ドコモから楽天モバイルへ乗り換え前に確認、メリット・デメリットまとめ

ドコモから楽天モバイルに乗り換えるのはアリ?

通信量が1GB未満なら0円という破格のプランを発表した「楽天モバイル」。ドコモからの乗り換えを考えている人も少なくないでしょう。

純粋に価格だけで考えるとかなり魅力的な楽天モバイルですが、付帯するサービスや回線の品質まで考えると、すべての人に適しているとは言い切れません。メリットだけでなく、デメリットもちゃんと把握した上で、本当に楽天モバイルがあなたに適しているのかを判断する必要があります。

そこで本記事では、楽天モバイルとドコモそれぞれのサービス内容や特徴を比較し、乗り換えで考えられるメリットとデメリットを詳しく解説します。

ドコモから楽天モバイルに乗り換えるのはアリ? 両サービスを一覧表で比較

最初に、ドコモと楽天モバイルの特徴をそれぞれ以下の表にまとめてみました。

  楽天モバイル ドコモ
低容量プラン 3GB/1078円 3GB/4565円(ギガライト)
大容量プラン 20GB〜無制限/3278円 60GB/7205円(ギガホプレミア)
通話料金
  • Rakuten Linkアプリからの発信:0円
  • 標準の電話アプリからの発信:22円/30秒
22円/30秒
通信制限
  • 自社回線内:制限なし
  • パートナー回線:月間5GBを超えると最大1Mbps
  • ギガライト:最大128kbps
  • ギガホプレミア:最大1Mbps
回線の人口カバー率 93.3%超(9月末時点) 99%
ショップ数 約600 約2300

楽天モバイルの最大の魅力は、なんといっても利用料金の安さです。

上表を見て分かる通り、楽天モバイルは低容量プランも大容量プランもドコモの2分の1以下の金額で提供しています。基本的に自宅などのWi-Fi環境があるところでデータ通信をおこなう人は、利用料金を0円に抑えることも不可能ではありません。

また「Rakuten Link」を使えば、国内通話/SMSも無料で使い放題です。「思ったより通話時間が長くなった」「インターネットを使いすぎた」という月でも、高額料金を請求される心配はないでしょう。

MNO(キャリア)としての楽天モバイルは始まって間もないサービスなので、繋がるエリアや通信の品質に不安が残るのは確か。そこで、今使っているドコモ回線はそのままに、楽天モバイルをお試し用として契約してみるのもひとつの手です。

楽天モバイルには契約期間の縛りがなく、事務手数料や解約金が発生しないので、いつでも気軽に解約できます。1GBまでなら0円で利用できるので維持費なども発生しません。

さらに現在、プラン料金が3カ月間無料になるキャンペーンが開催中。使い勝手を試す絶好のチャンスです。実際に試してみて、問題なければドコモから乗り換えて、合わないと感じたら解約すればよいでしょう。

eSIM対応スマホなら手軽に2回線を使い分けられる

楽天モバイルは、物理型のSIMカードを挿さずに回線接続できる「eSIM」を取り扱っています。eSIM対応スマホを持っているなら、1台で「ドコモの物理SIM」と「楽天モバイルのeSIM」使い分けることが可能です。

デュアルSIMの活用例

上画像のように、SIMを差し替えなくてもスマホ上で簡単にデータ通信回線や電話番号の切り替えがおこなえます。eSIM対応スマホが手元にある人は、より楽天モバイルを試しやすいでしょう。

ドコモから楽天モバイルに乗り換えるメリット・デメリット

さっそく、ドコモから楽天モバイルに乗り換える際に考えられるメリット・デメリットを紹介します。それぞれの特徴と自分の状況・優先事項を照らし合わせて、乗り換えるべきかの判断材料にしてください。

メリット1:スマホの利用料金を安く抑えられる

ドコモから楽天モバイルに乗り換える最大のメリットは、なんといっても月額利用料金を抑えられることでしょう。

ドコモの最安プラン「ギガライト」と楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」を比較
楽天モバイル ドコモ
0〜1GB 0円 3465円
1〜3GB 1078円 4565円
3〜5GB - 5665円
3〜7GB - 6765円
3〜20GB 2178円 -
20GB〜無制限 3278円 -

楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT Ⅵ(ラクテンアンリミットシックス)の最低利用料金はなんと0円。3GB以降は段階的に金額が上がり、20GBを超えた分はどれだけデータ量を消費しても3278円という内容になっています。

ドコモの最安プラン「ギガライト」と比較すると、料金の差は一目瞭然。 楽天モバイルなら、ドコモの最低利用料金3465円よりも安い3279円で無制限データ通信が可能です。

ドコモ「ギガホプレミアム」と楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」の比較

ドコモの大容量プラン「ギガホプレミア」と比較しても、楽天モバイルのほうが4000円近く割安です。

ギガホプレミアは、60GBまで使えて7205円。一方、楽天モバイルなら、20GB超過後はどれだけデータ容量を消費しても最大3278円に収まります。

ドコモ大容量の「ギガホプレミア」ユーザーも、低容量の「ギガライト」ユーザーも、楽天モバイルへ乗り換えることで大幅に利用料金を抑えられるでしょう。

メリット2:楽天モバイル回線エリア内なら高速データ通信が無制限で利用可能

高速で利用できるデータ通信量に制限がないことも楽天モバイル独自の魅力。毎月末、データ通信量を気にしている人は、ぜひチェックしてもらいたいポイントです。

ドコモの場合、最安値のギガライトプランでは月間7GBまで、大容量のギガホプレミアでは月間60GBまでの制限があり、規定のデータ容量を超えるとギガライトは最大128kbpsに、ギガホプレミアは最大1Mbpsに速度が低下します。

一方、楽天モバイルには自社回線内でのデータ通信量に制限が設けられていません。たとえば、20GBを超えて50GB、100GBになっても、楽天モバイルの自社回線内なら追加料金なしで高速通信が利用できます。

毎月末、データ通信量を気にしながらインターネットを利用している人にはありがたいサービスです。

1Mbpsは128kbpsの約8倍の速度

ただ、楽天回線が構築されていない「パートナー回線エリア」と呼ばれる場所では、高速データ通信量が月間5GBまでに制限されます。それを超えると、パートナー回線エリアでの通信速度が1Mbpsに制限されてしまうので注意が必要です。

といっても、ドコモギガライトプランの通信制限中の速度「128kbps」と比べると、楽天モバイルの「1Mbps」は非常に緩い制限です。検索やSNSの閲覧はもちろん、高画質でない動画の視聴ならストレスなくおこなえるでしょう。

メリット3:国内通話とSMSが無制限で使い放題

近年、LINEなどのコミュニケーションアプリを利用する機会が多くなってきていますが、電話番号による音声通話を利用する場面も少なくないはず。そこで気になるのが通話料金です。

楽天モバイルでは「Rakuten Link」アプリを用いた国内通話・SMSでは、通話料や送受信料が一切発生しない仕組みになっています。「Rakuten Link」アプリはRCS(Rich Communication Service)という規格を採用しており、LINEやスカイプでの通話と違って、電話番号を使った発着信ができるのが特徴です。

もちろん、楽天モバイル同士だけでなく、他キャリアや固定電話との通話・SMSもおこなえます。

  楽天モバイル ドコモ(ギガライト/ギガホプレミアプラン)
通話料金
  • Rakuten Linkアプリからの発信:0円
  • 標準の電話アプリからの発信:22円/30秒
22円/30秒
SMS
  • Rakuten Linkアプリからの送信:0円
  • 標準のSMSアプリからの送信:3円/70文字
3円/70文字

ドコモのギガホプランとギガライトプランの場合、家族外への通話は30秒あたり22円が発生します。国内通話かけ放題のオプションもありますが、税込1870円と安くない金額です。

この点、楽天モバイルなら楽天リンクを使えば音声通話もビデオ通話もSMSも、すべて0円に抑えられます。楽天リンクを利用できるのは、モバイルを契約するうえでの大きなメリットといえるでしょう。

メリット4:契約期間の縛りや各種手数料が発生しない

スマホ利用にかかるお金は、月額利用料や端末代だけではありません。契約・解約時にかかる手数料も、すべて合わせると意外と高額になってしまうものです。

その点、楽天モバイルの場合、契約・解約時にかかる手数料は0円。そもそも契約期間の縛りや解約金自体が存在しないので、「長い間契約するか分からない」、「必要な間だけ契約していたい」という人には、楽天モバイルは特におすすめです。

なお、ドコモも2021年4月1日にMNP手数料を廃止、10月1日には全プランの解約金と解約金留保を廃止しており、解約のハードルがかなり下がっています。

デメリット1:ドコモに比べて回線対応エリアが未成熟

Photo by

Rakuten Optimism 2021

楽天モバイルを使う上で不安を感じるのは、やはり通信面でしょう。

楽天モバイルはゼロから基地局を設置しネットワークの構築をしており、現在も拡大の真っ只中です。開示情報によれば、2021年9月末時点で楽天モバイル回線の人口カバー率は93.3%を達成。対してドコモは、2014年の時点で4G回線の人口カバー率が99%に達しています。

数字だけを見ればわずかな差にも思えますが、地方ではまだ繋がらないエリアが多いのが現状です。筆者の体感では、東京23区内でも地下や建物内では通信が不安定になることが少なくありません。回線のエリア、繋がりやすさ、安定性という面では、ドコモのほうが優勢といえるでしょう。

ただ、楽天モバイルの基地局は驚異的なスピードで整備が進んでおり、利用できるエリアは日々拡大しています。自身の住んでいる地域で使えるかどうか、事前に公式サイトのサービスエリアマップで確認してみてください。

デメリット2:手持ちの端末が楽天モバイルに対応しない可能性がある

楽天モバイルに乗り換える方法は、(1)「楽天モバイルが販売している端末とセットで回線契約する」、(2)「スマホ本体は手持ちのものを使い、SIM(eSIM、SIMカード)のみを契約する」の2パターンに大別されます。

このうち(1)の端末とセットで契約するパターンは特に難しいことはありません。SIMカードを挿入して初期設定をすれば、すぐに使うことができます。

注意したいのは、(2)の手持ちのスマホを楽天モバイルで使いたいパターン。手持ちのスマホを使う場合は、その端末が楽天モバイルで使えるかどうかを確認しなければなりません。動作確認ができていない機種だと、楽天モバイルでは使えない可能性があります。

楽天モバイルの公式サイトには、動作確認済みのスマホが掲載されているので必ずチェックしましょう。

デメリット3:ショップ数が少ないので地域によっては対面での相談が難しい

スマホの取り扱いに慣れていない人にとって、契約内容や操作、機種変更などについての相談ができる環境があるかどうかは大きなポイント。

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楽天モバイル公式ブログ

スマホの取り扱いに慣れていない人にとって、契約内容や操作、機種変更などについての相談ができる環境があるかどうかは大きなポイント。

その点、ドコモショップは全国に約2300店舗を展開していますが、楽天モバイルはその3分の1ほどの約600店舗しかありません。近場に店舗がない場合、契約手続きから初期設定、データ移行までユーザー自身でおこなうことになります。

分からないことがあっても、ある程度は自力で解決せざるを得ないことは覚悟しておく必要があるでしょう。

デメリット4:ドコモメールやキャリア決済が利用できなくなる

ドコモは「ドコモメール(@docomo.ne.jp)」「ドコモ決済(キャリア決済)」など独自のサービスを提供していますが、楽天モバイルでは、これらのサービスは一切利用できません。

特に気をつけたいのがドコモメールの扱いです。解約後は「@docomo.ne.jp」アドレスが使えなくなるほか、すべてのメールデータがサーバーから削除されてしまいます。データを失いたくない場合は、バックアップの取得や他のメールアカウントへのデータ移行など、何かしらの対策をとる必要があります。

EDITED BY
MOEGI