Kindle本が500万冊以上読み放題になる「Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)」。その評判を調べてみると「やめとけ」「おすすめしない」などの口コミをちらほら見かけることがあります。
Kindle Unlimitedを登録するか迷っているけれど、「サービスが自分に合っているか分からない」、「登録したら損するのではないか」と心配になる人もいるでしょう。
そこで本記事では、Kindle Unlimitedの利用をおすすめしない人として考えられる特徴をいくつか挙げました。これからKindle Unlimitedに登録するかどうか判断する参考にしてください。
Kindle Unlimitedをおすすめしないのはどんな人?
Kindle Unlimitedでは、小説、マンガ、雑誌、ビジネス書など豊富なジャンルのKindle本が500万冊以上読み放題になるサブスクサービスです。
以下では、Kindle Unlimitedをおすすめしない人を5パターンに分けて解説します。自分の状態と照らし合わせて考えてみてください。
本記事で記載している金額はすべて税込価格です。
月に本を1冊も読みきれない人

月に本を複数冊読む人にとっては、Kindle Unlimitedを使えば月額980円で何冊でも読み放題になるのでかなりお得なサービスですが、月に1冊も読みきれない人にとっては割高になります。
ただし、本を毎月大量に読まないとKindle Unlimitedを使う意味がないかと言ったら、意外とそういうわけでもありません。
例として、マンガ、雑誌、小説、ビジネス書の販売価格と、Kindle Unlimitedで元が取れる本の冊数の目安を表にまとめました。
1冊の価格(目安) | 元が取れる冊数 | |
---|---|---|
マンガ | 500〜800円 | 月2冊 |
雑誌(月刊誌) | 700〜1200円 | 月1〜2冊 |
小説(文庫本) | 700〜1200円 | 月1~2冊 |
ビジネス書・実用書(単行本) | 1000〜2000円 | 月1冊 |
小説や雑誌などは1冊1000円前後で販売されているものが多いので、最低でも月1〜2冊読めば元が取れます。マンガも1冊500〜800円程度だと考えると、月2冊読めば月額料金分を回収可能です。ビジネス書・実用書は単行本なら1冊の単価が高く、2000円近くかかる高額な本もあり、1冊読むだけでも十分採算が取れます。
マンガや雑誌などすぐに読み切れるタイプの本を2冊程度読むだけでも損はしないため、文庫本や単行本などページ数が多い本や活字を読むのが苦手な人でも、Kindle Unlimitedを使うのはそんなに難しくありません。
本を読む時間がほとんど取れない人

仕事や家事・育児などで毎日忙しく、「本を読みたいのになかなか読む時間が取れない」という人も、Kindle Unlimitedのメリットを十分に活かせない可能性があります。読み放題サービスである以上、利用時間そのものが少ないと、お金を払っているのに損をしているように感じやすいものです。
ただ、スマホやタブレット端末を起動させれば場所を問わずいつでもすぐに本を読み始められるのが、Kindle Unlimitedのメリットの1つです。1回にまとまった読書時間を取れない人でも、ちょっとしたスキマ時間を工夫して少しずつ読めば、意外と無理することなく本を数冊読めてしまうことがあります。
読みたい本が決まっている人


Kindle Unlimitedのマンガ・雑誌のラインナップ例
500万冊と膨大な数の電子書籍が読めるKindle Unlimitedですが、必ずしも目的の作品が読み放題対象になっているとは限りません。
マンガは現在進行形で人気の新刊は少なく、シリーズ全巻で読める作品はほとんどありません。少し前に話題になった作品・マイナーな作品も多くラインナップしています。雑誌も、最新号がすぐ読めるとは限りません。他のマンガ専用アプリや雑誌読み放題サービスのほうが充実していると感じることもありえます。
Kindle Unlimitedは一般書籍については無類の充実度を誇りますが、すべてのジャンルでコンテンツ数が他サービスと比べてナンバーワンというわけではありません。さまざまなサービスの無料体験などを利用しつつ、自分の読みたい作品がどこで読めるのか吟味することが必要です。
スマホよりも紙で本を読みたい人

Kindle Unlimitedは、電子書籍の読み放題サービスです。元から「読書は電子書籍より紙の本でないと嫌」という人は、Kindle Unlimitedに向いていません。
スマホでは画面が小さくて疲れる、他のSNSやメッセージが気になってなかなか集中できない、紙の質感が好きといった人は、Kindle Unlimitedを続けるのが苦痛になることが多いはずです。
本棚に飾りたい、コレクションしたい、ずっと手元に残しておきたいなど、紙の本でなければできないことも多々あります。スマホやタブレットの画面は、大型の図鑑や写真集の代わりにはなりません。こうした本を読むなら、紙の本を購入するほうがいいでしょう。
ただ、「電子書籍に抵抗はないけれど、スマホやタブレットだと目が疲れる」「読書に集中できないから電子書籍をあまり読めない」という人なら、Kindle本専用リーダー「Kindle端末」を使うという手もあります。

Kindle Paperwhite
Kindle端末の中でも特におすすめなのが「Kindle Paperwhite(キンドルペーパーホワイト)」です。
ディスプレイは電子ペーパーと呼ばれる反射型の液晶を使用し、明るい場所では紙のような質感を再現しています。暗い場所では、フロントライトと呼ばれる方式で画面を照らしています。つまり、スマホやタブレットの液晶のように画面の後ろから強く光るわけではないため、おだやかに明るく長時間の読書でも目に優しく読みやすいのです。
モノクロディスプレイなのでカラー書籍には向きませんが、文庫本やコミック本などを読むにはもってこいです。
さらに今なら対象のKindle端末を購入するとKindle Unlimitedが3カ月無料になるオプションを追加料金なしで付けられます。3カ月無料オプションが選べる端末は以下の通りです。

Kindle Paperwhiteの購入画面
たとえばAmazonでKindle Paperwhiteの購入画面を見ると、オプションの項目で[3カ月分のKindle Unlimitedつき]が選べるようになっています。このオプションを選んでも、商品の金額は変わりません。
Kindle Unlimitedの3カ月分の料金(2940円分)が無料で付いてくるのはお得感が高いはずです。
サブスクリプションの費用を節約したい人

映像、音楽、アプリなど、今どきのサービスの多くがサブスクリプションを採用しています。一つひとつは数百円でも、たくさん登録していれば毎月の支出は結構な金額になってしまいます。読書の優先度が低いなら、Kindle Unlimitedの利用料金が高く感じられるかもしれません。
Kindle Unlimitedでは、本を全く読まなかった月でも料金は毎月980円請求されるため、それが続くと無駄になりやすいと言えます。


Kindle Unlimitedの登録画面。不定期でお得なキャンペーンを開催している
少しでもサブスク費用を抑えたい・安くKindle Unlimitedを利用したいなら、たびたび実施しているKindle Unlimitedの登録キャンペーンを活用してください。Kindle Unlimitedでは「最初の3カ月間無料」「最初の2カ月間499円」など、登録から一定期間安く使えるキャンペーンを不定期でおこなっています。
新規登録者だけでなく、過去に一度登録して解約した「再登録者」もキャンペーンを利用できることがあります。キャンペーンの適用期間だけサービスを使って、通常料金に戻る前に解約し、またキャンペーンで安く登録できるようになったら再登録するという使い方をすれば、Kindle Unlimitedの料金を節約できます。数カ月おきにまとめ読みできれば十分と考えている人は、常時購読をやめたとしても目的は十分に果たせます。
Kindle Unlimitedのキャンペーンは誰でも利用できるわけではなく、対象者が非公開であることも多くなっています。自分がキャンペーンの対象者か判断するには、実際にKindle Unlimitedの登録画面にアクセスし、キャンペーンの案内が表示されるかどうかを確認してください。
まずはKindle Unlimitedの無料体験で使用感を試してみるのもアリ

ここまでKindle Unlimitedをおすすめできない人について説明してきましたが、Kindle Unlimitedが自分に合っているかどうかは、やはり実際に使ってみなければわかりません。
Kindle Unlimitedには30日間の無料体験期間が用意されています。まずは無料体験期間で使い勝手などを試したうえで、Kindle Unlimitedを継続利用するかどうか検討するのがよいでしょう。
無料体験中でも簡単に解約の手続きは可能です。無料期間中に解約すれば料金は一切かかりません。
Kindle Unlimitedのお試し版「プライムリーディング」はコスパが高い

いきなりKindle Unlimitedに登録するのはハードルが高いと感じていたら、まずはAmazonプライム会員の特典で使える「Prime Reading(プライムリーディング)」を利用してみるのはいかがでしょうか。
プライムリーディングもKindle Unlimited同様、Kindle本の読み放題サービスです。料金は月額600円または年額5900円で、Kindle Unlimitedの料金(月額料金980円)よりも安く利用できます。
しかも、この料金内でさまざまな特典を享受することもできます。プライムリーディングだけでなく、映画やドラマが見放題のAmazonプライムビデオ、Amazonでの買い物で配送料無料、お急ぎ便・お届け日指定便といった各種配送オプションも無料になるなど、コスパの高いサービスです。

プライムリーディングは、Kindle Unlimitedの「お試し版」のようなサービスで、使い方や機能はほとんど変わりません。読み放題の対象作品は「1000冊以上」と少なめではありますが、マンガや雑誌、書籍などジャンルが豊富で、ラインナップもKindle Unlimitedと一部被っています。
プライム会員は新規登録者限定で30日間の無料体験を試せます。もちろん無料体験中の解約も可能です。その場合は料金は一切かかりません。
まずは値段が手頃なPrime Readingから始めてみるのも選択肢の1つです。興味の持てる本が見つかれば、読書量を増やすきっかけにもなるかもしれません。
日本国内の大学、大学院、短期大学、専門学校、高等専門学校生であれば、「Prime Student(プライムスチューデント)」を利用するともっとお得になります。

通常のプライム会員とほぼ同じ特典が使えて、料金は通常のプライム会員費の半額(月額300円/年額2950円)です。
そのうえで6カ月間の無料体験も提供されます。Amazonサービスをよく使う学生であれば、一度登録してみる価値はあるでしょう。
移動中や作業中に耳で"読書"が楽しめる「Audible」もおすすめ

本を読みたいのに、なかなか本を読む時間取れない人におすすめなのが、Amazonの「Audible(オーディブル)」というサービスです。Audibleは、本の内容をプロの声優やナレーターが朗読してくれて、「耳で聴く読書」を定額で楽しめます。
長い文章を読むのがつらい人や、通勤・通学の移動中、家事の合間、運動中など、何かの作業をしながらでも耳から情報を得られるので、効率よく読書できます。
Audibleのプレミアムプラン(月額1500円)に入ると、人気の小説やビジネス書などを朗読で聴ける「オーディオブック」が20万冊以上も聴き放題になります。

Audibleのラインナップ例

Audibleの再生画面
Audibleは、新規登録者限定で通常30日間の無料体験を提供していますが、不定期で2カ月・3カ月など長期間の無料体験を提供する登録キャンペーンを開催することがあります。無料体験や登録キャンペーンの情報はAudibleの登録ページで確認できます。興味があれば試してみましょう。
サービスを使ってみて気に入らなければ、無料体験中であってもいつでも解約手続き可能です。
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