楽天モバイルのeSIMを検討中だけど、「設定が難しそう」「機種変更の時どうなるの?」といった不安を感じている人も多いでしょう。
そこで本記事では、楽天モバイルのeSIMの申し込みから開通・設定までの全手順を初心者向けに紹介。あわせて、機種変更時のeSIM再発行方法についても解説します。
楽天モバイル「eSIM」の特徴とは? SIMカードの違い
まずは、楽天モバイル「eSIM」の特徴をSIMカードと比較しながら紹介します。
契約から開通までが圧倒的に早い(ただし注意点あり)

楽天モバイルでeSIMを選ぶ最大のメリットは、何といってもSIMカードの到着を待つ必要がなくなることです。通常1〜2日かかるSIMカードの配送時間をまるまるカットできるため、契約から開通までの時間が格段に短縮されます。場合によっては、申し込んだその日のうちに新しい回線での通信を開始することも可能です。
ただし、この「最短当日開通」を実現するには、「eSIM」を選ぶだけでは不十分です。申し込み時にeSIMを選択した上で、「AIかんたん本人確認(eKYC)」を実施する必要があります。

「AIかんたん本人確認(eKYC)」とは、スマートフォンと本人確認書類を使ってオンラインで本人確認を完了させるシステムです。
この「AIかんたん本人確認(eKYC)」を利用しない限り、たとえeSIMを選んだとしても、郵送物(スターターガイドなど)を受け取るまでは回線を開通できません。詳しくは、以下の記事を参照してください。
機種変更や紛失・故障した場合も無料で再発行可能
楽天モバイルのeSIMは、無料ですぐに再発行できます。機種変更をした場合は、新しいスマホにeSIMプロファイルをダウンロードするだけで、スムーズに新しい端末で通信を始められます。
また、万が一、利用中の端末を紛失したり、故障してしまったりした際にも、eSIMなら安心です。物理SIMカードの場合、紛失や故障による再発行には通常3300円(税込)の手数料がかかりますが、eSIMであればこの費用は一切かかりません。さらに、SIMカードが郵送で届くまで待つ必要もないため、連絡が取れない期間を最小限に抑えることができます。
eSIM再発行のやり方を詳しくチェックする

my楽天モバイルアプリの「契約プラン」タブをタップ

「SIM再発行を申請する」をタップ
「my楽天モバイル」アプリをダウンロード・ログインしたら[契約プラン]をタップ。[SIM再発行を申請する]を押します。

「eSIM」を選択して 「再発行を申請する」をタップ

ワンタイムパワードを入力する
「eSIM」を選択して[再発行を申請する]に進みます。メールアドレスもしくは電話番号(SMS)宛にワンタイムパスワードが送付されるので、確認して入力してください。

「確定する」をタップ

eSIMの再発行完了画面
改めて再発行に関する内容が表示されるので、一読して問題なければ「確定する」をタップ。最後に、「成功」と記載されたポップアップが表示されたら完了です。
あとは後述する手順で新しい端末でeSIMの開通手続きをおこないましょう。
オンラインで手軽に開通できる

SIMカードをセットする
SIMカードを開通するには、スマホの小さなSIMスロットを開けてカードを正しい向きで挿入するという物理的な作業が必要です。「SIMピンが手元にない」、「カードが小さすぎて扱いにくい」「向きが合っているか不安」などさまざまな不安が伴います。
この点、eSIMであればこれらの手間は一切不要です。Wi-Fiに接続した状態で、画面の指示に従ってeSIMのプロファイルをダウンロードするだけでOK。必要な設定情報が自動的にスマホに書き込まれます。
物理的なカードの挿し替えがないため、SIMカードの破損や紛失の心配もなく、手元にSIMピンがなくても問題ありません。開通作業を手軽に済ませたいならeSIMを選ぶとよいでしょう。
将来的にデュアルSIM運用がしやすい
デュアルSIMとは、1台のスマホに2つの異なる回線(電話番号やデータ通信契約)を設定し、切り替えて利用する運用方法のことです。仕事用とプライベート用で番号を分けたり、メインのキャリアとは別のサブキャリアを併用して通信の安定性を高めたりといった使い方が可能です。

多くのスマホでは、物理SIMカードスロットが1つしかありません。しかし、eSIMに対応している端末であれば、物理SIMスロットを1つ使いながら、もう1つの回線をeSIMとして設定できるため、物理SIMカードを2枚挿入できない端末でもデュアルSIM運用が可能になります。
楽天モバイルでeSIMを選んでおけば、物理SIMスロットが空いているため、そこに他社のSIMカードを挿入するだけで、楽天モバイルのeSIMと組み合わせてデュアルSIM運用を開始できます。たとえ現時点ではデュアルSIM運用を考えていなくても、将来的に他の回線と併用したくなったときに、スムーズに対応することが可能というわけです。
楽天モバイルeSIMを申し込む前に準備すること
スムーズに楽天モバイルのeSIMを開通させるためには、事前の確認・準備が肝心です。以下5つの点をしっかり押さえておきましょう。
手持ちの端末が楽天モバイルに対応しているか確認する

楽天モバイルの申し込みパターンは、以下の2つに大別されます。
- スマホ本体は手持ちのものを使い、SIM(eSIM、SIMカード)のみを契約する
- 楽天モバイルが販売している端末とセットで回線契約する
このうち(2)の端末とセットで契約するパターンなら、難しいことは何もありません。楽天モバイルのSIMカードが挿入、もしくはeSIMが設定された状態で端末が届くので、そのまますぐに使用できます。
注意したいのは、(1)の手持ちのスマホを楽天モバイルで使いたいパターン。手持ちのスマホを使う場合は、その端末が楽天モバイルで使えるかどうかを確認しなければなりません。動作確認ができていない機種だと、楽天モバイルの一部機能が使えない、または全く機能しないといったトラブルが発生する可能性があります。

楽天モバイルで動作確認する
手持ちの端末が楽天モバイルに対応しているかどうか判断するには、楽天モバイル公式サイトの「動作確認済のスマホ」ページでチェックするのが手っ取り早いです。質問に沿って端末の特徴を入力していけば、利用できるか否かの診断結果が表示されます。
手持ちの端末がeSIM対応機種かどうか確認する
楽天モバイルでeSIMを契約する前に、手持ちの端末がeSIMに対応しているかを必ず確認することが重要です。eSIM機能が内蔵されていない機種では、eSIMを申し込んでも開通できません。
最近発売されている多くのスマートフォンはeSIMに対応しています。しかし、一部の古い機種や、コストを抑えた廉価版のスマートフォンでは、eSIM機能が搭載されていない可能性があります。事前に手持ちのスマホの公式サイトなどでeSIM対応かどうか確認するようにしましょう。
iPhone XS以降のモデルであれば、基本的にeSIMに対応しています。iOSのバージョンが最新にアップデートされていることも確認しておきましょう。
Androidスマホは機種によってeSIM対応状況が異なります。メーカーの公式サイトなどで、eSIMに対応しているかを確認してください。楽天モバイル以外で購入したSIMフリー端末の場合、特に確認が重要です。
SIMロックが解除されているか確認する

「SIMロック」とは、自社販売の端末に他社のSIMカードを挿して使えないように制限する仕組みのこと。手持ちの端末にSIMロックがかかっていると、楽天モバイルのSIMカードを挿入してもモバイルデータ通信や通話ができません。
以下の対象キャリアで2021年9月30日「以前」に販売されたスマホには、この「SIMロック」がかかっている可能性があります。あらかじめ確認し、SIMロック解除の手続きをしておきましょう。
なお、総務省の指導により2021年10月1日時点で「SIMロック」は廃止されました。したがって、2021年10月1日以降に新しく発売された端末には、購入先のキャリアを問わずSIMロックがかかっていません。
手持ちの端末が2021年10月1日以降に発売されたものであれば、SIMロックの確認も解除もしなくてOKです。
本人確認書類を用意する
楽天モバイルに乗り換える際には、本人確認書類の提出を求められます。必要な本人確認書類を確認し、あらかじめ用意しておけばスムーズに申し込みできるでしょう。
また、本人確認の方法によって楽天モバイル回線の開通までにかかる時間が変わってきます。迅速に回線を開通させたいなら、スピーディーな本人確認方法を選ぶことが重要です。

(※)補助書類として、発行から3カ月以内の公共料金の請求書・領収書(電気・ガス・水道)、住民票、届出避難場所証明書のいずれかが必要
「AIかんたん本人確認(eKYC)」を実施した場合は、最短3分で楽天モバイル回線を開通できます。スマホのカメラを使い、本人確認を即座におこなうことができるため、手続きが非常にスムーズです。
一方、「AIかんたん本人確認(eKYC)」以外の方法で本人確認をおこなった場合は、(SIMカード・eSIM問わず)郵送物を受け取るまで楽天モバイル回線を開通できません。したがって、申し込みから開通完了までは、最短で2日〜1週間かかってしまいます。楽天モバイルの即日開通を希望する場合は、必ずeKYCで本人確認を済ませてください。
楽天モバイルで利用できる支払い方法を確認しておく
楽天モバイルに登録できる支払い方法は以下の通り。どの方法も利用できない人は、あらかじめクレジットカード・デビットカードの発行や銀行口座の作成などの準備が必要です。
支払い方法 | 楽天ポイントの還元率 | 手数料 | 料金請求日・支払い日 |
---|---|---|---|
楽天カード | 合計2% | 0円 | 毎月11日ごろ |
楽天カード以外のクレジットカード | 1% | 0円 | 毎月11日ごろ |
デビットカード | 1% | 0円 | 毎月11日ごろ |
銀行口座振替 | 1% |
毎月110円 |
毎月27日ごろ |
お得感を重視するなら、「楽天カード」を使うのがおすすめです。楽天モバイルの料金を楽天カードで支払うと、通常1%の楽天ポイントに加えて、楽天カード利用分として1%が加算され、合計2%のポイントが還元されます。
さらに、楽天モバイルと楽天カードを組み合わせることで、楽天カード会員限定のキャンペーンを活用できたり、スマホ本体の分割払いで手数料を節約できたりと、多くのメリットがあります。楽天モバイルを最大限お得に利用したいなら、わざわざ発行する価値はあるでしょう。
楽天モバイルeSIMの申し込み手順
準備が整ったら、いよいよ楽天モバイルのeSIMを申し込みましょう。手順は以下の通りです。
楽天モバイル公式サイトへアクセス
楽天モバイルでは、回線の契約時に活用できるキャンペーンを多数開催しています。せっかく楽天モバイルに申し込むなら、お得なキャンペーンを活用しましょう。

画面をスクロール

[Rakuten最強プランお申し込み]をタップ
ここでは、三木谷キャンペーンを利用します。他社から乗り換えで楽天ポイント1万4000ポイントを獲得できるお得なキャンペーンです。
特設ページにアクセスしたら、画面を下にスクロールして[Rakuten最強プランお申し込み」ボタンをタップします。特設ページを経由していない場合は、楽天ポイントは付与されません。必ず特設ページを経由して申し込んでください。
プランとオプションの選択

プランの選択画面が表示されるので、「Rakuten最強プラン」項目の[プランを申し込む]ボタンをタップします。
SIMタイプで「eSIM」を選択する

eSIMを選択する
SIMタイプ選択画面が表示されるので「eSIM」を選択します。デフォルトでは「SIMカード」が選択されているので注意しましょう。

「この内容で申し込みに進む」をタップ
eSIMを選択したら、[この内容で申し込みに進む]を押しましょう。
本人確認を済ませる(時間短縮ならeKYCがおすすめ)

本人確認の方法を選択する
楽天IDに登録中の情報が反映されるので、本人確認をおこないます。以下4つの方法から、本人確認の方法を選んでチェックを入れてください。前述した通り、本人確認の方法次第で開通までにかかる待ち時間が変わってきます。
本人確認方法 | 開通までにかかる時間 |
---|---|
AIかんたん本人確認(eKYC) | 最短3分(郵送受取不要で即時開通可能) |
書類画像をアップロードで確認 | 2〜7日後(郵送で書類を受け取り次第開通可能) |
受け取り時に自宅で確認 | 2〜7日後(郵送で書類を受け取り次第開通可能) |
楽天グループに提出済の書類で確認 | 2〜7日後(郵送で書類を受け取り次第開通可能) |
繰り返しになりますが、開通までの時間を短縮したいなら「AIかんたん本人確認(eKYC)」を利用するのがおすすめ。
スマホのカメラで本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)と自身の顔を撮影するだけなので、非常にスピーディーに完了します。他の方法だと開通まで数日~1週間程度かかるので、時間短縮の最重要ポイントです。
支払い情報の入力

「プランのお支払い」項目をタップ

支払い方法を選択
「プランのお支払い」項目に楽天会員情報に登録中の支払い方法が反映されます。変更したい場合は、タップして任意の方法を選択しましょう。
最終確認と申し込み完了

三木谷キャンペーンのクーポンコードが適用されているのを確認
楽天ポイント使用の有無を選択したら、[申し込む]をタップします。続く画面でクーポンコード適用の有無やプラン内容、オプション、MNP転入電話番号などを確認して[この内容で申し込む]を押してください。

[同意して申し込む]をタップ

途中でエラーなどは表示されずに申し込みは完了してしまった
最後に改めて[同意して申し込む]をタップ。「お申し込みを受け付けました」と表示されていれば完了です。
開通準備ができるまで待つ
「eSIMプロファイルダウンロードのお願い」メールが届くまでしばらく待ちましょう。繰り返しになりますが、「AIかんたん本人確認(eKYC)」を実施していない場合、郵送物を受け取るまでeSIMプロファイルのダウンロードができないので要注意です。
なお、他社から楽天モバイルに乗り換える場合は、このあと別途MNP申請をおこなう必要があります。詳しい手順は以下の記事を参照してください。
楽天モバイルeSIMの開通・設定手順
eSIMの開通・設定手順は、iPhone・Androidスマホによって異なるので、自身の端末に合わせて確認してください。
iPhoneでeSIMを設定する手順
iPhoneでのeSIM設定方法を紹介します。
Wi-Fiに接続する
eSIMのプロファイルをiPhoneにダウンロードする際には、インターネット通信が不可欠です。自宅にWi-Fiがある人は、あらかじめ接続しておきましょう。安定したWi-Fi環境があれば、スムーズにプロファイルのダウンロードが完了します。
メールを確認する

「eSIMプロファイルダウンロードのお願い」メールが届く
eSIMの開通準備が整ったら、楽天モバイルに登録したアドレス宛てにメールが届きます。このメールが届いたら、開通手続きを開始しましょう。
なお、eSIMを開通する方法は複数存在します。ここでは公式の案内どおりに「my楽天モバイル」アプリから開通する手順を紹介しますが、ブラウザ版「my楽天モバイル」からの開通やQRコードを使っての開通も可能です。
必要に応じてAPN構成プロファイルを削除
APN(Access Point Name)構成プロファイルとは、スマートフォンやタブレットがインターネットに接続するために必要なネットワーク設定を含んだ情報ファイルのことです。
iPhoneでは、このAPN構成プロファイルを1種類しか保持できない仕様になっています。古いAPN構成プロファイルが残ったままだと、新しい回線に必要な設定が適切に反映されず、楽天モバイル回線のモバイルデータ通信が正常に動作しない場合があります。必要に応じて、削除しておきましょう。なお、NTTドコモ・au・ソフトバンクの回線を利用していた場合はこの作業は不要です。

「設定」アプリをタップ

「一般」をタップ
iPhoneの「設定」アプリを開いたら、
に進みます。
「VPNとデバイス管理」に進む

削除したい構成プロファイルをタップ
に進み、削除したい構成プロファイルをタップします。

「プロファイルを削除」をタップ

「削除」をタップ
あとは
→ の順にタップすればOKです。「my 楽天モバイル」アプリをインストール

「my 楽天モバイル」アプリにログインする
回線を開通するには「my 楽天モバイル」アプリからおこなうのが便利です。インストールして楽天IDでログインしておきましょう。
「開通手続きへ進む」ボタンをタップする

「申し込み履歴を見る」をタップ
my 楽天モバイルのトップ画面が開いたら、下にスクロール。申し込み状況が表示されるので、
をタップします。
「開通手続きへ進む」をタップ
申し込み履歴が表示されたら
をタップします。eSIMをアクティベートする

「許可」をタップ
「新規eSIMをアクティベート」というポップアップが表示されます。一読して問題なければ
を押しましょう。
「続ける」ボタンをタップ

アクティベート完了までしばらく待つ
「Rakutenからの新規eSIMをアクティベートする準備ができました」と表示されたら[続ける]をタップします。ボタンが「アクティベート中」の表示に切り替わったら、完了するまでしばらく待ちましょう。筆者の場合は1分ほどで完了しました。

開通手続き完了
アクティベートが完了すると「my 楽天モバイル」の画面に戻ります。画面上部にポップアップで「成功」と表示されていれば、eSIMの開通は問題なく完了しています。
必要に応じて「キャリア設定アップデート」を実行

iPhoneの場合、回線の開通後に「キャリア設定アップデート」というポップアップが表示されるケースがあります。このポップアップが表示された場合は、「アップデート」を押してください(ポップアップは必ず表示されるわけではありません)。
誤って「今はしない」を押してしまった場合は、「設定」アプリを開き
→ に進むとポップアップが再度表示されるので、 を押しましょう。端末を再起動する

端末を再起動する
eSIMをアクティベートした後は、iPhoneを再起動することをおすすめします。再起動することで、楽天モバイルのネットワーク設定や認証情報を正確に読み込みやすくなります。
動作確認する
最後に、モバイルデータ通信や通話、SMSの受信が問題なくできるか、動作確認しましょう。

コントロールセンターを表示させる
iPhoneの場合、ホーム画面を右上から少し下にスワイプしてコントロールセンターを表示させます。

通信設定の項目をタップ

Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信をオンにする
コントロールセンターやクイック設定パネルを表示できたら、通信設定の項目をタップ。Wi-Fiをオフにして、モバイルデータ通信をオンにします。

Safariなどのブラウザを起動する

適当にキーワードを入力して検索してみる
「Safari」や「Chrome」などのアプリを起動して、適当に何かを検索してみてください。検索結果が正しく表示されるかを確認したら、いくつかのウェブページを開いてみましょう。ページがスムーズに読み込まれた場合は、問題なく開通ができています。
一方、検索結果が表示できなかった場合は、モバイルデータ通信ができていません。モバイルデータ通信ができないときは、もう一度APN構成プロファイルのチェックをした後、再起動を試してみてください。
AndroidスマホでeSIMを設定する手順
AndroidスマートフォンでのeSIM開通・設定方法を紹介します。
Wi-Fiに接続する
eSIMのプロファイルをiPhoneにダウンロードする際には、インターネット通信が不可欠です。自宅にWi-Fiがある人は、あらかじめ接続しておきましょう。安定したWi-Fi環境があれば、スムーズにプロファイルのダウンロードが完了します。
メールを確認する

「eSIMプロファイルダウンロードのお願い」メールが届く
eSIMの開通準備が整ったら、楽天モバイルに登録したアドレス宛てにメールが届きます。このメールが届いたら、開通手続きを開始しましょう。
なお、eSIMを開通する方法は複数存在します。ここでは筆者が一番簡単だと判断した「my楽天モバイル」アプリから開通する手順を紹介しますが、ブラウザ版「my楽天モバイル」からの開通や設定アプリからQRコードを読み込んで開通することも可能です。
「my 楽天モバイル」アプリをインストール
回線を開通するには「my 楽天モバイル」アプリからおこなうのが便利です。インストールして楽天IDでログインしておきましょう。
eSIMをアクティベートする

「申し込み履歴を見る」をタップ
my 楽天モバイルアプリを開くと、画像のような申し込み状況が表示されるので、[お申し込み履歴を見る]をタップします。

「開通手続きへ進む」をタップ
申し込み履歴が表示されたら
をタップします。
開通手続き完了
筆者の端末(Pixel 8/Android 15)の場合、自動的にeSIMアクティベートが完了しました。アクティベートが完了すると「my 楽天モバイル」の画面に戻ります。画面上部にポップアップで「成功」と表示されていれば、eSIMの開通は問題なく完了しています。
このあたりの挙動は機種やメーカー、OSバージョンにより異なるので、案内にしたがって操作してください。
端末を再起動する

eSIMをアクティベートした後は、Android端末を再起動することをおすすめします。再起動することで、楽天モバイルのネットワーク設定や認証情報を正確に読み込みやすくなります。
動作確認をする

画面を上から下にスワイプして「クイック設定パネル」を呼び出す
スマホ画面を上から下に軽くスワイプします。

「インターネット」の項目をタップ

Wi-Fiをオフにしてモバイルデータ通信をオンにする
クイック設定パネルが表示されます。ここで「インターネット」項目があればタップし、Wi-Fiをオフにして、モバイルデータ通信(Rakuten)をオンにします。
インターネットの項目が見当たらない人は、「設定」から「インターネット」に進み、同じくWi-Fiをオフにして、モバイルデータ通信(Rakuten)をオンにしましょう。

適当に検索する
「Google」や「Chrome」などのアプリを起動して、適当に何かを検索してみてください。検索結果が正しく表示されるかを確認したら、いくつかのウェブページを開いてみましょう。ページがスムーズに読み込まれた場合は、問題なく開通ができています。
一方、検索結果が表示できなかった場合は、モバイルデータ通信ができていません。モバイルデータ通信ができないときは、後述するAPN設定を試してみてください。
必要に応じてAPN設定をおこなう
eSIMの開通手続きを終えたにもかかわらず、正常にモバイルデータ通信ができない場合は、手動でAPN(Access Point Name)設定をおこなってみるのが有効な解決策の一つです。
以下では、筆者手持ちのGoogle Pixel 8(Android 15)での設定方法を紹介します。なお、AndroidスマホにおけるAPN設定の手順は機種やOSバージョンによって異なるので、あくまでも一例として参考にしてください。
APN設定とは?
APN(Access Point Name)とは、スマホがモバイルデータ通信を使ってインターネットに接続するために必要な情報のこと。いわば、どの通信事業者のどのネットワークに接続するかを示す住所のようなものです。これが正しく設定されていないと、楽天モバイル回線でモバイルデータ通信ができません。
楽天モバイルでのAPN設定はほとんどの場合、自動で完了するため、多くのユーザーは手動で設定する必要はありません。しかし、楽天回線動作保証外の端末や一部の古い機種や海外版のスマホでは、手動でのAPN設定が必要になることがあります。

[ネットワークとインターネット]をタップ
Androidスマホで「設定」を開いたら、「ネットワークとインターネット」に進みます。

[SIM]をタップ

[Rakuten]をタップ
メニューから[SIM]をタップし、「Rakuten」と記載されたSIMがあるかチェックします。見つかったら、これをタップしてください。
「Rakuten」と記載されたSIMがない場合は、そもそもeSIMのアクティベートが正常に完了していない可能性があります。安定したインターネットに接続したうえで、もう一度eSIMのアクティベートを試してみてください。

画面をスクロール

「アクセスポイント名」をタップ
画面を一番下までスクロールして[アクセスポイント名]をタップ。
![画面右上の[+]ボタンをタップ](/sites/default/files/styles/portrait_lg_1/public/2025/03/25/20250325-rakutenmobiler-6.jpg)
画面右上の[+]ボタンをタップ

アクセスポイント情報を入力
画面右上の[+]ボタンをタップして、下記の表の通りに入力・選択してください(名前は自由に設定可)。
名前 | 楽天【rakuten.jp】 |
---|---|
APN | rakuten.jp |
MCC | 440 |
MNC | 11 |
APNタイプ | default,supl |
APNプロトコル | IPv4/IPv6 |
ANPローミングプロトコル |
IPv4/IPv6 |
PDPタイプ | IPv4/IPv6 |
表に記載された項目以外は未入力・未設定で構いません。

[保存]をタップ
入力・選択が完了したら、忘れずに保存してください。これで設定は完了です。「APN」の一覧に保存したAPN情報が表示されています。もう一度再起動した後、インターネット接続ができるかどうか確認しましょう。