【楽天モバイル】店舗とWeb申し込み、どちらがおすすめ? メリット・デメリットも解説

おすすめはWeb申し込みだが、不安な人は店舗だと安心

月額料金が安価で最近人気を集めている「楽天モバイル」。申し込み方法は店舗とWebの2通りがありますが、どちらが良いのか、どっちで契約したほうがお得なのか悩む人も多いでしょう。

店舗ではスタッフに相談ができ、面倒な手続きも代行してくれるので安心です。一方、Web申し込みだと限定キャンペーンを利用できたり、手続きの待ち時間なく契約できたりするなどのメリットもあります。そこで本記事では、楽天モバイルを店舗で申し込む際のメリットやデメリット、Web申し込みとの違いを紹介します。

楽天モバイルの店舗でできること

楽天モバイル店舗地図

楽天モバイルはWebだけでなく店舗からの申し込みも可能です。全国に800以上の店舗があり(2024年7月時点)、大手キャリアショップと同様のサポートを受けられます。

店舗でできる主な手続きは、下記の4つです。

基本的に、これらの手続きはWeb上でもできます。また、手数料もWebと店頭は共通で、契約事務手数料やMNP転出手数料、eSIM再設定、契約解除料、名義変更(改姓)などが基本無料です。SIMカードの再発行・交換、名義変更の承継など、手数料が発生する手続きもあるため、手続き前に確認しておきましょう。

新規回線の契約・他社回線からの乗り換え(MNP)・機種変更の手続き

楽天最強プラン料金

楽天モバイルが提供している「Rakuten最強プラン」

楽天モバイルが提供する「Rakuten最強プラン」を契約種別は、主に「新規回線契約」または「乗り換え(MNP)」に大別されます。いずれもWebだけでなく、店舗でも申し込み可能です。

現在使用している電話番号とは別に新しい回線で電話番号を契約するには、「新規回線契約」を申し込みます。必要に応じて、店舗での回線契約と同時に端末を購入することもできます。いま利用している他社回線の契約を解約し、携帯電話番号を引き継いで楽天モバイルの回線を利用する際は「乗り換え(MNP)」の手続きをおこないます。

そのほか、契約した楽天モバイルの回線はそのままに使用するスマホを変更する「機種変更」の手続きも可能です。また、かつて楽天モバイルで提供していたドコモ回線・au回線の「スーパーホーダイ」「組み合わせプラン」「コミコミプラン」(現在は提供終了)からRakuten最強プランへのプラン変更も店舗にて手続きできます。

「Rakuten最強プラン」ってどんなプラン?

契約内容の変更・名義変更手続き

楽天モバイル契約中のユーザーは、契約内容の変更や名義変更の手続きを店舗にておこなえます。店舗で対応可能な手続きは以下の通りです。

契約内容の変更
  • オプションの追加・解約
  • 登録住所の変更
  • 支払い方法の変更
  • 回線の追加・解約
  • 楽天IDの作成
名義変更手続き
  • 名義変更のWeb手続きをサポート
  • 名義変更の申込用紙の記入をサポート
  • 名義変更手続き後のmy楽天モバイルへのログインをサポート

上記はすべてWebでも手続き可能です。Webでの手続きに不安がある人は、店舗で手続きするといいでしょう。

申し込み後の有償サポート

楽天モバイルでは、申し込み後も店舗で有償サポートを受けることができます。店舗で受けられる申し込み後のサポートは以下の通りです。

  • 楽天オリジナル端末の故障受付(交換・修理には別途費用が発生する場合あり)
  • 端末やアプリの操作方法を説明(月額550円)
  • データ移行サポート(1100円〜2200円/回)
  • 保護フィルム貼り付け(1100円/回)
  • 端末にガラスコーティングを施工(4400円/回)

楽天モバイルの申し込みと同時に端末を購入した際、LINEのデータや画像データなどを新端末に移行できるかどうか不安な人は、「データ移行サポート」を申し込むといいでしょう(詳細は後述)。

【楽天モバイル】対応サービス

対応可能なサポート内容は店舗によって異なる

上記の申し込み後サポートは、店舗によって対応が異なります。Webサイトの店舗ページにて、あらかじめ対応サービスを確認しておきましょう。

SIMカードの交換と再発行

【楽天モバイル】SIMカード

楽天モバイルのSIMカード

「契約したSIMカードが使えない」「なくしてしまった」というときは、楽天モバイルの店舗で交換や再発行をしてもらえます。

SIMカードの交換をWebから申し込んだ場合、郵送で手元に届くまで数日かかってしまいます。しかし、店舗ならその場で交換できるので、急いで交換したい場合は店舗での交換がおすすめです。

店舗・Webにかかわらず、SIMカードの交換・再発行には3300円の手数料が発生します(eSIMの交換・再発行は無料)

【楽天モバイル】SIMカード交換の対応店舗
【楽天モバイル】SIMカード交換の対応店舗

上記サイトにアクセス後、[対応サービス・店舗条件で絞り込む]から「SIMタイプ変更/再発行」を選択すると、SIMカードの手続きが可能な店舗を絞り込んで検索できます。ただし、対応している店舗は限られるので、事前に確認しておきましょう。

店舗で申し込むメリット

では、店舗とWebではどのような違いがあるのでしょうか。ここでは店舗で申し込みする際のメリットをまとめてみました(デメリットは後述)。

対面での質問や相談が可能

【楽天モバイル】店舗

店舗で申し込みする際の最大の特徴と言えるのが、ショップのスタッフに質問や相談ができることです。

「プランの内容が分からない」「そもそも自分が楽天モバイルに合っているか分からない」「住んでいる地域は楽天モバイル対応なのか」など、自分が不安に思っている点や疑問をスタッフに伝えることで解消できるでしょう。

楽天モバイルの公式サイトにはAIチャットやFAQページ、電話窓口などもありますが、ネットが苦手な人やスマホ・格安SIM初心者の人は、スタッフに対面で相談しながら安心して申し込みできます。

また、契約前に使い方の相談ができるのもうれしいポイント。楽天モバイルが提供する「Rakuten最強プラン」は、使用したデータ通信量に応じて料金が変動するプランです。「どのくらい使うと料金はいくらになるのか」「ネットはあまり使わないから少しでも料金を安くしたい」といった要望を伝えれば、それにあわせた提案をしてくれるはずです。

楽天モバイル電話相談

近くに店舗がない人、時間がなくて店舗にいけないという人は、電話やビデオ通話で無料相談ができます。店舗と同様に、楽天モバイルの料金プランやオプションサービスに関することなど、ちょっとした疑問でも相談が可能です。

なお、ビデオ通話での相談は「Zoom」アプリを使用します。ビデオ通話を希望する場合、あらかじめZoomアプリをダウンロードしたうえで、楽天モバイルのオペレーターにビデオ通話で相談するまでの流れを確認してください。

購入前にスマホの実機に触れられる

楽天モバイル取扱い端末

Webではスマホの実際の大きさや持った時の重さ、操作性などを確認できません。スマホは自分の相棒として長く持ち続けるものですし、安い買い物ではないため失敗したくないという人も多いでしょう。

店頭には楽天モバイルで取り扱っているスマホのサンプル機が置かれていることがあります。回線の契約と同時にスマホの購入も検討しているなら、実機に触れたほうが安心です。

スマホ選びに失敗したくない人は、実際に手で持って操作をしてみてから購入を検討したほうが良いかもしれません。

来店当日にSIMカードや端末を受け取れる

店頭で申し込みをすれば、契約完了後にSIMカードやスマホを即日持って帰ってすぐ利用できます。しかし、Web申し込みの場合は、SIMカードやスマホは郵送で届くため、発送されて自宅に届くまでに時間がかかります。

スマホ本体とSIMが一体化している「eSIM(イーシム)」なら、SIMカードを挿し替える必要がなく、オンラインで開通手続きができるので最短5分で回線を利用できるようになりますが、eSIM対応のスマホを所持していなければ利用できません。非対応機種で即日利用したいという人は、店舗での契約がおすすめです。

データ移行などのサポートを受けられる(有償)

楽天モバイルデータ移行サポート

端末購入をともなう申し込みをした際に、自分で旧端末から新端末へデータ移行できるか不安という場合は、店舗にてデータ移行サポートを受けることができます。

端末操作はユーザー側でおこなう必要があり、移行先が楽天モバイルショップ(公式Web含む)にて購入した端末といった条件があるものの、新端末でスムーズに楽天モバイルを使い始めたいという人はサポートを受けるといいでしょう。

ただし、データ移行サポートは有償対応(1100円/回から)となり、アカウント移行やLINEのデータ移行など、作業内容によって料金も異なるため注意が必要です。

店舗で申し込むデメリット

店舗での申し込みはメリットばかりではありません。店舗で申し込むデメリットやWebで申し込むメリットもあるので、どちらが自分に合っているのかを判断しましょう。

Web専用のキャンペーンが適用されない

楽天モバイルといえば、豊富なキャンペーンも魅了のひとつ。Webと店頭の共通キャンペーンもありますが、時折Web限定の申し込みでお得な特典を受けられるキャンペーンが開催されていることもあります。

【楽天モバイル】Web限定クーポン

Web限定で実施されているクーポン配布キャンペーン

たとえば、Webで楽天モバイルの申し込みと同時に対象のAndroid端末を購入すると、6000円OFFクーポンをもらえるキャンペーンが実施されています(2024年7月時点。終了日未定)。

店舗での申し込みは対象外となっており、Web上で回線の申し込みおよび対象Android端末の購入手続きが必要です。

過去にはiPhoneの2万円OFFクーポンがもらえるキャンペーンもWeb限定で実施されていたこともあります。楽天モバイルを申し込む際は、狙っているキャンペーンが店舗での申し込みも対象なのかどうかを事前にチェックしておくといいでしょう。

長い待ち時間が発生したり、契約に時間がかかったりすることも

楽天モバイル店舗検索画面
楽天モバイル店舗予約画面

店舗に行く際は事前予約するのがおすすめ

どこの大手キャリアショップでも同じですが、ショップで各種申し込みや手続きをする際、長時間待たされることは珍しくありません。また、申し込みにまでにはかなりの時間がかかります。

店舗で手続きする際はWebで事前の来店予約も可能ですが、希望する日時が空いていなかったり、事前予約していたにもかかわらず時間通りに案内されなかったりというケースも多々あります。

店舗に行く際は、事前予約することをおすすめします。以下のページより最寄りの店舗を検索して来店予約してください。

一方、Webでは好きな場所から24時間いつでも申し込めます。慣れている人であれば10〜20分程度で申し込みできるでしょう。

店舗によって端末の品ぞろえが異なる

店舗での申し込みの嬉しい点は契約当日に購入した端末を持ち帰れることですが、店舗によって端末の品ぞろえや在庫状況は異なります。そのため、在庫切れで端末での契約ができなかった、という可能性も十分考えられます。

しかし、Web申し込みであればあらかじめ在庫の確認ができる上に、様々な端末が種類豊富に用意されているので、不安を減らすことができます。

まとめ:店舗とWeb、どっちがおすすめ?

【楽天モバイル】店舗・Web申し込みのどちらがおすすめ

では、結局Web申し込みと店頭申し込み、どちらが良いのでしょうか。トータルで考えると、ズバリWeb申し込みのほうがおすすめです。

eSIMを利用すれば数分で即日開通できる上に、すき間時間でいつでもどこでも24時間年中無休で申し込みができるのはかなり嬉しいポイントです。また、Web申し込み限定のキャンペーンが開催されているときもあります。

Webの説明をしっかり読んで手順通りに進めれば、それほど不安や負担なく契約を進められるはずです。ただし、楽天モバイル対応の端末が手元にあってもSIMカードが届くまで回線を開通できなかったり、eSIMを申し込む場合は対応端末を所持していなければならなかったりするなど、いくつかの注意点もあります。

店舗とWebを比較
  店舗 Web
受付時間 営業時間内 24時間年中無休
待ち時間 数十分〜数時間 なし
手続き時間 2〜3時間 10分程度
受け取り 当日 最短2日(eSIMの場合は最短5分)
キャンペーン あり Web限定のものあり
端末の試用 不可
スタッフへの相談 可(電話・Zoomを利用)

(※)待ち時間と手続き時間はあくまでも目安です。混雑状況や申し込み内容によっては所要時間が前後する場合があります。

それでも、Webでの申し込みに不安があるという人もいるはず。店舗での申し込みは、事前予約をして店舗に赴きスタッフと一緒に契約を進めるため、ある程度の時間の確保が必要です。しかしその分スタッフに相談したり、アドバイスをもらったりすることで安心して契約できるでしょう。

初心者やスマホの契約に慣れていない人、契約当日にすぐ回線を利用したい人は店舗での申し込みがおすすめです。

構成・文
吉成 早紀
編集
アプリオ編集部
EDITED BY
AO