場合、申し込み時に「あんしんコントロール by i-フィルター」(月額330円)に加入しなければなりません。
あんしんコントロール by i-フィルターは、未成年のユーザーに対して必要なサイトだけを見せるよう細かな設定が可能なオプションサービス。閲覧したサイトや検索した単語を確認したり、特定のサイトをブロックしたりできます。HUAWEIシリーズおよびOPPOシリーズの中には、あんしんコントロール by i-フィルターの全機能または一部機能を利用できない機種があります。
回線の申し込み時にはあんしんコントロール by i-フィルターの加入が必須ですが、途中解約もできます。解約する際は、不要申出書を楽天モバイルまで郵送します。
保護者が子どものインターネット利用を制限できない

最強こどもプログラムは、あくまでも基本プランである「Rakuten最強プラン」に適用する割引プログラムであり、サービス内容が子ども向けに最適化されていません。保護者側で「データ通信量は月◯GB以上まで」「◯時以降はインターネットを使えないようにする」といった制限を設けることはできないのです。
Rakuten最強プランは月額3278円(最強こどもプログラムによる110円割引で月額3168円)でデータ無制限となる料金体系のため、万が一子どもがデータ通信を使いすぎても高額な料金を請求されることはありません。しかしさまざまな事情から、子どものインターネット利用を管理したいと考える保護者もいるでしょう。
「あんしんコントロール by i-フィルター」のオプションで閲覧するサイトをフィルタリングすることは可能ですが、楽天モバイルには子どものデータ通信量やインターネットの利用時間などを制限する仕組みはありません。
子どもの利用を制限するなら外部アプリを使うのがおすすめ
子どもがスマホを利用する時間を制限したいなら、外部アプリをあわせて利用するのがおすすめです。たとえばGoogleが提供する無料アプリ「Googleファミリーリンク」なら、保護者が子どものアプリ利用時間を制限する機能などを利用できます。