楽天モバイルの契約後、回線が開通せずインターネット接続できないときに考えられる要因はいくつかありますが、盲点になりがちなのが「APN設定」です。
楽天モバイルで使うのがAndroidスマホの場合、機種や購入元によっては乗り換え後に自分でAPN設定をおこなわなければなりません。これを把握していないと「せっかく乗り換えたのにインターネットを使えない」という事態に陥ってしまいます。
本記事では、楽天モバイル乗り換え後にAPN設定によって回線が開通しない場合の対処法について解説します。
楽天モバイルの開通にAPN設定が必要な機種とは?
楽天モバイルの契約後にインターネットを接続できない場合、主な原因は「APN設定」であることが考えられます。APN(Access Point Name)設定とは、端末でデータ通信するために必要な設定で、格安SIMの回線を使う際に設定するケースが多いです。
APN設定が必要かどうかは、楽天モバイルが公表している対応端末確認ページで確認できます。

ほとんどのiPhoneはAPN自動設定が有効なので自分で設定する必要はない
たとえばiPhoneの場合、ほとんどの機種・購入元でAPN自動設定が有効なため、自分でAPN設定をおこなわなくても回線開通とほぼ同時にインターネットに接続できます。

筆者が購入したAQUOS sense5G(購入元:au)はAPN自動設定に対応していないため、自分で設定する必要がある
しかし、一部のAndroidスマホにはAPN自動設定が有効でない機種があります。この場合、自身でAPN設定をおこないましょう。
楽天モバイルにおけるAPN設定の方法
iPhoneで楽天モバイルの回線を利用する場合、ほとんどの機種でAPN自動設定が有効になっているため自身での設定は不要です。しかし、Androidスマホは機種や購入元によっては自身でAPN設定をおこなう必要があります。
以下では、楽天モバイル契約後にAndroidスマホでAPN設定する方法を紹介します(検証端末:AQUOS sense5G)。
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設定アプリからAPN設定画面を開く
たとえばAQUOSシリーズの場合、[ネットワークとインターネット]→[モバイルネットワーク]→[詳細設定]→[アクセスポイント名]と進み、画面右上の[+]ボタンをタップします。
機種によって手順は異なりますが、「モバイルネットワーク」から「アクセスポイント名」または「APN」の項目を選択し、「+」または「追加」ボタンをタップしてください。
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APN情報を入力・選択
緑のチェックマークの項目を、以下の表の通りに入力する
「アクセスポイント」の入力画面で、以下の通りに入力・選択してください。
名前 楽天【rakuten.jp】 APN rakuten.jp MCC 440 MNC 11 APNタイプ default,supl APNプロトコル IPv4/IPv6 ANPローミングプロトコル IPv4/IPv6 上記以外の項目は未入力・未設定で構いません。
入力・選択が完了したら、忘れずに保存してください(AQUOSシリーズの場合は
ボタン→[保存]をタップ)。 -
設定完了
これで設定は完了です。画面上部に「Rakuten」などと表示されていれば、インターネットに接続できる状態になっているはずです。