LINE(ライン)で写真・画像を送ろうとしたものの、なぜか送信できない、選べない(出てこない)という事態に遭遇することはしばしばあります。そこで本記事では、LINEで「写真が送れない」「選択できない」ときに考えられる原因や対処法を紹介します。
手軽に試せる順に紹介しているので、上から順番に試してみるのもいいでしょう。どうしても解決しなければ、LINEアプリを再インストールするという手段もあります。
実際のところ、画像が送信できない原因が何であるかを特定することは困難ですが、端末・アプリの再起動やプライバシー設定(ストレージへのアクセス許可)の見直し、通信環境の改善などにより問題を解決できる可能性は高いので、今回紹介する対処法を参考にしてください。
対処法1:LINEアプリや端末の再起動を試みる
スマホのメモリやストレージ容量が不足しているなど原因はさまざまですが、LINEや端末の動作が不安定で写真がうまく送信できないこともあります。まずは、LINEアプリや端末の再起動を試してみてください。これだけで不具合を解消できることがあります。
iPhoneの場合

マルチタスク画面でLINEアプリを終了する
ホームボタンのないiPhone(iPhone X以降の機種)であれば画面最下部の横線を上にスワイプ、ホームボタンがあるiPhone(iPhone SEシリーズやiPhone 8以下の機種)であればホームボタンを2度押しし、マルチタスク画面(アプリ一覧画面)を表示させます。
LINEアプリを上方向にスワイプして終了させ、LINEアプリをもう一度立ち上げて写真の送信を試してみましょう。

iPhoneの場合、一度電源をオフにしてから再度オンにする
iPhoneを再起動させるには、電源ボタンと音量ボタン(上または下)を同時に長押しし、画面をスライドしていったん電源を切ります。その後、再びiPhoneの電源ボタンを長押しして起動します。
端末を再起動後、LINEアプリを立ち上げて写真の送信を試してみてください。
Androidスマホの場合

マルチタスク画面でLINEアプリを終了する
Androidスマホの場合、端末によってアプリの終了の仕方は多少変わります。基本的には、ホーム画面下部のナビゲーションバーからマルチタスク画面を立ち上げ、上方向にスワイプまたは[×]ボタンをタップするなどして、LINEアプリを閉じます。
LINEアプリをもう一度立ち上げてから、写真の送信をあらためて試してみましょう。

電源ボタンを長押しし、[再起動]をタップして端末を再起動する
端末の再起動方法も機種により違いがありますが、基本は電源ボタンの長押しです。[再起動]が表示される場合はそれを選択し、いったん電源オフした後にもう一度電源ボタンを長押しして起動するという流れです。
端末を再起動させたら、あらためてLINEアプリを起動して写真送信を試みてください。
対処法2:通信(Wi-Fiやモバイル通信)をリフレッシュしてみる
電波が届きづらい環境で通信状況が不安定だったり、何らかの原因で一時的に通信が滞っていたりすると、写真が送れないケースもみられます。
この場合、通信環境のよい場所に移動するほか、一度Wi-Fiやモバイル通信をリフレッシュすることで改善できる可能性があります。通信のリフレッシュには、機内モードを活用する方法が便利です。
iPhoneの場合


ホーム画面をスワイプしてコントロールセンターを表示し、飛行機アイコン
をタップして機内モードをオン(オレンジ色)に切り替えて再びオフに戻します。または、設定アプリを開いて「機内モード」をオンにしてすぐにオフに切り替えるという方法でもOKです。
これにより通信がリフレッシュされ、問題が解消される場合があります。LINEでもう一度、写真送信を試してみてください。
Androidスマホの場合


通知バーからクイック設定パネルを呼び出し、飛行機アイコン
をタップして機内モードをオン→オフします。もしくは、「設定」アプリから[ネットワークとインターネット](あるいは[ネットワーク]などの項目)に進み、「機内モード」をオンに切り替え、すぐにオフに戻します。
これにより通信がリフレッシュされ、問題が解消される場合があります。LINEでもう一度、写真送信を試してみてください。
対処法3:LINEアプリを最新版にアップデートする
古いバージョンのLINEアプリを使っている場合は、アプリを最新版にアップデートすることで改善する可能性があります。
iPhoneの場合


「App Store」アプリを開き、画面右上の人型ボタンをタップ。アップデートが配信されているアプリ一覧にLINEが表示されている場合、アップデートの必要があります。
LINEアプリの右横に表示された[アップデート]をタップ。アップデートが完了すると、LINEアプリがリストから消えます。LINEアプリを起動して、写真を送信して正常に機能しているか確認してください。
Androidスマホの場合



「Google Play」アプリを開き、画面右上のプロフィールアイコン→[アプリとデバイスの管理]と進みます。
「利用可能なアップデートがあります」から[詳細を表示]をタップし、「保留中のダウンロード」からLINEの右横にある[更新]をタップしてください。アップデートが完了するとリストから消えるので、その後LINEアプリを起動して写真を送れるか試してみましょう。
対処法4:端末のプライバシー設定を見直す(ストレージへのアクセス許可)


ストレージへのアクセス権限を許可していないと写真は送れない(左:iOS版LINE、右:Android版LINE)
LINEアプリに対して、写真が保存されているストレージ(アルバムなど)へのアクセス権限を許可してない状態では画像を選択できず、送信できません。設定を確認して、必要に応じて許可しましょう。
iPhoneの場合



iPhoneの「設定」アプリを開き、[LINE]→[写真]と進みます。「写真のアクセスを許可」から[すべての写真]を選択しましょう。
アクセスを許可しておらず写真を送れない場合、[なし]または[選択した写真]が選択されているはずです。[選択した写真]だと、あらかじめ指定した写真しかLINE上で送信できなくなってしまいます。
Androidスマホの場合



端末の設定アプリを開き、[アプリ]または[アプリと通知]からアプリ一覧を表示させてLINEを選択。[許可]または[権限]へ進みます。


「アプリの権限」から[ファイルとメディア]または[ストレージ]を選択し、「メディアへのアクセスのみを許可」あるいは「許可」を選択してください。
「許可しない」が選択されていると、写真送信時に端末内の写真を選択できなくなってしまいます。
Xperia Ace III(Android 12)で検証・解説しています。機種・バージョンによって操作方法が若干異なる場合があります。
対処法5:LINEアプリのキャッシュを削除する
LINEは頻繁に使うアプリです。長く使っていればキャッシュをはじめ不要データが蓄積され、動作不良の原因になることもあります。キャッシュを削除して、写真を送れない不具合も改善できないか試してみましょう。
なお、キャッシュを消してもトーク履歴、写真、ボイスメッセージ、ファイルのデータも消えませんが、トーク内で一度も開くことなく保存期間が経過した写真や動画などは閲覧できなくなるので注意が必要です。

キャッシュを削除するには、「ホーム」タブの設定ボタン
→[トーク]→[データの削除]と進み、「キャッシュ」の項目の横にある[削除]をタップすれば完了です。そのほか、特定のトークルームごとにキャッシュを削除することも可能です。詳細は以下の記事で詳しく解説しているので、参照してみてください。
対処法6:LINEアプリを再インストールする

iPhoneでLINEアプリをアンインストール

AndroidスマホでLINEアプリをアンインストール
どうしても写真を送れないケースなど、不具合が起きた際にはLINEアプリを再インストールすることで解決できる場合があります。LINEアプリをいったんアンインストール(削除)し、もう一度インストールし直します。
なお、LINEアプリの再インストールを実施する時には必ずトーク履歴のバックアップを取るようにしてください。バックアップを取らずにLINEアプリをアンインストールすると、再インストール時にトーク履歴が消失して復元できない可能性があります。
LINEアプリを再インストールする方法や事前にやるべきことについては、以下の記事で詳しく解説しているので参照してみてください。
LINEで写真を送れないその他の原因と対処法
上記で紹介したケース以外に、LINEで写真を送れないときに考えられる原因や対処法などをピックアップしました。
LINEに何らかの不具合・障害が発生している
【お知らせ】
昨日 4/12(月) 15:09〜16:01の約50分間、「LINE」アプリにおいて、メッセージを送受信できない等の障害が発生しました。
障害の詳細と対応状況について、以下よりご確認ください。https://t.co/3sEE2gkfBdご利用の皆さまにご迷惑・ご不便をおかけしましたことを、お詫び申し上げます。
— LINE (@LINEjp_official) April 13, 2021
上記の方法を試しても相変わらず写真が送れない場合、LINE側で何らかの不具合が生じている可能性もあります。
大規模な障害などが発生している場合は、LINEの公式Twitterアカウントなどで状況が案内されることもあるので、確認してみましょう。
送信後に矢印マークが表示されている(容量・通信の問題など)

矢印マークが表示されたら、送信に失敗したことを意味している
写真送信後に矢印マーク送信に失敗したことを意味しています。
が表示された場合、画像のサイズが大きすぎる、あるいは通信環境が悪いため画像のサイズが大きくて送れなければ、「ファイル」として送る手があります。以下の記事を参考にしてください。サイズの大きい動画を送る方法を解説していますが、画像にも応用可能です。
写真のファイル形式によっては画像選択メニューに表示されない

ファイル形式によっては開けなかったり特殊なビューワーが必要だったりする
LINEで写真を送信する際、画像選択画面に表示されるのはjpeg、png、gif、heicなどのファイル形式の画像データです。
ai、psd、svgなどのファイル形式だと画像選択画面に表示されず、通常の画像送信手順で送れません。また、PCからaiやsvgなどのファイル形式で送られてきた場合、ファイルを開くには特殊なビューワーアプリが必要になることもあります。
書類ファイルなどをLINEで送る手段などで相手に送信すること自体は可能ですが、ファイル形式や環境によっては受信側が開けない場合があります。
ブロックされていても写真は送れたように見える


ブロックされていても写真やメッセージは送れる。ただし、相手のトーク画面には表示されない
LINEで写真を送れない原因として「相手にブロックされているから」と考える人がいるようですが、仮にブロックされていても写真を送る操作は実行できます(自分のトーク画面では問題なく送れたように見えます)。
ただし、ブロックされている側が送信した写真は、ブロックしている側のトーク画面に表示される(届く)ことはありません。