スマホのカメラで写真を撮影するのが当たり前の現在、撮った写真をそのままInstagramなどのSNSで共有する機会が多くあります。そんな写真に加工をひと手間加えると、より見栄えよく友達に見せることができます。自撮りを撮影する機会の多い人は、顔の補正機能なども気になるところでしょう。
本記事では、スマホ単体で手軽に本格的な画像編集・写真加工ができる基本無料のアプリをピックアップし、それぞれのおすすめポイントを紹介します。
食べ物だけじゃない、人や小物・風景もきれいに撮れる「Foodie」

「Foodie」は食べ物の撮影に特化した写真加工アプリです。食べ物を美味しそうに撮影・加工するための機能が数多く用意されています。
実はFoodieの強みは、食べ物の撮影だけでなく、風景や小物、人物の撮影や画像編集にもしっかり対応していること。撮影時のフィルターも「フード」「人物」「室内」「風景」の4種類があり、撮影シーンや被写体によって使い分けができます。
- 「フィルター」機能で食べ物や人物、風景に合った加工ができる
- 顔の加工・補正ができる「エフェクト」機能
- 画像加工の設定を保存・利用できる「レシピ」
「フィルター」機能で食べ物や人物、風景に合った加工ができる

「フード」フィルターを適用

「おすすめ」フィルターを適用
Foodieアプリを起動すると、画面下のメニューにフィルターメニューが表示されます。「人物」「フード」「室内」「風景」に分類されており、撮影する対象に合わせて迷わずにフィルターを選べるようになっています。
「おすすめ」では、トレンドのフィルターがピックアップされます。フィルターの強度や色味などがちょっとずつ違うので、試してみるといいでしょう。
ナチュラルな顔の加工・補正ができる「エフェクト」機能

エフェクト機能を適用した自撮り
食べ物だけではなく、人物の撮影にもおすすめなのがFoodie。エフェクト機能では、「美肌」「小顔」「デカ目」「鼻痩せ」の4つの顔加工メニューが用意されています。
他の顔加工アプリとは異なり、シンプルに4種類のみの調整なので、ナチュラルに盛れる撮影ができるでしょう。
画像加工の設定を保存・利用できる「レシピ」機能


Foodieの特徴的な機能の一つが「レシピ」機能です。サンプルとして並ぶ写真から自分好みの加工レシピを選択・保存ができるので、次回以降の撮影時に同じ編集設定を適用できるようになります。
他のユーザーが作成したレシピも多数公開されているので、自分の好みに合うレシピを探してみるのもいいかもしれません。
動物エフェクトやメイク加工など盛れる自撮りアプリの定番「SNOW」

「SNOW」といえば、人物写真の加工で定番のアプリです。
輪郭や肌、毛穴などの補正機能はもちろん、肩幅を狭める、おでこを広くするといった細かい部分のスリム加工にも対応しています。リップやアイシャドウ、チークといったメイク追加機能もあるので、よく自撮りをする人には手放せないアプリと言えます。
- 「顔加工」で輪郭やエラなど細部まで整形級の補正ができる
- すっぴんでも問題なし、自然に盛れる「メイク」機能
- 動物エフェクトなどを使ってかわいく加工できる「スタンプ」機能
「顔加工」で輪郭やエラなど細部まで整形級の補正ができる

SNOWでは、撮影時、または撮影後の写真に顔加工が追加できます。輪郭補正だけでも、長さやアゴ周り、こめかみ、エラなど、細かな部分のメニューがあるので、自分の理想に近づけることができます。
顔全体の大きさや形だけでなく、目、鼻、口といったパーツごとの加工メニューも豊富に揃っています。
すっぴんでも問題なし、自然に盛れる「メイク」

自撮りをよくする人におすすめなのがメイク機能です。
ちょっと薄いかも、と感じるリップやチークなどを自然に追加できるだけでなく、ヘアカラーのチェンジもできてしまう便利機能となっています。
動物エフェクトなどを使ってかわいく加工できる「スタンプ」機能


SNOWといえば、うさぎや犬、猫などの可愛らしい動物エフェクトがつけられる「スタンプ」機能。自撮りするときに使えば、あざとかわいい写真が撮れるはずです。撮影済みの写真にも適用できます。


また「クリエイター」機能では、ユーザーが作ったユニークでかわいいスタンプを見つけることができます。
かんたん操作でオリジナルの加工用スタンプも作れる「LINE Camera」

「LINE Camera」は、LINEが提供するカメラアプリです。LINEのトーク機能でもおなじみのコニーやブラウン等のスタンプを貼り付けられたり、オリジナルフレームも豊富に用意されていたりと、写真を楽しく編集できます。
- 写真を彩るスタンプやフレームが盛りだくさん
- 自分で撮影した写真からオリジナルスタンプが作成可能
- 複数の写真を組み合わせて簡単にコラージュが作れる
写真を彩るスタンプやフレームが盛りだくさん


LINE Cameraには、ポップでかわいいデザインのフレーム・スタンプが豊富。季節のイベントに合わせたスタンプなども充実しています。
LINEでお馴染みのキャラクターなどのスタンプは、購入して加工に使うことも可能。ただし、LINE Cameraで購入したスタンプはLINEトークでは使用できないので注意してください。
自分で撮影した写真からオリジナルスタンプが作れる


自分で撮影した写真から作成したオリジナルのスタンプを作成できる機能もあります。スタンプにしたい部分をくり抜いて、LINE Cameraでの加工に使えるので、オリジナリティのある写真加工ができるでしょう。
なお、LINE Cameraで作成したスタンプは、LINEのトーク画面では利用できません。
複数の写真を組み合わせてさっとコラージュが作れる



複数の写真を自動でレイアウトしてくれるコラージュ機能もおすすめです。
写真選択時に画面上部のチェックボタンをタップすると、写真を複数選べるようになります。選択ができたら、画面下のコラージュボタンへ。さまざまなレイアウトスタイルが表示されるので、好きな形のコラージュを楽しんでください。
コラージュ画像にはスタンプや落書き、文字入れも使えます。
誰でも上級者レベルの加工技術を再現できる「Snapseed」

「Snapseed」は、シンプルなUIで初心者から上級者まで幅広く使える画像編集アプリです。写真の明るさやコントラストなど、さまざまな要素を細かく調整する機能もあれば、自動で写真の色などを調整してくれるセットも用意されています。
- シンプルなUIながら豊富な写真編集機能を搭載
- チュートリアルで初心者でもオシャレな編集ができる
- 加工統一に便利、前回の編集をそのまま使える
シンプルなUIながら豊富な写真編集機能を搭載


写真を読み込むと、すでにいくつかのフィルター候補が下部に出てくるので、初心者でも迷わずにフィルター加工ができます。
「ツール」を開くと、細かい画像調整やホワイトバランス、シミ除去といったさまざまな編集メニューが使えるようになるため、加工にこだわりたいユーザーにおすすめ。見やすいだけでなく、操作性にも優れたアプリと言えるでしょう。
チュートリアルで初心者でもオシャレな編集ができる

画面右上のメニューボタン
から選択できる「チュートリアル」では、アプリの基本的な使い方に加えて、テーマ別に画像編集の方法を学習できます。一部のテーマでは動画での解説もあるので、編集方法の工程を細かく確認できます。加工統一に便利、前回の編集をそのまま使える

インスタでの系統揃えなどで重宝するのが、「前回の編集」機能。彩度やハイライトの値など、細かな編集設定を、次の画像にもそのまま適用できます。


編集の工程を他のユーザーに共有機能もあります。画面上部のボタンから[効果のQRコード]をタップ。続いて[効果のQRコードを作成]をタップすると、QRコードが生成されます。
あとは相手にQRコードを読み取ってもらえば、効果の共有ができるというわけです。
モザイク加工専門、使い方次第でおしゃれに「ぼかし丸」

「ぼかし丸」は、写真へのモザイク加工専用のアプリです。写真に写り込んだ他人の顔や個人情報などをモザイクで隠すのはもちろん、ハートやクリスタルといったモザイクパターンも用意されているので、写真を彩るツールとしても利用できます。
- 50種類のぼかし、被写体を印象的に見せる使い方がおすすめ
- ハートやクリスタルなど多彩なパターンぼかしでポップに
- ぼかし機能を応用して写真を楽しく加工
50種類のぼかし、被写体を印象的に見せる使い方がおすすめ

50種類のぼかしデザイン

ねじれたぼかしを入れて印象的に
ぼかし専門アプリとあって、ぼかしデザインは50種類。定番はもちろん、写真をおしゃれにしてくれるぼかしデザインも揃っています。
例えば「ねじれ」を使えば、何気ない風景を印象的な雰囲気にしてくれます。
ハートやクリスタルなど多彩なパターンぼかしでポップに

「ぼかし・モザイク」と言えば、すりガラスのようなものや四角のピクセルデザインが一般的。この点、ぼかし丸では円形やクリスタル型、菱形といったユニークな形のオシャレなぼかしデザインが利用できます。
写真の雰囲気がポップになり、他の人とは一味ちがうぼかし加工が楽しめるでしょう。
ぼかし機能を応用して写真を楽しく加工

ハート型のぼかしを利用
目隠しなどの利用以外にも、背景にデザインぼかしを使うテクニックも。雑多な背景を隠せるだけでなく、ぼかし特有のふんわり感がかわいい加工になります。
多彩なエフェクトでアーティスティックな加工に「Pixlr」

ビビッドな色味のエフェクトや、アートな加工が好みであれば「Pixlr」がおすすめです。
2枚の写真を重ねて作る二重露光加工では、他ではなかなか見ない幻想的な画像が作成できます。オリジナルのフレームやスタンプも利用できるので、“いつもの加工”に飽きてきた人は試してみてください。
- メリハリのあるフィルター加工ができる「オーバーレイ」
- 2枚の写真を重ねて作る「二重露光」加工が幻想的
- Pixlrオリジナルのフレームやスタンプデザインが使える
メリハリのあるフィルター加工ができる「オーバーレイ」


オーバーレイ機能
「オーバーレイ」のエフェクトを使えば、何気ない日常の写真もメリハリの効いたビビッドな印象に。あえてカラフルにしたり、逆にモノトーンにしたりと、アート感のある加工が楽しめます。
2枚の写真を重ねて作る「二重露光」加工が幻想的

Before

After
エモい写真加工が好みなら、「二重露光」ツールを使ってみてください。2枚の写真を重ねることで、幻想的な画像を作り出してくれます。
たとえば、1枚目の写真を夜など暗い景色を選択しておくと、二重露光加工によって2枚目に選んだ写真が浮かび上がってきます。
Pixlrオリジナルのフレームやスタンプデザインが使える


Pixlrオリジナルのフレームやスタンプは無料で使用可能です。
エッジが効いたフレームから、おしゃれな英字スタンプなど、他のアプリにはないデザインが楽しめるでしょう。
体型加工向けタッチ補正や空変え機能など、トレンド感ある加工なら「EPIK」

EPIKでは、体型を細かく加工できるタッチ補正機能や空の色や形を変える加工など、トレンド感のある画像編集が楽しめます。自動切り抜きやエフェクトなど、加工機能も充実しているので、加工上級者にもおすすめのアプリです。
- 細かい部分の体型加工に便利な「タッチ補正」
- 曇り空も晴れに変える「空加工」機能
- 古い写真や低画質の写真を「画質改善」機能でクリアに
細かい部分の体型加工に便利な「タッチ補正」
二の腕、肩周り、足、腰部分など、顔以外の体型を整えるのに便利なのが「タッチ補正」機能です。画像の一部分を指で入れ込んだ方向に歪ませるだけで、簡単にスリム加工が実現できます。


画像を選択後、画面下のメニューから[タッチ補正]をタップします。あとは、指で補正したい部分をなぞるだけ。補正範囲(サイズ)や強度を調整しながら、スリムにしたい部分を内側に少しずつ入れていくのがコツです。
曇り空も晴れに変える「空加工」機能
旅行先や外での写真の空が曇っている──そんなときに便利なのが空エフェクトです。空部分をナチュラルに晴れに変えてくれます。


画像を読み込んだら、メニューにある「エフェクト」から[Sky]を選択します。あとは好きなタイプの空をタップするだけ。空部分だけを自動認識し、エフェクトが適用されます。
選択中の空エフェクトをもう一度タップすると、空の透明度や輪郭、フィルターの強度が調節できるので、加工が不自然にならないように細かく微調整するといいでしょう。
古い写真や低画質の写真を「画質改善」機能でクリアに


昔の写真や暗い写真などは画質が落ちてしまっているもの。そんな画像に「画質改善」機能を使えば、全体の粗さを除去したキレイな仕上がりに加工してくれます。
トップページで[画質改善]をタップし、スマホのアルバム内から加工したい画像を選択するだけでOK。約10秒ほどで画質改善が完了します。
不要な人や物の消去など、便利な加工機能が揃う「PhotoDirector」

PhotoDirectorの編集ツールには、写真に映り込んでしまった不要な人や物の除去機能をはじめ、光や色の細かな調整、背景置き換え機能などがあります。
コラージュ機能や、アートなエフェクト、顔加工といった基本的な加工メニューも備わっているという点でも満足度の高いアプリです。
- 写真に映り込んだ不要なものを除去できる
- 被写体を自動で切り抜く&背景変更ツールが便利
- トレンドの魚眼レンズ加工も
写真に映り込んだ不要なものを除去できる

除去前

リードや地面の汚い部分を選択

除去後
写真を読み込んだら、[ツール]にある[除去]を選択。あとは、除去したいものをブラシで塗っていきます。塗った箇所は赤く表示されるので、ブラシサイズなどを調整しながら、不要な部分を赤くしていきます。
あとは[削除]を選択すれば、先ほど赤く塗った部分が消えます。
被写体を自動で切り抜く&背景変更ツールが便利



メニューの[切り抜き]を使うと、写真に写るメインの被写体を自動認識し、切り抜いてくれます。
背景が透過された状態での保存もできますし、画面下の背景テンプレートを選んで合成するといった使い方もできます。
トレンドの魚眼レンズ加工も


適用した部分だけを引き伸ばして拡大できる魚眼レンズ加工ができるのも、PhotoDirectorの魅力。人や動物の写真、自撮りショットなどに使えば、不思議な立体感が生まれます。
写真を読み込んだら、画面下の「ツール」から[魚眼]を選択すればOK。魚眼加工をする範囲は指でピンチイン・アウト、強度は画面下のバーを右方向に動かして調節してください。
AIツールによるおしゃれ加工やユーザー作のエフェクトが使える「Picsart」

Picsartでは、被写体を自動認識してくれるAIツールを使ったアートな加工や、他のユーザーが作成したエフェクトを利用できる「インスピ」機能などが使えます。フィルター加工や、レタッチ(顔加工)といった基本的な編集ツールも充実しています。
- AIツールを使ったアート加工がかわいい
- 他ユーザーが作成したエフェクトが使える「インスピ」
- 動画編集にも対応、文字入れなどが楽しめる
AIツールを使ったアート加工がかわいい


「アウトライン」機能を使って被写体に縁取り線をつけた
「AIツール」は、自動認識した被写体に対して、さまざまな加工が追加できる機能です。
たとえば[アウトライン]を選ぶと、写真に映る人物などを縁取るようなデザイン加工が楽しめます。指で手書きすると線がブレてしまいがちですが、アウトライン機能を使えばきれいな縁取りが可能です。

AIツールの「ヘアカラー」を利用
同じく「AIツール」にある[ヘアカラー]では、髪色を変更することも。細かいおくれ毛などにも反応して染め上げてくれるので、イメチェン加工に最適です。
他ユーザーが作成したエフェクトが使える「インスピ」


トップ画面の「インスピ」では、ユーザーが作成したオリジナルのエフェクトが表示されています。それぞれのエフェクトのレシプを、自分の画像にもそのままコピー・適用させられるようになっています。
王冠マークがついているもの以外は無料版でも利用可能です。


インスピから気になるエフェクトを選んだら、加工したい画像を端末アルバムからセレクトし、画面右下の[次へ]をタップしていくだけでOK。「次へ」ボタンが表示されなくなったら完成です。
画面上のダウンロードボタンから保存できます。
動画編集にも対応、文字入れなどが楽しめる
Picsartには動画編集機能も備わっています。文字入れをしたり、フィルターをかけたりといった編集が手軽におこなえます。


トップ画面で「動画」を選択したら、画面下のメニューから動画編集ができるようになります。


動画全体にフィルターをかける、文字入れ(色やフォント変更もできる)するといった編集機能が簡単に使えるので、ショートムービーを作成するときなどにもおすすめです。
SNS用の投稿テンプレが豊富、本格的なデザインが楽しめる「Canva」

SNS投稿やポスター、はがきなど、デザイン重視のコンテンツを作成する人におすすめのアプリが「Canva」です。多数のテンプレートや素材を組み合わせることで、初心者でも完成度の高いものが出来上がります。
- SNSやプレゼン資料にも使えるテンプレが充実
- 高品質なフリー素材が便利
- 文字入力もかんたん、日本語フォントも無料で使える
SNSやプレゼン資料にも使えるテンプレが充実


Canvaでは、Instagramのフィード、リール、ストーリーといった投稿スタイルごとのテンプレートが用意されています。他にも、Facebook、YouTubeなどのSNSやプレゼン資料、名刺、ポスターといったあらゆるコンテンツに合わせたテンプレがあります。
シンプルなものから可愛らしく凝ったデザインのものまでさまざまなテンプレがあるので、本格的な画像編集が誰にでもできるようになっています。
高品質なフリー素材が便利


Canvaの魅力の一つが、センスのいい高品質な素材がたくさんあること。無料版でも十分な量があるので、素材を組み合わせて作成するときに重宝します。
素材は、画面上部の入力欄からキーワードを絞って検索も可能。目的になった素材が見つけられるでしょう。
文字入力もかんたん、日本語フォントも無料で使える


有料になることの多い日本語フォントも、その多くが無料開放されているのも嬉しいポイント。[テキスト]から「見出しを追加」などを選択後、画面上で好きな文言に文字を変更したら、フォントや色、大きさ、位置などが調整可能です。