「第4のキャリア」として注目を集め、利用者数も増加の傾向にある楽天モバイル。魅力的なキャンペーンも定期的に実施していることから、楽天モバイルの契約・乗り換えを検討している人も多いでしょう。
しかし、回線の契約は何かとハードルが高いもの。事前に何を準備すればよいか、あるいは本人確認時に不備になる理由などを知りたい人もいるかと思います。
本記事では楽天モバイルを契約するにあたり、必要な書類や事前準備、本人確認が不備になってしまうケースなどについて解説します。
楽天モバイルの契約で必要なもの
楽天モバイルを契約する際、必要となる書類や事前に準備すべきことをまとめています。契約を検討している人は、あらかじめチェックしておくとスムーズに契約できるでしょう。
本人確認書類(免許証・マイナンバーカードなど)

楽天モバイルの契約には本人確認書類が必要です。店舗で契約する場合も、オンラインで契約する場合も本人確認書類がなければ契約できません。
オンラインで申し込むには「書類画像をアップロード」「AIかんたん本人確認(eKYC)」「受取時に自宅で確認」の3パターンがあり、以下いずれかの本人確認書類が必要になります(それぞれの違いは後述)。なお店舗で契約する際、本人確認書類のコピーは提示不可です。必ず原本を持参してください。
店舗で契約または書類画像をアップロード |
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AIかんたん本人確認(eKYC) |
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受け取り時に自宅で確認 |
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※公共料金の領収書、納税証明書、社会保険料の領収証書などの補助書類が必要
クレジットカードまたは銀行口座番号
月々の利用料金を支払う際の支払い情報が必要です。利用可能な支払い方法は以下の通りです。
- クレジットカード・デビットカード
- 口座振替
- 楽天ポイントの利用
クレジットカードで支払うならクレジットカード番号、口座振替で支払うなら銀行口座番号などが必要となるわけです。店舗・オンラインにかかわらず契約する際は手元に用意しておきましょう。なお、端末を購入する場合は口座振替は利用できませんが、代金引換は可能です。
楽天モバイルの月々の利用料金を楽天カードで支払えば、楽天ポイントの二重取りも可能です。貯まったポイントは楽天市場での買い物で利用したり、楽天モバイルの利用料金に使用したりできます。
楽天モバイルで利用する端末
当然といえば当然ですが、楽天モバイルの回線を利用する端末も必要です。契約後の端末は、大きく以下の2パターンに分かれます。
- 手持ちの端末を引き続き楽天モバイルでも利用する
- 回線の契約と同時に端末も楽天モバイルで購入する
このうち「1.手持ちの端末を引き続き楽天モバイルでも利用する」という人は、手持ちの端末が楽天モバイルに対応しているかを必ず事前に確認してください。

たとえばAQUOS zero 801SH(購入元:ソフトバンク)の場合、楽天モバイルで4Gデータ通信や通話が利用できない
古い機種だと楽天モバイルでの動作確認が完了していなかったり、通話やデータ通信を利用できなかったりすることがあります。
また、手持ちの端末を楽天モバイルでも使用する場合、SIMロックが解除されているかどうかも必ず確認しましょう。楽天モバイルの対応端末であっても、SIMロックが解除されていない端末は回線を利用できません。
iPhoneをSIMロック解除(SIMフリー化)する方法、手続きのやり方と受付条件とは スマホのSIMロックが解除されているか確認する方法【Android・iPhone】
なお「2.回線の契約と同時に端末も楽天モバイルで購入する」という人は、端末を購入すると楽天ポイントが還元されるキャンペーンが数多く実施されているので、チェックしてみてください。
MNP予約番号(乗り換えの場合)
他社から楽天モバイルに乗り換える場合、MNP予約番号が必要です。MNP予約番号とは、回線の乗り換え手続きの際に必要となる10桁の番号です。

ワイモバイルで発行したMNP予約番号
乗り換え前のキャリア/格安SIMでMNP予約番号をあらかじめ発行し、楽天モバイルの申し込み時にMNP予約番号を入力することで、乗り換え前のキャリア/格安SIMの解約および楽天モバイルの契約が成立します。
MNP予約番号は各キャリア/格安SIMのマイページなどから発行できます。発行するだけなら解約は成立しません。MNP予約番号には有効期限があるため、発行したら期限内に乗り換え手続きを完了させましょう。
なお、キャリア/格安SIMや契約プランによっては解約時の手数料が発生する場合があります。詳細は各公式サイトで確認してください。
楽天モバイルの本人確認方法と注意点
楽天モバイルを契約する時に苦戦するのが「本人確認」です。本人確認に不備があると回線を開通できないので、しっかりとおこないましょう。本人確認の方法や不備となるよくあるケースを紹介しています。
本人確認方法はどれがいい?
楽天モバイルをオンラインで契約する際の本人確認方法は、以下の3パターンあります。好きな方法を選びましょう。
- 書類画像をアップロードで確認:本人確認書類をスマホのカメラで撮影し、アップロードする
- AIかんたん本人確認(eKYC):本人確認書類と自身の顔を撮影する(eSIM契約時のみ利用可。iPhone XS/XR以上または一部のAndroidスマホのみ利用可)
- 受け取り時に自宅で確認:オンラインでの本人確認をスキップし、製品(端末やSIMカード)の受け取り時に配達員に本人確認書類を提示する
「AIかんたん本人確認(eKYC)」の場合、申し込み完了から約5分で本人確認審査が完了し、開通手続きが可能です。急いで回線を利用したい人はeKYCによる本人確認がおすすめです。
eKYCによる本人確認を利用しないのであれば、「書類画像をアップロードで確認」を選択するのが無難です。万が一不備があった際にメールで知らせてくれます。
「受け取り時に自宅で確認」を選択し、受け取り時の本人確認で不備があると製品を受け取れず、申し込みがキャンセルとなるので注意してください。家族などが代理で受け取ることもできず、契約者本人が受け取る必要があります。
なお、SIMタイプにeSIMを選択して端末も購入せず「受け取り時に自宅で確認」を選択した場合、後日自宅に郵送されるスタートガイドの受け取り時に本人確認書類を提示することになります。
本人確認が不備になるケース
契約手続きの際に本人確認が不備になってしまい、本人確認書類の再アップロードや契約者情報の更新を求められるケースがあります。
- 書類と契約者情報(氏名や生年月日など)が一致していない
- アップロードした写真が不鮮明(画質が悪い、ぼやけている、全体が写っていない、反射しているなど)
- 書類の有効期限が切れている
- 運転免許証の裏面に公印のない加筆・加工がある
- 個人番号カードに通知カードがアップロードされている
- アップロードする画像が15MB以上である
- 公共料金領収書の名前が契約者本人と異なる(家族名義は不可)
- 公共料金領収書の名前がカタカナ表記
- 保険証裏面の添付がない、手書き住所の記載がない
- 補助書類の発行が3カ月以上も前である
- 受け取り時に自宅で確認の場合、運転経歴証明書は不可
画像アップロードで本人確認書類に不備があった場合、メールで不備の旨が通知されることがあるので、再度アップロードしましょう。